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ブッシュにご機嫌をとるアメリカのニュース番組

米国がイラン攻撃を開始する???

今朝、NHKの衛星でアメリカのABCのニュース番組をたまたまテレビで見た。

面白い報道をやっていた。ブッシュ大統領が演説で、イラク戦争は間違ってないという主旨の演説だが、その中で「9.11を忘れるな」と5回も言ったとのことだ。

このことに関し、民主党議員はイラクは911とは何の関係もないと議会で反論。だが、ブッシュ大統領は、911とイラクが関係あるとはいっていないと解説。イラクと911を同じ演説で何気なく述べることであたかも関係があったようなことを連想させたのである。

アメリカのメディアもいいかげん、イラク戦争に批判的になったと思いきや、この後に、ABCはイラクに行った兵隊の家族を紹介。家族は、もちろん戦争を支持。

その後に、武装勢力の攻撃が相次ぐバグダッドのハイファ通りの治安が回復していることを紹介。イラク人の兵隊が米兵の指導により育っており、武装勢力をどんどん逮捕。米兵とイラク人の協力で治安が回復されていったという報道だった。

まあ、どれも事実を報道しているに過ぎないが、多少なりとも報道機関の権力や愛国世論に対する配慮が感じられる。

でもって、同じABCの「ナイトライン」という番組で、こんな面白い解説があった。最近になって59%の人しかイラクが911と関連があったと信じてないという。それでも、以前の77%よりは減ったのだから、「しかonly」というみたいだ。

それから、ABCと同様にリベラル系のCBSでも、イラクの大量破壊兵器保有の信憑性を疑う特集があったと思ったら、同じ番組で別の日にフセインに虐殺されたイラク市民の遺族がアメリカ人の法医学者と共に家族の遺骨を探す報道や、フセインの2人の暴君息子を米兵が襲撃するヒーロー伝などを紹介していたもんな。

戦時中というのは怖いな。考えてみれば、北朝鮮の拉致事件が日朝会談後に正式に認定されてからの日本国内の報道にも似たようなものがあったな。
by masagata2004 | 2005-06-30 21:25 | メディア問題

思い出のムーン・ビーチ (沖縄)

今年最後のビーチ

いよいよ夏本番。日本で一番美しいビーチを紹介します。
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by masagata2004 | 2005-06-20 22:14 | 風景写真&動画集

