カテゴリ:環境問題を考える( 54 )

高尾山が危ない!

沖縄の辺野古に続き、東京郊外の高尾山に行って来ました。ここも、環境破壊が危惧される場所。下の写真は頂上からの眺め。

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最近、ミシュランガイドで3つ星の評価を受けて注目度が増した高尾山だけど、この山を貫くトンネル工事が現在、進められている。

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ここは、生物多様性の宝庫。詳しくはこのHPを。その山を貫くトンネルを建設するということは、山中の水源を枯渇させることにもつながり、生物多様性の要因となる地中の水を不足させ、死滅させることに。

そもそも、山をトンネルで貫かずとも、迂回して道路を造るという方法もあったはず。どうやら、そこにも、辺野古と同様に利権が見え隠れする。そういえば、東京湾アクアラインもそうだったんだよね。トンネルと橋という組み合わせはどうもおかしい。わざとコストがかかる方法をとって、山分けしようといういつもの方式ね。

鳩山総理は「コンクリートから人」と所信表明演説で仰ったんだから、責任取って欲しいな!

てなわけで高尾山トレイルのまとめ映像。個人的にはまあ、まあで三つ星はあげられないけど。でも、行って良かった。楽しい時間を過ごせた。


by masagata2004 | 2009-10-30 01:24 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

「自然エネルギー」と「脱原発」のイベント、連続参加報告

以下の記事は、すでに投稿したJANJAN記事より転載いたしました。

10月3日、渋谷区と新宿区をハシゴして2つの集会に参加した。

 まずは、渋谷駅から歩いて10分ぐらいのところにある国連大学のウ・タント国際会議場で開催された「ローカル自然エネルギー・気候政策 東京会議2009」。

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国連大学、ウ・タント会議場にて(撮影すべて筆者)
 冒頭に小林光環境省事務次官が開会の挨拶を述べた。鳩山首相が国内外で明言した2020年までに温室効果ガス25%削減(1990年比)実現に取り組み、環境問題に取り組むことと経済活動は協調関係にあると述べ、自らも10年前に自宅を太陽光やバイオマスを採り入れるなどした環境保護型のライフスタイルに取り組んでいると語った。

 その後、この会議で最も重要な役割を為すといえる環境エネルギー政策研究所(ISEP)の飯田哲也氏が講演をした。

 会議の主旨が、なぜローカルなのかというと、国からでは、自然エネルギー政策はなかなか進行していけないので、都市から改革を実行していく必要があるためだと述べた。他の先進国に比べ、大幅に遅れた自然エネルギー市場の開拓を都市から進めていかなければならないと力説した。昨今、諸外国では太陽光や風力の発電量や電力市場に占める割合は急速に増えているのにもかかわらず、日本は、ただでさえ少ないのに、それがさらに縮小している方向だと嘆くべき現状を説明した。

 技術的には勝っているほうなのに、なぜ、このように立ち遅れているのか、それは時代遅れの原子力発電に群がる既得権者が妨害し続けているからだという。その原発推進政策に異議を唱える人々が新宿区の明治公園内で開催しているイベント「10.3 NO NUKES FESTA 2009」にも参加した。
明治公園での脱原発イベント
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 会場には、7000人もの人々が集まって、六ヶ所再処理施設の稼働反対やMOX燃料を使うプルサーマルや山口県で計画されている上関原発建設の白紙撤回の訴えなどに聞き入っていた。政権交代により民主党の鳩山政権で連立を組んだ社民党の福島瑞穂氏も参加。民主党は原発推進だが、社民党は反原発の立場だ。今後、25%削減の目標を実現するに当たり、自然エネルギーの推進と共に、原子力の推進が復活しかねない現状を踏まえ歯止め役になることが期待される。

 原発は発電に当たり温室効果ガスを出さないので推進すべきだという意見があるが、実際のところ、その効果はあるにしても、せいぜい2-3%ほどで、それ以上に事故や廃棄物処理などで膨大なコストが伴い、結果的には温暖化以上の負担を人類が背負うことになるという。

