カテゴリ:映画ドラマ評論( 194 )

皆さん、チャーリーズエンジェルをご存知ですか?

チャーリーズ・エンジェルとは、1976年から5年間、アメリカのテレビで放映された人気番組で、2000年と2003年にリメイクとして映画化もされたものだ。

映画を見た人はご存知だと思うが、ドラマの設定は、3人の美女が探偵をする「チャールズ・タウンセンド探偵事務所」に仕事の依頼が来て、美女3人組が、姿を見せない謎のボス、チャーリーの指示の元、コスプレ、おとりなどの術で事件を解決していく。

このドラマは、内容はただの娯楽。要は美女がお色気を出したり、アクションをしたりする場面をご披露すればいいだけだ。エンジェルと呼ばれる女探偵たちは、とびっきりの美女だ。ルックスはもちろんのこと、スタイルも抜群である。まるで、ファッション・モデルが、探偵業をやっているのかと思わせる。ただ、その当時としては、斬新だったのだろう。娯楽といえども、捜査やアクションのあるドラマに女性が主人公になるというのは。
70年代は、女性解放運動が盛んだった時代でもあり、それを反映したのだろう。この番組以来、女性が警察官や探偵などをして、立ち回るドラマが一般化したような気がする。

またこのドラマは、主人公を一人だけにしないという設定をつくりあげた最初のドラマであったように思う。3人が、それぞれの役割をこなし、3人が団結をして、絶妙なチームワークで問題にのぞむ姿。また、3人でわきあいあいとする姿。3人が主人公なのだ。誰か一人が秀でているわけではない。

4年前、チャーリーズエンジェルの映画が放映される時期に、昔の番組のDVD版が発売され、私は懐かしさのあまり買ってしまった。また、去年の映画化シリーズ2弾目ではテレビ東京で全番組の再放送がされ、それもすかさず見た。

エンジェルたちは、今見ても、相変わらずエンジェルといえるほど美しかった。ファラ・フォーセット、ケイト・ジャクソン、ジャックリーン・スミス、シェリル・ラッドなど。
エンジェルたちは、着せ替え人形のようにいろいろな衣装をまとい、世界中を旅する。
本拠地のロサンゼルスはもちろんのこと、ハワイ、コロラドのスキー場、カリブなど。なんとなく、リゾート気分を味あわせてくれる。

70年代を思わせる言葉もいくつか発見した。番組放映の前年に終わりアメリカに大きな傷跡を残した「ベトナム戦争」、ナチスの元高官であり戦後逃げ回ったあげくアルゼンチンで逮捕された「アイヒマン」それから、謎のボス、チャーリーを例えるのに使われた、謎の大富豪「ハワード・ヒューズ」。ハワード・ヒューズは、若年では、映画監督をするなど輝いていたが、晩年は極度の神経症に悩まされ、ホテルにこもり、電話で外に指示をしながら過ごすようになったといわれる。チャーリーは、ヒューズの晩年に例えられたのであろう。ドラマのチャーリーは、決して神経症ではなく、むしろ明るいプレイボーイなのだが。
それから、70年代といえば、ディスコだが、このドラマにも、エンジェルがディスコを踊るシーンがしばしば登場する。今は、「クラブ」と呼ばれている場所だ。

購入したDVD版だが、面白いことに気付かされた。これは、70年代当時、アメリカで放送されたものをそのまま収めたノーカット版だが、日本でカットされた場面は、新たに吹き替えを入れている。当時の声優さんも年をとり、声がどんよりしている場面があるが、そこがカットされた場面だと分かる。驚いたのは、エンジェルのリーダー役だったケイト・ジャクソン扮するサブリナに、離婚歴があるということだった。サブリナの元夫が出てくるのだが、お互い夫婦と分かる場面はカットされ、それ以外では元同僚だっという風に吹きかえられていた。
おそらく、その当時の日本では、離婚歴のある女性というのは、明るく快活なエンジェルのイメージに合わないから、省いたのであろう。

映画版のチャーリーズエンジェルでは、昔の番組の場面が多く用いられている。悪役がエンジェルたちを利用して、仇であるボスのチャーリーを仕留めるというストーリーも、昔の番組にあった内容だった。映画版のエンジェルは、はっきりいって美人とはいえない。やっぱり、昔のテレビ番組の方が好きだ。

