映画「海猿 LIMIT OF LOVE」 邦画のLIMITが見えた

DVDで、この映画を借りた。公開中、大ヒットを記録して、ヤフーの映画評論でも高得点と好評を得ていたので、DVDがレンタルされたら是非とも観ようと意気込んで借りた。

何でもアメリカでも公開されリメイク版の話しが出ているというニュースも聞いた。

ストーリーは海難救助の保安官の主人公が沈没するフェリーで、命からがら逃げ遅れた乗客を救うというもの。そして、手詰まり感のあった婚約者と仲直り。
ハリウッドスケールという話題だったが、つまりのところ、ハリウッドの「ポセイドン・アドベンチャー」をまねたようなもの。

だが、所詮は邦画。日本映画はつまらん、いつもがっかりさせられる。私の独断と偏見なのだろうけど。

ネタがありきたりすぎる。俳優の演技は主演の伊藤英明を含め頑張っていたが、脚本に努力が足りなかったような気がする。助けるのが、乗客たった2人だけではね。台詞も使い古されたものばかりで聞いてて吹き出しそうだった。20年前のメロドラマからパクッたんじゃねえのか。

それに山場が少ない。もっといろいろとあればいいのになと思った。特に沈没してから、海底で救われるまでに船内でもう一悶着あっても。婚約者も逃げ遅れ巻き込まれていれば、もっとスリリングになったのになとも思う。

どうせなら、こんな風にしてみてはと思ったぞ。観た人なら分かるパロディ版。

主人公の仙崎太輔は、彼女との結婚に踏み切れないでいた。それは3ヶ月前に海中に墜落した飛行機の乗客を救えなかった無念さから立ち直れなかったからではない。それは、彼女より好きな人が実はいたからだ。

でもって、海難救助、船内で妊婦とけがしたおっさんが逃げ遅れ、援護に来た同僚の吉岡と共に船室に閉じこめられる。何とか逃げ出そうとするが、船がどんどん傾く。そして、同僚が崩れたものに挟まれ身動きが取れなくなる。時間もないなか、吉岡に酸素ボンベを置いて置き去りに、やもえず乗客と共に脱出へ。「必ず戻ってお前を助けに来る」と告げ涙を流し去る。

その時、太輔はあることにはっきりと気付く。元恋愛研究部員の妊婦が太輔に言う。「恋愛にはいろいろな種類があるの。こだわらず正直にならないと」
煙突室に着く。そこで携帯電話を見つけ、婚約者に電話。
「悪いが婚約は解消してくれ。君を愛していない。君は、準主役のわりには美人じゃない。使い古したレースカーテンで作ったようなウェディングドレスを着ることを夢見、それを守るためなら海難救助の妨げになっても構わないというバカでずうずうしい女には用はない。結婚して子供を作りたいとは思わない。子育てには金がかかるし、出生率も下がっている。サービス残業が増え日曜も仕事で忙しいから子供と遊べない。だから、結婚に夢は持てない。それに、俺は俺は、元々お前より好きな奴がいたんだ」
そこで携帯の電源がダウン。そして大水が。船が沈没。

だが、海底で何とか生き延びて、そこで他の保安隊により救助される。そして、挟まって身動きの取れない吉岡も助ける。

地上に上がり、救急車へ。彼女は当然、会いに来ない。だが、それでも太輔は構わなかった。救急車の中で、真の愛を見つけたのだから。
「吉岡、もう俺は迷わない」
と言いながら、二人は口づけを交わす。

ハッピーエンド。ブロークバックマウンテンの水中版というべきかな。

そういう感じにした方がおもろかったと思うのだが、そう考えたくなるほど、ストーリーがありきたりでつまらんかった。

ただ、邦画はそもそも私好みでないことが改めて認識できた。「硫黄島からの手紙」で邦画をたまには観てもいいかと思ったが、日本人が作る邦画だと物足りないんだよな。
以下に箇条書きで邦画が嫌いな理由を挙げる。

1.映像が暗い。
2.立体感がなくフラット。
3.ストーリーがワンパターン、未だに男らしい、女らしい古典的なキャラにこだわっている。
4.所詮は日本が舞台。非日常が感じられない。私は映画に非日常を求めている。

外国映画は、舞台が外国なんだから、観ているだけで外国旅行ができる。当然、国内旅行より普段感じれないものがあり楽しい。日本映画の場合、ひどいのは旅行さえしている気分にさせてくれない。近くの公園で遊ばされているつまらなさしか感じさせてくれない。

ハリウッドなら日本を舞台にしていたとしても面白い。「硫黄島からの手紙」と「SAYURI」で描かれた日本の方が、リアルで魅力的に思えた。日本人にはない独特の視点。日本をエキゾチックかつドラマチックに描ける視点がハリウッドならあるんだな。私の自作小説もハリウッドに作ってもらいたい。

というか、娯楽性の追求という意味ではハリウッドの方が優れているんだ。ストーリーが単純でも、場面場面のつなぎはしっかりしているもんな。緊迫感を損なわせないし。

そうだ、ハリウッドリメイク版に期待しよう。それなら、楽しめるかも。

ただ、日本映画全てが悪いわけではない。今でも印象に残っているのは、「私をスキーに連れて行って」と「Shall We ダンス」だ。この両方は、逆に日本的な魅力があるんじゃないかなと思ったりする。

でも、ほとんどはがっかりさせられるから、できるだけ観ないしレンタルもしないことにしとるわ。

さて、今夜は何を借りようかな。

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by masagata2004 | 2006-12-20 19:51 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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