神保・宮台と決別

先程、ビデオジャーナリスト神保哲生氏の運営するビデオニュース・ドット・コムの視聴を解約してきた。

これまで、毎月525円を支払い、視聴してきたが、最近になって見る気がしなくなり解約に踏み切った。この番組は、インターネット上で時事問題を各界の専門家などを招き対談形式で解説をしたり意見を述べたりするものだ。神保氏が司会をして、首都大学の社会学者、宮台真司氏が、補足としての解説をする。2年前、イラク人質事件をきっかけに見始めた。その時は、とても斬新なものだと思ったが、最近は、彼らに対しがっかりすることがあり、結局、見ることをやめてしまった。

報道の公正・中立の観点から、権力迎合、商業主義の大手メディアを批判していながら、彼ら自身が、それほどの公正中立かというと、そうでもない。彼ら2人の独断と偏見で運営されていることから、他のメディアと同様、偏っているのには変わりない。そんなことは分かっていたからいいのだが、最近とてもひどいことを発見してしまった。それは、宮台氏の身内びいきである。それに関しては、この記事に詳しく書いている。言動不一致とはこのことだ。

また、彼らが持ち上げた植草氏のこともある。最近、痴漢容疑で逮捕された植草一秀氏をビデオニュースで2度出演させた。一度目は、植草氏が2年前迷惑防止条例違反で有罪判決を受けた後、その次は、今年、小泉政権の経済政策を批判する番組に出演させた時だ。植草氏は、その後に電車内で女子高生のお尻を触った容疑で逮捕された。

彼らが植草氏を番組出演させた理由は、彼が受けた捜査にあまりにも不審な点が多く、警察の陰謀ではないかということで検証したかったとのこと。だが、番組内では、冤罪主張をする植草氏を持ち上げすぎといっていい演出が見られた。宮台氏は、植草氏の性的志向を検察が法廷で持ち込んだことは不当だと主張していたが、裁判では、被告の主張の信憑性などで、そういうことが判断材料として使われることがある。植草氏の主張にも、客観的に矛盾する点が見られた。このことに関しては、この記事を読むといい。宮台氏も同じような趣味の持ち主らしく同類を哀れむといった感じがしてしまった。

植草氏を2度目に出演させた時、視聴者から批判があり、それに答える形で神保氏が、国策捜査の疑いから有罪とは断定すべきでないと主張し、また、有罪であったとしても、それなりの罰則を受け代償を払ったものに再起の道を閉ざすべきでないと考えたからだという。だが、その再起の道を与えるのは、罪状をしっかりと認め反省し、二度と繰り返さないと誓った者に対してするべきことではないのか。冤罪と信じて疑わないからか、それとも、刑罰を受けた者に二重の罰を加えるべきでないと考えるからなのか、はっきりさせて欲しいものだ。

植草氏が、二度目の逮捕を受けた後、神保と宮台氏は、ある種の弁明の番組を開き、こう主張した。今度も植草氏が罪状を否認している状態だから、その段階では、何ともいいようがないと。それは理解できる。だが、その後の彼らの述べる意見には開いた口が塞がらなかった。

まず、神保氏が、植草氏をアメリカのマーサ・スチュワート氏と比較して、スチュワート女史が、証券取引法違反で有罪を受け刑罰を受けていながら、社会復帰できたケースと植草氏のケースを比べたのだ。そして、いつものように日本はこれだから変だと。
植草氏は、経済法違反者ではない。有罪だとしたら性犯罪者なのだ。性犯罪は再犯の可能性も高く、いわゆる精神病。ちなみに、アメリカでは性犯罪者、特に未成年者を被害者にする性犯罪者の処置は、刑務所を出所後も厳しい。そういうことを神保氏が知らないはずがない。何とも卑怯だ。

また、宮台氏は、植草氏が仮に犯罪者であったとしても彼の経済理論を否定することはすべきでないと主張。例によって恩師小室氏の素晴らしい講釈を引用して、これだから、日本は駄目なのだと。引用したのは、大正時代、日本の学会において超能力研究が異端さから排除されたこと。だが、植草氏のケースとどう関連するのかは意味不明。

要は仲間びいきをして、肩すかしを食らったお二人の苦し紛れの言い訳としか聞こえなかった。

また、映画評論家としても活躍する宮台氏の貧しい映画評論にも触れたことも理由。そのことに関しては、この記事を。あまりにも薄ぺらく、映画通とは思えない評論だった。ついでに、彼が以前絶賛し薦めるのでDVDをレンタルしてみた「NANA」はひどかった。彼には映画を見る目はないと断定する。今までこんな発想の貧困な学者の解説に頷いていたのかと思うと、自分が情けなかった。

私個人の事情もある。最近、こういう社会問題に関心が薄れてきた感がある。どうも、つまらない。世の中、どうせそんなに良くならないのだから、ほっておくしかねえのじゃないかと。去年の衆院での小泉自民圧勝から、もうどうにもならないという無力感が漂っていた。安部氏が首相になってもう絶望的だ。

ジャーナリストや学者がどんなに正義を振りかざそうと、この世の悲劇はなくならず、犠牲者も後を絶たない。世の中そんなものだから、あきらめるしかない。どうにもならないことは、ただ耐えるしかないと考えるようになった。

神保さん、宮台さん、少ないリソースで、それなりに頑張っているお二人には、大いに敬意を払いますが、もう私はあなたたちのセカイから退場させていただきます。どうせ、おたくらは、私のようなのをヘタレと呼んで一蹴されるのでしょうけど。

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P.S. 神保さん、宮台さん、これもしかして読んでいたら、よろしければTBしてくださいな。
by masagata2004 | 2006-10-22 12:10 | メディア問題 | Trackback | Comments(1)
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Commented by appleton at 2008-05-30 00:56 x
あなたこそ、出演者が自分の味方だと感じられれば喜んで番組を見るし、そう感じないことがあれば見るのをやめる、典型的な身内びいき以外の何物でもないようですね。

番組や出演者に一体何を期待しているんですか。アイドルではないんですよ。

私は宮台真司の社会分析は好きですから丸激を見ていますが、頭を傾げたくなるようなおかしな分析を耳にする時もよくあります。また、彼の趣味は明らかに私には合いません。神保氏のテーマ選択にも賛同出来ないときはよくあります。

でも、私は彼らに賛同するから番組を見ているのではありません。あの番組から学ぶところが多かったり、他のメディアでは得られない視点を得られるから見ています。

恐らくあなたのようなタイプの視聴者が、宮台氏や神保氏が一番憐れに思っているタイプの視聴者に違いないと思います。へたれどころか、論外ですね。

どうぞ、ご自分が司会者を心底好きになれる番組を見つけて、またその人に幻滅するまでの期間、その番組に心酔できる期間が一日でも長く続くことを心よりお祈りしています。


人生は常に進歩していかなければならない


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