映画「42 世界を変えた男」観てきました



今年の4月にアメリカで公開され、ついに日本で公開されたこの映画。初日にさっそく観てきた。以前、いかに私がこの映画を観たかったかを記事にしたが、映画はまあまあの出来栄え、分かりやすい伝記ものとして仕上がっていた。アメリカではすでに語りつくされている実話なので、余計な誇張ができなかったのだろうと思う。

ちなみに、映画中のブルペン下の廊下でバットを折る行為は、ロビンソン夫人の話では、そんなことはなかったはずという。ただ、それほど彼の受けた仕打ちというのが凄まじかったということを表したのだろう。

映画の中で印象に残ったのは、以下の場面。

1.英語の同情(sympathy)は、ギリシャ語の「苦しむ」という言葉が由来だ。だから、苦しみを共有できたということだ、とブランチ・リッキーがいう場面。

2.観客席で白人の子供が、父親や周囲に乗せられ「ニガー」と叫ぶシーン。つまり、偏見は伝承されていくということを意味する。

3.ロビンソンとプレーすることを拒否したチームメートが他の選手から嘆願書を集めるが、ある選手は腕を冷やしていたためサインができないと拒否。実際には、彼はサインする気はなかった。

この映画では、ロビンソンの生い立ちについてはしっかりと語られていなかったが、彼は人種差別の激しい米南部で生まれた。母子家庭で育ったのだが、あまりにも差別がひどい環境だったので親子でカリフォルニアに移住。だけど、そこでもプールは白人のみだったりと人種差別はあった。子供のころ、隣人の白人の子供から差別的な言葉を浴びせられけんかになった時、母親が、安易にやり返すことはしてはならない、だけど、いうべき時にはきちんと言って返さなければいけない、と教えられたという。それが、後の彼を形作ったとされる。

しかしながら、この映画を人種差別克服のドラマとだけ観るべきではない。映画の中では、野球の面白さもしっかりと表している。というのは、ロビンソンが、得意とした盗塁技である。野球はやたらとヒットとホームランが醍醐味として強調されるが、それだけではないのだ。

手強い選手をフォアボールで1塁に行かせて安心してはならない。その一塁で、その選手が盗塁をしようとして投手を混乱させる。そのため、投球に集中できない。ついに2塁へと盗塁させられ、ますます投手は混乱に陥る。すると、2塁から3塁を狙う。そこで、混乱、集中して投球しようとしたが、グローブからボールを落としてしまう。これはボークである。よって相手側に一点が入ってしまう。

この映画で初めて「ボーク」なるものを知ってしまった。その意味でいい野球映画だ。

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by masagata2004 | 2013-11-03 11:07 | スポーツ


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