 イベント開催の前日、フランスの原発に関するドキュメンタリー番組を筆者は見て、大変な衝撃を受けた。フランスは原発推進国で電力における依存度は80%と極度に高い。また、核廃棄物の再処理でも先頭を行っており、ノルマンディー地方には、ラ・アーグ再処理工場がある。そこには、解体不可能な施設があり、今後、数千年、人間が立ち寄れないほどに汚染された施設が存在するという。温室効果ガスを出さないといって、そんな子々孫々に至るまで放射能の恐怖と背中合わせの生活を送らなければいけなくなることが、果たして、地球に優しいといえるのか、考え直すときだ。

 やはり、そうなると化石燃料も使わず、また、ダムのように土地を破壊せず、原発のように危険のない代替エネルギーといえば、それは太陽光、風力、地熱、バイオマスを使った自然エネルギーしか考えられない。それは温室効果ガスを減らすだけでなく、新たなる市場と雇用を生み出しており、その実績もある。

 ドイツでは、すでに太陽光や風力で1990年比25%の温室効果ガス削減を実行している。欧州の都市や自治体の中には、100%自然エネルギーでの発電に成功している実例もある。また、自然エネルギーは、エネルギーに対するアクセスを持たない世界人口の3分の1にあたる人々に安いコストで供給でき、人々の生活向上に大いなる貢献ができる。

 やろうと思えば、技術的に可能なのだ。後は、目標を立て、実行に向けて手綱を携えればいいだけの話しである。

 さて、筆者は明治公園のイベントの後、再び、国連大学に戻った。欧州などの成功例と実現を可能にする政策を説明する講演やパネルの後、閉会となった。
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 閉会の弁では、会議で採択された宣言文が読まれた。以下が、その主旨である。

*地方自治体は、地域の自然エネルギーを促進するキープレイヤーである。
*地方自治体は、自然エネルギーの様々な有効性に着目する。
*地方自治体は、環境に責任を持つ者としての指針を求める。
*地方自治体は、自然エネルギーを促進するための枠組みを国に求める。

 さて、会議の中ではパネリストの中から、聴衆に「市民個人として何をすべきと思っているか」という問いかけがあった。

 筆者は手を挙げ、「最近、洗濯には洗濯機を使わず洗濯板を使うようにしている」と答えた。

 また、会場では述べなかったが、筆者は、これまで学んだ地球環境問題をテーマに、それを分かりやすく説明する小説を書き上げた。環境保護運動家と企業の間の闘争を物語にして、問題の構造を浮き彫りにしたもので、より多くの方々に知って貰えるよう自らのブログ上に公開している。是非とも、読んでいただきたい。

 小説で地球環境問題を考える

 これからは、トップダウンではなく、都市や自治体、そして、個人が動いて国や世界を変えるようなボトムアップの時代になったのではと、つくづく思う。
by masagata2004 | 2009-10-07 20:01 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

2020年までにCO2排出25%削減は可能だ!

Excite エキサイト : 政治ニュース

以下はこのJANJAN記事の転載。

 次期総理の民主党代表、鳩山由紀夫氏が、7日「朝日地球環境フォーラム2009」で日本の2020年までの温室効果ガス排出削減の中期目標について「90年比25%削減をめざす」と明言した。その場に居合わせていたNGO環境エネルギー研究所(ISEP)所長の飯田哲也氏を同日の夜に直撃して、感想をきいた。丁度、日経新聞の取材を終えたところで、オフィスを出て別のところにいくのをぶら下がりで質問をした。

-2020年までに25%削減は、本当に可能なのか?

 可能でしょう。

-でも、経済界で反対の声が大きいのでは?

