「戦前の少年犯罪」という本を読む

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「またもや、青少年か。今の子供は最低だ。恐ろしい」と年長者共の叫び声が聞こえそうだが、そんな年長者に読んで貰いたい一冊がある。

最近、買った書。筑地書館から発刊されたもので、戦前における日本の少年犯罪を新聞記事や警察庁の資料から検証し、象徴的な事件の記事をまとめ当時の世相を解説している。これは、今の70代や80代の人達が子供だった時代の少年犯罪である。

青少年バッシングをするぐらいだから、さぞ若かかりし時代は、平穏でいい子していたのかなと思いきや、現代にも勝る凄まじい犯罪者ぶり。統計的に見ても事件数や発生率で現在に勝るし、事件の内容もすごい。

小学生が同級生を殺す、それも授業中に先生がいる前で殺すのだ。子供が親や兄弟を殺す事件も頻発した。当時は銃は一般の人でも持てたので、少年による銃犯罪も多かったとのこと。

貧しい階層が多かったからと言い訳を聞きそうだが、実際、中流や上流の子弟でも、殺しをする少年たちが数多くいた。援助交際やニートをする淫らな少年少女たちもたくさんいて紙面を賑わした。情愛のもつれによる少年犯罪も多々あった。少年による幼女レイプがあったし、同性愛による放火殺人もあったと。

他人を傷つけるのみならず、自殺も多く、その自殺発生率は現代の3倍、小学生が心中して自殺することもあったと。

しかしなぜ、と思う人も多いだろう。というのは、日本はそもそも、子供を自然のまま甘やかして育てることが普通だったからだ。だからこそ、学校において「修身」などの道徳授業が必要だったと、いわゆる野蛮な民の文明化教育の一環として今の保守共が称える修身があったわけだ。それだけ粗野だったんだと。今は、すでにその成果が出ていい子ばかりなんだから不要だと思うんだけど。

しかし、少年犯罪が多くても、現代とは明らかに違う面があった。というのは、それだけ多くあっても、少年たちへの厳罰化を求める声は特に強くなかったということだ。それほど、当たり前に受け止めていた節がある。

ちなみに、この本によると戦後、最も少年犯罪が多かったのは、昭和30年代だと。「オールウェイズ 3丁目の夕日」の時代だ。今よりはるかに件数も多く発生率も高い。つまりは、今の50代や60代のおっさんやおばちゃん共の時代だ。

調べればこんなのすぐに分かるのにマスコミは刺激的なネタほしさに、さも最近になって増え始めたように煽り、年寄り共は、若者を叩くことで自己顕示欲を満たそうとする。

こんな、じじばば共から学ぶことないね。若者よ、こんな奴らを無視して、我が道を生きよ!

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by masagata2004 | 2008-03-26 21:13 | 書籍評論


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