ブッシュの再選を祝おう!
ブッシュ大統領が、大接戦の末、再選を確実とした。
まあ、現職強しということだ。私は、ブッシュの政策には賛成できないほうだが、今のアメリカ、また世界の未来のためにはブッシュが再選したほうがベターなのだと、現状では考える。
この選挙に際しては、ブッシュ批判の映画「華氏911」を思い出すのだが、あの映画は、一部の人が評するような「政治的に偏った映画」ではない。だが、あの映画で批判されていることは、ブッシュに関わらず、ケリー候補や過去の民主・共和両党の大統領にも通じることではないだろうか。確かにブッシュは、今のイラク政策を見ても、とんでもない大統領だが、これはブッシュの問題というよりも、アメリカの政治が抱える問題そのものではないか。
イラクのことにしても、ケリーだったら解決できるとは限らない。
ベトナム戦争を例に出せばよく分かる。あれは民主党の大統領が起こした戦争だったが、引き継いだ共和党のニクソンも1期目に兵を撤退することはできなかった。戦争を起こした限り、おめおめと退けないのがアメリカという軍事国家なのである。ケリー自身、ベトナム戦争を経験し、除隊後は反戦運動に投じた人物だから、イラク戦争を早く終わらせるように見えるが、1期目だけに、みっともない終わらせ方はできず引き際の見極めにとまどう。おまけに、同時に行われた上下両院選では、共和党が過半数を占めていることでわかるように、アメリカ全体が、保守化しており、保守主義者の意向を無視するわけにはいかないのが実態だ。
従って、イラク政策はブッシュと変わらなくなるだろう。それは、他の政策でも同じことが言える。現在の極端に右傾化したアメリカでは、民主のリベラリズムなど機能しない。
むしろ今、ケリーが政権を取れば、民主党が限りなく共和党に似通ってしまい、2大政党制によるアメリカ民主主義が危機を迎えるだろう。
だからいっそのこと、中途半端な政策変更を強いられるより、暴君ブッシュに暴走させるだけさせ、アメリカの世論の目を覚まさせる必要があるのではないか。イラクが、かつてのベトナムのように泥沼化し、戦死者が急増、軍事予算で財政が逼迫。おまけに公約破りの徴兵制を復活。ここまでくれば、さすがにアメリカ人も目が覚めるだろう。
そこで、民主党による政権交代だ。ややリベラル路線を出しても、堂々と受け入れられるかもしれない。多分、適任はヒラリー・クリントンだろう。アメリカで女性参政権が認められてから、88年目にして女性の大統領の誕生となる。
最も、ラルフ・ネーダーや緑の党のような第3の政党の進出も考えられる。
日本にとっても、ケリーよりブッシュの方が、現状ではいいと思われる。特に経済政策だ。民主党は保護主義的だから、貿易政策で摩擦を生みかねない。
イラクの自衛隊派遣に関しては、ケリーといえども、日本に部隊をすぐに撤退して欲しいとは思わないはずだ。
自衛隊を撤退したければ、堂々と日本国として国益にそぐわないから撤退すると言えばいい。他の国は、おおいにやっている。1年近くもいたのだし、役割は十分に果たしたはずだ。少々にらまれ嫌がらせさせられても、独立国としての威厳を守ることが大事じゃないのか。そういう国になれてこそ、愛国心とかを語れるのではないのか。
それに、日本はアメリカに基地を貸し、莫大な駐留費を負担している。アメリカとて、日本を軽く扱えないはずだ。
ただ、日本政府には、十分な外交交渉能力がない。というよりも、国としてのビジョンを持っていない。なあなあでことが進んでいったつけを払わせられているのだ。その日本の弱い部分は、アメリカのみならず、他の国々に、いつもつけこまれている。アメリカが変わるのより、そこを直さなければ、いけないのではないのか。
この選挙戦を見ていて思った。
私の知っているリベラルなアメリカは、どんどん消えていっている。身近に知っているアメリカ人も、恐ろしく保守化しているのを感じる。特に911以降は顕著だ。でも、それもアメリカの一面なのかもしれない。日本もアメリカに散々国土を焼き払われ、大量破壊兵器の原子爆弾を落とされたことが、未だ記憶に生々しい。
とにかく、ブッシュ大統領、再選おめでとうございます。あなたには、皮肉にも期待しちゃいます。アメリカと世界を真の意味で変えてくれるでしょう。
ブッシュとの再選と同じくアメリカに関するニュースとして、座間の軍法会議で元脱走兵のジェンキンス氏に寛大な判決が言い渡されたそうだが、それはいいニュースなのかどうか分からない。軍法会議がそう決めたのだから、それでいいのだが、まさか、このことと自衛隊駐留継続を外交の駆け引きに使っていたとしたら、恐ろしく日本政府は人がいい。
曽我さん親子には同情するが、ジェンキンス氏は、アメリカ人で自ら進んで北朝鮮に脱走した人だ。これこそ、彼の「自己責任」でしたことで、それを日本政府が自衛隊と交換条件にしてまで救いの手を差し伸べてやる必要がどこにあろうか。
