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中途半端に出現してすたれていったモノども

最近、政治ネタが多く、重苦しさを感じるようになったので、ちょっと気分転換といきたい。

世に輝かしいデビューをして、いつのまにかすたれてしまったモノどもについて考えたいと思う。

1.レーザーディスク

これは結局、DVDにとってかわられた。DVDは、これより小さい上、画質も上で、おまけにRAMやRWだと録画ができてしまう。最も、副産物としての大型ジャケットがコレクターの中で重宝されているとか。(写真参照)

2.テレホン・カード

携帯電話の普及により、公衆電話こそ使われることがなくなったため、利用価値がなくなったがデビューした頃は、なかには一枚(1000円相当の通話料分)で数万円の値がつくほどのもてはやされぶりだった。写真のは、そんな類の一つ。

3.DAT(音楽用)

デジタル・オーディオ・テープの略。音質を変えず録音できるので、著作権の侵害になると大騒ぎだったが、結局、普及が進まなかった。市場性が欠如していたのか。ただ、音楽の著作権は、ネットの無料ダウンロードや、MDの登場もあって、侵害されまくっていると思うが。

ただ、コンピューターのデータ・バックアップ用に使われているとか。

その他に何があるかな?

ところで、今後すたれてゆくかもしれないモノどもを予想してみようと思う。

1.ファクシミリ(FAX)

電子メールの普及により使用頻度が減っているのは確実。ただ、バックアップの通信手段として、また直接的に書面を送りたいときは使える。メールで添付だと、一度書面をスキャニングしてデータ化しないといけない。ところで、FAXの前身としてテレックスというのがあったのはご存知だろうか。これは電報的なファックスというものなんらしいが、詳しくは知らない。

2.テレビ放送(地上波、ケーブル)
今やインターネットのブロードバンド化により、テレビの画像をそのままネット線で配信できる技術が出来、普及している。ホリエモンが提唱した構想が実現するのは確実。地上波をデジタル化してチャンネルを増やすらしいが、もうすでにそれよりも安く配信できる伝送路がある。唯一、災害報道などの一度にどっとアクセスが集中する場合を除いて、電波を使う必要はなくなる。
テレビと同じように同時進行での放送も技術的に可能な上、好きな時にメニューから選んで見れる放送もあり、既存のテレビ放送より便利なものとなる。いい例が、私が必ず毎週視聴するビデオニュース・ドット・コム、だ。

3.レンタルと店頭販売用のビデオ・CD・DVD
これもネット配信によるサービスでとって代わられる。ただ、業界は、既存の販売方法をやめることによる収益減を恐れ、躊躇しているが、ご存知のように海賊版によっての損失も増大。すでに「スターウォーズ 3」の海賊版がネットで出回っているほど。となると、自らが、安価で配信することで対抗するしか方法がない。
これは、アーチストにとっても朗報だと思う。これまではデビューのチャンネルが、レコード会社に限られていたのが、レコーディング・スタジオで自費録音した後、ネットで配信するという方法を取れる。だけど、大儲けするスターになるには、宣伝力のあるマス・メディアを通さなければならないので、結局同じかな。マイナーな世界でかつがつとやっていくようになるのには十分かも。

それから、磁気テープのビデオは、デジタル化によりどんどん消滅状態。中国では、完全にディスクにとって代わっており、ビデオデッキが売られてないほど。
ただ、ビデオのいい点は、停止して取り出したテープを、その時点から再生できること。DVDだと、プレーヤーの電源を切ったり、ディスクを取り出した後に、また再生する場合、とりあえず、最初に戻ってしまう。ディスクにフラッシュメモリーでも入っていれば別だが。


逆に、むしろ復活するモノどもも、おまけに紹介したい。


1.蓄音機とSP、そして、LPレコード

蓄音機とその上で音楽を奏でるSPは19世紀末から1940年代まで使われていたもの。片面3分半ぐらいの長さ。LPは、その後続品。SPより回転数が少なく、録音時間も45分ぐらいとはるかに長く、音質もいい。SPは、電気を全く使わない蓄音機で再生。LPは、電動でターン・テーブルを回転させる。1980年代まで一般に使われていた。

