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深夜勤務で時差ぼけ気味

今日は、日々の不満を愚痴ります。

皆さんは、深夜の勤務をしたことがありますか? 私は、最近、それをやっています。

はっきりいってつらいです。仕事自体は、きついものじゃないんですが、人間の体にとっては、不自然なことをしているので、それが負担となるのです。仕事をしている時に眠気に襲われるからきついというよりも、その後に眠り入るのが大変なんです。

部屋のカーテンを閉めて寝るのですが、それでも光は多少入ってきます。それに、体が、朝であることを知っているので、眠らせてくれません。なんとか寝ても、短時間で起きてしまいます。でもって、数時間経つと浅い眠気が襲ってくるのです。その繰り返しです。

でも、世の中には、徹夜が当たり前の仕事をしている人は、たくさんいるんですよね。
テレビ局などの放送業界の人は、特にそうだと聞きます。

私だけではないと思い、日々頑張りたいと思います。
by masagata2004 | 2005-01-31 16:19 | マサガタな日々 | Comments(0)

「私の彼は左利き」って曲、知ってますか?

「いつでも、いつでも、彼は左利き」って言うのが、サビの部分かな。

この曲は、1973年、麻丘めぐみによって歌われた大ヒット曲だ。麻丘めぐみといえば、この曲だといわれるほどだ。今は、脇役女優としてドラマに出たり、旅行番組の中年女性リポーターとしてテレビで見ることのあるタレントだが、昔はまさに、アイドルだったのだ。

私は、左利きではないが、この曲を聴いたときから好きになった。そして、左利きの人がうらやましくなり、左利きの人に出会うたびに、この曲を思い出してしまう。左利きの男は、みな聞くべき曲だと思う。歌詞は、ひたすら、彼が何かをする時は常に左利きだと連呼するだけだ。

左利きというやや身近ともいえる特徴をテーマにした歌を考えつくとは、おもしろい。

これは30年以上も前に作詞されたのだが、今なら、「携帯電話をかける時も、私の彼は左利き」っという歌詞が入るのかな。

ふと思うのだが、30年前、この歌が馴れ初めになって結ばれたカップルなんていたのかな。
この歌のせいで、左利きの男はもてたはずだと思うが。女の方も、憧れの麻丘めぐみになれると思い、左利きの男を彼氏にしたがったのでは。

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by masagata2004 | 2005-01-30 20:20 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

マサガタのプロフィールを紹介します

いつも、読んでいただいてありがとうございます。

私は、東京に住む40代の男性です。外見は十人並みといったところでしょうか。

ここ以外には、英語版ブログ、Dear People of the Worldも運営しています。英語読める人は訪ねてみてください。

今後とも、よろしくお願いします。
by masagata2004 | 2005-01-29 23:40 | プロフィール | Comments(3)

女性法廷の主催団体の会見に参加しました 

Excite エキサイト : 芸能ニュース

3月19日追記:中野区の中野駅前近くの中野ゼロホールにて明日20日、午後6時より女性法廷で加害兵士として証言された男性が出席します。カットされた貴重な証言を生で聞くことが出来ますので、奮ってご参加ください。

詳細は、カットされた加害兵士の証言会


一昨日の1月26日、NHK番組改変問題において、その番組の取材対象となったバウネット・ジャパンの集会に参加しました。会場は、衆議院議員会館第2の中の会議室でした。

