実をいうと、ここが日本のスキー発祥の地

先週末、青森県は八甲田山を訪ねた。八甲田山と聞いて、111年前に起こった雪中行軍の悲劇を思い起こす人はどれだけいるのだろうか。

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日露戦争が現実味を帯びてきた1902年、来る陸戦に備えるため陸軍の兵士が雪山での行軍の訓練をするため八甲田山に乗り込んだものの、吹雪で足止めされ、数日間、やまぬ吹雪の中、199名もの兵士が命を落としたという史上最悪の雪山遭難事件。防寒装備の軽さ、指揮系統の乱れが主な要因であったようだが、その当時、欧州で普及していたスキーが日本では一般的ではなかったことも、雪山での行動の制約を大きくしたともいえる。

その後、1911年に、オーストリアの軍人が日本にスキーというものを伝来させ、以後、1世紀以上にわたり、日本では雪山でスキーをするのが一般的となった。もちろん、自衛隊もスキーの訓練を受ける。
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ここでは、スキーと温泉を楽しむために来たのだが、そのついでに、八甲田山雪中行軍遭難資料館を訪ねた。入り口には、遭難事件後、現場に建てられた記念銅像のレプリカが置かれ、雪中行軍に関する様々な資料が展示されていた。
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資料館の隣は、その雪中行軍で命を落とした兵士たちの墓地となっており、当時、この場所を起点として行軍訓練に出たということである。実に悲しい思いに駆られた。
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スキーというとレジャーやスポーツのイメージが強いが、元々は雪山で行動するために考え出された代物。過去にこんな悲劇があったこと、また、それを教訓に自然を甘く見るべきではないことを心に刻みたい。

帰りの新幹線では、思わぬことに出くわした。強風により、新幹線が途中で止まり、強風が収まるまで3時間も車内で足止めされたのだ。そう、まるであの当時のように。自然は本当に侮れない。それは2年前に多くの人が嫌というほど思い知らされたことだ。

ちなみに、八甲田ではスキー以外に温泉を楽しんだのだが、それが普段とはちと違った温泉体験であった。詳しくは後日。


by masagata2004 | 2013-04-08 23:38 | スキー | Trackback | Comments(3)
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Commented at 2013-04-11 03:58
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masagata2004 at 2013-04-14 15:49
鍵コメさん、八甲田山の悲劇があって、スキーが伝授したという意味、という意味です。私の勝手な解釈ということです。申し訳ございません。
Commented by ruhiginoue at 2013-04-15 14:27
 この遭難事件を題材にした劇映画「八甲田山」は、悪天候にみまわれ脱出できなくなり絶望的心境の隊長が「天は我々を見放した」と言って嘆く場面がテレビの予告編に使われ、この台詞は当時の流行語になりました。小林よしのりも漫画のギャグに使っていました。
 何年か前には、訓練中の自衛隊が地中から噴出した毒ガスにより死者を出し、この土地は兵士たちにとって不吉な場といわれました。


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