映画「ナショナル・トレジャー」 ダヴィンチと比べてしまった

つまりは、古い時代の人々が残した暗号を解いていくというスリルを味わうお話。主演はニコラス・ケイジ。

映画「ダヴィンチ・コード」では、キリストに妻がいてその先祖を探るというストーリーだったが、これは、アメリカの建国の父が残したお宝を探し当てるというストーリー。

でも、舞台がヨーロッパであるのと、アメリカであるのとでは、歴史の重みがどうも違った。

アメリカの史跡をめぐる旅をして、謎解きをしていくのだが、所詮は200年程度の歴史しかない新興国だからか、ダヴィンチと比べると風格では見劣りする気がした。景色も、ヨーロッパのダヴィンチの方がずっと美しかった。

歴史的ないろいろなアイテムが台詞から発せられるが、どうもアメリカの歴史には惹かれない。
アメリカに留学していた時に生活しながら感じていたことと共通する。そもそも粗いざらしのものが生活空間を取り囲み、味気なさが強いのだ。アメリカを舞台とするのなら、歴史を題材にすべきでなく、ただスケールが大きかったり、ノリが良ければいいと思うのだが。

ストーリーは、主人公の家系が受け継ぐお宝探しから始まる。その結果、ワシントンにある博物館に展示されている「独立宣言書」を盗むことになる。だが、かつての仲間がそれを狙っていたため、謎解きのためお互い熾烈な戦いを繰り広げることとなる。

ダヴィンチとの共通点を上げると、お宝探しをしている主人公が警察に追われる身になること。

秘密結社が背後にある。ダヴィンチはカトリック教会だったが、この映画は「フリーメーソン」。
そういえば岸信介もフリーメーソンの一派だったんだってね。

警察の中に、その秘密結社の一味がいること。

陳腐な暗号に振り回されること。

教会の地下に最後潜ること。

しかし、違うところは、ダヴィンチの最後は地味な感動で終わったけど。この映画は、あまりにも分かりやすいハッピーエンド。以下はネタバレになりますが、

数多くのエジプトなどからのお宝を見つけるが、主人公は独立宣言書を盗んだ罪を逃れるため、見つけた宝をそもそもの場所に寄贈することを警察に告げる。考えてみれば、お宝の見つかった教会のものになるべきだろう。そもそも不法侵入なんだから。その辺が変だった。

両方で共通して思ったことだが、いくらなんでも、そんな回りくどい暗号を先祖が残したりするかなって。解釈の仕方なんて何通りもあるのだから、かえって分かりづらくて誰にも探されなくなってしまうという危惧があるのでは。誰かに見つけて貰いたくて、そういう暗号を残すのだろう。

借りたDVDには、特典映像として別のエンディングがあった。ノーマルなエンディングは、寄贈したお宝から得た収益の一部を貰い大豪邸で彼女と暮らす主人公。だが、別のエンディングは、博物館の別の古文書を見つめ、さらなるお宝探しを仲間と話し合う主人公だ。そっちの方が気持ちのいいエンディングだと思うのだが。先程述べたように、盗みをはたらいていながら免責されたのだから、何も貰う資格はないのだから。

アメリカ人は、結局、リッチになることにしか目がないようだ。

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by masagata2004 | 2006-09-02 21:37 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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