会場には、各テレビ局と野党国会議員の方々が訪れていました。

代表の西野瑠美子さんと、法廷に関わった弁護士の方が出席されてました。

西野さんは、まず、自分たちの団体のことをよく知ってほしいと訴えていました。まるで、特殊なイデオロギーを持つ団体であるかのように言われて困惑していると。

まず、女性法廷とは何かということについての解説が行われ、団体で独自に持つ記録ビデオがテレビで流されました。そこで、問題となったカットされたシーンがありました。

昭和天皇が有罪であることを裁判長が読み上げるシーン。その後、会場がいっせいにどよめき、裁判長が微笑を浮かべるシーン。歓喜する被害者の女性や傍聴者たち。

慰安婦にされた女性たちが自らの苦悩の体験を涙ながらに語るシーン。気絶して倒れる老婆も。

戦場で女性をレイプした元兵士の生々しい証言シーン。
「むらむらしてきてやった」とか。

これらは、生々しいシーンで、嫌な人は嫌だろうけど、同時に誰もが目にすべきものだと思いました。

天皇有罪のところですが、確かに会場のどよめきは、不気味な感じがしましたが、これは、どんな裁判でも起こりがちなことだと思います。また、全ての起訴事実に対して天皇は有罪となったわけでなく、一部無罪の判決もあったと言っていました。

裁判官はこのように言っていました。
「天皇は、この事実を知るべき立場にありながら、義務を果たさなかった」
「天皇が、『駄目だ。我々は、文明国なのだから』と言えば止められたのかも」

また、裁判官は、国籍は様々で、国連の法律顧問を務めるほどの優秀な方々ですので、一部で言われているような、とんでもない模擬裁判と言い切るのは不適切だと思いました。

この裁判は、東京裁判の継続であるという前提でした。私は、質疑応答の時間に、「勝った国が負けた国を裁くという不公正な裁判の継続でいいのか」とききました。

弁護士の東澤靖さんが答えられ「確かに冷戦に向けての政治戦略的意図を感じさせる裁判だったが、その後の軍事法廷の基礎となった意義は否定できない。また、女性法廷が、犯罪が行われた当時の法律に基いて運営させる意味で、東京裁判を持ち出した」とおっしゃられていました。
現在の法律で60年前の犯罪の裁くのは、「事後立法」になり、日本国憲法でも認められてないどころか、法学上、許されないことですからね。
ただ、東京裁判でさえ、あの当時の基準で「事後立法」だったのではという議論もあります。


さて、最もメインとなる改変の経緯なのですが、驚くべきことを聞かされました。

番組の中で裁判を批判した秦郁彦氏なのですが、この人は傍聴をほとんどしてないばかりか、弁護人のいない裁判だと、安部晋三氏同様、事実誤認の発言をしていたのです。

実際の裁判では、数人の弁護士が日本政府の立場を代弁して「すでに死者となった天皇を裁くことは不当だ」と壇上で述べているシーンもあったのです。ところが、NHKは、このシーンをカットして秦郁彦氏の事実誤認のコメントに合わせるように編集したのです。

それから、当初、番組の司会・解説をするアナウンサーは、女性法廷を「ベトナム戦争のラッセル法廷に継ぐ民衆法廷となり、規模は、そのラッセル法廷を上回る」とかなり肯定的な解説をするはずだったのを「法的拘束力はない。証言の信憑性も定かでない」とか、トーンが批判的になってしまったのです。

現在、バウネット・ジャパンは、NHKと係争中なのですが、これまでの裁判で制作者側から「慰安婦、戦争責任、フェミニズム」はマスコミ界のタブーになっているという発言があったそうです。

以上が私の集会参加に関する報告です。今回の事件に関しては、いろいろなことを述べたいと思っているのですが、それは後日、このブログにていたします。バウネット・ジャパンに関しては、以下のサイトをご参照になるといいと思います。


バウネットジャパン、安部晋三氏の事実歪曲発言など

*2月3日、追記。(後から思い出したこと)
安部氏が、北朝鮮にこだわる理由に、自分の政治的成果で失点を補おうとする意図以外に、この慰安婦問題があたかも、北朝鮮のみで起こったというイメージを作ろうとしていると思われると記者会見で発言がありました。この法廷で証言をした慰安婦と呼ばれた方々は、東ティモールやオランダからの方もいたとのこと。

*2月6日追記。
この女性法廷団体が東大で集会を開き、その会場でNHK受信料支払停止の会結成の呼びかけがありました。その模様を報告した記事がありますので、そちらもお読みください。
受信料支払い停止の会の集会に出席しました

