ロシア映画「太陽」 戦争に負けるといこと

ソクーロフ『太陽』

それが、どういうことを意味するのか、思い知らされる映画だろう。日本人にとっては。

映画は、昭和天皇、裕仁が、終戦から人間宣言に至るまでの過程を詩的にドラマ化したものである。

天皇には戦争責任はなかったと思えてくるほど、天皇陛下を無能者のように描写している。所詮は、幽閉の身だった可哀想な少年だっただろうか。実際はどうだったか知らないけど。

天皇に対峙して現れる登場人物が、占領軍のトップ、マッカーサー司令官だ。彼の存在こそが、戦後、日本がアメリカの属国にされていく過程を象徴しているようだ。マッカーサーは、天皇にヒトラーとの関わり合い、真珠湾攻撃について質問してくる。天皇の返答は実に歯切れ悪い。

最近、米連邦議会下院で、旧日本軍の従軍慰安婦連行に対する謝罪を日本政府に求める決議が採択されようとしているが、何だかそんな状況と似ているような。

日本は、実をいうと戦争に負けた国なんだということを思い知らされる時間を情緒的に描き出している。外国人こそが日本のタブーを描けるというのか。「ラスト・サムライ」「SAYURI」「硫黄島からの手紙」に続く外国人だからこそ描ける日本。事実はどうであれ、こんな描き方もありかな。そして、そんな描写も許されるほど自由な時代にとりあえず、生きていることを我々は感謝すべきなのだろう。

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by masagata2004 | 2007-03-23 22:41 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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