 問題なのは、業界の人達の想像力の欠如である。そういう人達は、マクロで経済をみているわけではない。この新しい政策で勝者になる人にとっては好ましいが、そうでない人にとってはうれしいことではない。
 反発があるものの、それを押しのける運動を対抗してしていかなければならない。


-飯田さんは、かつて原子力の専門だったが、民主党政権で原子力政策は変わると思うか。

 民主党も原子力推進だが、しかし、原子力業界は、古い人々が支配している業界で、自民党政権が続いたとしても、廃止の方向になくても、前進はもうできない業界だ。


 さて、そうなると、今後は自然エネルギーの時代である。飯田氏のISEPでは、太陽電池や風力発電の普及に力を入れている。縁があって、筆者もISEPと関わり合いを持つようになったので、より詳しくこの問題の取材をしたいと思う。また、飯田氏とのより深い内容のインタビューも考えているので乞うご期待。
by masagata2004 | 2009-09-23 20:11 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

原発はもういらない

Excite エキサイト : 社会ニュース

浜岡原発が1,2号機を廃炉するということ。それはよいとして代わりに6号機を新設。

震源地のど真ん中にあり、東海地震が起こって、チェルノブイリのようなメルトダウンになれば、西の風に乗って放射能が首都圏を襲う。

あ、くわばらくわばら。

だが、原発問題は事故・災害による放射能漏れだけではない。使用済み核燃料の処理だ。再処理は六ヶ所村やもんじゅなどで失敗続きであることから、ほぼ不可能。となるとどこかにその危険物を貯蔵して保管しなければいけないんだけど、場所が国内では見当たらない。

そして、何とその保管、どれだけしなければいけないか知っている?

無害になるまで1万年だってさ! たった1世紀足らずしか使用しないのに、その100倍の年月を費やすなんて、狂ってる。全然コスト安じゃないよ。それだけ維持に時間かかることを考えたら、環境に対する負荷はより大きいんでは。

原子力以外に風力、太陽熱とかあるんだから、日本の場合は電力会社が既得権維持したいがために、そこに投資が回らない。一番の問題は送電だとか。現在のところ、発電と送電は電力会社がどちらも独占。だけど、送電を分離すれば、ドイツなどの例でも分かるように風力、太陽熱が幅を利かせる。

また、太陽熱なら自宅でパネルを取りつけ、余った分を電力会社に買い取らせれば、かなり普及するはず。

技術的な問題ではなく、制度的な問題なのだ。
by masagata2004 | 2008-12-13 22:00 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

映画「アース」 これはオススメ

渡辺謙のナレーションで送る北極から南極に渡る地球の大自然と生物の営みの大スペクタクル。

久々に私の80インチ・ホームシアターが効果を発揮した映画だった。

良かったのは、北極熊をモチーフに地球の自然の危機を分かりやすく説明している点。

これらの映像を撮り集めるのには苦労しただろうなと思うようないいシーンがずらりと。

これを見ると地球を大切にしようね、と思うのだが、どうせ北極の氷はなくなっていくし、北極熊も2020年までには絶滅してしまうそうな。見られるのは動物園でだけ。

今、どうせCO2を大幅に減らしても、後1世紀は温暖化は止まらない。というのは、今進行している気温の上昇は過去に排出されたものだから。まあ、早いうちにブレーキをかけておこうというのだが、ただ、「地球を守ろう」とか叫ぶだけでは駄目。

経済とか政治なんかの問題が複雑に絡んでいる。もち、グローバル化や貧困問題も。そのことをしっかり勉強しないと。

最近のニュースでは北極の氷がなくなって白熊は困るけど、北極周辺の国々は喜ぶそうな。特にロシアは接する海域には石油やガスなどの天然資源がたんまりとある。でも、この映画で意外なこと知った。ロシアの針葉樹林、タイガーは、地球上の樹木の3分の1を占めているそうな。ロシアとの付き合いは、今後重要になるね。

熱帯雨林は地表面積の3%なのに、生物の50%が生息しているそうな。この熱帯雨林に関しては、私のこの環境小説を読んでくださいな。

とにかく、この映画オススメ。映像ドキュメンタリーのわりに退屈しない構成になっているのに感心しました。只今、レンタルされています。

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by masagata2004 | 2008-07-27 00:14 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

火星が滅びた謎?