自作小説「白虹、日を貫けり」 第9章 米騒動

テーマは、ジャーナリズム、民主主義、愛国心。大正時代から終戦までの激動の時代を振り返り考える。

まずは、まえがきから第8章までお読みください。


翌朝、龍一と大西は、列車の中にいた。龍一は眠気眼だった。昨夜から全く寝てなく、その上、二日酔いの状態だ。
 飲み屋で軍人達との酒飲みに付き合わされたのだ。家に帰ってゆっくり寝ようと考えたが、その折に社から出張取材命令が出された。向かう先は、富山の漁村、魚津町だ。そこで、米屋の周りを漁師の主婦達が取り囲むという大騒動が持ち上がっているという。
 大阪駅から富山の魚津町まで向かう早朝の列車に乗ったが、龍一は座席に座るとさっそく眠りこけた。
 数時間後、魚津駅に着いた。龍一は大西に肩を叩かれ起こされた。龍一は、座席から立ち上がったが、まだ頭がふらふらして眠気が覚めない状態だ。しかし、大西は、眠たそうな様子も、酒酔いしている様子も全く見られなかった。酒が強いことは知っていたが、一晩中飲むふけ、その上、一睡もしてないはずなのに、普段と全く変わりない様子である。というか、むしろ普段より活力がみなぎっている感じさえした。
 駅の改札口で朝倉記者が待っていた。
「よう、お嬢。どんな具合や」
「大変だわ。大西さん、ついに女性達の怒りが爆発したという感じよ」
 三人で事件現場の米問屋へと急いだ。事件の発端は、ここ最近の米の高騰にあるらしい。最近、どこでも米の高騰は目を見張るものがあった。米が不足しているから、高騰が起こるなら納得もいくが、最近の米高騰はシベリアへの出兵が要因として大きい。
 シベリア出兵の決定が政府から出されるという情報が広まった頃に、米問屋たちは、軍隊からの米需要が高まるのを見越して、米の市場への供給を減らした。そのことが米の価格を倍増させるまでに押し上げたのだ。
 特に魚津町のような漁村は、この影響をどこよりも受けている。農村の米は、米が高く売れる都市部へと流される。そのため、この漁村は他以上に米不足の状態となっている。男達が漁に出ている間、地元を守っている女房達の台所を見事に直撃し、それが女衆の団結を高めた。
 米問屋の周りは、二百名を越す女衆がたむろしていた。彼女達は漁師の妻らしく、見かけがとてもたくましい。米俵をらくらくと担ぐ女性ばかりだと聞いていたが、まさにそんな風格を感じさせる。外見のみならず、米問屋めがけて叫ぶ言葉も勇ましい。
「米を出せ、そこにあるのは分かってるんで」 男勝りのけたたましい叫び声が、数百人同時に発せられ響き渡る。
 だが、叫び声のこだまする先である米問屋は戸をしっかりと閉めた状態だ。戸には、貼り紙がされ、「都合により休業」と書かれていた。
「中に米があるのは分かってるんで、米を出せ。安く売れ」と貼り紙に文句をつけるように叫ぶ。
 だが、その叫び声むなしく、米問屋からは何の返答もない。まるで空家になったかのようだ。
 龍一は、女達の叫び声が、二日酔いの頭に激しく響き、この場にいずらかった。大西と朝倉環は、黙々とこの様子を書き記している。
「このままじゃたまらないわ。強硬手段に出るべきやね」と女衆の数人が話しているのが聞こえた。龍一は、その女達が集団から離れ、少し離れた場所へ向かっていくのが見えた。 龍一は、その女達を追った。すると、女達は、太くて大きい丸太を置いた台車を運んで来た。
「みんな、行くわよ。台車を押して、米問屋に突っ込むわよ」
 さっと、台車に女性達が集まった。龍一は仰天した。それまでの眠気と酔いが一挙に醒めた。何てことをするんだ、この女達は、と思っていると。
 台車が米問屋の戸に突っ込んだ。木戸が破れる音がした。戸が破れ姿を現したのは、屋内にぎっしりと詰まった米俵の山だ。こんなにたくさんも隠していたのかと、大仰天してしまう程だ。
 女達が、問屋の中に入っていく。米俵をつかもうとする。
「こら、貴様ら」 
 突然、数十人の警官隊が、現場目がけてやって来る。警棒を持って女達に突進してきた。 女達は、押され気味になったかと思うと、すぐに反転して、警官隊ともみ合い始めた。全く男女の差を感じさせないもみ合いである。
「すごいわ。さすが、漁師の妻達ね」 
 環が、感激しながら言った。
「ああ、壮観やな」
と大西が続いて言った。
 龍一は、自分もこのもみ合いに巻き込まれたらどうしようと、身の危険を感じた。そして、現場から離れようとした。
「あんた、新聞記者さんでしょう」
 突如、龍一の目の前に一人の中年女性が立ちはだかった。ここの女衆の一人だ。 
 龍一は、ぎょっとした。まるでけんかを売るかのように、目をぎらぎらさせて龍一を見つめている。
「そうですけど、何か」
 龍一は、びくびくしながら言った。
「書いてください。私達の怒りの気持ちを書いてください。こんなことでもしなければ、私達は明日の飯も食えない状態なんですよ。政府は私の息子を兵隊にとって、その上、米の価格を釣り上げて、これでもかという程に私達を苦しめているんです。儲けているのは、金持ちばかりで、私達庶民には何にも恵んでくれない。むしろ、吸い上げるばかり。そんな状態に我慢だけしてろというのですか。多くの人に、この怒りを伝えて、みんなを動かして政府の放漫を正してください」
 矢継早の言葉に龍一は、たじろんだ。漁師の女房が、こんなにまではっきりとした口調で自らの主張を述べる姿に驚いた。
「ああ、分かったで。おばちゃん、俺達がしっかりあんたらの思いのたけを伝えてやる」 傍に大西がいた。中年女性は、目から涙を流していた。
 突然、警察官が中年女性に近付いてきた。そして、女性の腕を捕まえ引っ張る。女性は激しく抵抗した。
「何するんや」
と大西が警官に食ってかかろうとするが、女性は警官に引かれどんどん離れていく。警官の数がどんどん増え、女性達がどんどん取り押さえられていった。
 その日の大阪朝夕の夕刊一面にこのような見出しが載った。
「富山の女房達による米出せ一揆、シベリア出兵のつけ」
 記事には、政府のシベリア出兵を政府の愚作と批判、米の高騰を招き、このような事態を招いたと伝えた。 
 記事の発行の後、この事件は全国に「米騒動」として広まり、同様の米問屋襲撃事件が各地で相次いだ。農村のみならず、都市部にも飛び火していき、各地の新聞は、事件の様子をつぶさに報道し、記事が新たな米騒動を起こすという連続だった。
 神戸では米問屋の焼き討ち事件が起こった。 
 大西と龍一は、その様子を取材して記事にしようとした。ところがとんでもないことが起こった。
 内務省が「米騒動」の報道記事を掲載禁止にする通達を出したのだ。
「この野郎、なんてことしやがるんや」
と大西は怒りの声を上げた。
 社内は、どんよりとした雰囲気となった。新聞記者なり立ての龍一にも、釈然としない感があった。確かに、記事の掲載により、暴動が全国に広まったのは確かだが、だが、記事が原因ではない。元から多くの人々が持っていた怒りがそこにあったからだ。我々は事件を伝えたに過ぎない。暴動を煽っているわけでも支持しているわけではない。
 人々の怒りを抑えたかったら、政府は、この米高騰の現状を改善する政策を出して解決すべきだ。  
「俺達も決起するんや」
 大西が雄叫びを上げた。
「いいか、他の社の記者どもにも呼びかけて、記者たちで集会をするんや。報道を規制するとは、言論の自由に対する恫喝や。俺達も、負けやへん。俺達は言論で勝負するんや。みんなで団結して、俺達の書く権利を守るんや」 社内のムードは、その雄叫びで一転した。記者達は電話を取り、手紙を書き、市中を駆けずり回った。
 岸井社会部長は、社主と話しをつけにいった。大阪朝夕が主催となり、他の新聞社と共に新聞記者の言論の自由を求める決起集会を開く準備が着々と進んだ。  
 
