映画「愛の悪魔」 性器を披露したジェームズ・ボンド

ストーリーは、1960年代から70年代までのロンドンを舞台とする著名な画家、フランシス・ベーコンと彼の恋人ジョージ・ダイヤーのいびつなまでの性愛関係を描いたもの。

ある日、ベーコンの家に泥棒に押し入ったダニエル・クレッグ演ずるジョージは、フランシス(デレク・ジャコビ)にベッドに誘われ、恋人になるように迫られる。二人は愛し合い、フランシスは自らの画家としてのインスピレーションを刺激するためジョージとの関係を続けるが、ジョージは、自暴自棄に陥りやすい性格であった。

この映画は98年にBBCが制作したもので、まだダニエル・クレッグが大スターとして注目を浴びる前のものだ。映画の中では、彼のナニがくっきり見えるほどの全裸シーンがある。007より痩せ形だが、この時から肉体美を売り物にしていたみたいだ。もちろん演技力も抜群。鬱状態の演技が見事だった。相手方も名演技とあって不思議とこのカップルに微笑ましさを感じてしまうほど。BBCがこんな映画作るほどなんだから、さすがイギリス。

007の最新作「カジノ・ロワイヤル」を見たが、彼の演じるボンドは、以前のボンドと違い、男っぽいセクシーさを持ちながら、プレイボーイではない点が好感を持てた。前のボンドは、プレイボーイなところがかえってスパイとしてのミステリアスな雰囲気を薄めているのでしらけたこともあったが、彼は違った。苦悩する姿にリアリティを感じさせるのだ。この映画の役と共通する部分でもある。DVDの特典映像で監督のジョン・メイブリー氏は発表当時の記者会見で「彼は駆け出しだけど将来きっと大スターになるよ」と予言していた。予言は見事に当たり新ボンドはシリーズ最高の興行収入を上げている。ちなみにこの監督はゲイで、この映画制作の11年前に画家のボーイフレンドが自殺した体験を持ち、それが制作のきっかけだったとか。

映画のテーマは、ゲイとかではなく、やはり芸術とは独善的で「爆発だ」ということなのだろうか。または、芸術的センスを持つことは狂気になったり鬱病になることと紙一重ということか。でも、「単なるナルシストなだけじゃないの?」と言ってしまいたくなる。芸術のために精神を追い詰めさせるとは尋常じゃない。それほど芸術ってすげえのか。

フランシス・ベーコンの絵画を見てみたくなった。

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by masagata2004 | 2007-06-01 23:17 | 映画ドラマ評論


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