火星のアンバランスな形状、天体衝突が原因の可能性=米研究 | Excite エキサイト

そういえば映画「ミッション・トゥー・マーズ」は、その説を元にしていたよな。それで文明が滅亡して、あの顔型の岩石をメッセージとして残したと。

実際のところ、あれは鮮明にして見ると、ただの山の形状が光の具合でそう見えたに過ぎない。

ただ、こんな説もある。実をいうと、火星には現代の人類と同じような高度な文明が栄えていたが、環境破壊が拡大し、人の住めない環境に変わっていったのだと。つまりは、未来の地球の姿かもしれないのだ。そして、己の愚かさを嘆き悲しむ意味で、火星人が顔面岩を残したのだと。

ふーん、その方がロマンだ。

だけど、NASAの情報って、どれだけ信憑性があるだか。月着陸だって怪しいし。技術的に可能かというよりも、あの冷戦期、失敗も延期も許されないミッションを世界生中継で公開したかということだ。私が当時の米大統領なら許可しないね。失敗するのはベトナム戦争に2度負けるようなもの。100%成功する自信がない限りさせられない。

ま、月の石など証拠はあるのだから行ったのでしょうけど。でも、映像や写真はどうとでもなるし、何たって特撮技術は最先端を行くハリウッドの国なんだから。
by masagata2004 | 2008-06-27 00:20 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(2)

金払うんだから、原子力空母を首都に持ってくるな

Excite エキサイト : 政治ニュース

ただでさえ、毎年思いやり予算で6000億も払わせて引っ越し費用も負担させる。何と図々しい奴ら。その上、今度は、危険極まりない原子力空母を日本の首都近くの横須賀基地に移転。

我々をこうも舐めやがって。もう友好国じゃないね。何よりも不甲斐ないのは、こんな身勝手な奴らのいいなりになる日本政府。

もう冷戦の時代でもないんだから、アメリカに媚びを売る必要はなかろうに。アメリカは守ってはくれない。自国の戦略のため、日本を利用したいだけ。防衛はなんとか自衛隊でやっていけばいい。それにね、こっちが思いやり予算を出さないと言えば、アメリカは、日本のいうことを少しは聞くでしょう。というか、聞かざる得ないよね。日本に基地を貸して貰っているんだから。そのおかげでイラク侵略を出来たんでしょう。

冷戦時代は、プレゼンス(存在)だけで、東側への抑止力になったから、それなりの利用価値はあったけど、今は、治安を悪くするし、環境悪くするし、その上、首都に壊滅的打撃を与えかねない第3の原爆といわれるジョージ・ワシントン号を横須賀に送りつける。

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美浜原発並みの発電量があり、母港となり何と半年も停泊するとのこと。事故や地震でもあれば首都圏はおじゃんだよ。空母の構造さえ教えないで、安全ですと言い張る。

もう安保なんて、破棄しちまえ! 同盟も解消だ!

詳しくは、このサイトを。原子力空母横須賀母港化問題を考える市民の会

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by masagata2004 | 2008-03-29 17:12 | 環境問題を考える | Trackback(1) | Comments(1)

確か夜は電気が余っているのでは?

Excite エキサイト : 政治ニュース

これは、深夜営業のコンビニをやり玉に上がった時にも対抗して言われること。

実を言うと、夜の電気使用を自粛しても、温室効果ガス削減には寄与できないらしい。というのは、夜間は、発電所の出力を最低にしても、有り余るぐらいで、だから、夜間は料金を割り引いても消費して貰いたい位なのだ。

ただ、夜でも自由に電気が使えるライフスタイルが、エネルギーの浪費を当たり前のように考えてしまう癖を我々に身につけさせ、結局のところ環境にとってはよくない。だから、ネオンも廃止し、夜は街灯だけ、不夜城もあり得なくする。その意味ではいい提案なのだが。

ところでだが、なぜ、最低出力にしても夜は電気が余るのか、それは最低基準が原子力発電によるものだからだ。原発はご存知の方も多いと思うが出力調整がしにくい。あのチェルノブイリも出力調整テストで起きた事故なのだ。

つまりのところ、常にフルに稼働させ、出力調整は、水力や火力で日中付け足す形で行われている。だから、水力火力は、稼働していても2割程度だと。面白いことに柏崎刈羽が停止しても東京が停電にならないのは、その水力火力の出力を上げて補えたりするからだ。