また、今回のNHK問題に関して、私が市民メディアJANJANに投稿した以下の記事も読んでください。

白虹事件の続く日本マスコミ、NHK職員の告発

それから、この問題で現在揺れている言論の自由をテーマにした私の自作小説白虹、日を貫けりも公開していますので、ご覧ください。週毎に更新して連載しています。

コメントをお寄せください。シバレイのブログから、ここに来たんですよね、皆さんは?
by masagata2004 | 2005-01-28 18:24 | メディア問題 | Trackback(1) | Comments(30)

NHK問題と映画「インサイダー」

今回のNHK番組改変問題と、やや性質上似通う事件が、アメリカで起こっていた。アメリカの大手テレビメディアであるCBSが、1994年、調査報道で定評のある「60ミニッツ」でタバコ業界がいかにニコチン被害をごまかしてきたかを告発したジェフリー・ワイガント博士の実名インタビューを、放送前に上層部から圧力がかかり顔に影をつけ、声も加工、氏名も公表しない形で報道した事件だ。当初は内部だけの事件だったが、元いた会社から脅され告発を渋るワイガント博士を説得しインタビューまでさせた番組プロデューサーが、事件のあらましをニューヨーク・タイムズ紙に公表したのがきっかけとなった。

それから3ヵ月後、CBSは、編集前の実名インタビューを放送。数年後、タバコ業界は、ニコチン被害の損害賠償訴訟で負け多額の賠償金を支払うことになる。

そもそも、上層部がなぜ圧力をかけたのか? それは、内部告発者と彼の元いたタバコ会社との間に守秘義務があり、それを破った場合は、告発者のみならず、報道した側にも賠償請求が求められるからだ。当時、CBSは会社の合併を控えており、賠償請求訴訟を受けたら、合併交渉で劣勢にたたされることを恐れたのだ。

この事件は映画化され、脚色はあるものの登場人物は実名で事実を忠実に再現している。
映画の題名は、「インサイダー」(1999)、レンタルビデオ店でビデオやDVDを借りて見ることが出来る。吹き替えの方が情報がはっきりするのでお勧めだ。

主演は、「ゴッドファーザー」で有名になったアル・パチーノと「グラディエーター」のラッセル・クロウです。だから、演技はぴか一。

この映画は、アメリカのジャーナリズムがメディアのコングロマリット化により、ウォーターゲート事件に代表されるような真実追及よりも経営を優先する姿勢に変わったことを問題提起している。NHKは、公共放送で、今回の番組改変の圧力も政治家からのものと違いはあるが、本質論は同じだと思う。

ちなみに、映画の舞台となったテレビ番組「60ミニッツ」は、TBS(関東だけと思うが)の金曜深夜に放送されている「CBSドキュメント」で日本語訳で見れます。
by masagata2004 | 2005-01-27 17:39 | メディア問題 | Trackback(2) | Comments(1)

自作小説「白虹、日を貫けり」 第2章 主人公の紹介

テーマは、ジャーナリズム、民主主義、愛国心。歴史を振り返りながら考える。

まずは、まえがき序章を読んでください。

 龍一は、一八歳で神戸にある私立姫路高等学校の学生である。と言っても、一月もしないうちに卒業の運びとなる。卒業後は、同志社大学に入学する予定となっていた。
 龍一の父、白川源太郎は、白川商会という貿易会社を営む裕福な貿易商であった。生まれ育った横浜で事業を起こし、明治の文明開化の時代に外国人居留地を拠点に海外の国々との貿易で財を築いた。
 源太郎は、貿易商としてイギリスを訪ねたときに龍一の母、エヴァと出会った。エヴァはポーランド人だった。
 ロンドンのバーで偶然出会った源太郎とエヴァは、すぐに恋に落ち、源太郎はエヴァを日本に連れて行き結婚した。
 エヴァは、その後、男の子を産んだ。それが、龍一である。龍一という名前は、父がつけたが、日本語が全く話せない母は、「リッチー」と呼んだ。そのため、父も龍一を「リッチー」と呼んだ。