ところで、80年代前半、チャーリーズエンジェルの放映が終わった時期だと思うが、日本の人気アニメ「キャッツアイ」が放送されたが、私は、はっきりいってこれは、チャーリーズエンジェルの真似だと思う。3人の美人姉妹は、まさに3人のエンジェルたち。そして、彼女たちが探し求める行方不明の父親は、謎のボス、チャーリーだ。ついでもって、山形の蔵王スキー場を舞台にした回で、夜のスキー場で松明を持ちながらスキー隊がスロープを下る場面、チャリ・エンでコロラド有数のスキー場ヴェールを舞台にした回にも、そっくりの場面があったのを覚えている。

何をさておき、チャーリーズ・エンジェルは、私にとっては、青春だ。そして、私が生まれて初めて知ったアメリカというものだろう。そして、エレガントで自立したアメリカ女性を思わせる最初のイメージだったかと思う。
by masagata2004 | 2004-11-22 11:43 | 映画ドラマ評論 | Trackback(2) | Comments(0)

世界一セクシーなボディガード、VIP

テレビ東京で昼の12時半から放送していた海外ドラマ「世界一セクシーなボディガード、VIP」が終わったみたいだ。アメリカでは4シーズン放送されていたが、その内の2シーズンで日本では終わりのようだ。このドラマは、アクションとギャグを取り混ぜたような話だ。ドラマの設定は、ロサンゼルスに住む胸の大きいブロンド美女が、ひょんなことでボディガード会社の社長となり、彼女の仲間とともに、有名人を警護する。だが、ストーリーを真剣に追う必要はない。出てくる登場人物のキャラを楽しむのが、醍醐味だ。


以下が、それらキャラの紹介。

主人公(バレリー・アイアンズ)=
 カナダ出身のセクシーボディ美女、デート中の映画スターを偶然、暴漢から救いボディガードと間違えられ、そのことで、ボディガード会社から名目だけの社長になってくれないかと誘われ、なってしまうが、素人でありながら、危険な仕事を押しつけられる。性格は明るくパーティ好き。

ターシャ・デクスター
 元KGB諜報員で、背の高いロシア美女。生真面目だが、かっとなりやすい性格をしており、派手好きなバレリーを嫌っている。

クィック・ウィリアムズ
 元プロボクサーの黒人男性。バレリーを買っているところがある。

ニッキー
 マフィアのドンの孫娘で、マフィアが嫌でボディガードになったイタリア系の女性。爆弾のエキスパート。

ジョニー・ロー
 元香港のアクション・スター。カンフーの達人。ニッキーが恋心を抱き、自らもニッキーに抱いている。

ケイ・シモンズ
 コンピューターのエキスパート。ハッキングを得意としている。

その他、バレリーのルームメートの黒人女性、マキシーム・デラクルーズ、彼女は、バレリーと同じく派手好き、男好き。

毎回、クライアントやクライアントを襲う悪役など多彩なキャラが登場する。ちなみに、このドラマのタイトル「VIP」は、「バレリー(Vallery)・アイアンズ(Irons)・プロテクション(Protection)」の頭文字を取った略だ。だが、VIPというのは、普通Very Important People(重要人物)という意味の略語に使われる。
つまり、ロサンゼルスのように有名人や金持ちの多い町だから、そういう人々を警護する仕事を請け負うことを目的としている意味にも取れる。

クライアントを救うためにはなんでもする。銃撃戦、爆弾投げ、コスプレによる潜入捜査などなど。おまけにボスのバレリーは、仕事より遊びを優先としている調子だ。

はっきりいっておふざけだから、嫌になるといえば、その通りだが、それでも、私はひきつけられた。何も考えずに見ることができたからだ。はっきり言って下らなくて非現実的、あんな派手で規則破りなボディガードなどいない。だが、失業中で暇な日々を過ごす自分にとってはぴったりなドラマだ。失業中だから、あまり深く考え込むドラマは見たくなかった。

だが、このドラマも今日で終わりになったようだ。アメリカでは、あと2シーズン(40回分以上)あったらしいのだから、別の時期に続編をするかもしれないが、入れ込んで見ていたわけではないのでどうでもいい。日本での最終回には、リー・メジャースが、バレリーのパパ役でゲスト出演した。彼は、1970年代「600万ドルの男」で一世風靡した俳優で、そのパロディもあった。