第10章へ続く。 
by masagata2004 | 2005-06-19 17:50 | 自作小説

マイナー大好き

みんなが着目するようなものに関心を持てなくなった今日この頃。

マイナーなものと呼ばれ、辺境に追いやられているようなものに関心を持つようになった。

いくつか挙げると

1.地上波のテレビ・チャンネルよりもケーブルのチャンネル、地域チャンネルなんかいい。ただ、テレビも飽きてきたので、インターネットの個人サイト、ブログも含めてね。独自色があるからいい。

2.宣伝パンパンのハリウッドなどの大作映画より、ミニシアター(単館シネマ)。ハリウッド映画は派手で豪華なのはいいが、市場性重視なストーリーだからパターンが見えてきて飽きてきた。ただ、ミニシアターは当たり外れが大きい。個人個人の感覚の差異が見事に影響を与える。

3.新幹線より夜行列車、それから、中国や韓国行くなら、飛行機よりフェリーで。時間をかけて寝泊りしながら目的地に行くのもなかなかいい。朝目覚めたら目的地に着いたというような感覚がたまらない。

それから、マイナーといえば、何と言ってもアメリカのプロ野球のマイナーリーグ、日本の一軍対2軍どころではないマイナーぶり、地域性もとっても強い。まだ行ったことはないが、メジャーにはない泥臭さが味わえるという。