CDの普及でどちらも使われなくなったと思ったが、その雑音交じりの音。アナログのよさが見直され、最近復活。特に、オーディオマニアではLPは、CDにはない音域を再現できると大好評。もっとも、よっぽど設備のいい音響システムでないと分からないらしいけど。

SPと蓄音機は、むしろ、アンティックとしてもてはやされている感がある。私も、最近、蓄音機に夢中になっている。まだ、買ってはないが、最近、銀座の蓄音機店でその音を聞かしてもらった。音質は悪いのかもしれないが、CDより臨場感がある音を感じた。

何というか、この音を現役で聴いていた時代の人々が、どんな生き方をしていたかを想像してみたりもした。最近、そのことから連想した小説、「
白虹、日を貫けり」をこのブログで公開している。


さて、皆さんは、他にどんなモノを思いつきますか?
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by masagata2004 | 2005-05-31 09:11 | ライフ・スタイル | Trackback(1) | Comments(15)

なーんだ、結局、中国に屈するのね

Excite エキサイト : 主要ニュース

A級戦犯の自発的分祀を=靖国で自民中川氏

なーんだ、というより、やっぱりの感がある。これは、さも第3の道を模索しているようで、中国に屈したことを意味しているのではないか。

分祀案というのは、以前からいわれていて、遺族会の反対で実現できていなかった。A級戦犯を含めて参拝することをずっと公言してきていたのではないか。

私は、当初から首相の靖国参拝に反対であったが、どたんばになってやめますというのであれば、結局、外圧に屈したことになると考える。分祀することも同じだ。

考えてみれば、それ程の信念もってやっていたわけじゃあないってことだ。それに、外交的には日本は中国には勝てないことを意味し、中国からますますみくびられてしまうのでは。

どうせ、タカ派なんていうのは日本の政治家にはいない。そんなイデオロギーを突き通すほどの肝っ玉のある者はいない。観客席で威勢良く振舞っても、いざフィールドに出ると蹴飛ばされてしまう。

ついには、自分達の支持母体である遺族会に責任を擦り付ける始末。みっともないったらありゃしない。

私は、ちなみに新中派でも嫌中派でもない。というか、中国は好きだが、それは中国の文化や人々を主に指している。国家というと、それは別。でも、それはアメリカとの付き合いでも同じ。
by masagata2004 | 2005-05-30 09:58 | 時事トピック | Trackback | Comments(1)

ところで、石原知事には責任はないの?

Excite エキサイト : 社会ニュース

石原知事に任命責任ってのがあると思うんだけど、どうなんだろう? その他、今回の偽証に絡む関わりをきちんと説明する責任も?

そういえば共産党は石原知事の証人喚問を申し出たらしいが、それはどうなったのだろうか?
by masagata2004 | 2005-05-30 09:23 | 時事トピック | Trackback | Comments(1)

中国は今後どうなっていくか?

Excite エキサイト : 国際ニュース

日本では中国とどう付き合っていくべきかと議論が盛んだ。ことさら、反日デモが起こってから、皆、真剣に論じるようになった。面白いのは、必ずといっていいほど、こいう時は右翼らしき人々がここぞとばかりに、反中プロパガンダを唱える。一体何を喜んでいるのか分からない。自分達の生活にどれだけ中国がしみこんでいるのか全く分かってないのだ。

中国がいい国か悪い国かとか、信頼できるかできないかなどというのは、低レベルな論争だ。外交なんて感情やイメージでするものではない。

天安門事件などの人権抑圧があって、世界中から批難を浴びたが、結局、日本に続き欧米諸国は市場の魅力に誘われ、国交を正常化させた。どうせ、人権より金儲けなのだ。あーだ、こーだいって、今後も、その姿勢は変わることはない。中国もそんなことは重々承知で、ふんぞり返っている。中国の人権問題を批判するアメリカも、今やイラク戦争で世界中から批判されており、胸を張って批判できない。