原発は常にフルの状態。だから、消費が下がる夜間でも有り余るほどの電力を流し続ける。ちなみに電気は貯めることが基本的に出来ない。できないこともないのだが、できても充電器を何度も使うと劣化してしまい、新しいのを買わないといけないように、効率よくない。発電と同時に使わせるのが効率よくなる。

だから、無駄遣いやりっ放し。夜間電力の消費を抑えての省エネを考えるのなら、まず原発の依存度を下げることを目標にしては。

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by masagata2004 | 2008-03-04 20:48 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(2)

こんな意見があります!

SPA!特集 「新登場! 地球環境のために[肉を食べない人々]の主張」

以下は環境ジャーナリスト、シバレイにTBした記事。彼がSPAに掲載した記事を読んだのがきっかけ。
先週、書店で370円を出して買いました。

大変、勉強になりました。私自身、自分のブログで牛肉食べない宣言というのを出して、いつもではないのですが、やや実践しているところです。もしかして、その記事がきっかけだったのではと勘ぐってしまいます。

ただ、この牛肉環境負荷問題は、以前、CNNの番組で日本の捕鯨が問題になった時、C.W.ニコルさんが日本の捕鯨を擁護しながら、「鯨肉を食べる方が、ブラジルの森林を伐採して牧草地を作って飼育する牛の肉を食べるよりも、環境の負荷が小さい」と述べていたことで知りました。

資源には限界があります。なので、物質的な贅沢を目標とする現代の価値観そのものを変えない限り、地球環境は守れないと思います。実際、牛肉を食べなくても、誰も飢えたりしないし、他に食べるものはたくさんあります。日本人が食べ始めたのも、19世紀後半からですものね。

シバさんの支援するグリーンピースが好む感情論よりも、こっちの方が、よっぽど合理的で説得力があります。

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by masagata2004 | 2008-03-02 15:16 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

小説で地球環境問題を考える Last Part

地球環境問題を小説で説いてみようと思って書きました。自作小説ですが、環境問題を考えるための記事と思ってください。

熱帯雨林を守ろうと奮闘する環境活動家と破壊を進める国家及び企業の対立から浮かび上がる不都合な真実。

まずはPart 1からPart 23を読んでください。Part12(蛇の写真付き)からPart13への移行にトラブルがあって続きが読めなかったようです。ごめんなさい。もう修正しましたので、ご確認下さい。

 安藤健次と父、明智清太郎であった。目の前の清太郎は、日本の病院で見た姿とは、見違えるように変わっていた。血色がよくかつての大商社社長の威厳を堂々と見せるあの父の姿に戻っていた。
「お父さん、もう大丈夫なの?」
「ああ、健次くんのくれた薬草が効いたらしくてね。全く元のままの健康体になっている。信じられんよ」
 清太郎は、微笑んで由美子に言った。
「信じられないわ。もう末期癌で死ぬことを覚悟していたのに。今まで、ずっと心配していたのよ。全然、連絡が取れなかったから」
 由美子は、何度も日本へ電話を入れた。しかし、不思議なことに野村総合病院には「明智清太郎」と名乗る患者はいないと取次いでくれなかった。明智邸にも会社にも連絡したが、父の所在は分からないという。一緒にいるはずの安藤に連絡しようと彼の自宅や携帯にも電話したが、全くつながらなかった。どうしたことかと心配でならなかった。日本に帰国したかったが、クアランコク検察庁から事件の関係者という理由で出国を許されなかった。
 健次が、今までの事情を説明した。
「実を言うと、急いで別の病院に移ったんだ。主治医の野村院長が、あの石田英明という男とグルだったことが分かったんだ。クアランコクで石田が死んだニュースを聞いて、極秘だった親父さんの病状を逐一あの男に知らせていたことを告白したんだ。罪の意識にさいなまれたらしい。あの男が、会社乗っ取りを企んでいたことも知らされた。院長は明智物産傘下にある銀行から融資を得るため石田の助けを借りたんだ。その見返りとしてやっていたことだったんだ。薬を飲んだ次の日に親父さんの容態が急激に改善したから、そんな信用のおけない奴に診てもらうわけにはいかないと、俺の知っている癌専門の医者のいる病院に移ったんだ。もちろん、野村院長には転院先は告げずにな。とにかく、親父さんの身の回りの奴ていうのが、信用のおけない連中ばかりで。病院にいる間は、誰とも接触しないようにしていたんだ。外との交信も遮断してな。そのおかげで、お前に心配かけてしまったな」
 清太郎は、
「もう信じられるのは、由美子、おまえだけだ。それに命を救ってくれた健次くんだ」
と落胆した表情で言った。
「お父さん、気を落とさないで。その通り、私たちがついている。これからどんなことでも頑張っていけるわ。そうだ、せっかくだから三人で食事に行きましょう」
 もうお昼だ。由美子は、久ぶりにお腹が空いていた。
「いや、それが、由美子。わしは、今から行かなければいけないところがある。そもそもそのことがあってクアランコクに来たんだ。クアランコク検察庁に呼ばれてな。今回の件の取り調べを受けることになったんだ」
「そう、そうなのね。そういうことになるはずよね」
 由美子は、驚かなかった。そして、これからの父のことを覚悟していた。

