演劇:夏目漱石作「こころ」 これって明治版ゲイ文学?

あまりにも有名な作品だが、私は原作を読んだことはない。

でもって、新宿の紀伊国屋ホールで劇団「シェークスピアシアター」の公演で、さっそく見てみることにした。

のっけからして怪しかった。和服から当時の水着である褌姿(下にゴムパンつけていたが)になり、男二人が踊り合う。何でも、大学生の主人公が年長の男性に海岸で出会い惹かれて、その「先生」とやら呼ぶ男性について回るのである。先生には妻がいるが、お構いなし。そして、先生は「恋とは罪なものだ」と彼に告げ、自らの過去に犯した罪のため、彼の想いに応えることが出来ないと告げる。

その後、主人公の家に、先生から遺書が届き、彼にだけ自らが犯した罪深い行為の真相を告白する。

現代の基準からすると、絶対にゲイと思えるのだが、明治時代の世相では、ある程度の理解を得た男同士の情愛だったのかもしれない。森鴎外や川端康成の文学にも、この手の男色ものは登場する。そもそも江戸時代までは、公然とされていたのを西洋の影響で異端視されるようになったのが歴史の流れ。

うーん、こんな作品だったとは知らなかった。ある意味、女性向きだね。

役者の演技は揃って、すばらしかった。大がかりなセットはなく、朗読劇っぽいところがあるものの、和服姿とあの時代らしい日本語の言い回しに風情を感じた。

あんまりむつかしく考えないで、要は色恋もので、恋は人を狂わせると言いたいだけじゃないのかなと思った。
by masagata2004 | 2009-11-10 22:41 | 演劇評論 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://masagata.exblog.jp/tb/12301397
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
プロフィール
自作小説
映画ドラマ評論
環境問題を考える
時事トピック
音楽
スポーツ
ライフ・スタイル
米留学体験談
イベント告知板
メディア問題
旅行
中国
風景写真&動画集
書籍評論
演劇評論
アート
マサガタな日々
JANJAN
スキー
沖縄

タグ

最新のトラックバック

映画「終戦のエンペラー」..
from soramove
【映画】バーダー・マイン..
from しづのをだまき
インサイダー
from 映鍵(ei_ken)

フォロー中のブログ

高遠菜穂子のイラク・ホー...
ジャーナリスト・志葉玲の...
増山麗奈の革命鍋!
*華の宴* ~ Life...
poziomkaとポーラ...
広島瀬戸内新聞ニュース(...
楽なログ
美ら海・沖縄に基地はいらない!

その他のお薦めリンク

ノーモア南京の会
Peaceful Tomorrows
Our Planet
環境エネルギー政策研究所


私へのメールは、
masagata1029アットマークy8.dion.ne.jp まで。

当ブログへのリンクはフリーです。

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

東京
旅行家・冒険家

画像一覧