 龍一が、二歳のとき、一家は横浜から清国の上海に移り住んだ。上海は、清国の中にありながら西洋的な都市であった。清国が、一八四〇年、アヘン戦争でイギリスに敗北したのを機に欧米列強の租借地、いわゆる租界となったところだ。日本人も一八九四年の日清戦争の勝利から、上海に多くが移り住むようになった。
 租借地ということもあり、清国の権限は及ばず、世界中の様々なものが、自由に商取引される場所として栄えた。
 貿易商の白川源太郎にとっては、事業を拡大させる上で、格好の場であった。上海では、これまでの貿易事業をさらに拡大させ、プール付きの豪邸を構えるほどに財を成した。
 龍一は、国際都市上海の租界で裕福な生活を営みながら育つこととなる。日本人の父と白人であるポーランド人の母を持つ龍一には、類稀な特質があった。
 龍一は、白人とアジア人の混血ということになるのだが、顔つきはどちらともいえる。日本人から言えば、やや色白く彫りの深い西洋的な顔立ちをしている日本人だが、西洋人から見ると、やや浅黒く彫りが浅めの東洋的な顔立ちをした白人に見られるらしい。
 だが、唯一、彼を双方から見て、日本人か西洋人にはっきりと分ける方法があった。髪の毛の色だ。髪の毛が黒ければ日本人で、髪の毛の色が茶色になれば西洋人となる。
 そもそも生まれた赤ん坊の時から幼少の時は、髪の毛が茶色で完全に西洋人と見られていた。母親と白人しか入れないレストランや教会に通ったことがある。学校も日本人でありながら英国人やアメリカ人の通う小学校に通い英語で授業を受けた。外見が西洋人であったため日本人の学校では馴染めないからだった。
 だが、十歳を過ぎた頃になると、髪の毛が段々黒くなっていき、はっきりと日本人に見られるようになった。そこで、龍一は、中学校からは日本人の学校に通うこととなった。
 その後、父が事業の拠点を神戸に移すこととなったため、上海の日本人中学校を卒業後、一家で神戸に移り住むこととなった。高等学校は、神戸の私立高校に通うことになった。
 住まいは、神戸の北野の丘にある洋館が立ち並ぶ住宅街だ。地元の人々は「異人館街」と呼んでいるが、その呼び名の通り、この場所は、西洋人が多く住んでいる。上海に住み慣れた一家にとっては、最適の環境であった。二百坪の敷地に佇むプール付きの洋館で、使用人を五人ほど雇っていた。
 龍一は、物心ついたころから初めて祖国の地に足を踏むことになった。自分が日本人であるという意識は、実のところ薄かった。母親がポーランド人であり、上海で育ったということが原因したためだろう。
 上海では、日本人社会よりも西洋人や中国人の社会と接することが多かった。そのおかげか龍一は、六つの言語が母国語のように流暢に話せ理解できる。父の話す日本語、母の話すポーランド語、小学校の時から話した英語、上海のある中国の中国語、また、上海で米英人と同じぐらい接することの多かったフランス人とドイツ人の話すフランス語とドイツ語だ。環境のせいでもあったが、龍一は、語学に関しては天才的な学習能力を持っていた。
 自分が日本人であるというよりも、上海人という意識が強かった。ある意味、無国籍人ともいうべき意識があったのである。
 帰国後、両親は龍一に日本人である自覚を持つよう言い聞かせた。日本人の父もそうだが、ポーランド人の母も同じ考えだった。
 母は、ポーランド人であるが、国を追われた身であった。ポーランドは帝政ロシアの支配下にあり、そのポーランドで生まれ育った母は、独立のため抵抗運動を行っていた。
 ポーランドは、領土から言葉まで、あらゆるものがロシアの支配下にあった。独立運動家はことごとく弾圧され、当然の如く、母は帝政側から破壊分子として目をつけられた。ポーランドにいるだけで命が脅かされるほどの危機にさらされたため、英国に逃亡した。その英国で、父、白川源太郎と出会い、恋に落ち夫婦となったのである。
 母、エヴァにとって、ポーランドは失われた母国であり、愛する息子に背負わせるわけにはいかなかった。日本人として生きていくことが龍一にとっては、幸せだろうと考えた。また、一九〇四年、大日本帝国がロシアに対し戦争で勝利したことが、息子を日本人とすることに誇りを持たせた。
 だが、エヴァは、帰国後、すぐに結核にかかり一年後に命を落とすこととなった。
 死に際に、ベッドの上で血を吐きながら、エヴァは龍一に遺言としてこう語った。
「リッチー、あなたには、健康な体があり、未来があり、そして、国があるのよ。あなたがうらやましいわ。あなたには、この国を誇りに思って、胸を張って生きてもらいたい」
 