 検察庁までは、黒塗りの車で運ばれた。まるで護送車で運ばれるような気分だ。由美子と健次は、娘とその友人ということで同行を許された。
 クアランコク検察庁に着き、由美子と清太郎と健次は検察官に引き連れられ、建物の中へ入った。
 廊下を渡り、取り調べ室に向かう。取り調べ室に着くと、案内役の検察官が、由美子と健次を見て言った。
「ミスター・アケチのみが取り調べ室に入ることになります。長引くかもしれませんが、お二方は、隣の応接室でお待ちください」
 由美子は、検察官に分かったとうなずくと、父、清太郎のほうを見て言った。 
「お父さん、私や会社のことはどうでもいいわ。正直なことを言って。私は、お父さんがどうなろうと愛してる。娘として誇りに思う。だから、正直にすべてを話して。私は、犯罪者の娘になってもかまわない。嘘をつかず、自分の罪を素直に認められる立派な人を父親に持ちたいの」
 由美子は、目に涙を浮かべていた。清太郎は、じっと由美子を見つめる。
「アケチさん」
と思わぬ声が聞こえた。
 すると、そばにマラティール首相がいた。数人のボディガードに囲まれ、由美子たちを見つめ立っていた。
「マラティールさん、いや大統領」
と清太郎は、答えた。
 マラティール大統領は、そばに立っていた検察官に話しかけた。スワレシア語で会話を始めた。