中国は、内部崩壊していくのだと危機感を募らせる人々もいるが、それはどうなのだろう? 都市と農村の所得格差は歴然としているが、じゃあ、農村部の人々が反乱を起こすというのか? 独立国家をつくっても、中央政府から縁を切られ、諸外国からは認知されず、生活水準はさして変わらない。そこからまた独立国家内で反乱が起こる。世界で繰り返されるワンパターンな歴史である。

中国は、ある意味賢かったといえる。それはロシアと比べてだ。政治の自由化より経済の自由化を優先させてきた。人々は一度手にした豊かさを手放すことはしたがらない。それにより安定した中で徐々に政治を自由化していくという手法だ。

民主主義というのはむずかしい。実際のところ、限定的な条件の下でしか成立しないとされる。民族間の対立が少なく、豊かで、教育程度の高い人々のいる社会であることが条件とされる。中国はというと、以上の条件は満たしているようで、問題なのは人口が大き過ぎること。それから、地域により所得格差が大き過ぎることである。また、ウイグルのような問題もある。

ただ、独立国家連合みたいに、各地域の自治権を高めて民主化していくことも考えられる。地域格差は、ある種、分断統治という形で割り切らせるのかもしれない。共産党も、これまで築いた豊かさを捨ててまで、いつまでも一党独裁を推し進めるとは思えない。でも、本格的な民主化は、まだまだ先の話だろう。

ま、そんなところで、不透明ですな。でも、商売人は金儲けに走ります。政治家は、そんな連中の利益を守ることが仕事です。で、そんな中で、世界の人民は耐え抜いて生きていきます。

そして、恵まれて苦労を知らないノー天気な理想主義者はお祭り騒ぎをします。クルージングして、岩でできた島に上陸して「文句あっか」と叫び楽しそうです。
by masagata2004 | 2005-05-28 17:58 | 中国 | Trackback(1) | Comments(5)

私の専攻、国際関係学とは

プロフィールを読んでご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はアメリカの大学に留学していました。サンフランシスコ州立大学(San Francisco State University)というところを、卒業しました。

専攻は、国際関係学、英語ではInternational Relationsといいます。これを選んだ理由は、ただ単に取得しやすかったからです。当初は、就職に有利だろうと思い、ビジネスを専攻しようと思いましたが、それだと60単位以上とらなければならず、時間的に無理だと思いました。IRだと、その半分ですみました。ちなみに、我が母校は、国際関係学部発祥の大学だとか。

でもって内容はというと、あまり専門性はなく一般常識といったところでしょうか。それに、ちょっとばかり毛が生えたというところで、まあ、普通よりニュースが分かりやすくなるといった程度の知識を身につけた感じです。ただ、一般常識的な英語をしっかり学べたおかげもあって、現在の翻訳・通訳業には大いに役立っています。

具体的にどんなことを学んだかといいますと、印象に残っていることを列挙しますと、

(1) 民主主義国でも戦争をすることはある。今のアメリカを見よ!

(2) 世界の国々の関係は、友人同士と同じで、その上に強制力のある権限が存在しない。つまり、無法地帯でのパワーゲーム。

(3) 3つの国際システム。
   ユニラテラル=一国覇権主義。一国のみが強大な力を誇示する。
   バイポーラー=東西冷戦時代のような二極化した世界図。
   マルチラテラル=多極的な構図。アメリカ、EU、アジアという風に、各地域ごとに勢力が分かれている構図。

(4) ドミノ・セオリー、将棋倒しのように、最初は小さなことと見くびっていたのが、次第に周辺に影響が広がっていく。アメリカがベトナムやチリを共産主義拡大を防ぐため攻撃した理由もそのセオリーに基く。
 それから、第2次世界大戦中のドイツがチェコに進軍したことを容認したことが、ナチズムの拡大につながったことが教訓になっている。

(5) 正規の軍隊を持たない日本は平和ボケしている。(日系人の教授の教鞭から)

(6) 国家の定義で重要なこと、他国から認証を受けること。

(7) ナショナル・プライド(国家としての面子)を、外交戦略では計算に入れるべし。中国の靖国参拝反発の理由。北朝鮮が拉致問題解決に消極的な理由。ロシアが北方領土四島を譲らない理由。これらは、国家としての面子があり、経済制裁、はたまた戦争になっても、譲らないものであり、軽んじてはならない。

