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これは日本政府の陰謀では?

たとえ「おバカな若者」だとしても/救援活動情報

はっきり言って、今回のケースは同情しにくい。前回の場合は、人道支援なり報道なりの目的があって入国しており、また、あの時点では、人質作戦というのはとられてなかった。おまけに、この人はたいしたお金も持たず、現地の知識にも、疎い人である。

毎日新聞などの報道によると、ビザが必要なのにビザを取らず入国していたという。陸路なら審査がルーズなのだから、きちんとした審査を経ず入国したらしい。これは、立派な法律違反だ。

だが、不思議なのは、このタイミングだ。丁度、自衛隊駐留の延長を決める時期だからこそ、この事件が起きた感じがする。26日に自衛隊駐留の閣議決定をしている。その次の日に、この事件だ。これにより、自衛隊を撤退すると、テロに屈したことになるから、撤退を世論や野党が言いにくくなる。前回のように、NGOやジャーナリストじゃない不純な目的なので、問題の本質が分かりにくくなる。それを狙ったのではないか。

だから、その意味でいくと、彼は無事に帰ってくるのではと考えられる。つまり、政府の自作自演なのだから。自作自演でなくとも、彼が無事に帰国すれば、彼を利用して、自衛隊駐留継続支持の世論を高めるのではと予想される。そして、低迷する支持率を上げることを狙っているのでは。

いずれにせよ。人命優先なので、救出に全力を注ぐべきだ。だが、救出されたら、この人にはきちんと反省してもらいたい。彼の軽率な行動で、どれだけの人が迷惑したか、特にまじめに活動しているNGOやジャーナリストの人々のことを考えて欲しい。日本は災害地の取材や人道支援活動に理解がなく、物事の本質を見抜けない人々が多い。今回のことで、高遠さんや郡山さんが、煽りを受けて、またバッシングに遭うのでないか。

ただ政府に言っておくが、どんなことがあっても邦人保護は、政府の義務である。被害者の素性や身分をとやかく言うもんではない。国連安保の常任理事国入りを狙っているのなら、こういう時こそ、誠意ある対応をしてもらいたい。私の知っている国会議員のように、4月の人質事件で、まだ被害者が拘束されている状態なのに関わらず、被害者を非難することは、もうしないで欲しい。

いずれにせよ、一番悪いのは誘拐犯であり、それに関連する組織、アルカイダだ。このような人質作戦は功を奏しないし、むしろ、自分たちに対する敵愾心を煽るだけだ。

ただ言っておくが、イラクは、建前上、もう独立国家であるため、被害者が人質にされたことを「自己責任」というのは筋違いだ。治安を維持する義務が国家としてあるのだ。ビザがないのに入国したというのなら、イラクの入国管理の杜撰さが問題である。推測であるが、彼は、入国に際しビザが必要であることを知らなかったのだろう。入国審査がきちんと機能していたら、瀬戸際でとめられたはず。非戦闘地域も存在するというのなら、無法地帯ではないことを認識すべきで、その前提で自衛隊はイラクに駐留しているはずだ。

それから、家族は、彼のイラク入りを知らなかったのだから、家族を誹謗・中傷するのはやめてもらいたい。責任問題は、救出された後、冷静に話し合うべきだ。
ついで以って、読売・産経、それから三流週刊誌などの保守系メディアに言うが、自分たちの自衛隊派遣支持の立場を守るために、人質を非難するようなあほなことをもうするな。それで、問題の本質をそらそうとしてるのだろうが、人質の自己責任とイラク派兵の是非は切り離すべきである。
前回、人質になった人々は、行く前にかなりの覚悟があったと聞いている。その人達とも混同してもらいたくない。それに今回の人質も、目的は何であれ、捕まった時点でさえ「すいません」ということを言うだけあり、かなりその自覚はあったように思う。

しかしながら、自衛隊は、さっさと撤退すべきである。そもそも最初から、間違っていたのである。人質事件があろうとなかろうと、もう自衛隊がイラクにいる必要はない。日本に帰って、新潟で災害地救援でもしたらどうか。
by masagata2004 | 2004-10-29 11:28 | 時事トピック

21世紀型生活モデル

その他

21世紀において、理想とされるライフスタイルを、ある若い独身男性の生活を追いながら表現します。はっきり言って、私の独断と偏見に基いています。ですが、環境問題など、考えさせられる部分もあります。