 十分後、由美子たち三人とマラティール氏は応接室にいた。大統領は、清太郎の取り調べが始まる前に、少しだけでも話しが出来るよう取り計らってくれたのである。
「私は、いずれ国会での証人喚問も受けることになります。大統領選には出馬せず続投もしないつもりです」
 大統領は、清太郎に真剣な眼差しを向けながら話した。
「しかし、言っておきます。私は、何も知らなかったのです。ライが勝手にやったことなのです。こんなことを言えば、政治家お得意の言い逃れのようにしか聞こえませんが、事実、私は何も知らなかったのです。私は、むしろ裏切られたのです。その上、一番信頼していた男に殺されそうにさえなった。そして、もう一人友人であるあなたにまで裏切られた」
 清太郎は驚き、こう返した。
「マラティールさん、ここではっきりと事実を申し上げておきましょう。私は、あなたを裏切ってなどいない。あなたと同様、私も部下に裏切られたのです。私は何も知らなかったのです」
「お父さん!」
 由美子は、父の発言に驚いた。
「由美子も健次くんも聞いてくれ」
 清太郎は、由美子と健次をしっかりと見つめて言った。そして、マラティール氏の方にまた目を向け話し続けた。
「実際、私は今の事業を大きくするために過去に何度か不正をやってきました。しかし、今回は、そんなことをやってはいません。だが、社長として会社の者がやったことは、私が知り得なかったとはいえ、私の責任です。その責任を負うための裁きを受ける覚悟は出来ています。だが、決してあなたを裏切るつもりなどありませんでした。そのことは、分かってください」
「本当なのですか、明智さん」
「嘘など言っていません」
 清太郎は、真剣な表情だった。由美子は、その父の表情を読み取り、それが真実であることを確信した。父は、こんな状況で嘘をつく男ではないことを由美子は、長年の親子としての付き合いから一番よく知っていた。
「マラティールさん、私は、あなたの大統領の立場を考慮した上で、今、お頼みしたいことがあるのです。私の立場から頼むのは大変厚かましいことなのですが」
 清太郎の発言に、何を言い出すのかと皆、驚いた。
「今回の発電所建設計画、私の部下の犯した不正により、当然、我が社は、この事業から撤退せざる得ません。それは当然の報いです。しかし、この事業自体は、決して中止されることはないでしょう。東南アジア規模のダム建設は、あなたにとっては長年の夢だった。この国の産業発展のためには、なくてはならないものでしょう。しかし、そのために苦しむ人々がいるということも事実です。近くに住む農村の方々、そして、森の中に住む先住民の方々です。私は、今まで事業家として自分の企業の利益を増やしていくことばかり考えて生きていました。会社が大きくなればそれでいい。そのために住むところを追い出されたり、生活環境を悪くさせられる人々のことなど全く考えていませんでした。それを、今考えさせられているのです。驚くでしょうが、私はほんの十日前までは、末期癌で命を落とすところだった。ところが、あの森に住む人々が、与えてくれた薬草でこの通りあっという間に元の体に戻ることができたのです。死ぬ寸前の私の体を魔法のように治してくれたのです。あの森とそこに住む人たちがいなければ、私は死んでいたのです。それなのに、私は、そんな森とそこの人々を破滅に導かせることをしようとしていたのです」
「そんなバカな?」
 マラティールは、信じられないといわんばかりの表情だった。健次が、着ていたジャケットのポケットから草の入ったビニール袋を取り出して言った。
「大統領、信じてください。ここにその草があります。この草には、癌細胞を殺し、また癌細胞で弱った内臓の組織を修復させる成分が含まれています。それだけではありません。様々な解毒作用を持ち、コブラの毒さえも解毒できます。現に僕は、コブラに噛まれながらもこの薬草のおかげで助かりました。まだ、研究は始まったばかりです。その他どんな難病でも治せる可能性を秘めています。この草は、あの森に生えています。なくしてしまうと人類にとっての貴重な財産を失うことになります」
 清太郎が合わせるように続けた。
「お願いします。ダム建設計画のこと何とか考えていただけませんでしょうか。私は、そのためなら何でもいたします。また、明智物産で出来ることなら何でもいたします。お願いします」
 清太郎は、さっとひざまずき、土下座をした。
「明智さん、突然何をなさるんですか。私は、混乱しています」
 大統領の表情は、まさに青ざめ、心の混乱を表していた。由実子も、その父の姿に混乱した。そして、マラティール氏に向かって言った。
「大統領、娘の私からもお願いいたします。何も巨大なダムを作る必要はないのじゃないですか。発電なら、風力や太陽熱など自然を破壊しない手段もあります。そんな技術を提供出来ます。よく考えてください。熱帯雨林は、この国にとっても、地球にとっても、かけがえのない財産です」
 大統領は、顔をそっと背けた。清太郎は土下座したままだ。しばらく沈黙が続いた。大統領は、皆に背中を向け、窓の外をじっと眺める。急に沈黙が流れ陰鬱な雰囲気となった。由美子は、怒らせたのではと、不安になった。
