スーパーサイズ・ミー ムーア的手法のドキュメンタリー

IN-N-OUT BURGER

昨日、レンタルビデオ店でアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされた「スーパーサイズ・ミー」という映画を見た。

見た後の感想はというと、まあ上出来といったところ。

内容はというと、ずばりマクドナルド批判。ファーストフード業界が、いかにアメリカ社会を蝕んでいるかを訴えている。

映画の監督自らが、30日間マックのみで食事をして、健康そのものの体がどうなるかを実験するのだが、それよりも、マクドナルドを筆頭としたアメリカの食品業界が政治的圧力や資本力を背景に家庭の食卓から学校給食までを不健康なジャンクフードやソフトドリンクで埋め尽くしている実態を分かりやすくいろいろな人のインタビューを交え説明していくのが見ものである。

この手法は、「ボーリング・コロンバイン」や「華氏911」で有名なマイケル・ムーアの手法とよく似ている。銃・戦争とジャンク・フード、対象が違うようでどちらも共通しているテーマは、アメリカ資本主義の弊害だ。企業の力があまりに強すぎることが、問題だといいたいのだ。これは、リベラル系のアメリカ人からよく聴く言葉だ。このままいくと大企業が、国を支配してしまうんではと。いわゆるCorporate Americaになっていくのではという危機感だ。

映画の中で印象深いインタビューがあった。ある画家がいった言葉で、「アメリカの町の風景は、どこも同じようになってきている。マクドナルドのような企業広告が、どこに行っても見られる」と。

私がアメリカの大学に留学していた時、経済システムの講義で保守的な経済論者が市場の自由化を批判するときよく用いるのが、このことだ。自由にしてしまったために、多様化がかえって失われてしまうと。日本でも同じだが、チェーンストア化は、各町の個性を失わせ、ローカルなコミュニティを崩壊させてしまう。

この映画の監督のモーガン・スパーロックは第2のマイケル・ムーアになりたかったのだろうか。だからこそ、マイケル・ムーアでは挑戦できないテーマに挑んだのかな。

そうだよな、ムーア監督こそ、この映画を見なければならない体格なのだから。
by masagata2004 | 2005-07-18 17:33 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(1)
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Commented by ruhiginoue at 2007-12-08 16:11
 ムーア監督は、「少しは野菜も食え」と言われてましたね。
 しかし、あれでなかなか美人の奥さんがいるんだから不思議。


人生は常に進歩していかなければならない


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