米映画「イル・マーレ」 余韻の残るファンタジー

キアヌ・リーブス主演の韓国映画のリメイク。2004年、アレックスはレイクハウスという湖畔に立つガラス張りの家に引っ越すが、そこで前の住人のと思われる女性からの手紙を郵便受けで見つける。彼女の手紙には、転居先に手紙を送ってもらう頼みと、その他奇妙なことが書かれており、その上、彼女は2年後の2006年にいると言っている。

アレックスは不思議に思いながらも2年後の女性との文通を試み、そして、それこそが自らの運命を予言するメッセージであることに気付く。

というファンタスティックなドラマだが、なるほど韓国映画をリメイクしたなと思わせるドラマだった。「冬のソナタ」に見られる演出が数多い。強引で矛盾するところがあったが、でも時空を超えた文通とは面白い発想だ。キアヌ・リーブスが主演なのも、その辺の東洋性を考えたことかなと思うが、彼はマトリックスの頃と比べると老けたなと思う。

それに、彼の弟役の俳優が目障りだった。キアヌを引き立てようとしたのだろうが、あまりにもキモイ。それから、最後のシーンが2008年と気付けるような場面演出が必要だったかと思う。何となく気付かせたかったようだが、そんなに注意して見ているタイプではなかったので、二度見てやっと筋が読めた私だった。

文句はその辺にして、私はこの映画が好きだ。映像の美しさが何よりだった。映像だけでなく音楽も良かった。ラブロマンスというジャンルはそもそも好きではないのだが、こういう風に、時空を超えたファンタジーという醍醐味があったから楽しんで見られた。ファンタジーを採り入れた面では「あなたにも書ける恋愛小説」という映画を気に入った理由とも共通する。これは現実世界と小説世界が交錯するドラマで、その対比がコミカル且つファンタスティックだった。陳腐な恋物語そのものには興味ない。

愛をテーマにするなら、「招かれざる客」や「ブロークバック・マウンテン」のような社会との葛藤を中心に添えるようでないと魅力を感じない。ありきたりの愛などテーマにした映画は、ただ退屈なだけだ。

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ちなみに時空を超えたファンタジーでしたら、私の英語版ブログの中で短編小説を連載しています。英語が読めるようでしたら、是非ともご覧になって下さい。
by masagata2004 | 2007-02-09 23:18 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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