ダヴィンチ絵画「受胎告知」に思う 

本日、上野公園にある東京国立美術館でレオナルド・ダヴィンチによる絵画「受胎告知」を見に行った。話題の作品だけあって、観覧するのに20分ほど待たされた。

ダヴィンチに特別興味があるわけじゃないが、この絵画のテーマとなる「処女懐胎」に以前から関心があった。医学的には不可能なこと。絵画では天使が、聖母マリアに神の子を宿したことを告げるシーンが描かれている。つまり、通常の男女のセックスを介さず、子供を妊娠したというのだ。神の子だから、そんなプロセスは要らないというのだろう。

西欧世界に見られる「処女信仰」の元凶であるとされる。

私がアメリカに留学していた10年以上前、地球環境を考える科目の講義で、処女信仰は、人間の性に対する嫌悪感の象徴だと教えられた。つまりは処女は純潔である。セックスをしないことは清いことという考えだ。だが、セックスなしでは人類が子孫を残すことは出来ない。それならば、生殖を伴うセックスはよしとし、それ以外の性的行為はいかがわしいものとした。つまりは、マスターベーション、同性愛は子供を作れないからいけないものだと。

異性愛でも、コンドームを使用する避妊行為は罪深いとされた。快楽目的にセックスするなといいたいわけだ。

どうして、性を人々が嫌悪するようになったかといえば、それは狩猟採集から農耕へ移り変わる過程で、それまでの自然信仰から、農地を耕すために木を切り倒すなどの自然征服の哲学が必要となり、それに沿って生きていくようになったからだといわれる。性とは我々の内なる自然だからだ。

だが、その結果はどうだろう。自然破壊の挙げ句の果て、人類は今や滅亡の危機にさらされている。そして、内なる自然である「性」を征服できたかといえば、それは疑問だ。20世紀後半から、性の解放化が進んだ。無理して純潔を守るより、したい時にマスターベーションやコンドームを使用した安全なセックスを自由にするようになった。そして、同性同士の恋愛やセックスも自由にやってもいいと考えが変わってきている。日本も明治からの西洋化前は、性に対してはかなり自由だったのだ。今はなぜか、その西欧の影響を受けて後追い的に自由になろうとしている。

ま、そんなわけでダヴィンチ絵画から人間の性の変遷、つまりは自然に対する考えの変遷を考えてみました。

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by masagata2004 | 2007-06-16 21:41 | アート


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