米映画「フリーダム・ライターズ」 書くことは心を癒す

アメリカの高校で実際にあったという話を元にしたドラマ。

人種統合により荒廃した元一流校に新米の女性教師がやって来る。教師は、生徒達にホロコーストの歴史と彼らの境遇を重ね合わせて、一人一人がアンネ・フランクのように日記を書くことを勧める。その日記には、彼らの凄まじい日々の出来事が綴られていた。

私の留学時代にも、これと似たような話しは聞かされたことがある。私の白人の友人で学校が黒人や中国人で占められ、肩身の狭い思いをして学校を辞め、そして、独学で大学に入学した人がいたからだ。

彼らの境遇を考えれば、あんなに荒れるのも無理はなく、そのために学校が人種によって恣意的、もしくは自然と分離してしまうのもうなづける。

問題は、そういう中で自身を客観的に見つめ直し、生きるためにはどうすればいいのかを模索することだ。

日記を書くという作業は、このブログを日々綴ることにも似ている。インターネットの発明により、誰でも不特定多数の人々に自らの思いを知らせることができるようになった。これは、非常に素晴らしい革命だ。

私などこのブログで連載した自作小説をたまたま読んだ人から、感銘を受けたので印刷本を送ってくれと連絡を受けたり、9条改憲派として意見するためテレビ番組に出演してくれないかとNHKから要請を受けるようなハプニングを経験している。こんなこと20世紀には不可能なことだった。

自分の経験や意見をまとめ、それを誰かに発表するという作業は、ある種の癒しとなる。また、感情のコントロールにも役立つ。

この映画に出てきた生徒達も、同じような癒しと感情のコントロールを求めていたと思う。そして、それが彼らを救ったのだ。

また、この映画で知ったもっとも驚くことは、彼らの「アンネの日記」を読んだ感想文により、アンネ・フランクを匿った女性が証言者として彼らの高校に来て証言会を開いたことだ。彼らの熱意に促されスイスから来たとのこと。

私自身、ホロコーストには関心があり、今年の夏にでもドイツとポーランドを訪ねてみたいと考えているので、その場面には不思議な感動を覚えた。

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by masagata2004 | 2008-01-19 22:52 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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