安田純平氏と映画「アメリカ ばんざい」

本日、ポレポレ東中野で映画「アメリカ ばんざい」を見に行った。

どうして見に行きたかったかというと、上映前のトーク・ショーに尊敬するジャーナリスト安田純平氏が出る予定だったからだ。

上映前の20分ほど、映画の監督とのトークで昨年から今年にかけて民間の軍事請負会社の元、米軍基地で働いた自らの体験を語った。アフリカやアジアからたくさんの出稼ぎ労働者が来ていて、一月で彼らの年収をゆうに上回る報酬を稼ぎ出すので彼らの間ではとてもおいしい仕事だと話した。米兵の給与よりも、実をいうといいものだとも。日本人の自分は、あり得ないからスパイでないかと疑われたと。「自己責任」バッシングにめげず、何度もイラク入りをして真実を探ろうとするジョーナリスト魂を感じた。

安田氏の話に対応して、映画監督は、アメリカでは、最近、格差が広がるばかりで、その格差増大が貧困層を戦場に動員させる要因となっていると話す。

映画では、その貧困層を否応なく軍隊に入隊させる仕組み、Poverty Draftがテーマとなっていた。訳して貧民皆兵制だ。

日本人女性と横須賀で出会い結婚した元米兵の男性が、アフガニスタンで知った戦争の過酷な現実から逃れるためイラク行きを拒否し、刑務所に数ヶ月入れられ除隊する。その後、若者たちに軍隊のうその勧誘に乗せられるなと注意をして回る。

戦場で被爆を受けたことを何も知らされず、帰国後、重病に苦しむ人々。精神病を患い、仕事に就けず、ホームレスになる人々。

もうそこに「憧れの豊かなアメリカ」の姿は、もうない。日本は二の舞になるでないということか。

今度のイラク戦争の予算は、ベトナム戦争のそれに近付いているという。敗戦は、決定的だ。おそらく、この現実をアメリカ人の多くも理解しており、イラク撤退後は、きっと、かつての伝統であった「孤立主義」へと舵を切るだろう。

そんなずたずたのアメリカと日本がどう付き合っていくべきかを、そろそろ真剣に考えていくべきだと思った。

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by masagata2004 | 2008-07-30 23:17 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)
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