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映画「ブロークバックマウンテン」2 テーマはゲイではなかった

前回、月曜日にこの映画の評論を書いたが、その時は女性向けのボーイズラブなのかなと軽んじた評論を書いたが、その後、そうでないことに気付いた。

この映画は非常に奥が深い。とういうのも、この映画を観た次の日から、映画のシーンや台詞が何度もフラッシュバックとして蘇り、頭から離れず、仕事中さえも現れ、手がつかなくなったくらいだ。気が付いたら今度はDVDを3990円で購入し、そして、アマゾンを通して、原作の本(英語)を買ってしまった。

この映画の評論をヤフーで見たが、かなりの高得点で、どれも私と同じように、何度見てもいい映画だという評価を与えている。男、女、同性愛、異性愛に限らずである。ちなみに私はゲイではない。だから、不思議である。その謎を解くため、毎夜のように見ている。たかが映画でこんなに頭が混乱し放心状態に至ったことは生きていて始めてである。

本が届いたので、アニー・プルー女史の原作を短編ということもあり一挙に読み通した。最後のページの文章は映画にはなかった補足という意味で強いメッセージが込められていた。

これは人間の感情を体現しているのではと思う。揺さぶる感情を二人の男の愛で表現していて、誰もが心の奥底に持つ魂の感情を呼び起こす役割をしているのではと思う。

この映画の衝撃で数日間、思考停止状態に陥っていたが、少しずつ理解できるようになって気分が安定してきている。もっと繰り返し見て、中身を探って見ようと思う。完全に理解できるようになったら、自分はかなり成長しているのだと思う。

ところで、この映画、アカデミー作品賞を獲っても良かったのに、カウボーイとゲイのイメージが重なるのを嫌悪した協会が配慮して避けたといわれる。アメリカの保守的な州では上映さえ禁止したという。それは多少理解できる。なぜなら、この映画、大変作りがよい。だから、与える影響もとても大きいのだ。ポルノの延長のB級レベルであれば、誰も気に留めなかっただろう。

ちなみにこの映画、カウボーイもテーマではないと思う。また、同性愛を嫌悪する保守的な社会を批判しているわけでもないと思う。

しかし、アン・リー監督ってすごいな。台湾人でアメリカのカウボーイのラブストーリーを描けるなんて。そうだ、是非とも私の自作小説が映画化でもされるのであれば、彼に作ってもらいたい。台湾人ということだし、私の小説はピッタリのはず。

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Part3もあり。ネタバレもあるのでご注意。
by masagata2004 | 2006-09-29 00:24 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)


私の体験記、意見、評論、人生観などについて書きます


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