南京虐殺映画「南京! 南京!」 日本人必見

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21日、東京都中野区のZEROホールにて、日中戦争当時の中国の首都南京で占領した日本軍による蛮行を描いた中国映画「南京! 南京!」が上映された。2009年の4月に中国で公開されたのだが、日本での上映はこれまでなかった。そのため、市民団体により日本初公開での上映会となった。

映画は全編白黒でスティーブン・スピルバーグの「シンドラーのリスト」と印象が重なるところがある。日本の右翼が見れば、間違いなく反日映画と称されるものだが、映画に登場する日本兵には、残虐行為に苦悩する人間的な面も描かれ、実をいうと、そのこともあって映画は中国では賛否両論の評価となり、監督の陸川氏は脅迫を受けたほどだという。

数百人もの人々を川岸に並べ機関銃で殺戮、レイプ、子供を窓から投げ落としたり、避難する住民から慰安婦を募ったり、成人男性は誰でも捕虜とみなされ連行されたり、それを助けようと当時在住の欧米人が必死に日本兵に詰め寄ったりと、これらは、私自身、南京虐殺に関わる研究で知った詳細と合致するほど、事細かに表されている。

私は2004年の9月に中国の上海と南京を訪ね、その後も、来日した生存者の証言会などにも出席して、我らの先祖が犯した蛮行の数々を学んできた。以下のサイトを参考にしていただきたい。

ファルージャと南京、イラク戦争と日中戦争

南京大虐殺の生存者が問いかけるもの

映画「硫黄島からの手紙」と「南京大虐殺生存者証言集会」

南京大虐殺から70年 被害者証言集会の参加報告

映画「南京」上映と生存者証言会に参加して世界平和を考える

南京虐殺事件から73年 生存者証言集会報告

ちなみに、この南京虐殺事件に関心を持ったのは、イラク戦争がきっかけだ。日中戦争の経過とも酷似する面があり、それで深みにはまっていった。

この南京虐殺を含めた歴史をテーマにした自作小説を、このブログ上で発表している。その意味で、この映画は、ドラマ制作という意味で個人的にも共感できる部分が多々ある。

映画の上映会の後に、陸川監督のトークショーが開かれた。監督は、この映画は日中だけの問題ではなく、人類全体の問題として捉えて欲しいと語った。映画の最後のシーンでは、南京を陥落させた日本軍が、太鼓を使った祭りのような儀式を集団で執り行い、それは、独立心を失った個人が全体主義に呑み込まれていく狂気を表したものだという。

しかし、そのシーンは、私にとっては、愚かな行いをしながらも、同胞であることには変わりない彼らに強い親しみを覚えてしまう瞬間でもあった。実に感慨深い。

監督は現代の日本人に対しての印象としてこう語った。表面的には優しく礼儀正しいが、内面は傲慢であり、奥底では孤独で絶望感を受ける弱い部分があると。まさに図星だ。

大震災と原発事故で、ぼろぼろになっていく我々が立ち上がるにはどうしたらいいかを、昨今、考える今日この頃だが、何とかして未来のプランを立てるためにも、過去にどんな過ちを、どのように、どうして犯してしまったかを、実直にみつめる勇気が必要だと思う。

その意味で、現代の日本人にとっては必見な映画だ。

(以下は、2004年9月に南京の虐殺記念館内で撮影。背景は虐殺された人々の死体が埋められた「万人杭」と呼ばれる展示施設。

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by masagata2004 | 2011-08-21 20:06 | 中国


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