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21世紀型生活モデル

その他

21世紀において、理想とされるライフスタイルを、ある若い独身男性の生活を追いながら表現します。はっきり言って、私の独断と偏見に基いています。ですが、環境問題など、考えさせられる部分もあります。

朝7時、男は起きます。シャワーを浴び、着替え、インターネット放送でニュースを見ます。ちなみにテレビや新聞はインターネットと区別がつかなくなり、スポンサーとなる大企業や電波の許認可を与える政府などの圧力を受けやすいテレビ局は中立報道ができないということで人気を失い廃業。
インターネットの映像配信は、テレビ画面で見られます、テレビと変わりなく見られますが、テレビと違うのはチャンネルが無数にあり、好きな時に好きな番組が見られること。また、インターネットによりメディアは、非常に多様化しています。活字による情報配信もインターネットが主流となり新聞の戸別配達は、なくなりました。記者クラブ制度は廃止され、現在のような情報の大手メディア支配は消滅です。真実探求を目的とした公共性を重視した市民メディアが、幅をきかせます。ビデオニュースのように。

家を出たら、朝食を食べに、近くの商店街に行きます。商店街で独特の朝食を提供してくれる「地域食堂」に行きます。朝食を食べるのに使う箸は、割り箸ではなく洗って何度も使います。吉野屋やマクドナルドのようなチェーン店やフランチャイズ店は、サービスがマニュアル的ということで消滅。ローソンやセブンイレブンのようなコンビニも同じく。大型の小売店も同じく。これら大資本によるチェーン店、フランチャイズ店は、多量のゴミを出すので環境に悪く、都市の景観や志向を画一化するということで廃止です。企業の利潤追求や、消費者の利便性に重きを置いていた社会から、地域の特色や住民のつながりを重視する社会へと変遷したからです。

さて、通勤ですが、彼は車を持っていません。高いからではなく、個人が車を持つことが禁止されているからです。ですので、路面電車に乗ります。歩道を横切り、横断歩道の真ん中辺りの電車の停車場に行くのですが、歩道は、中間線で分断され、外側が自転車、内側が歩道となっています。自転車が、個人単位の移動手段では主流となります。道路は、自動車用の車線が片側に1つだけです。
路面電車に乗るのですが、LRTという乗り入れ口が停車場と同じ高さになっているバリアフリー型の車両です。車椅子やお年寄りが乗りやすい形となっています。
炭素ガス削減のため、個人がよほどの必要がない限り自動車を持つことは禁止され、長距離の移動は公共交通機関のみとなっています。

路面電車で普通電車の駅前まで行き、そこから乗り換えます。会社に着いたのは、午前10時半ぐらいですが、遅刻ではありません。フレックスタイムで通えるのです。電車は、通勤時間が分散している上、在宅勤務者が多い時代なので、そんなに混んでいません。それも、通勤は、週2,3日だけ。週4日勤務で、そのうち1日か2日は、在宅業務です。週休3日制が一般的です。

さて仕事が終わり帰宅です。会社の近くで夕食といきたいのですが、今日は久しぶりに、牛肉のステーキを食べたいと思います。はっきりいって高いです。というのも、牛は乳牛用が基本で、食肉目的のみの牛の飼育は禁じられています。というのも、牛の飼育には、牧草地が必要で、そのために広大な森林を失わせることになるからです。肉といえば、鶏、豚、それから、鯨というところでしょう。
牛肉のステーキは、やはり高いので、鯨肉にしました。鯨は、20世紀には絶滅の危機が叫ばれましたが、その後の捕獲制限により頭数は増え、また牛肉のように飼育場所確保のための森林資源を破壊することもありません。それから、この時代、犬の肉も食べます。タニシも食べます。いろんなものを食べます。食糧難ですからね。

会社の近くの繁華街。20世紀とは違います。というのは、夜の広告ネオンがなく、明かりといえば店の窓からと街灯ぐらいです。無駄な電気は使わないのです。地元の町に帰ることにしました。家に帰って残り物を食べることにしました。

地元の町に着きました。飲み物と日用品を買っていこうと思います。お店で買い物をしても、派手な包装はしません。それから、プラスチックやビニールのレジ袋は使用しません。買い物をするときは、買い物袋や風呂敷を使います。携帯用の買い物袋や風呂敷を常時外出するときは持つのが常識です。飲み物は、ガラス瓶に入れて飲み、飲み終わったら店に戻しリサイクルします。ペットボトルや紙パックは、リサイクル効率が低いので廃止。自動販売機は無駄な電気を使うので廃止。食料は、皿や鍋を自前で持って必要な分だけ近所の商店街に行き取りに行くのが普通です。使い捨ての容器は使用禁止です。

帰宅です。彼のアパートには、独身や夫婦、それから子供のいる家庭など合わせて30世帯ほどいます。一つの集合住宅に最高30世帯までが住めることとなっています。それ以上は規模が大きすぎて管理や意思の疎通に問題が出てくるということなので認められていません。アパートには規則があり、夜の11時から朝の6時までの間はシャワーは使用禁止です。集団生活なので規則は守りましょう。犬や猫のペット飼育はOK。
アパートや隣の一戸建ての屋根には、必ずソーラーパネルと風車がついています。この時代のエネルギー源の主流は、太陽熱や風力や海洋温度差などの自然エネルギーです。原子力は、放射能漏れが危険な上、安全管理のコストに見合うだけの発電効率がのぞめないということで廃止となりました。
彼は、独身ですが、結婚も考えています。ですが、結婚しても子供は1人までです。地球規模の人口爆発を考え、世界的に1人っ子政策が当たり前となっています。

子供は、芝生の校庭を持つ学校に通います。芝生は都市の温暖化を抑えるはたらきがあります。少子化も手伝ってか受験勉強はなく、自由な情操教育が推奨され、情緒発達のためけんかをすることが、認められています。けんかの経験がない子供は、大人になると人間付き合いに免疫がなく、引き篭もりや切れやすい大人になる危険性があるからです。

さて、就寝ですが、大体、夜の11時前までには、ほとんどの人は眠りにつきます。というのは、それ以後も活動をすると、無駄なエネルギーを消費してしまうからです。24時間営業のコンビニやレストランなど存在しません。大体、どの店も遅くとも夜9時には閉店です。
昔に戻ったように、日の出と共に活動し、日が暮れると寝るというように。

21世紀といいながら、20世紀前期に戻った感もありますね。考えて見れば、これまで行き過ぎた部分を揺り戻すのが、21世紀のムーブメントなのかもしれません。

以上、私の独断と偏見でした。
by masagata2004 | 2004-10-23 16:52 | ライフ・スタイル | Trackback | Comments(1)
Commented by 雑想雑思 at 2005-05-03 13:16 x
はじめまして、こんにちは。
小生は免許なし、自転車と公共機関しか使わないので、ちょっと税金を安くしてもらえないかなとか思っている男です。

学校の芝生は必ずしも環境にいとはいえないようです。もともと日本の気候には合わないため、多量の農薬が必要になるばあいもあり、温暖化への効果なら登れる大きな木を育てる方が得策かと。


私の体験記、意見、評論、人生観などについて書きます


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