そして、さらに1年が経った今、龍一は父親を失い悲しみにくれながら、茫然としていた。高校は卒業の運びで、大学進学も決まっていたのだが、父を失った今、自分が今後どうなるのか分からない。父の会社は、物品の差し押さえのため事業を停止させられている。事業が停止させられた上に、借財もあるので、倒産することになるのは確実だ。
 何よりも、つらいのは、自分が犯罪者の息子として生きていかなければならなくなったことだ。
 新聞は、でかでかと貿易商のアヘン密輸容疑と追いつめられた末の自殺事件として書き立てた。上海の中国マフィアとの黒いつながりがあるとも指摘された。アヘン密輸業者の白川源太郎の名は神戸だけでなく、関西一帯に知れ渡ってしまった。
 その汚名のためか、父の葬式は、しめやかに行われ出席者も父の親戚が数人出席しただけだった。葬式の後、使用人には暇を取らせた。 
 学校には通っていない。卒業間近なので出席の必要もないし、卒業式には出ないつもりだ。怖くて外を歩けない。屋敷の中に一人閉じこもっている毎日だ。
 だが、いずれこの洋館からも出て行かなければならなくなる。会社が倒産した後は、間違いなく借財の担保となっているこの屋敷は差し押さえられる。父が死んだ後に、警察に捜査のため隅から隅まで掻き回されたあげく、他人の手に渡される。
 自分は、住むところを失う。遺産はないどころか、父のせいで、まともな職にもつけそうにない。外に追い出されればのたれ死ぬこと確実だ。
 父の死を悲しむと同時に、目の前で訳の分からぬ自殺をし、突如、自分を独りぼっちにして苦境に追いやった父親を怨みたくなった。財産も残さなければ、遺書も残してくれなかった。

 ドンドン、と玄関のドアを強く叩く音がした。また、警察だろうかと思った。父の死後、何度か訪れ、いろいろなものを証拠品と称してこの屋敷から持ち去った。父の死で打ちひしがれている自分にも、事情聴取ということで、いろいろと質問をした。父の事業のことや交友関係についてがほとんどだったので、よく分からないと答えるしかなかった。
 刑事の一人は、龍一が源太郎から何かを託され、何かを隠してないかと問い詰めた。その質問には怒りを禁じえなかった。親子共々犯罪者だと疑っているのか、自分は何も知らないときっぱり答えた。
 そうすると、刑事は父が死に際に放った言葉「風見鶏」に何か心当たりはないかと訊いた。心当たりは全くなかった。この洋館には風見鶏はついていないし、風見鶏をどうこうするという話を父から聞いた覚えはない。近くに屋根の上に風見鶏をつけた家が数軒ほどあると言った。洋館の屋根に風の方向を知る風見鶏をつけるのは珍しいことではないとも付け加えた。
 玄関のドアを少し開いた。ドアの鎖はかけたままでだ。
 体のがっちりとした男が立っていた。背は龍一より少し低く、頭が少し禿げ中年風だ。やや着古した羽織と袴を着ていた。
 これまで会った警察の人間には見えなかった。亡き父の知り合いでもなさそうだ。会ったことのない初めての人物だった。
「どなたです?」

第3章に続く
by masagata2004 | 2005-01-26 02:35 | 自作小説 | Comments(0)

