映画「ルビー・カイロ」 異国情緒が皮肉るインチキ結婚生活

この映画を初めて観たのは、映画館で初公開時だった。
ストーリーは、夫が失踪したため生活困窮に追いやられた主婦に夫の死の知らせが来る。夫が何か自分たちに残していないかを知りたくなった彼女は、夫のオフィスの机からベースボールカードを見つける。それを手がかりに夫が隠し持っていた銀行口座を探し当て大金を引き出すが、そのお金は夫が裏で行っていたとんでもない取引に絡むものであることが分かる。そして、夫が生きていることも知る。

その時は、友人と一緒に観に行って、実につまらないなと感じ、映画館を後にした。確かにそうだ。最後が尻切れトンボで終わる。もっと何か起こってもいいのにと感じるものだが。

たまたま、路上でこの映画の中古ビデオが50円で売っていたので買って再度観た。すると、意外にも楽しめた。思わぬ醍醐味を発見した。主人公の女性が謎解きをしながら世界中を旅するところ。まずは、アメリカからバスを乗り継いでメキシコ、次に中米、次にドイツのベルリン、有名なブランデンブルグ門を通り過ぎる。私も2年前訪ねたので懐かしかった。
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その次にギリシャ、そして、クライマックスは、エジプトだ。ここも、5年前に訪ねたことがある。



旅の風景を楽しむだけでなく、その場所場所での異国情緒が彼女に与えてくれるものを何となく読み取ることだ。それは、自分が夫のデタラメを信じ込み幸せでいると感じていたこと。そんな自分を見つめ直すべきだということ。

最後に主人公は、モスクで夫と再会する。夫の裏の姿を知りつつも、再会を喜んだが、同時に自分が夫に愛想を尽かしていることにも気付く。夫の言い分はこうだ。「世の中には歳を取る前に死んでいくほど飢えている人々がいる。貧しさから逃れるにはこうするしかなかった」と。まあ、聞いていてもっともと感じた。アメリカの貧困層の大変さは、昨今、日本でも大きくクローズアップされているから、今観るととっても説得力がある。

最後に夫は自分の元部下に殺される。だが、彼女にとっては、過去の男となっていた。

考えてみると、この映画をこんな解釈をしながら楽しめるようになったということは、自分も世間を知り、野暮ったくなったということか。

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by masagata2004 | 2010-05-04 17:45 | 旅行


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