朝7時、男は起きます。シャワーを浴び、着替え、インターネット放送でニュースを見ます。ちなみにテレビや新聞はインターネットと区別がつかなくなり、スポンサーとなる大企業や電波の許認可を与える政府などの圧力を受けやすいテレビ局は中立報道ができないということで人気を失い廃業。
インターネットの映像配信は、テレビ画面で見られます、テレビと変わりなく見られますが、テレビと違うのはチャンネルが無数にあり、好きな時に好きな番組が見られること。また、インターネットによりメディアは、非常に多様化しています。活字による情報配信もインターネットが主流となり新聞の戸別配達は、なくなりました。記者クラブ制度は廃止され、現在のような情報の大手メディア支配は消滅です。真実探求を目的とした公共性を重視した市民メディアが、幅をきかせます。ビデオニュースのように。

家を出たら、朝食を食べに、近くの商店街に行きます。商店街で独特の朝食を提供してくれる「地域食堂」に行きます。朝食を食べるのに使う箸は、割り箸ではなく洗って何度も使います。吉野屋やマクドナルドのようなチェーン店やフランチャイズ店は、サービスがマニュアル的ということで消滅。ローソンやセブンイレブンのようなコンビニも同じく。大型の小売店も同じく。これら大資本によるチェーン店、フランチャイズ店は、多量のゴミを出すので環境に悪く、都市の景観や志向を画一化するということで廃止です。企業の利潤追求や、消費者の利便性に重きを置いていた社会から、地域の特色や住民のつながりを重視する社会へと変遷したからです。

さて、通勤ですが、彼は車を持っていません。高いからではなく、個人が車を持つことが禁止されているからです。ですので、路面電車に乗ります。歩道を横切り、横断歩道の真ん中辺りの電車の停車場に行くのですが、歩道は、中間線で分断され、外側が自転車、内側が歩道となっています。自転車が、個人単位の移動手段では主流となります。道路は、自動車用の車線が片側に1つだけです。
路面電車に乗るのですが、LRTという乗り入れ口が停車場と同じ高さになっているバリアフリー型の車両です。車椅子やお年寄りが乗りやすい形となっています。
炭素ガス削減のため、個人がよほどの必要がない限り自動車を持つことは禁止され、長距離の移動は公共交通機関のみとなっています。

路面電車で普通電車の駅前まで行き、そこから乗り換えます。会社に着いたのは、午前10時半ぐらいですが、遅刻ではありません。フレックスタイムで通えるのです。電車は、通勤時間が分散している上、在宅勤務者が多い時代なので、そんなに混んでいません。それも、通勤は、週2,3日だけ。週4日勤務で、そのうち1日か2日は、在宅業務です。週休3日制が一般的です。

さて仕事が終わり帰宅です。会社の近くで夕食といきたいのですが、今日は久しぶりに、牛肉のステーキを食べたいと思います。はっきりいって高いです。というのも、牛は乳牛用が基本で、食肉目的のみの牛の飼育は禁じられています。というのも、牛の飼育には、牧草地が必要で、そのために広大な森林を失わせることになるからです。肉といえば、鶏、豚、それから、鯨というところでしょう。
牛肉のステーキは、やはり高いので、鯨肉にしました。鯨は、20世紀には絶滅の危機が叫ばれましたが、その後の捕獲制限により頭数は増え、また牛肉のように飼育場所確保のための森林資源を破壊することもありません。それから、この時代、犬の肉も食べます。タニシも食べます。いろんなものを食べます。食糧難ですからね。

会社の近くの繁華街。20世紀とは違います。というのは、夜の広告ネオンがなく、明かりといえば店の窓からと街灯ぐらいです。無駄な電気は使わないのです。地元の町に帰ることにしました。家に帰って残り物を食べることにしました。

地元の町に着きました。飲み物と日用品を買っていこうと思います。お店で買い物をしても、派手な包装はしません。それから、プラスチックやビニールのレジ袋は使用しません。買い物をするときは、買い物袋や風呂敷を使います。携帯用の買い物袋や風呂敷を常時外出するときは持つのが常識です。飲み物は、ガラス瓶に入れて飲み、飲み終わったら店に戻しリサイクルします。ペットボトルや紙パックは、リサイクル効率が低いので廃止。自動販売機は無駄な電気を使うので廃止。食料は、皿や鍋を自前で持って必要な分だけ近所の商店街に行き取りに行くのが普通です。使い捨ての容器は使用禁止です。

