韓国映画「韓半島」 内なる敵と現実主義
韓半島を南北に縦断する鉄道の開通に当たって、日本が植民地時代の条約を持ち出して、日本に権益があると主張。逆らうと、日本からの資金援助などが受けられなくなる。大統領は、条約の書面の真偽を明らかにして対応を考えるが、日本軍が韓国の近海に迫ってくる。それは、1世紀前の韓日の状況と丸写しであった。
現実的にはあり得ない設定だが、この映画はけっして反日プロパガンダ映画ではない。映画は、韓国が如何にして日本の侵略下に入ったかを、現代を舞台にした政治劇との対比で表している。だからといって、侵略者の日本を一方的に責めているわけでもない。
むしろ、映画の中でも台詞にある「内なる敵」の存在が元凶だったことを主に説いている。同胞を裏切る勢力があったため、韓国は日本の植民地になったのだと。
それは自分たちに力がないからこそ、強いものに媚びる形で生き延びるのが最善だと考えるためだ。それは現代でも、やや共通する面があるといえよう。
日本のTPPに対し、韓国では米国との二国間FTAが論争になっているが、これも韓国の経済が外需に大きく依存するという独自の事情が影響している。政治、特に国際政治は力の強弱における差で、正論であろうとなかろうと結果が決まってしまう。一時の感情に流されて、力もないのに強硬な態度を取ったりしたら、国民全体が苦しむ結果にもなる。
そういう場合は、卑屈にならず、生き延びるための最善策を選んだと割り切るべきと考えるのだ。映画では、最後に韓国が正しく、日本が間違っていた、韓国が勝つというような、強引な展開に転ずるが、それで終わらず、そんな勝ち負けよりも、冷徹な政治判断とは何かということを考えさせるような結末になっている。
昨今の世界情勢に照らし合わせて、じっくり考えてみるといいと思う。
現実的にはあり得ない設定だが、この映画はけっして反日プロパガンダ映画ではない。映画は、韓国が如何にして日本の侵略下に入ったかを、現代を舞台にした政治劇との対比で表している。だからといって、侵略者の日本を一方的に責めているわけでもない。
むしろ、映画の中でも台詞にある「内なる敵」の存在が元凶だったことを主に説いている。同胞を裏切る勢力があったため、韓国は日本の植民地になったのだと。
それは自分たちに力がないからこそ、強いものに媚びる形で生き延びるのが最善だと考えるためだ。それは現代でも、やや共通する面があるといえよう。
日本のTPPに対し、韓国では米国との二国間FTAが論争になっているが、これも韓国の経済が外需に大きく依存するという独自の事情が影響している。政治、特に国際政治は力の強弱における差で、正論であろうとなかろうと結果が決まってしまう。一時の感情に流されて、力もないのに強硬な態度を取ったりしたら、国民全体が苦しむ結果にもなる。
そういう場合は、卑屈にならず、生き延びるための最善策を選んだと割り切るべきと考えるのだ。映画では、最後に韓国が正しく、日本が間違っていた、韓国が勝つというような、強引な展開に転ずるが、それで終わらず、そんな勝ち負けよりも、冷徹な政治判断とは何かということを考えさせるような結末になっている。
昨今の世界情勢に照らし合わせて、じっくり考えてみるといいと思う。
by masagata2004
| 2011-11-16 20:41
| 映画ドラマ評論
|
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Comments(2)
Commented
by
おやじ
at 2011-11-18 15:18
x
日本は韓国を植民地支配はしていませんよ。
植民地支配ではなくて、併合なんです。
当時、朝鮮半島はシナかロシアかどちらかの国に侵略される危機
にあったので、朝鮮から日本に併合を頼んできたのです。
正しい歴史を学んでください。
植民地支配ではなくて、併合なんです。
当時、朝鮮半島はシナかロシアかどちらかの国に侵略される危機
にあったので、朝鮮から日本に併合を頼んできたのです。
正しい歴史を学んでください。
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Commented
by
masagata2004 at 2011-11-20 00:38
おやじさん、貴方のような意見に配慮した作りになっていますよ、映画は。むしろ、その意味で見物です。韓国の人も実に考え抜いたなと思わせてくれます。
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