それから、この専攻とは関係ないのですが、アメリカ留学の前に日本人の経験者からよく言われたこと。何か文句があれば、相手にこんなにまでいってもいいのかと思うほど主張しなさいと。それで丁度いいと。ま、これは国どうしの外交でもいえることですわね。


それから、環境問題と国際関係についても学びました。それについては、「アメリカで環境学について学びました」を読んでみてください。

卒業前には、特定の一国に絞って、その国の外交政策を論ずる論文を書かされました。選んだ国はマレーシアです。実を言うと、そこで大騒動が起きました。というのは、マレーシアのマハティール元首相の反白人国家思想を紹介したところ、担当の教授(年寄りの白人)から待ったがかかったのです。そこで、それは人種差別だと大学側に抗議したら、その先生は私の論文評定から外され、日系人の講師が採点を担当。無事通過しました。ついでに言えば、その白人教授は、以前から他の生徒や講師の間から評判が悪いという事も聞かされました。忘れられない体験でした。

ところで、最近の日中関係を国際関係学をかじった私なりの立場で言うと、日本は外交のど素人です。ま、皆さん気付いていると思いますが、それに比べ中国は、いいにつけ悪いにつけプロです。今回の騒動も、日本は中国のペースにのせられていっているようで情けないです。

ま、日本の政治家には、国際関係の基礎知識さえないことがうかがえます。

国と国との関係に好き嫌いはないのです。付き合うには、何よりも戦略が大事です。戦略が日本には見られず、支離滅裂としています。いったい何をやりたいのかが見えてこないですね。

アメリカでさえも、中国相手には、かなり苦戦の外交を強いられていますからね。敵を批難する前に、敵のことをよく知らないといけないのですが、日本では感情論ばかり先行しています。北朝鮮の拉致問題の対応でもそうですね。

もうここまで来ると、国連の常任理事国入りは無理でしょう。戦後処理に関して言えば、日本はなぜ、ドイツのように賢くなれなかったのかと問いたい。

どうして、こうもアホな政治家ばかりなのかと。

小泉さんにアドバイスしたい。私も実を言うと、今の時点で靖国参拝を中止するのには反対。まさに中国に言われてしましたでは情けないですから。

だから、今会期末に総理権限で衆議院を解散させなさい。口実は、郵政民営化法案がつぶれたとかで国民に信を問うとか言って。戦後初めての殿下の宝刀を使うのです。それで、政権交代を起こさせなさい。もう4年も総理になれたんだからいいでしょう。ここで花道が飾れますよ。

あのパフォだけの男には、さっさと退場してもらいたい。
by masagata2004 | 2005-05-25 22:24 | 米留学体験談 | Trackback | Comments(17)