帰宅です。彼のアパートには、独身や夫婦、それから子供のいる家庭など合わせて30世帯ほどいます。一つの集合住宅に最高30世帯までが住めることとなっています。それ以上は規模が大きすぎて管理や意思の疎通に問題が出てくるということなので認められていません。アパートには規則があり、夜の11時から朝の6時までの間はシャワーは使用禁止です。集団生活なので規則は守りましょう。犬や猫のペット飼育はOK。
アパートや隣の一戸建ての屋根には、必ずソーラーパネルと風車がついています。この時代のエネルギー源の主流は、太陽熱や風力や海洋温度差などの自然エネルギーです。原子力は、放射能漏れが危険な上、安全管理のコストに見合うだけの発電効率がのぞめないということで廃止となりました。
彼は、独身ですが、結婚も考えています。ですが、結婚しても子供は1人までです。地球規模の人口爆発を考え、世界的に1人っ子政策が当たり前となっています。

子供は、芝生の校庭を持つ学校に通います。芝生は都市の温暖化を抑えるはたらきがあります。少子化も手伝ってか受験勉強はなく、自由な情操教育が推奨され、情緒発達のためけんかをすることが、認められています。けんかの経験がない子供は、大人になると人間付き合いに免疫がなく、引き篭もりや切れやすい大人になる危険性があるからです。

さて、就寝ですが、大体、夜の11時前までには、ほとんどの人は眠りにつきます。というのは、それ以後も活動をすると、無駄なエネルギーを消費してしまうからです。24時間営業のコンビニやレストランなど存在しません。大体、どの店も遅くとも夜9時には閉店です。
昔に戻ったように、日の出と共に活動し、日が暮れると寝るというように。

21世紀といいながら、20世紀前期に戻った感もありますね。考えて見れば、これまで行き過ぎた部分を揺り戻すのが、21世紀のムーブメントなのかもしれません。

以上、私の独断と偏見でした。
by masagata2004 | 2004-10-23 16:52 | ライフ・スタイル

フォグ・オブ・ウォーを見ました

映画・ドラマ

米ケネディ政権時代に国防長官を務めたロバート・マクナマラが、自ら85年の人生を振り返るインタビューとアーカイブ映像を交えたドキュメンタリー。生まれた時代は、第1次世界大戦、第2次世界大戦では、軍に入隊し、ルメイ将軍の元、東京大空襲や広島・長崎の原爆投下を進言したという。ケネディ時代、キューバ危機を克服、ベトナム戦争では、介入を避けることが出来たのに関わらず、ケネディ暗殺後、ジョンソン政権の下、ベトナムの泥沼に入り込んでしまう。

マクナマラの話しぷりは、とても聡明な感じだった。東京大空襲に関して、戦争に負ければ犯罪人になることをしたと言った。だが、勝ったからと言って、その罪から逃れることは出来るのだろうかとも言った。

キューバ危機とベトナム戦争に関しては、相手の立場に立って考えることが危機を克服する上で重要だが、キューバではそれに成功したが、ベトナムでは、そのことに失敗したと言った。戦争の後に、マクナマラはベトナムに行き、当時の外相と、お互い何が間違っていたのかを話し合う。彼なりの戦争に関する総括であった。

この映画は、はっきり言って難しかったので、DVDが出たら、もう一度見てみようと思う。

ただすごいなと思うのは、さすがアメリカである。かつては、独裁者、ファシストなどといわれた軍事戦略家、今で言えばラムズフェルドのような人も、総括をきちんとして、それを多くの人に語り継ぐことを使命としているのだ。

この人が立派であるかないかは別として、戦争が善か悪かは別にして、当事者による総括は大事だと思う。

この映画を見るために、六本木ヒルズまで行ってきたが、1800円の入場料は高すぎる。日本の映画館はどうしてこうも高いのか。月に一度1000円の日があるが、そのくらいが妥当ではないか。それに、映画館の上映も毎日夜9時ぐらいまであったらいいのに。そういう工夫がなぜないのか。そうすれば、もっと映画を見る人を増やせるのでは。

映画自体の評論とは関係ないのだが。
by masagata2004 | 2004-10-22 16:55 | 映画ドラマ評論

ビデオニュースを知ってますか?

