マンネリ化したビデオニュース

ビデオニュースという私が時折視聴する番組で小泉政権のメディア戦略に対する対談をやっていた。2部に分かれていたが、私が見たのは後半の部で、雑誌「創」の編集長と、神保・宮台のインテリ・コンビがトークをしていた。

小泉政権が5年もの間維持できたのは、自民党政権のメディアをうまく使う戦略が功を奏したからだという。新自由主義という本来、格差を広げ弱者に痛みを押しつける改革を、その弱者たる人々に良くなる改革であると幻想を抱かせ、支持させてしまったということだ。

だが、メディア自身も商業化が進み、人気のある政権に擦り寄っていったという。それが、政権批判を弱めた理由だといわれる。

また、世論もメディアが権力批判しても、反応が鈍いのである。いくら批判をしたとしても、「それだから何だ?」という感覚が蔓延している。そもそも市民社会の弱い日本では、メディアがどう頑張っても、受け手の問題意識が低すぎる。

最近、神保・宮台のビデオニュースがマンネリ化しているように私に見えるのは、そのことが要因なのかなと思う。そもそも、メディアやジャーナリズムに何ができるんだと常に考えてしまう。特にビデオニュースのようなインターネット番組は、視聴者数は少なく、層も偏りのある辺境でマイナーなメディアに過ぎない。どんなに正論を叫んでも影響力は小さい。

また、所詮は彼らの独断と偏見に過ぎない。正義を貫こうと意見を述べようと、それがいつも正しいこととは思えないのだ。この番組を見始めた2年前は、かなり画期的だと思い、毎回必ず見て、なるほど、なるほど、と彼らの意見が刷り込まれていったものだが、今は違う。

確かに、大手メディアが報じることのできないタブーな話題に切り込んでいるところに凄みを感じるが、同時に、彼ら自身と彼らの盟友のプロモーションの役割もあるんだなと気付き、しらけてしまった。特にあの漫画家はひどかった。それから、宮台氏の恩師も。

ジャーナリストや学者が公共性を代表している姿が、うざったい時代になったのだろうと思う。

小泉政権のマジックにのせられ、事態の悪化に歯止めをかけられないとひどい目に遭うぞと言っても、本当にひどい目に遭うまで大衆は気付かない。

考えてみれば、歴史はそんなことの繰り返しなのだろう。

いい評論だと思ったらクリックしてください。ランキングへ
by masagata2004 | 2006-09-11 21:00 | メディア問題 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://masagata.exblog.jp/tb/5664941
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
プロフィール
自作小説
映画ドラマ評論
環境問題を考える
時事トピック
音楽
スポーツ
ライフ・スタイル
米留学体験談
イベント告知板
メディア問題
旅行
中国
風景写真&動画集
書籍評論
演劇評論
アート
マサガタな日々
JANJAN
スキー
沖縄

タグ

最新のトラックバック

映画「終戦のエンペラー」..
from soramove
【映画】バーダー・マイン..
from しづのをだまき
インサイダー
from 映鍵(ei_ken)

フォロー中のブログ

高遠菜穂子のイラク・ホー...
ジャーナリスト・志葉玲の...
増山麗奈の革命鍋!
*華の宴* ~ Life...
poziomkaとポーラ...
広島瀬戸内新聞ニュース(...
楽なログ
美ら海・沖縄に基地はいらない!

その他のお薦めリンク

ノーモア南京の会
Peaceful Tomorrows
Our Planet
環境エネルギー政策研究所


私へのメールは、
masagata1029アットマークy8.dion.ne.jp まで。

当ブログへのリンクはフリーです。

検索

ブログパーツ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

東京
旅行家・冒険家

画像一覧