なぜ憲法9条改正に賛成か? 意外ですか?

【イベント】2月27日ブッシュに挑んだコスタリカの大学生の講演!

2007年11月18日追記、「韓国での9条の会発足」ニュースに対してTB記事しましたが、そもそもは2007年3月頃に投稿した記事です。とりあえず、ご参考に。

私が、ここで残したコメントに対して理解しかねる、真意を聞きたいと言う意見が寄せられたので、本日はこれに答えたいと思います。

ちなみに私が残したコメントは以下の通りです。

Commented by masagata2004 at 2005-03-02 06:58
「コスタリカと日本の国情の違いを踏まえて、9条改正反対を言っているのですか?

それとも、ただの机上の空論的な理想主義?

9条守っていれば平和であり続けられるほど世の中甘くはないんですよ。」 


これって、結局、憲法9条の問題になるのかな。これは、出来れば、憲法記念日までとっておきたかったトピックなんだけど、丁度いい機会だから、ここで話すか。

私は、平和主義者です。最近では、南京大虐殺の悲惨さを後世に伝えようと言う活動をしている平和団体「ノーモア南京の会」の支援をしたりしています。昨年は、会の方々と同行して、南京へ南京虐殺記念館を訪ね、元被害者から話を聞き、つくづく戦争の悲惨さを痛感した次第です。

ちなみに、同会は、3月19日から21日までの間に東京の中野ゼロホールにて集会とパネル展を開く予定です。詳細は以下のサイトにて。

南京虐殺の集会とパネル展のお知らせ

それでなんですが、何でそんな私が憲法9条改正に賛成かというと、分かりやすく以下に箇条書きしておきます。

1) 現実主義者であるから。現状を見れば、すでに自衛隊がある。自衛隊がなくとも、在日米軍がある。日本の周辺国、北朝鮮、ロシア、中国などを見渡しても分かるように、脅威はいまだ存在する。仮に現在なくとも、今後は分からない。だから、いざとなったときの防衛のためにも、自国の軍隊は必要である。

自国のきちっとした軍隊を持たないことは、外交上もつけ込まれやすい立場におかれる。日米地位協定、イラクへの自衛隊派遣でも分かるように、米国に防衛を依存するつけを払わされていることを理解すべし。

現状の自衛隊は、軍隊のようで軍隊でないあいまいな立場。それでは、自衛官がかわいそうだ。そういえば、イラクで人質になった郡山さんが、言っていたっけ。彼が自衛隊に入隊した頃は、いじめがひどくて、その理由として自衛官の曖昧な立場が原因したと。そのへんすっきりさせるべきでは。

2) いずれは改正される。今現在は、先の大戦を経験した人、それを第2世代として伝承を受けた人たちが生きているので、平和主義でいこう、9条は改正すべきでないと言い続けられるが、世論調査でも分かるように、年々9条改正派は増えており、若い世代はとても多い。それは、歴史の流れから見れば当然の現象であると言えるでしょう。

戦争がなく平和であり続けられればいいと言いたいが、歴史は繰り返すもので、今は戦争はなくとも後の世代が戦争をせざる得ない状況に陥るかもしれない。その時のためにも、しっかりとした準備が必要である。私が、アメリカに留学していた時、日系人の国際関係専門の教授がこう言っていたのをよく覚えています。
「日本人は平和が絶対だと言うが、西洋人の見方は人類は必ず戦争をするものなのだ」と。


私は、いわゆる右翼でも保守派でもなく、9条改正問題を天皇元首制に戻すとか、愛国心を持たせるとかいう復古主義をとりまぜた方向で議論したいとは思っておりません。

それから、私は強硬派とかタカ派ではないのですからね。ただの現実主義者で慎重なだけです。イラク自衛隊派遣は反対ですし、北朝鮮への経済制裁にも反対です。

分かりやすい例を言えば、戦後のドイツのようなやり方がいいと思われます。ドイツは、先の大戦の敗戦国ですが、軍隊を持ち、海外にも派兵をしており、また徴兵制さえもあります。ですが、ドイツは、きちんと過去の総括をし、かつてのナチズムを繰り返さない体制を築いています。だから、イラクに派兵などせずに自国の軍隊を自国民によりコントロールしています。

ちなみに徴兵制には反対ですよ。

日本は、憲法9条を守る代わりに、過去の総括をおざなりにし、その上、戦勝国の属国となることで存続を維持する道を選んでしまったのです。

大事なことは、軍隊を持ちながらも、如何に戦争を回避し、戦争が起きた場合にも如何にダメージを少なくするかということです。特に市民への被害は出来る限り最小にすべきで、南京やファルージャの虐殺のように軍紀が乱れることを如何にして防ぐかが重要な課題になります。


ですが、現時点ですぐに国民投票にかけ、改正しようというわけではありません。そのためには、克服しなければいけないことがいくつかあります。

1) 南京虐殺、強制連行、慰安婦などの過去の謝罪補償問題を積極的に解決すること。つまり、不十分な過去の総括をしていくこと。つくる会の教科書のような逃げの姿勢をやめること。

2) イラク人質事件の自己責任バッシングで見られた民度の低さを認識し改め、有事の際の軍隊の文民統制を確立させること。憲法改正には、その点を必ず盛り込むこと。

3) 公共機関の記者会見などの取材権を大手メディアのみが独占する記者クラブ制度を廃止し、政官報の癒着を改め、情報公開の体制を充実させること。大本営発表に依存しなくてもいい体制にしておくこと。

以上、私の意見です。

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by masagata2004 | 2005-03-03 09:04 | 時事トピック


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