「マイ・ファーザー 死の天使」 善悪の境目とは何か?

ヤフーのDVDレンタル会員となり、郵便で届けて貰ったディスクで映画を観賞した。

物語は、ナチス時代、アウシュビッツでユダヤ人の子供の生体実験をした医師、ヨゼフ・メンゲレの息子が、ブラジルで隠れながら生活する父親を訪ね、犯した罪について問いただす話しだ。

実話に基づく話しと言うから身の毛がよだつ。メンゲレの役は、チャールズ・ヘストンが演じているからやけにリアルだった。この人って、全米ライフル協会の会長だった人で、銃に対する信仰がとても厚いのだ。いびつなイデオロギーをごく自然に語り尽くす姿が、銃規制に反対する語り口と妙に重なり合う。

印象に残った台詞は「自然に善悪などない。ただ生き延びることだけを考えている」と。

ナチズムをただ批判するだけでなく、なぜこんなことが起こるのかということをじっくり冷静に見つめないといけないと考えさせられる。

というか、最近の世界情勢がナチズムに近くなっているような、911後のアメリカ、そして、バブル崩壊後の日本もそうだ。

こういう時代は、精神論が先行する。日本の自由主義史観なんかも、ナチズムのアーリア民族優越主義と共通する。そして、そのことに歯止めがかからなくなる社会情況。この辺に関しては、「ヒトラー」というドラマを見て知った。また、自分自身も、自国の歴史に関してこういう小説を書いた。

この医師によって犠牲となったユダヤ人の方々には心より哀悼の意を捧げたいと思う。来年にでもアウシュビッツを訪ねてみたいと考えている。人間なら誰しもが訪ねるべき場所だと思う。日本人の我々も731部隊などやってきたのだから無縁ではない。というか、日本はナチスと同盟を結んでいたのだから。ヒトラーは、日本が真珠湾攻撃をした時、「強い味方が出来た」と喜んでいたのだから、「我が闘争」では、二等民族だと蔑視していたくせに。

だが、もっと残念なこともある。それは、迫害を受けたユダヤ人達が、イスラエルへ逃れ、パレスチナの人々に対してやっている仕打ち。自らの苦難の体験を、正当化の口実に使ってるのが残念でならない。そのことに関しては、この評論を。

人間とは果てしなく永遠に争いあう生物なのか。

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by masagata2004 | 2007-11-16 22:47 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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