自作小説「白虹、日を貫けり」 第8章 シベリア出兵

テーマは、ジャーナリズム、愛国心、民主主義。大正から終戦までの激動の時代を振り返りながら考える。

まずは、まえがきから第7章までお読みください。

 一九一八(大正七年)八月、新聞記者となってすでに四ヵ月もの月日が過ぎていた。龍一の新人としての研修は、ほぼ終了に近づいていた。社会部の記者だが、新人研修ということで、この四ヵ月の間、経済部や文化部の取材もさせられ、記者の仕事を幅広く学ぶこととなった。少しずつだが、取材したことを元に記事を書くことになっていた。
 松下電気器具制作所が発売を始めた二股ソケットの紹介記事。宝塚で鉄道の乗客呼び込みのために始まった少女歌劇団が人気を呼び、ついに本格的なスター養成所の「宝塚歌劇学校」が発足したことを伝える記事。新人であるがため、必ず経験のある先輩記者と同行して取材をし、記事も書いた後に、かなりの推敲を受け、取材の仕方、記事の書き方などを習得していく日々だった。
 また、龍一は語学力があったため、国際部の方から海外の文書や新聞記事などを翻訳する仕事もしばしば頼まれた。
 世界の関心事といえば、ヨーロッパで起こっている大戦だ。四年前にオーストリアの皇太子がサラエボで暗殺されたことを契機に、ヨーロッパが分裂、ドイツ・オーストリアの同盟国とイギリス・フランス・イタリア・ロシアの連合国との間で激しい戦闘が繰り広げられるようになった。すでに数百万人もの戦死者を出している。
 また、そんな中、昨年には連合国の一員であったロシアで帝政を布くロマノフ王朝が民衆の不満から倒れ社会主義革命が起こり、革命の指導者であったレーニンは三月にドイツと講和を結び戦線離脱することとなった。連合国の他の国々は危機感を抱いた。ロシアと共にドイツを挟み撃ちしていたのが、今やドイツがイギリス・フランス・イタリアとの西部戦線に全力を投入出来るようになったからだ。
日本は、連合国側についたが、日本にとってこの戦争は、軍事物資の特需による好景気を生み出すきっかけとなっていた。
 好景気は、生活を豊かにして、新興事業などで財を成した者は、しばしば「成金」などと呼ばれるほど揶揄された。そのような成金への反発とロシア革命の影響を受けてか、社会主義運動というものが芽を出している状況でもあった。
 だが、この遠く離れた欧州の戦争とロシアの革命が、思わぬ決定を日本政府にさせることになった。連合国の要請でシベリアに兵を派遣することを寺内正毅総理大臣を筆頭とする内閣が閣議決定したのである。連合国側は、ロシアの革命勢力を鎮圧させることを日本に求め、その見返りとして日本にシベリアでの権益を確保することを認めるとした。
 政府は、連合国との外交的協調と革命勢力に苦しむロシアの民衆を救済するということを出兵の目的とした。
 大阪朝夕は、このシベリア出兵の決定に反対する立場を取った。
大西哲夫は、シベリア出兵と国民生活の影響を分析した記事を書き、その中で政府のシベリア出兵の決定を激しく批難した。
「寺内内閣は、国益という言葉の意味を理解しているのだろうか。我々から吸い取った多額の血税を投じ、大義名分のない干渉戦争に国民を巻き込ませることを真の国益と考えているのだろうか。また、こんな出兵がシベリアの民に歓迎されると本気で考えているであろうか。だとしたら、笑止千万であると言わざる得ない。」
と大西は、このような文章を紙面に載せた。
 この社説は、政府を露骨に批判し過ぎているとして社内でも物議を交わしたほどだった。大西は、それでも主張を曲げるつもりはなく、次々と批判記事を紙面に発表した。
 仕事が終わった後、龍一と大西は、飲み屋で晩酌を交わすこととした。
 龍一は言った。
「大西さんは、どうしてこんなに政府を批判するのですか。日本という国が嫌いなのですか」
 龍一は、素朴な疑問をきいてみた。
「何をいっとるんや。わいは、この国が好きやで。この国の人間も大好きや。好きやから批判をするんで。政府が間違うこともある。国民が間違うこともある。そやから、わいらブンヤが正すんや。わいは朝夕にいて、そういうことが出来ることを誇りに思っとる」
 大西は、そう誇らしげに言うと、ぐいっと杯を口に流し込んだ
「貴様ら、朝夕のもんか!」
と大西の席の真後ろに立っていた若い男が怒鳴り声を上げた。軍服を着ている。
 すぐ隣に五人ほどの軍服を着た男達の集団が食卓を囲んで座っている。
 大西は、立ち上がって
「そうや、なんか用か」
と言った。その若い軍人とにらみ合った。
「朝夕の野郎ども、俺らを散々こき下ろしやがって。俺らは、明日、ウラジオストックに発つんや。この国のために命を捧げにいくんやで。今夜は、人生最後の晩酌と思って、ここに来たんや。なのに、お前らのような国賊どもと同じ場所で酌を交わさなあかんとは」
 若い男は、渾身の力をふりしぼり叫んだ。仲間の軍人でもは、若い男に同調するように大西をにらんでいる。
「わいらが国賊やて。とんでもない誤解や」
 大西は、若い男の軍服の襟をつかんで詰寄るように言った。若い男も、大西の襟をつかんで、
「なら、なしてあんな記事を書く?」
と言うと
「わいらが、いつお前らをこき下ろしたか。わいらは、政府の決定を批判しとるだけや。わいも、お前らと同じように兵士だったことがある。十年以上も前に、この国のためにロシアと戦ったことがあるんで。そやから、お前らの気持ちはよう分かっとるで」
 大西がそう返すと、若い男は襟から手を放した。少し驚いた様子だ。
「わいはな、お前らのことをいとおしく思っとる。わいらはこの戦争に反対なだけや。お前らに反対しとるのやない。お前らは、お前らで己の信念に従って戦いに行けばええ。なんらまちがっとやせん。そういうお前らを誇りに思っとる。わいはわいで、ここで政府を批判し続ける。おまえらのために。おまえらがいち早く日本へ帰って来れるようにするためにや」
 大西は、そう言いながら目から涙を流していた。
「くそう、俺らは本当は行きとうないんや」
 若い男は、食卓に肩を落とし、目から涙を流しながら叫んだ。仲間の軍人達も、泣き始めた。
 大西は、飲み屋の女将を見つめ言った。
「女将さん、わいからのお願いや。酒をもっと運んできてくれ。こいつらに好きなだけ飲ませてくれや。食いもんもぎょうさん出してくれや。今夜は全部、俺の奢りや」
 龍一は、この光景を呆気にとられて見つめていた。大西という男には、圧倒されることばかりだと思った。 

