映画「招かれざる客」 白人と黒人の結婚は難しい

今夜8時から衛星第2で、1960年代の映画「招かざる客」が放送される。
主演は、アメリカの黒人俳優では最初に、おそらく唯一でもあったと思うが、アカデミー主演男優賞を獲得したシドニー・ポワチエ。

この映画のストーリーは、60年代では斬新であった異人種間の結婚問題である。当時は、黒人解放運動が盛んで公民権法も成立した時代。

とある裕福な白人家庭のお嬢様が、ポワチエ扮する黒人男性をフィアンセとして連れてくる。この青年は、大変な紳士で両親は気に入るが、結婚と聞くと事情が違った。彼らは、人種差別主義者でないのは確かだ。父親は新聞記者として長年人種差別と戦ってきた。しかし、娘とその婿が、今後、世間の冷たい風にさらされると思うと心配でならなかった。

このような問題は、どんな時代でも、どの国でも、どんな家庭にでも起こりうることだと思う。

愛し合うならいいじゃないかと思うが、同時に結婚という社会的な意義を持つことをするのだから、世間の風当たりも考えないとならないので、家族は心配するのだ。

現代のアメリカでも、黒人と白人の結婚は難しいみたいだ。以前よりは楽になったと聞いたが、実際のところ、私が留学していた90年代は、ほとんどそんなカップルはみななかった。アジア人と白人や、ヒスパニック系などは、多々あるのだが、白人と黒人は肌の色以上に歴史的な背景も大きいらしい。だが、もう誰も文句は言わない時代だろう。

それよりも、最近は、もっと進歩したのか、男同士、女同士という同性結婚を社会が受け入れるべきかを議論している時代だ。若い世代は、受け入れ傾向にあるが、当然のところ、社会全体では抵抗は強い。

歴史というのは、こういう偏見や固定観念と戦うことの繰り返しだと思う。面白いのは、アメリカという国は、そういう歴史が分かりやすく現れる国なのだ。そして、エネルギッシュな国民性だからこそ、変わる時は大きく変わる。恐ろしく偏見持ちで保守的な奴らも入れば、それに対抗する強いリベラルな勢力も存在する、それがアメリカなのだ。

そんなところを垣間見せてくれる映画だと思うので必見。
by masagata2004 | 2005-02-16 18:31 | 映画ドラマ評論


人生は常に進歩していかなければならない


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