映画「クヒオ大佐」と普天間移設問題

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実在した詐欺師と騙される女たちを日米関係に例えてコミカルに描いた作品。映画は湾岸戦争時を舞台にしているが、現在進行中の普天埋移設問題とも絡む。

米空軍所属のクヒオ大佐と名乗る男が、生真面目な女性たちを手玉にかけ、結婚や慈善事業への寄付を口実に金を巻き上げる。折しも、その時代は湾岸戦争で、日本が軍隊を派遣できない代わりに、アメリカに膨大な資金を払いながらも、誰にも感謝されなかったということがあったため、そのこととの対比になっている。

伏線、構成、俳優の演技など、なかなか出来のいい作品といえるが、日米という国同士の関係を男女の関係にあてはめるのは、そもそもげせないとこるがある。国際関係学をアメリカの大学で専攻していた者からいえば、国同士の関係は、実にドライで、情や正義などは、口実程度であり、根底にあるのは損得勘定なのだから、騙す方も騙す方なら、騙される方も騙される方、互いにメリットを享受しているようになってなければいけないのだ。

湾岸戦争で軍隊を出さない代わりに金を出して感謝されなかったというけれど、そもそも金を出す必要もなかったんじゃないと思う。すでに米軍に基地を無償で貸し、思いやり予算なる駐留費も、当時から払っていた。それこそ、我々に大金を払わせるくらいなら、日本から出ていって貰っていいよと言えたはず。

ただ、確かにあの時代、そう言えたことが変わったことがある。それは、冷戦の終結だ。それ以前は、日本にとって米軍を置くということは、自らを利する行為であった。防衛とか抑止といういうのではなく、日本がアメリカの戦略に寄与している代わりに、アメリカから経済援助を引き出したり、車や電気製品を輸出してドルを稼がせたりすることを要求できたからだ。従属する代わりに、大いなる見返りを期待できということ。

だからこそ、冷戦後、さっとポリシーを変え、米軍にはとっとと出ていって貰えればよかったのに、日本には教条的な憲法9条がある。そもそも、占領米軍が日本に再軍備をさせないため押しつけた条項でしかないのに、真に受けて、あり得もしない絶対平和主義に陶酔した結果、アメリカなしでは我々の安全は保障されないという洗脳を受けてしまう。この辺、冷戦後、日本の経済力を脅威とみたアメリカが洗脳工作を仕掛けたといわれている。

まさに、クヒオのような詐欺の甘い言葉や嘘の演技に騙される女性たちと共通している。ま、騙す方も悪いが、騙される方も騙される方だ。

昨今の普天間移設問題もそうだ。



そもそも、米軍なんて海兵隊を含め何の役にも立ってないのは明白。米軍にとっては、戦略的に沖縄などさほど重要ではない。居座りたい理由は、思いやり予算で安くつくため。冷戦中は、ベトナム戦争の前線として基地を使いたかったんだろうけど、今ではアジアにアメリカにとっての脅威など存在しない。

軍事力増強にいそしむ中国を持ち出す輩がいるが、中国は世界最大の米国債の保有国であり、アメリカ製品の工場でもある。そして、ボーイングやモトローラのようなアメリカ製品を日本より多く買ってくれる大顧客。日本のために戦争してくれることなんて、天変地異が起ころうともあり得ない。

ま、北朝鮮が唯一残っているけど、あそこって、戦闘機さえ飛ばせない貧乏国家。できるのは、拉致とか、魚雷で哨戒艦を沈めることぐらい。いざ、戦争になれば韓国だけで十分対処できるほど弱小。だからこそ、核ミサイル開発にいそしむ。でもって、そんな北朝鮮に抑止力なんて意味がない。北が発射するときは、崩壊して自暴自棄になったときのみ、報復をおそれていない相手に抑止力なんて通じるはずなかろうが。自爆攻撃をするテロリストに抑止力なんて効くはずないだろう。

そんなこと、一般人の私でさえ分かりきっているのに、刷り込みの激しい親米右翼と官僚たちは、相変わらず米軍がいなくなるととんでもないことになると広報の記者クラブメディアを使って、県外や国外移設を潰しにかかる。

実をいうと、国益よりも彼らの既得権保持が目的なんだろうけどね。基地を造る土建屋、アメリカ従属による「ことなかれ主義」を貫きたい外務官僚や政治家など。右翼にとっては、アメリカの後ろ盾があることによって、戦勝国の中国に大きな顔ができると目論んでいるようだが、アメリカと中国がお友達同士の今、それは時代遅れ。ただ、彼らは頭の中の冷戦レガシーに陶酔しきって現実をみようとしない。

あーあ、だけど、今度の普天間問題、基地移設はできないでしょう。少なくとも辺野古には。だって、あそこは環境問題絡むでしょう。美しい珊瑚礁の海には、絶滅危惧種の海洋哺乳類ジュゴンが生息する。つい最近もグッドタイミングで出現。詳しくは、この映像を。また、沖縄における普天間移設論なら、この番組を。このようにインターネットで情報が流れる時代に、官僚広報の記者クラブメディアは自分で自分の首を絞めていることがよく分かる内容。

私も辺野古に行って来た。実に美しいところだった。以下の写真と映像を参考に。
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アメリカとしては、日本の捕鯨やイルカ漁を反対する立場として、これはひかざる得ないし、今回のダラダラと伸びる騒動で、このまま行くと、日本で反米感情が噴き上がるのではないかと懸念が増大しているはず。最近、共産党の志井委員長が訪米、国務省の日本部長と会って、普天間基地の無条件撤去を訴えたそうな。つまりは、アメリカは、そういう立場の人の声を聞く姿勢を示すほど、日本に譲歩してもいいよというシグナルを与えるのだ。

日本としては、そもそも高飛車の態度に出ても全然問題はない。基地を貸してやっているだけでも大いなるサービスなのに、そこに思いやり予算という形で地位協定違反の補助金まで提供。でもって、アメリカ経済を支えるため中国に次いで高額の米国債を購入して、ものづくりをしなくなったアメリカ経済を支えている。

彼らにとって脅威なのは、クヒオ大佐のような詐欺的な日本操縦が、これ以上できなくなり、日本が反米化し、基地はおろか、米国債や、その他いろいろな日本と関係を持つことによるメリットを失うこと。

そういえば、アメリカの運輸長官が新幹線に乗ったニュースを報じるアメリカのニュース記事で、なぜ同じものが俺たちに造れないのか、造れないから日本から買うのか。その金はどこから出すのか。日本から借りるのかとか、書いていたな。

でもって、我々日本は、この洗脳から抜け出すためには、米軍追い払って、9条変えても自主防衛の基礎を築くこと。どうせアメリカは守ってくれない。アメリカはアメリカだ。だから、日本は日本でやっていくしかない。

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by masagata2004 | 2010-05-16 12:07 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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