仏映画「彼は秘密の女ともだち」 両性具有の美

久しぶりに、フランスらしいフランス映画を観て感激。

フランスだから描ける作品だったと思う。

幼いころからの無二の親友が病死。悲しみに暮れる主人公の女性は、ある日、亡くなった親友の夫が家の中で女装しているところに出くわす。

彼の女装癖に驚くも、次第に、女装姿の彼に惹かれていく。



彼の女装癖は、自分自身が女であるという認識からくるもの。だが、彼はゲイではない。異性愛者なのだ。あれっと思うかもしれない。しかし、これは、現実にも例がある。いい例が、アメリカで元オリンピックの男子陸上金メダリストであったブルース・ジェナーが性転換して、ケイトリン・ジェナーになったことだ。昨年、センセーショナルとなった。

この人は、見かけは男の中の男でありながら、自らの性自認は女性であった。しかし、これまで女性と結婚をして子供と孫までいる。本人自体、それは自然なことで、セクシャリティはヘテロセクシャルなのだ。

つまり、性自認と、性的指向が一般的でない。言い方を変えると、異性愛の男性から、レズビアンの女性に転換したということだ。性転換したいのだから、同性愛者なのかというと、そこが違うという実に複雑な例だ。

人間の複雑な性のメカニズムを表している。対する主人公の女性は、彼を愛するが、男としての彼を愛せないでいることに気付く。彼が女性であるからこそ愛せることに気付く。

そして、二人は女同士として結ばれる。

映画作品としては、女装する男性を演じた俳優のはまり方と、その演技に感服する。女になりたい異性愛の男のキャラにぴったりなのだ。

女装姿が美しく、だからといって、男である面もしっかり残している両性具有の美そのもの。

フランスにこんな男優がいたとは驚きである。日本でいう歌舞伎の坂東玉三郎だ。

人間の男性、女性という分け方、また、異性愛、同性愛という区分けの仕方に一種の疑問を呈したくなる内容だ。
by masagata2004 | 2016-05-11 00:01 | 映画ドラマ評論


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