自作小説「白虹、日を貫けり」 第1章 神戸にて

小説・詩・読み物

まずは、まえがきをお読みください。

1918年(大正7年)3月 神戸

「白虹、日を貫けり」

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 神戸は北野の丘の上にある青色の洋館。窓の外の景色を眺めながら、18歳の青年、白川龍一は、思った。白い虹が、日、つまり太陽を貫くようなことが起こりうるのだろうか。彼は、たまたま中国の古典書、史記の一節を読んだところだった。中国にある古いことわざで、国が崩壊し、政変が起きる予兆を意味している。
 龍一の目の前にあるのは、青い大きな空と丘から見下ろす神戸の町並みだ。神戸の町並みと自分の間には、何軒も洋館の屋根がずらりと並んでいるのが見える。この丘一帯にある洋館だ。
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 耳からは、蓄音機の奏でるオペラが聞こえた。隣の父の書斎からだ。この曲は、何度も聞いたことがある。父、白川源太郎の好きな曲、イタリアのテノール歌手、エンリコ・カルーソーの歌うプッチーニ作曲「星は光りぬ」だ。
 龍一は、オペラよりジャズが好みであったため、音楽に意識を集中しないようにした。
 ドン、ドン、ドンと、突然、玄関を叩く音が響いた。かなり、荒っぽい。
「開けろ、開けろ、警察だ。開けないとドアを壊すぞ」
 大声で怒鳴る声だ。今日は、日曜で家政婦がいない。自分が出なければと思い、部屋を出、階段を駆け下りた。玄関の戸を開けると、ものすごい剣幕の警官が数人、立っていた。
「白川源太郎はいるか?」
警官の一人が言った。
「父ですか?」
と龍一はきいた。玄関先にも、蓄音機から流れるオペラは聞こえた。
「いるんだな。じゃあ、入るぞ」
 男たちは、ずかずかと階段を駆け上っていった。龍一は、訳の分からぬまま、後を追った。
源太郎の書斎のドアが開け放たれた。警官たちと白川源太郎は、見つめ合った。
「白川源太郎、アヘン密輸の容疑で逮捕する」
と警官はにらみながら、言った。手には逮捕礼状を持っている。
 龍一は、目の前で起こっていることが信じられず困惑し、父を見つめた。源太郎は、手に銃を持っている。
「リッチー、風見鶏だ。いいな、か、風見鶏だ」
と震えながら、龍一を見つめ言う。手に持っている銃を動かす。
 警官たちは、ぎょっとしたが、銃口は、彼らに向けられず、源太郎の頭のこめかみに刺さった。パーンという、銃声が響き渡った。源太郎の体は、目の前の机上に倒れた。辺りが、血まみれになった。
 オペラが終わり、蓄音機の針がレコードの中心をかすめる、シー、シーと言う音がラッパ型の拡声器から流れた。

 リッチーこと、白川龍一は、この時、唯一の肉親を失った。

 第2章に、つづく

 
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by masagata2004 | 2005-01-25 21:34 | 自作小説 | Comments(1)

自作小説「白虹、日を貫けり」 まえがき

皆さんは、日々をどのようにお過ごしですか?

皆さんは幸せですか? この社会に満足していますか? 

みんなが幸せになるための理想的な社会を考えたことはありますか?

理想的な社会といえば、民主主義社会ですかね。でも、その民主主義って、どんなものなのでしょう? よく、日本の民主主義は、戦後アメリカによって与えられたものっていいますよね。そうなのでしょうか?

民主主義には、言論の自由が不可欠だといわれています。現在の日本国憲法では、21条で言論の自由は犯してはならないとされています。戦前はどうだったのでしょう? 戦前の大日本国帝国憲法では、第29条に、こんな条文があります。

「日本臣民は法律の範囲内において、言論著作印行集会及び結社の自由を有す」
これは、どんな意味を持つのでしょう? 

言論の自由といえば、ジャーナリズムとは何かというテーマと並んで論じられますが、皆さんは、このテーマに答えられますか? 特に最近は、このテーマを突きつけられる事件が立て続けに起こっています。
2001年9月11日の同時多発テロ後、2002年9月17日の北朝鮮による拉致発覚以後、何だかニュースがおかしくなったと思いませんか?

