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スキー天国は「楢山節考」の後にできたのか

昨年からスキーに夢中になっている私。スキーが私を元気にしてくれているように思う。



スキーについて語ったらきりがない。それほど、スキーにのめり込んでいる。

だけど、レジャーとしてスポーツとして楽しむスキーのある雪山は、そもそもは過酷な世界だったというストーリーはよく聞く。映画「八甲田山」と「楢山節考」なんていうのがいい例だ。

「八甲田山」は、明治末期の陸軍が雪山での訓練で兵士を凍死させてしまうという実話に基づいたもの。「楢山節考」は、江戸時代の雪深い高山の村の人々の生死ぎりぎりの過酷な生活を描いたもの。

今年はスキー伝来から100年だが、それ以前、雪山はスキーのようなレジャーのために存在したものではなく、むしろ過酷な生活の象徴だった。凍てつくように寒く、深く足をとられると逃げられない。

スキーでも滑っていて深雪のむかるみにはまったり、道に迷ってしまうと、恐怖感を感じてしまうのはそのせいか。雪山にはドラマがある。それは楽しいレジャーを元にしたドラマだけでなく、リアルな人間模様を思わせる感じでもある。

 先週、新潟のかぐらに行ってきたが、そこでも人間ドラマに遭遇。下の写真が、そのドラマの一場面。

スキー天国は「楢山節考」の後にできたのか_b0017892_01491.jpg


 赤いウエアを着てうずくまっているのは小学生らしき男の子。父親と一緒に滑っていたのだが、途中で疲れ、ぐずって座り込んでいたのを、父親が叱りつけ「おまえなんてほっておく」と言い切って滑降。置き去りにされたのかと思いきや。私が、同じ道を降りたところの林の中でじっとコースを見つめ立って待っている父親の姿を発見。息子が自分で立ち上がり、降りてくるのを見届けようということだったのか。

 最近、気付いたことで面白いのは、スキーヤーって他のどのスポーツマンより体育会系なんだよね。厳しいという点や、やけに陽気なところなんてのが。それがスキーの魅力ってか。
by masagata2004 | 2011-02-15 00:19 | スキー | Trackback | Comments(2)
Commented by ruhiginoue at 2011-02-23 10:22
 北海道では、スキーが学校の授業で、スポーツなどの娯楽ではなく実用として教えられるそうですね。
 「銀嶺の果て」という三船敏郎のデビュー作として知られる映画で、山小屋の人たちがスキーで滑走する場面に、音楽の伊福部昭は生活感を出すため哀愁のある音楽を付けたら、谷口千吉監督が、「スケーターズワルツ」のような軽快な音楽にしろと言い、それではレジャーになってしまうと作曲家は反発して喧嘩になってしまった。
 脚本担当の黒澤明が仲裁して作曲家の意見が通ったけど、伊福部昭は北海道の出身だったから、雪山で生活する人にとってスキーは必需品であり遊びではないと認識していた。
 この話を北海道在住の知人にしたら、伊福部昭の言う通りだと言ってましたよ。
Commented by masagata2004 at 2011-02-24 22:36
ですよね。スキー場に行けば行くほど、身にしみます。


私の体験記、意見、評論、人生観などについて書きます


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