 しばらくして、大統領は由美子たちの方を振り向いた。そして、話し始めた。 
「皆さん、私は、今、心に深い傷を負っています。死んだライとは、長年来の親友でした。イギリスの大学で政治学を学んでいた時からの付き合いでした。互いにこの国の未来について語り、植民地支配や戦争で、ごたごたになったこの国を建て直そうと二人で誓い合ったのです。二人で政治の世界に入り、同じ時期に国会議員にもなりました。そして、私が総理に彼が通産大臣になる程まで登りつめた、これからという時にです。彼が私利私欲のために収賄に手を染め、私を殺してまで大統領の座を手に入れようとしたのです。彼は、どうしてそんなにまで変わってしまったのでしょう。昔の彼は、そんな男ではなかった。私に原因があったのかもしれない。彼だって大統領になりたかったのです。私は、自分の方が、適役だと思っていました。私の方が見かけがよく、リーダーとしての強いイメージを国民に与えることが彼よりできると思いました。よかれと思ってしてきたことでしたが、知らず知らずのうちに彼に私に対する不信感を植え付けることになってしまった。私も気付かないうちに権威主義者に成り下がっていました。私も変わってしまった。私が若い頃、まだこの国がイギリスの植民地だった頃、イギリス人がゴム農園を切り開くため、熱帯の森を無残に切り壊していったのを見て、強い怒りを感じたことを覚えています。イギリス人は、自国の利益のため我々の国土を荒し回っていたのです。その時の怒りが、私を政治家への道に駆り立てたのです。そんな私が、今になって、この国の発展のためだからと、森を切り倒していくのは、とても滑稽な話しですよね」
 大統領は、床に膝まづいたままの明智清太郎を見下ろしながら言った。
「明智さん、お願いです。立ち上がってください。あなたのそんな格好を見たくありません」
 清太郎は、命令に従うかのように立ち上がった。大統領は話しを続けた。
「私が二十年近く前、日本で貿易の仕事をしていたとき、あなたには大変お世話になりました。発展する日本の産業を目の当たりにして、感動を受けた思い出で一杯です。そのころ私は、事業家のはしくれでして、日本には貿易をするかたわら、日本のビジネスについて学びに来ていたのですが、すでに帰国後に国会議員選挙に出馬する準備もしていました。日本の産業を見てスワレシア経済のモデルにすることを考えたのです。あの頃、あなたは「大の虫を生かすためには小の虫を殺す」という日本の格言を話してくれましたよね。これが資本主義経済のルール、国を発展させるためには常に犠牲が必要だと。日本は、あの時代高度成長による華やかな発展とともに国中に撒かれた公害問題が深刻化していました。あなたも産業界の人間としてそういうことに大きく関わっていました。だからこそ、そんな格言を使ったのでしょう。今の私もあなたと同じですよ。格言を持ち出して自分を正当化していました。でも、「大の虫を生かすためには小の虫を殺す」と言えば正反対に「一寸の虫にも五分の魂」という格言が日本にはありましたね。私はすべての国民のことを考えて、いままで行動してきたつもりでした。しかし、一人一人の国民のことを考えながら国全体を経済的に豊かにすることは、たやすいことではなかったのです。私は忘れていました。大の虫も小の虫も生きていける国にすることが真の政治家の使命であることを。今回のことで私は目を覚まされたような気がします」
「マラティールさん」
 清太郎は、ぽろぽろと目から涙を流していた。
 由美子と健次は、二人の老人の姿に圧倒されていた。不思議ともいえる雰囲気だった。この二人は、一国の大統領と大商社の社長という大きな肩書きを持つ貫祿ある堅物の老人たちだ。それが、お互いのことを包み隠さず語り合い、まるで若き青年時代に戻ったように、仮面を剥ぎ真の顔をさらけ出し、互いの姿を見せ合っているところなのだ。
 しばらく沈黙が続き、マラティール氏は言った。
「あれだけの大規模事業を中止させるのは、並大抵のことではないのです。私の大統領の権限を行使したところでも、もはややめさせることは出来ません。私個人の意見としましても、大規模なダムや発電所は、この国には必要です。どうしても必要だとしか思えません。しかし、もっと話し合う必要があることにも気付きました。果たして何が、なすべき正しいことなのか。そうですね。話し合う価値は十分にあります。多くの人を招いて話し合って見ましょう。どんな結論が出るか分かりませんが」

終わり

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by masagata2004 | 2008-02-20 21:36 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)


人生は常に進歩していかなければならない


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