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映画「守護神」 心にしみいる感動

DVDを借りて、その後に買ってしまった。それほど感動してしまった。
以下ネタバレになりますので、まだ観てない方はご注意。

ストーリーは、アメリカの沿岸警備隊(USCG)の救難士養成学校に伝説のスイマーが、教官として赴任する。ケビン・コスナー演じるベン・ランドールである。そこには、競泳選手として名を馳せたジェイク・フィッシャー(アシュトン・クッチャー)という訓練生がいて、ランドールは彼に目をかける。両者には、ある種の共通点があった。

Yahooの英語版の新聞記者批評では芳しくなく、その理由が、この映画がかつての映画の題材を寄せ集めた感じだからだと。確かに、見覚えのあるシーンが散りばめられている。「トップガン」「愛と青春の旅立ち」、そして、日本人には馴染みの深い「海猿」。海難救助ということもあり、どうしても「海猿」と重なり合うシーンが多かった気がする。だが、そういうパクリがあっても充分新鮮味があり、独自の感動も感じられた。ジェイクとランドールの絆というのが、とても美しく見えた。男同士激しくぶつかり合う場面に、自分もこんな出会いがあったらなと思ったほどだ。二人の最後は、「アルマゲドン」を思い出させる。

「海猿」同様に、この映画では日本の海上保安庁に当たるUSCGが全面協力で、何と映画の中で本物の教官が出演していたほどだ。これまで彼らを題材にした映画はなく、その意味で言えば、協力していい映画を作らせ自分たちの存在をアピールしたい意図があったのではないかと思えた。ちなみに偶然にも、映画の撮影中にハリケーン・カトリーナが到来し、彼らは注目の的になったみたいだ。ま、今後は地球温暖化により、活躍の場も増えるだろうから、さらに注目を浴びるだろう。だが、すごい。極寒で荒波の海にヘリから6メートルの高さでダイビングするのだから。普通の人だと、それだけでショック死だろう。「パーフェクト・ストーム」にも海難救援士は出てきたが、本当にそんなことする奴らがいるんだな。

是非とも、この映画は、「海猿」同様に続編も作って欲しい。ジェイクが、そのままスイマーとして活躍するストーリーとして。日本版の「海猿2」は、はっきりいって酷評したが、ハリウッド版は、しっかりとしたものを。「海猿」をまねてちょっと考えたストーリーがある。

今度の舞台は、アラスカからフロリダへ。ジェイクとエミリーは結婚を目前に控えている。エミリーはマイアミ行きの豪華客船に彼女の母親と乗船。実をいうとエミリーの母も婚約中。もちろん再婚で相手は船のオーナーである実業家。ところが、船が事故かテロで座礁。急遽、コーストガードが乗客を救援に向かうことに。ジェイクは心配しながら仲間のホッジと客船に乗り込む。

乗客はほとんど無事脱出させたかと思ったが、取り残された乗客が一部に。それはエミリーとエミリーの母とオーナーの男である。ホッジと共に脱出しようとするが、船が傾きだし、水がどんどん入ってくる。エミリー達はパニックに。特に母の婚約者は破産するショックから助かろうとする気力を失っている。ジェイクは励ましながら、エミリー達を船外へ導こうとする。ここからポセイドン・アドベンチャー。パクリであると思われていいようにオーナーの男が「まるでポセイドンだ」と台詞を放つ。

呼吸を止め水中を渡ったり、また、火の中をくぐるが、途中でジェイクはホッジとエミリーとはぐれることに。エミリーの母とオーナーの男と共にみんな生きて帰れ、エミリーに再会する希望を捨てずに脱出しようとするが、また大水が覆い被さる。これで駄目かと思われたところに、あの「守護神」が。

最後はハッピーエンディングで、ダブルの結婚式。

ところで、わざわざ買ったDVD版に文句を言いたい。販売用なのに他作品の予告編入れるな。それから、字幕だが、一つ大事な言葉に誤訳がある。重大な誤訳。"So others may live."これを「自己を犠牲に」と訳しているが、実に日本的な誤訳。「他の者が生きれるように」ということで、自らを犠牲にしろという意味ではないと思う。大事なのは、他を救うことだと、そのために一生懸命やれということだろう。結果として犠牲になることはあっても。

こういう文句を伝えるために葉書がついていたが、切手貼ってくださいとな。

ま、映画は気に入っているから、何度も観るし、買って良かったと思っているけど。
特に荒波のシーンは我がホームシアターの100インチ・スクリーンだと迫力抜群。醍醐味を大いに行かせる映像ばかりだ。

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by masagata2004 | 2007-06-26 23:09 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)


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