ABCD包囲網を彷彿とさせる

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この記事は米議会で決議案が可決されようとしていた時に書きました。でもって、ABCDのAはアメリカ、BはBritainのイギリス、CはChinaの中国、DはDutchのオランダです。そのことを踏まえ読んでください。2007年12月14日追記

日本は戦前に回帰しているのだろうか。まさにそんなことを考えさせられる昨今である。安倍首相の「従軍慰安婦が軍の狭義な意味での強制によるものではなかった」という発言がアメリカの政界とメディアを揺るがしている。日本に対する批判は日に日に高まり、米連邦議会・下院では日本に慰安婦に対する謝罪を求める決議案が採択される可能性が強まった。

 何だか彼の時代を彷彿とさせている。戦前、日本とアメリカが戦争を始める前の時代だ。この時代、日本の中国侵略に対する批判が高まり、南京虐殺などが大きく報じられ、日本製品のボイコット運動などが行われた。当時のアメリカ人は日本に苦しめられる中国人に同情をして、そんな世論も要因となりABCD包囲網なる日本に対する制裁措置が講じられたのだ。ちなみにCは中国である。その時代、日本では、制裁が加えられると自分たちは悪くない、追い詰められたらやり返すしかないと。ただ情動論で自らの立場を弁護し、真珠湾攻撃へと至った。

 今回でも同じことが起こっている。相も変わらず保守系メディアや政治家は、慰安婦問題に日本政府に責任はなく、事実の再調査をすべきという立場を守ろうとする。14年前に調査を済ませ、当時の官房長官の談話で軍の直接関与を認めているというのに。戦前と同じで非常に内向きで主観的な判断しかできていない。そして、行動に全く戦略がない。行き着く先を冷静になって考えているとは思えないのだ。それこそ、真珠湾攻撃前の日本に似ている。

 だが、ある意味、今度の採択問題で冷静になっていくことを願う。これで、右、左だけの問題と考えていた戦争責任の問題に、海外の、それも最大の同盟国であるアメリカの世論や政治が大きく関与し始めたからだ。いわゆる「外圧」である。イデオロギーだけではなく、明らかに国益の問題へと進展し始めた。外からの視点が明確になり、いかに自分たちが非常識な行動をしてきたかを気付かされるのだ。すでに靖国参拝の時から中国と韓国との関係は冷え込んでいたが、ここに来てアメリカも加わることになったのだ。かつてのABCD包囲網が固まっていく過程とよく似ている。

 米下院で決議が採択でもされれば、日本にとっては先生にお叱りを受けるような屈辱を味あわされるかもしれない。しかし、ここでかつてのような「ハラキリ」の挙に出るのではなく、冷静になり何が国益に一番つながっていくかを考えていくべきだろう。もう情動で動くのだけはやめて欲しい。

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by masagata2004 | 2007-03-14 20:08 | 時事トピック


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