第9章へ続く。
by masagata2004 | 2005-05-22 00:27 | 自作小説 | Comments(0)

安全地帯で吠える右翼

Excite エキサイト : 社会ニュース

まあ、沖ノ鳥島ぐらいなら安心だよな。以前、尖閣諸島に行って上陸しなかったと雑誌で読んだことがあるが、それだけ、沖ノ鳥島なら問題はないということなのか。中国も、この男如きのパフォーマンスを脅威とは思ってないだろう。

私も、今度、沖ノ鳥島に海水浴にでも行ってみよう。

観客席で吠える野次馬にはなれても、フィールドで戦える選手にはなりえないんだよね。

そういえば「NOと言える日本」という本を書きながら、イラク戦争支持。自民党の中にも堂々と反対を表明する議員がいたのに、それともあれって、自衛隊を戦闘地帯のイラクに送れるから嬉しかったのか? いったい、どんな信念を持って生きているのやら。

そういえば、昔、石原裕次郎と渡哲也が初めて出会ったときのエピソードを聞いたことがある。

渡哲也が新人で芸能プロダクションに入った時、挨拶回りをしていたが、先輩連中は普通なれなれしく「がんばれ、よろしくな」と声をかけていたが、裕次郎だけは違い、「石原裕次郎です。今後ともよろしくお願いします」と渡哲也に頭を下げて挨拶をしたそうだ。そのことがきっかけで、渡哲也は弟子になったと聞いたが。弟は、本物のスターだったんだなと思うね。

そういえば、小泉ちゃんも思ったとおりだね。靖国参拝は、もうできないでしょう。いざ、フィールドに放り出されるとまともなプレーができなくなるんだ。

アホらしくて見てられないよ。ま、他の国の人なら、もっと政治家を見る目が肥えてるから、あんなのが政治家になりやしないんだろうけど。アメリカでも、ブッシュのようなのが大統領やっているけど、あっちは爆弾落として無実の人を巻き添えにして本気で戦争すんだもんね。戦争ごっこじゃなくて。

ある意味、石原や小泉のようなのが右翼気取りの政治家やっている日本は、平和でノー天気だということなんだろう。

本当の危機に対処できる、筋金入りの政治家を求むのだが、今の日本ではそんなの出てこないだろうな。人材不足はなはだしい。イラク人質事件の自己責任バッシングに象徴される不寛容さの目立つこの社会では、絶対無理だ。


*皆さんのコメントに対して、管理者のコメント。

本当にたくさんのご意見ありがとうございます。なんと一日に700件近くの訪問者が発生してしまっています。

石原都知事に関しては言いたいことはたくさんあるようですね。ま、彼を右翼と呼ぶのはふさわしくないでしょう。つまり、右翼気取りだといった方がいいですね。

本当に国益を守ることを考えるなら、石原の自己顕示欲発散パフォーマンスでは駄目だといいたいのですけど。中国という国はいいにつけ、悪いにつけしたたかですし、外交にはしたたかさが必要ですからね。