このドラマで驚いたことに気づいた。アメリカで放映されたのは、4、5年前だが、このドラマでは黒人、白人、アジア人などの人種を超えた恋愛が、かなり出てくる。もっと前なら、許されないことだ。特に黒人と白人の恋愛はタブー中のタブー。登場人物の恋愛相手が異人種であることは、ほとんどなく、あってもかなりシリアスな意味合いを持つときのみだ。それが、娯楽ドラマの普通の恋愛やセックスでの場面で描かれている。それだけ、人種を超えた恋愛が若い世代では一般化してきたという現われなのだろうか。

とにかく、バレリー・アイアンズ様御一行、お疲れ様でした。
by masagata2004 | 2004-11-10 16:21 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)

フォグ・オブ・ウォーを見ました

映画・ドラマ

米ケネディ政権時代に国防長官を務めたロバート・マクナマラが、自ら85年の人生を振り返るインタビューとアーカイブ映像を交えたドキュメンタリー。生まれた時代は、第1次世界大戦、第2次世界大戦では、軍に入隊し、ルメイ将軍の元、東京大空襲や広島・長崎の原爆投下を進言したという。ケネディ時代、キューバ危機を克服、ベトナム戦争では、介入を避けることが出来たのに関わらず、ケネディ暗殺後、ジョンソン政権の下、ベトナムの泥沼に入り込んでしまう。

マクナマラの話しぷりは、とても聡明な感じだった。東京大空襲に関して、戦争に負ければ犯罪人になることをしたと言った。だが、勝ったからと言って、その罪から逃れることは出来るのだろうかとも言った。

キューバ危機とベトナム戦争に関しては、相手の立場に立って考えることが危機を克服する上で重要だが、キューバではそれに成功したが、ベトナムでは、そのことに失敗したと言った。戦争の後に、マクナマラはベトナムに行き、当時の外相と、お互い何が間違っていたのかを話し合う。彼なりの戦争に関する総括であった。

この映画は、はっきり言って難しかったので、DVDが出たら、もう一度見てみようと思う。

ただすごいなと思うのは、さすがアメリカである。かつては、独裁者、ファシストなどといわれた軍事戦略家、今で言えばラムズフェルドのような人も、総括をきちんとして、それを多くの人に語り継ぐことを使命としているのだ。

この人が立派であるかないかは別として、戦争が善か悪かは別にして、当事者による総括は大事だと思う。

この映画を見るために、六本木ヒルズまで行ってきたが、1800円の入場料は高すぎる。日本の映画館はどうしてこうも高いのか。月に一度1000円の日があるが、そのくらいが妥当ではないか。それに、映画館の上映も毎日夜9時ぐらいまであったらいいのに。そういう工夫がなぜないのか。そうすれば、もっと映画を見る人を増やせるのでは。

映画自体の評論とは関係ないのだが。
by masagata2004 | 2004-10-22 16:55 | 映画ドラマ評論 | Trackback(1) | Comments(1)

LOVERS の感想

映画・ドラマ

昨日は、映画の日だったので、1000円で最近話題の映画「LOVERS」を見てきました。

なかなかいい映画でした。ストーリー展開もまずまず。ただ、金城武は、ミスキャストかなっと思いましたね。ストーリーもさることながら、全編を通して、映像が美しかったことが印象に残りましたね。幻想的で、色彩にあふれ、一コマ一コマを大事にしている感じがしました。

最近、韓国や中国の映画や俳優たちがもてはやされていますが、彼らには、日本人の俳優にはない魅力というのを感じます。何と言うか、演技力が決定的に違い、また、個性が強いのです。

日本人は、ある意味、退化していっているのではと最近思うことがあります。それも、ひどく脆く、根の暗い民族へと変質していっているような気がしてなりません。国の活力というのは、その国の人間によって沸き起こるものですが、この国の人々は、ひどく疲れていて、寛容さを失い、常に欲求不満で、他人を思いやる心、自分を見つめる余裕を失っているように見えてなりません。

日本映画やドラマが、つまらないと感じ、韓国や中国の映画に人気が集まるわけは、それなんでしょう。
by masagata2004 | 2004-09-02 12:52 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)


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