映画「プッシーキャッツ」 頭を空っぽにしてみる社会風刺コメディ

はっきりいって、少女漫画を映画にしたようなお馬鹿ギャグコメディ。

MTV的なポップなミュージックとファンシーなセット。でもって、思いっきりのったおふざけが頭を空っぽにしてくれる。

話しは、3人の売れないロックバンドの女の子達が、怪しいマネージャーに誘われて大手CD会社と契約する。マネージャーは、彼女たちの音楽を一曲も聴かず、スターへの準備をしていく。不思議なことに彼女たちの曲は次々と売れ、あっというまに誰もが騒ぐ大スターとなる。

彼女たちは大喜びだが、どうしても腑に落ちない。しかし、実をいうとこれには驚くべきからくりがあった。

というストーリーであるが、そのからくりというのが、見事なまでの社会風刺となっている。

これ以下はネタバレになるので、今後見ようと思う方は読まないでください。


皆さんはサブリミナル効果という言葉を聞いたことはあるでしょうか。実を言うと、そのことがこの映画のテーマとなっている。

サブリミナル効果とは、無意識の刷り込みにより、聞き手を洗脳するという放送法でも問題となる宣伝手法。彼女たちが大スターになれたのは、これを利用したレコーディングのせいで、音楽を聴いた人が洗脳され、CDをどんどん買うというのだ。だが、それだけでなく、商品を買わせる洗脳もしていく。映画の中では、大袈裟に描かれていたが、日々の我々の生活にもはびこっていることだ。

身の回りは広告だらけ、何気なく見る広告に買う必要のないものを買ってしまう。商品の中身や性能を知る前にである。まさにコマーシャリズムに毒された我々の生活が、見事なまでに投影されている。実を言うとスターは、そういう形で作られてきたもので、我々がスターと思う人々は、実は、「スターと思いなさい」と誰かに洗脳されて思わされているのではと。

若者は、実に騙されやすい。だからこそ、若者は、自分をしっかり持たなければならないと。騙されていたい思いをする前に、というのが映画の与える教訓のようだった。おふざけを楽しみながら、そんなことを学べるとは感激ものだ。

ただ、我々が自我というものを持つということ、その自我自体が、すでに作られたものであるとも考えられる。

騙されないようにと何かをする行動こそが、すでに洗脳によって形作られたものであるとも言えるのだ。洗脳されている者は自分が洗脳されていることにさえ気付いていないから。

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by masagata2004 | 2006-08-28 23:33 | メディア問題


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