ニュース・評論

皆さんは、インターネットでビデオの時事対談番組を流しているビデオニュース・ドット・コムという番組を知ってますか?アドレスは、文字通り(http://www.videdonews.com)です。運営しているのは、TBSのNEWS23などにニュースを提供しているビデオジャーナリスト、神保哲生さん。彼は、かつてAP通信で記者をやっていた経験があり、日本のメディア業界の現状を憂い、インターネットによるニュース専門番組をつくったそうです。

私は、イラクの人質事件がきっかけでこのサイトを知り、以後、毎週必ず見ることにしています。毎週、神保哲生さんが司会で、様々なゲストを呼び、様々な社会問題に関し、討論を繰り広げます。神保さんの補助的役割、いわば解説者として毎回討論に参加するのは、社会学者の宮台真司さん。ちょっと、インテリ気取りですが、ゲストと神保さんの補足的コメントをして、番組を盛り上げています。

この番組の得意とすることは、既存のマスメディアでは、決して報道されないことを、報道できると言うことです。つまり、既存のマスメディアが持つ問題点を堂々と語り合うわけです。以下は、その問題点の箇条書き。

1. 記者クラブという大手5系列16社しか国会や官庁の記者会見に参加できないという制度。その結果、国政に関する情報は、これらの報道機関により独占され、報道市場の新規参入が阻まれるだけでなく、独占状態を維持する見返りとしての政治と報道機関との間に談合状態が生まれ、追求姿勢が欠け、不正行為などの情報が正しく世間に伝わってこない。

2. 報道を制作会社やフリーの記者に依頼する下請けシステム。イラク人質事件で人質となったジャーナリストに対してバッシングが起こったことで象徴されるように、危険地帯での取材を大手メディアが積極的に行わず、制作会社やフリーランスへ下請けさせるため、報道機関に戦場報道取材に対する理解が少ない。従って、イラクでの自衛隊報道は防衛庁からの大本営発表となり、イラク全体の報道は海外ソース頼み。

3. 新聞、雑誌、書籍、音楽用CD、テープ、レコードなどを、小売業者に規定の価格を守らせて販売させる再販制度。再販制度自体、独占禁止法違反なのだが、これらの著作物に関しては適用除外となっている。この制度により、新聞は、宅配制度を維持することが出来、紙面や論説による記事の品質を競う姿勢が欠ける。ちなみに宅配制度は、欧米では一般的でなく、新聞の大半は即売。日本の場合は9割以上は宅配によるもの。読売新聞の発行部数1000万部も、この宅配制度によるところが大きい。アメリカでは、全国紙のUSAトゥデイでさえ、100万部程度で、8割はスタンドで売る即売。

4. テレビ局と新聞社の系列化。ご存知のように、日本の大手テレビ局と新聞社は、同資本により運営されている。テレビ朝日は朝日新聞、TBSは毎日新聞、日本テレビは読売新聞、フジテレビは産経新聞、テレビ東京は日経新聞と大手5系列があるが、新聞社がテレビ局のような政府の許認可を必要とする事業体の株主となるのは、報道の自由の阻害要因として大きい。そもそも、この系列化は、田中角栄が推進したもの。また、このような集中化はメディアにおけるオピニオンの多様性を制限する。

5. 広告収入便りの民間企業である放送局は、スポンサーの不利益になることは報道しない。原子力発電の危険性、遺伝子組み換え食品の危険性などが、報道されないのは電力会社や食品会社の圧力によるものが、そのいい例。ちなみにNHKは、受信料による公共放送だが、予算を政府が決めるため、国策報道になりがち。

6. 視聴率や売上げ部数を伸ばすのに注力するため、情動に駆られた報道が横行する。いい例が、9.11後にアメリカ批判ができにくくなったことや、北朝鮮の拉致が発覚した後に、朝鮮の慰安婦問題が語られなくなった。また、最近ではイラクの人質事件で被害者に「自己責任」バッシングが集中したことがいい例。

それ以外に、メディアの問題とリンクした日本の社会が持つ様々な問題を取り上げます。海外の報道機関を経験した神保哲生さんと、社会学者として日本社会を分析する宮台真司さんの切り口は、独占横並びの既存大手メディアとは一味違います。

イラクの人質事件は、日本のメディアの堕落と、日本社会及び政治の未成熟さが浮き彫りなった事件でした。このことを、分かりやすく説明してくれたのが、ビデオニュースでした。

