映画「戦争の王様」とカタルシスな反戦主義

勝手にタイトルを訳しましたが、「ロード・オブ・ウォー」として公開されています。

マジ言って面白い映画です。すごく下劣でありながら、すごく分かりやすい映画ですね。

ニコラス・ケイジ扮するニューヨーク、ブルックリンに住む貧しいウクライナ移民の男性が、一攫千金を目当てに武器売買ビジネスを始めるが、気がつけば、どんどん泥沼にはまり、彼の人生の歩みと共に、世界の厳しい現実がどんどん浮き彫りになっていくストーリー。実話がベースになっていると聞く。

さすがハリウッドといえる見事な演出。最後の落ちがすばらしかった。ネタバレになるからいわないが、要は、武器商人を悪者にしても意味がないということだ。

ちなみにこの映画、私は情熱のジャーナリスト、シバレイに薦められ見に行った。いかにも、シバレイが好きそうな映画だ。私も気に入った。

だが、それだからといって、何が出来るのかと問いたい。反戦を騒ぐのは勝手だ。現状認識も大切だ。だが、反戦主義者は、それ以上のことをしているのだろうかと、いつも思ってしまう。どうせ、根本原因である自分たちのぬくぬくとした生活は捨てられやしないんだから。

ついでもっていえば、平和国家を気取る日本は、残念ながら好戦国家だった過去の反省が不十分なため、世界平和に貢献など十分出来てない。原爆落とされた戦勝国のいいなりとなって、イラクに軍隊を送るていたらく。

だが、ふと思う。これって、戦略がなく「平和」「平和」とただ叫ぶだけの自己満足的な反戦活動精神に原因があるのでは。もちろん、立派に実質的に踏み込む活動をしている人達もいるが、ほとんどは祈っていれば平和が来るというお気楽な人々ばかりだ。憲法9条を守ろうとする考えもまさにそこにある。平和を維持しようとするのは、なまやさしいものではない。

最後にこの言葉だけは刻んでおこう。映画の中で、最も印象に残る台詞だ。
「地獄に堕ちろと言いたいが、お前はすでに地獄にいる」

この言葉は、我々全てに当てはまる言葉ではないか。
by masagata2004 | 2006-01-09 22:08 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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