映画「尼僧物語」 西欧のキリスト教批判

Yahooハリウッド見放題第2弾1959年制作。オードリー・ヘップバーン演じるガブリエルという若い女性は、看護婦をしながら修道院で尼としての修行を積むが、感情を抑えることを強要する不自然な戒律に疑問を抱き、ついには修道院を出る決意をする。映画、そのものは退屈で、分かりにくい描写ばかりで、ただ尼僧の日常を淡々と描いているという印象を受けた。しかし、明らかにキリスト教批判を思わせる。

それも、西欧社会からかねてあったキリスト教に対する嫌悪感を一つの映画に凝縮させたもののようだ。

西欧のようなキリスト教国家圏が、キリスト教批判の映画をと驚くが、けっして珍しいことではないらしい。ローマ帝国を滅ぼしたのも、キリスト教だと言われているし、また、キリスト教は、神を抜くと「マキャベリズム」そのものだと唱える人もいる。

以前、アメリカの大学に留学していた時、キリスト教のような宗教は、人間の自然への挑戦から生まれた概念だと環境学の講義で聴いた。

つまりは、狩猟採集の生活から農耕へとライフスタイルが変わるにあたり、それまでの自然信仰から、自然を征服コントロールする術を人間が身につけなければいけなくなり、そういう宗教が生まれたのだと。

人間の自然から沸き起こる感情も支配の対象となったのだ。それに関連し性も縛り付けの対象とされた。処女の純潔さもそこに起因すると言われる。また、同性愛やコンドームを使用する避妊などは、快楽のみが目的のセックスのため、罪深いものとみなされていったと。セックスするなら生産性のある労働としてすべきだと。本来、快楽を求めるという意味でセックス自体はいけないものだが、だが、全くしないと人類は滅亡し、また、大事な労働力が生産されていかない。だから、異性愛、それも避妊をしないセックスのみがいいものとなったと。

宗教を崇高なものと考えるのは間違っているということか。まあ、最近じゃあ、宗教者のスキャンダル多いしな。そろそろ化けの皮が剥がれていっている時代だし、でも、ずいぶん前から疑問は沸き起こっていたわけだ。


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by masagata2004 | 2006-10-30 20:31 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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