メディアの堕落というのは、実際のところ日本に限らず、世界的に起きている現象だといえます。既存の放送局、新聞社、出版社では、もう限界に来ているかもしれません。だからといって、情報の循環が円滑に進まない社会は、過去の歴史を振り返れば分かるように悲劇をもたらします。

だからこそ、規制を受けにくいインターネットという新しいメディアを使ったビデオニュースのような報道が、現在、求められているのでしょう。
by masagata2004 | 2004-10-21 16:49 | メディア問題

1月にお目にかかったのを覚えています

引っ越しました。

数ヶ月前から、志葉さんのブログは、読んでいたのですが、1月の千葉での集会でお目にかかっていたのは、驚きです。

確か、元731部隊の隊員の方であった篠塚さんと一緒に来られ、イラクでの取材体験を語っていましたよね。

私は、あの時、篠塚さんに、篠塚さんが731部隊で実験体とした人々の国籍について質問をしました。そもそも、篠塚さんのお話をきくのが目的だったのですが、偶然にも貴重なお話をきけてよかったなと思っています。


ところで、私は、志葉さんも親しい高遠菜穂子さんのブログにトラックバックを送ったものです。もしかして、彼女にトラックバックを送れた唯一のブロガーなのかも。
(多分、不可にするはずだったのを間違って可にしていたところだったのかも)

http://masagata.exblog.jp/385666

お暇であれば、私が書いた他のブログも読んでください。

高遠さんに、頑張ってくださいと伝えてください。
by masagata2004 | 2004-10-10 19:00 | マサガタな日々

勝谷誠彦の支離滅裂と週刊新潮の堕落

ニュース・評論

コンビニで週刊新潮を立ち読みした。以前は、時々買って読んでいた週刊誌だが、イラク人質事件以来、読むのをやめた。というのも、報道倫理の欠如が、あまりに露骨で、メディアとして信頼できるソースではないと判断するようになったからだ。だが、暇つぶしに読んでみた。そこに、コラムニスト勝谷誠彦のコメントを添えた「イタリアに現れた元人質高遠菜穂子」という記事があった。読むと、実にくだらない歪曲だらけの記事だった。さすが新潮!

今年の4月にイラクで拘束され、自衛隊撤退を条件に人質となった3人の日本人の中の一人でボランティア活動家の高遠菜穂子さんについて書かれたもので、同じく人質となったイタリア人のボランティア活動家2人の家族の家を訪問したというもの。彼女が、訪問したとき、イタリア人女性2人の解放の知らせが来て、喜び合ったのだが、この偶然の出来事で彼女がまともや注目を浴びたのが、新潮と勝谷氏には気に食わなかったらしい。

記事では、彼女のことを「日本の恥」だと侮辱。退避勧告を無視してイラク入りをして迷惑をかけた。その上、再度イラク入りを希望しているのはけしからん。ローマに行って、イタリア人女性の家族に会い、人質であったことを売り物にしていると。コラムニストの勝谷氏は、イタリアの知人から、日本の恥だと言うメールを貰ったと書いていた。

この記事を書いた記者と勝谷氏は、いったいどういうメンタリティをしているのか。新潮は、勝谷氏と共に4月の人質事件が起こった時から、イラクで人質になった3人に猛烈な批判をして、プライバシーを暴くことを含めた誹謗中傷記事を書き連ねた。

だが、よく分からない。人質になった人の中には、ジャーナリストの郡山氏もいた。新潮は、この事件以前から、イラクでの出来事を記事にして報道を続けていたが、そういう記事は、郡山氏を含めた危険地帯に踏み込み取材をするジャーナリストによるものではないのか。ついで以って、勝谷氏は、人質事件の少し前にイラク入りをして、その時の手記を本にして出版しているが、彼のイラク入りは郡山氏同様に外務省の退避勧告を無視してのものだ。自分のイラク取材は、売り物にして、一方で他のジャーナリストのイラク取材は、批難する。

それだけでない。勝谷氏は、5月の末にイラクで銃撃され殺されたカメラマン橋田さんと親しく、取材も共にしたことがあるのだ。そのせいもあって、橋田氏に対しては、かなり同情的だった。だが、郡山氏にしろ、橋田氏にしろ、退避勧告を無視してイラクに取材に行き、判断ミスで事件に巻き込まれたことでは共通している。勝谷氏だって、巻き込まれていたかもしれない。