シナについてですが、日本人のJAPも黒人のニグロも、そもそもは蔑称ではありませんでした。要は語源がどうとかではなく、その言葉が抱える歴史やイメージが問題なのです。そもそも、中国を呼ぶときに、普段「シナ」なんていいますか。石原は、蔑称であることを分かった上で目立ちたくて使ったに過ぎません。まあ、作家か芸能人ならともかく、政治家としての自覚には欠けますね。北朝鮮が日本人のことを国連でJAPと呼んだことと同じです。

ま、今回の沖ノ鳥島上陸も都知事という安全な身分で吠える上では、気分いいんでしょうけど。

中国も脅威でしょうけど、それ以上にアメリカも脅威じゃありませんか。イラク攻撃、押し付けのグローバリズム、アメリカが駄目なら日本が頼りにするパートナーはどこかおのずと賢い人なら分かるはず。

香田さんのご家族はかわいそうですね、どうしてあのような態度をとったのは分かりませんが、憶測するに、前の人質家族のように村八分にされるのが恐かったからじゃないでしょうかね。

ここで見るコメントの多くは、フロイトの反動形成のいい症例になっていいですね。

それから、石原慎太郎については、石原都知事が証明する民度の低さもついでお読みください。

せっかくですから、このブログの他のページも例えば、私の自作小説も。真の愛国心は何かをテーマにした物語です。小説「白虹、日を貫けり」

今後とも、私のブログをよろしく。
by masagata2004 | 2005-05-21 09:45 | 時事トピック | Trackback(7) | Comments(42)

今日は反省の日、はしたないことしちゃった!

今日、昼休みの時間に職場の近くの銀行のATMで振り込みをしに行った。

出来れば今日中にと思って焦っていた。明日は土曜日だから、月曜まで振り込むのを待つのは嫌だったからだ。

問題は、職場の近くにある口座のある銀行のATMは、駅の構内にたった一つだけ。いつも昼休みとなると何人か列を成して並んでいる。

私はいつも通り数分ほど待って、ATM機で振込み手続きに入った。だが、振込み手続きというのはここしばらくやってなくて、どうも要領を得ず、失敗ばかり何度もやり直しをした。数分ほどして気がつくと後ろには4,5人ほどの人が並んでいた。

私は、構わず続けた。ところが、またうまくいかない。その上、急いでやらないと、と思い焦ってしまう。すると、また数分後、後ろから「兄さん、急いでくれないか」という中年男性の声が。列は、5,6人ほどになり、いらいらしている様子だった。これは、まずいと思って切り上げた。

注意をされた時は、実を言うとムカッとして「こっちだって待ったんだから」と言い返したが、しばらくして、はしたなかったなと反省することになった。

結局、歩いて15分ほど離れたATM機が多くある銀行の支店にまで行った。そこで振込み手続きをした。機械が多くあり、並んでいる人を気にする必要は全くなかった。しかし、昼休みは昼食を取らずに終わってしまった。

時間があっても、食事を取る気になれないほど、落ち込んでしまっていた。

いつも、自分がATMの後ろで待たされ、いらいらする体験をしているからこそ、並んでいる人に共感すべきなのに、あの時は、自分のことばかり考えていた。

ただ、今後は同じATMは使わないことにした。そもそも、利用客が多い場所にたった一台しかないというのが、問題だ。利用する人が、後ろで並んでいる人を必要以上に意識しなければならなくなる。せめてもう一台置くべき。今後は、通勤前に自宅近くのATMで引き出しをしようと思う。そこは、2台あり、職場近くの駅前ほど利用客はいない。

それから、利用客が多いATMなら、振込みなどの手間のかかる取引はできないようにしておくべきだ。

自分のことを棚にあげてだが、これだけは言っておきたかった。そもそも日本の銀行はサービスがよくない。ちなみに近々、これまで使っていた銀行と取引をやめることにした。これは、ちょっとした政治的な理由で。