まあ、現職強しということだ。私は、ブッシュの政策には賛成できないほうだが、今のアメリカ、また世界の未来のためにはブッシュが再選したほうがベターなのだと、現状では考える。
この選挙に際しては、ブッシュ批判の映画「華氏911」を思い出すのだが、あの映画は、一部の人が評するような「政治的に偏った映画」ではない。だが、あの映画で批判されていることは、ブッシュに関わらず、ケリー候補や過去の民主・共和両党の大統領にも通じることではないだろうか。確かにブッシュは、今のイラク政策を見ても、とんでもない大統領だが、これはブッシュの問題というよりも、アメリカの政治が抱える問題そのものではないか。
イラクのことにしても、ケリーだったら解決できるとは限らない。
ベトナム戦争を例に出せばよく分かる。あれは民主党の大統領が起こした戦争だったが、引き継いだ共和党のニクソンも1期目に兵を撤退することはできなかった。戦争を起こした限り、おめおめと退けないのがアメリカという軍事国家なのである。ケリー自身、ベトナム戦争を経験し、除隊後は反戦運動に投じた人物だから、イラク戦争を早く終わらせるように見えるが、1期目だけに、みっともない終わらせ方はできず引き際の見極めにとまどう。おまけに、同時に行われた上下両院選では、共和党が過半数を占めていることでわかるように、アメリカ全体が、保守化しており、保守主義者の意向を無視するわけにはいかないのが実態だ。
従って、イラク政策はブッシュと変わらなくなるだろう。それは、他の政策でも同じことが言える。現在の極端に右傾化したアメリカでは、民主のリベラリズムなど機能しない。
むしろ今、ケリーが政権を取れば、民主党が限りなく共和党に似通ってしまい、2大政党制によるアメリカ民主主義が危機を迎えるだろう。
だからいっそのこと、中途半端な政策変更を強いられるより、暴君ブッシュに暴走させるだけさせ、アメリカの世論の目を覚まさせる必要があるのではないか。イラクが、かつてのベトナムのように泥沼化し、戦死者が急増、軍事予算で財政が逼迫。おまけに公約破りの徴兵制を復活。ここまでくれば、さすがにアメリカ人も目が覚めるだろう。
そこで、民主党による政権交代だ。ややリベラル路線を出しても、堂々と受け入れられるかもしれない。多分、適任はヒラリー・クリントンだろう。アメリカで女性参政権が認められてから、88年目にして女性の大統領の誕生となる。
最も、ラルフ・ネーダーや緑の党のような第3の政党の進出も考えられる。
日本にとっても、ケリーよりブッシュの方が、現状ではいいと思われる。特に経済政策だ。民主党は保護主義的だから、貿易政策で摩擦を生みかねない。
イラクの自衛隊派遣に関しては、ケリーといえども、日本に部隊をすぐに撤退して欲しいとは思わないはずだ。
自衛隊を撤退したければ、堂々と日本国として国益にそぐわないから撤退すると言えばいい。他の国は、おおいにやっている。1年近くもいたのだし、役割は十分に果たしたはずだ。少々にらまれ嫌がらせさせられても、独立国としての威厳を守ることが大事じゃないのか。そういう国になれてこそ、愛国心とかを語れるのではないのか。
それに、日本はアメリカに基地を貸し、莫大な駐留費を負担している。アメリカとて、日本を軽く扱えないはずだ。
ただ、日本政府には、十分な外交交渉能力がない。というよりも、国としてのビジョンを持っていない。なあなあでことが進んでいったつけを払わせられているのだ。その日本の弱い部分は、アメリカのみならず、他の国々に、いつもつけこまれている。アメリカが変わるのより、そこを直さなければ、いけないのではないのか。
この選挙戦を見ていて思った。
私の知っているリベラルなアメリカは、どんどん消えていっている。身近に知っているアメリカ人も、恐ろしく保守化しているのを感じる。特に911以降は顕著だ。でも、それもアメリカの一面なのかもしれない。日本もアメリカに散々国土を焼き払われ、大量破壊兵器の原子爆弾を落とされたことが、未だ記憶に生々しい。
とにかく、ブッシュ大統領、再選おめでとうございます。あなたには、皮肉にも期待しちゃいます。アメリカと世界を真の意味で変えてくれるでしょう。
ブッシュとの再選と同じくアメリカに関するニュースとして、座間の軍法会議で元脱走兵のジェンキンス氏に寛大な判決が言い渡されたそうだが、それはいいニュースなのかどうか分からない。軍法会議がそう決めたのだから、それでいいのだが、まさか、このことと自衛隊駐留継続を外交の駆け引きに使っていたとしたら、恐ろしく日本政府は人がいい。
曽我さん親子には同情するが、ジェンキンス氏は、アメリカ人で自ら進んで北朝鮮に脱走した人だ。これこそ、彼の「自己責任」でしたことで、それを日本政府が自衛隊と交換条件にしてまで救いの手を差し伸べてやる必要がどこにあろうか。
by masagata2004
| 2004-11-03 21:12
| 時事トピック
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