仏映画「ボン・ボヤージュ」と独映画「アンナとロッテ」

先週、レンタル店で第2次世界大戦を題材にした2つのDVD映画を借りて見た。

一つは、フランス映画の「ボン・ボヤージュ」で、もう一つはドイツ映画の「アンナとロッテ」という映画だった。最近、レンタル・リリースされた映画らしいので、レンタル店に行って探してみるといい。両方を比べると非常に対照的な戦争観がうかがわれた。

フランスは戦勝国側の視点、ドイツは戦敗国側の視点といえよう。

「ボン・ボヤージュ」はとてもコミカルだった。ある青年が女優に騙され殺人罪で刑務所に入れられてしまうが、その時にドイツ軍がパリを陥落させ、そのどさくさに紛れ脱走する。そして、脱走中に出会った女性とともに原子爆弾の材料となる液体を国外に持ち出すことに協力する。彼を騙した女優を含め、様々な人間模様をとてもコミカルに表現しているところが見物だ。フランス人は苦難の時代を痛快に乗り切ったと言いたげだ。

対する「アンナとロッテ」はシリアスで重い。ナチスが台頭する前のドイツで生まれた双子の姉妹が、両親の死をきっかけにバラバラに引き取られる。姉はドイツの貧しい農家に。妹はオランダの裕福な家に。二人は、暗黒の時代の真っ只中で再会するが、育った環境の違いと戦争のもたらした悲劇により酷くも絆ごと引き裂かれてしまう。
ナチスドイツ時代、知的障害者に対する断種や民族を優勢と劣勢に分ける差別教育、また、ユダヤ人への虐殺などが色濃く描き出されている。二人は年老いて再会するが、それでも戦争の傷跡に悩まされる。
ドイツがいかに周辺国やユダヤ人に対しひどいことをしてしまったかを考えさせられる重いテーマだ。

戦争に勝つ負けるで、映画のテーマを分けられてしまったことが感じられ、ちょっと痛々しい。

ま、我々にも共通することだが。
by masagata2004 | 2005-07-28 22:43 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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