ということで、今日の反省すべき体験でした。皆さんは、同じ思いをしたことはありませんか?
by masagata2004 | 2005-05-20 21:27 | マサガタな日々 | Trackback | Comments(6)

Shall We Dance?のサントラCD買いました

1996年の日本映画「Shall We ダンス?」のハリウッド版リメイクのサントラCDをHMVで買った。値段は、輸入版で2089円だった。日本語の解説がつくと2690円ということで、別に解説はいらないので、輸入版を買ったのだ。

すでに映画は5月1日の映画の日に観にいって、この映画の評論についてはShall We Dance 日米対決で書き込み済み。

そこで、映画で流れたダンス音楽がいろいろと入ったこのサントラを買ってみたくなった。

このCDの中で一番気に入っているのは、ワルツ音楽「ムーンリバー」だ。心に染み入る響きがいい。「ティファニーで朝食を」という映画のテーマ曲になったらしいが、あの映画はつまらないし、この曲にあってないように思う。

その他、数曲のダンス曲がいい。

だけど、CDが輸入版で、いつものことだが、ケースがなんだか壊れやすい。今まで何度か輸入版CDを買ったが、安いのはいいが、どれもケースが壊れてしまった。これってどうしてなのかな? 粗雑につくっているから?
by masagata2004 | 2005-05-19 20:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

TBスパム対策に関する提案

メンテナンスによるサービス一時停止のお知らせ

ここ2週間の間に私もトラックバック・スパムを受けるようになりました。最初は、単なるいたずらかと思ったのですが、一度に5通以上も送られ、書いている内容も商品の紹介だったので、これまた携帯の迷惑メールに続く新式の無差別サイバー営業が始まったのだなと感じました。エキサイトでは、昨年からその対策を講じているらしく、ブログにはIDとURLの拒否設定が出来るようになっていますが、それでも不十分といわざる得ません。

以下に1ユーザーとしてエキサイト様に提唱したい対策案を綴りたいと思います。

1.頻繁にスパムをしてくる業者のサイトを他のブログサイトと共同で割り出し、サーバー全体でフィルタリングをかけておく。

2.一度に大量にTBを流してくるサイトからのTBやコメントは自動的に拒否されるようにする。

3.同じサイトが、同じブログにTBできる回数を制限。1日1回までとする。

4.エキサイトだけか、goo, livedoor, doblog, yahooなど国内のまっとうなブログサイトからのみのTBだけを受け付けるようにユーザーが設定を選べるようにする。拒否設定もいいが、受け入れることの出来るドメインを選択できる設定をつくる。

以上のことをエキサイト様にお願いする一方で、ユーザーとしてできることは、現在のところ、

1.トラックバックを停止する。それが嫌なら、公開してから一定期間過ぎたTBは不可にする。現在、私は、それをやっています。ただ、TBされたものは、そのままにしてます。

2.ID、URL拒否設定で特定のサイトからのTBをブロックする。ですが、毎回違ったサイトのアドレスで攻めてくるので、いたちごっこです。今のところ、海外からのみなので、私の場合、(.com/, .net/, .info/, .ca/)の文字列のあるサイトからのURLを拒否するようにしていますが、困ったのは、国内のまっとうなブログにも、同じ文字列を持つものがあり、それも拒否しなければならず、せっかくのTBが貰えなくなるのです。

エキサイトさん、どうにかしてください。

携帯の迷惑メールの時も、ワン切りの時もそうでしたが、いつも人の迷惑を顧みず、金儲けの為なら何でもする奴が世の中にいるのは憤慨しますね。
通話者表示機能が出来た時も便利だと思いましたが、それと同時に営業にその情報が使われることになりましたね。もちろん、184を押せば、表示が出来なくなりますが、それもまたいたずら電話を防ぐことにならないので、非通知ブロックの設定ができるようになりましたね。

何か便利なツールが出来るとそれを悪巧みに利用する人がでて、そのために新たなテクノロジーが開発される。それが、世の流れというものなんでしょうか。
by masagata2004 | 2005-05-18 21:51 | ライフ・スタイル | Trackback(1) | Comments(2)


人生は常に進歩していかなければならない


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