高遠さんは、ジャーナリストではないが、メディアの中には、イラクにいる彼女からの情報で、イラクの状況を把握していたところもある。はっきり言って、勝谷氏と新潮は、同業者を共食いして自分で自分の首を絞めているとしか思えない。

もしかしてこういうことなのか、同じイラク入りしたのに自分は何の注目もされず、無名に近い彼らが事件によって注目を浴び、本を出版したり、テレビに出たり、講演にひっぱりだこなのを僻んでいるのだろうか、いい年した親父がみっともない。それとも、同じメンタリティの親父どもを読者にしているから合わせたのか。

新潮の記事には、高遠さんが、未だに国民に謝罪をしてないと書いていたが、これは全くの誤報であり、彼女は、本来謝罪の必要がないのに、帰国直後に謝罪をしたのが事実である。誰もが知っている事実を捻じ曲げて報じるとは、どこまで堕ちたことか。

イラクの日本人人質事件が世界中で報道され、3人が解放された後の日本の反応も世界に報道された。日本社会は、そのことで、いかに自国の民度が低く、メディアが堕落しているかを知ったはずである。

日本のメディアの堕落と言えば、テレビ、新聞社、通信社の大手16社しか、官邸や国会などの公機関の記者会見に出席できないという記者クラブ制度が象徴的であるが、新潮は、出版社のため、記者クラブに加盟できていない。だからこそ、政官と癒着しない取材のできる立場にあるが、このような現状では、まっとうな報道機関とはみなされない。

個人情報保護法案や週刊文春の出版禁止処分に見られる雑誌ジャーナリズムに対する風当たりは近年強まるばかりで、報道の自由は危機的状況にあると言って過言じゃない。だからこそ、メディア自身による倫理確立が求められ、これこそメディアの「自己責任」なのだが、新潮を含め雑誌メディアは、これを自ら放棄している。

いずれ笑うのは、新潮が目の敵として取材対象とする創価学会ではないのかと思う。
by masagata2004 | 2004-10-06 18:36 | メディア問題

イチローとの思い出

スポーツ

(*)これは、2004年10月イチローが年間最多安打を記録した時に書いた記事です。

私がイチローを生で見たのは、3年前の6月だ。この時、イチローを見るためだけに、アメリカ西海岸へ旅に出たのだった。

イチローを自分の目で初めて見たのは、オークランドのネットワークアソシエーツ球場でのアスレチックス対マリナーズの対戦前のウォームアップの時だった。ベンチに入るイチローを、目先1メートルのところで、じっくり眺めた。テレビで見たとおりだったが、それでも、実物を見ると言うのは感激だった。

3試合観戦し、1試合はバックネット席で、2試合目は、イチローのポジションである外野右手側の席に座った。その時のハプニングが忘れられない。イチローのそばに転がっていたボールを彼のチームメート(ブーンだったと思う)が、私の方に投げてくれたのだ。私は、今でもそのボールを持っている。イチローとつながった気分だった。

アメリカ人の観客の反応は、上々だった。若い男性が、イチローがホームから一塁ベースへ走っていく姿を見て「狂ったように速い」と言っていたのを覚えている。

試合を観戦していると、どこからともなく一人の男性がやってきた。その人は、私のかぶっていたマリナーズの野球キャップがおかしいと言うのだ。それというのは、野球帽は、ツバがアーチを描くように丸まってないといけないが、私のは、買ったばかりでまっすぐのままだったのだ。にこにこして、私に話しかける姿は、陽気なアメリカ人らしかった。
家族連れもいて、たくましい父親と子供たち、家族の休日の娯楽を絵に描いたような姿だった。ここにアメリカの野球文化を見た気がした。

シアトルに行って、マリナーズの本拠地セーフコ球場でも観戦したが、ここではイチローは、神様のようだった。イチローが、バッターボックスに立つと「イチロー、イチロー」という叫び声が球場全体に響いた。イチローは、アメリカにいながら、日本にいたとき以上に賞賛を浴び、日本以上にのびのびとプレーしているのがうかがえた。

とにかく、イチロー、年間最多安打おめでとう。

それにしても、日本の野球は・・・、悪いがどうしても比べてしまう。

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by masagata2004 | 2004-10-03 19:39 | スポーツ


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

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