これらの事件以後、「愛国心」という言葉が飛び交い、反対意見をいうことが許されない雰囲気が漂ったと思いませんか? それはどうしてでしょう?

そもそも、愛国心って何なんでしょうね? 国を愛することとは、国家権力に付き従うことを意味するのでしょうか?

以上、民主主義、ジャーナリズム、愛国心というテーマを掲げましたが、これら相互関連性の高い3つをテーマとした小説を皆様にお届けしたいと思います。

時代は、ご指摘した大日本帝国憲法下の大正時代から終戦までの日本、中国、アメリカです。米騒動、南京虐殺、真珠湾攻撃などの歴史的イベントも主人公と共にシーンとして出ます。と聞くと壮大な物語になりそうですが、決して難しい物語ではありません。主人公を追いながら、時代の流れを感じ、これら3つのテーマについて考えようじゃありませんか。 

尚、これは小説ですので、書かれる出来事は全てフィクションです。登場する人物も団体も、基本的には架空とします。しかしながら、実際に起きた出来事や実在した人物・団体も描かれています。ですが、これら人物や団体の名誉を傷つける意図は著作者、海形マサシには、全くないことをお知らせいたします。

まずは、すでに書きました第1章をお読みください。以下をクリック願います。
自作小説 「白虹、日を貫けり」第1章 神戸にて

また、私が市民メディアJANJANに投稿した以下の記事も読んでください。

白虹事件の続く日本マスコミ、NHK職員の告発

ストーリーの時代背景などで参考になります。

できるだけ、週毎に更新していきたいと思っております。どうぞお楽しみください。

ちなみに、この小説の著作権は、このブログを管理するマサガタこと著作者、海形将志に帰属します。
by masagata2004 | 2005-01-25 20:12 | 自作小説 | Comments(0)

イラク人質事件に続く新潮の捏造記事 報道倫理なし

Excite エキサイト : 社会ニュース

朝日の味方をするつもりではないが、新潮は、むちゃくちゃだ。三流週刊誌どころではない。昨年のイラク人質事件でも、人質の経歴は事実を明らかに歪曲して名誉を傷つけている。要は、この騒ぎに乗じて記事を売りたいという魂胆なのだろう。

おかしなことに、この騒動の火付け役は新潮だったのをご存知だろうか?
2001年の女性法廷番組の放送後、確か2月ごろ、新潮こそが、番組関係者が、政治家から「釘を刺された」と報じたのだ。

もう支離滅裂だ。その支離滅裂さを、さらに語った去年、私が書いた記事も読んでもらいたい。以下をクリック!!

勝谷誠彦の支離滅裂と週刊新潮の堕落

尚、マスコミ業界通によると、NHKへの政治家の介入は日常茶飯事だったとか。

それに、権力を持つ政治家への取材がいかに裏をきちんと取らなければいけないか、政治に弱い大手メディアなら一番よく知っているはず。

それから、ブログを2チャンネル化しないよう、皆様の良識を求めます。
まじめに議論をしましょう。匿名であろうと非匿名であろうと。

出来れば、新潮は立ち読みしても、買って読まないように
by masagata2004 | 2005-01-21 10:38 | メディア問題 | Comments(4)

私の記事が市民メディアJANJANに掲載されました

今回のNHK職員による内部告発に関しての記事です。

この事件を大きく取り上げた朝日新聞のことも書いています。以下をクリックしてください。

白虹事件の続く日本マスコミ

ついでにタイトルの白虹事件に関しては、このブログ内で連載を開始した私の小説「白虹、日を貫けり」もお読みください。

尚、JANJANには、昨年11月にも私の投稿した記事を掲載させていただいております。以下をクリックしてください。反響が大きく、50件以上もの意見が寄せられました。

ファルージャと南京 イラク戦争と日中戦争

JANJANって面白いですよ。お勧め市民メディアです。
by masagata2004 | 2005-01-15 11:59 | メディア問題 | Trackback(1) | Comments(0)


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