つまり、派手さ、豪華さ、便利さより、目立たない独自性に惹かれるという奴ですかな。

皆さんは、他にどんな「マイナー」を知っていますか?
by masagata2004 | 2005-06-15 21:47 | ライフ・スタイル

イラク人質をバッシングした日本も同程度の民度

Excite エキサイト : 国際ニュース

といいたいね。

スポーツのマナーでは、恥をさらしたんだろうけど。その思い、昨年の4月、イラクの人質が解放され帰国した時起こった自己責任バッシング荒れ狂う日本をみた私と同じ思いだ。

あれは、世界に報じられ、日本は嘲笑の的となった。ま、どの民族にも恥部というのはありますわな。

何でも、フランスで、イラクで行方不明になった女性記者が帰国されたそうな。そして、シラク大統領が出迎えに来たとさ。民度が高く、ジャーナリズムのある国とない国の違いですよね。

日本といえば、小泉首相が「活動を続けたい。どうして、そんなことを言うんですかね」と批難轟々。もっと、国際常識というのをお勉強になったら。

まだ、自国の恥部をしっかりと認めた北京の副市長の方が偉いですわな。


イラク人質事件の自己責任バッシングについて私なりの主張を掲載した記事をご紹介します。
イラク人質事件と日本社会
by masagata2004 | 2005-06-14 00:34 | 時事トピック

コミュニーケーション・スキルを磨く

前回に続いて、アメリカでの語学関連学習体験談を語ります。

前回は英作文のクラスの話でしたが、同じく学生の必須科目であるコミュニケーションのクラスです。留学生だけでなく、アメリカ人の学生も必須として受講していました。

コミュニケーションといっても、いろいろとありますが、この講義は、社会に出て必要となるスキル、特にビジネスの世界で役立つコミュニケーションの基礎を学ぶクラスといってよかったでしょう。日本の大学で、これをきちんと教えているかというとどうなのでしょう。というか、アメリカはこのことを徹底しているから、国際政治のスーパーパワーになれるんだなと痛感します。

覚えている限りは、スピーチの方法、面接のやり方、受け方、プレゼンテーション、交渉がありました。

印象に残った二つのレクチャーを紹介します。

1.うまいプレゼンテーションのやり方
  
このレクチャーでは、実際にある商品を売り込むセールスマンとなり、その商品のプレゼンをします。私は、NECのワープロ文豪ミニを紹介しました。

英作文と同様、オーディエンス・バックグラウンドを心得よ。
 
ビジュアル・エイドを使う。視覚的なアピールをする。スライドを使う。配布物を使う。配布物の場合は、全員に一つずつ配ること。
  
間違っても、謝ったりしない。
  

2.ネゴシエーション

これが、最も印象に残っています。実にアメリカらしい実践訓練でした。

クラスを2つに分け、一つをタレントを抱え込む芸能プロダクション。もう一つをテレビドラマの主役を探すテレビ局。両者でドラマの主役となる俳優のギャラの交渉をします。

2つのグループは、それぞれ円を作り、テレビ局側は外周円、もう一方のプロダクションはその内側に円を作り、お互いフォークダンスのように対面し、円を回りながら交代で交渉していきます。

最後に、テレビ局側で一番低い価格を出した生徒と、プロダクション側で一番高い額を出した生徒が円の中心に入り、価格の交渉をします。

その後で、講師は、交渉のコツというものをレクチャーするのです。

1.最初から値段を言わない。互いの条件を照らし合わせ、説得させる。
2.交渉は、ラスト・ミニットまで粘れ、時間が余るようなら、まだ交渉の余地はある。

以上です。

次回はなんにしようかな。そうだ、母校のサンフランシスコ州立大学(SFSU)についてあまり話してなかったですね。実にユニークな大学ですよ。

大学の歴史、校風などについてじっくり語りましょう。

次回をお楽しみに。
by masagata2004 | 2005-06-13 21:41 | 米留学体験談

英文エッセイの書き方

アメリカに留学した外国人なら、必ず最初に受けさせられるのが、英文エッセイの講義である。英語で文章を書く方法を習うのだ。

英語力を磨くというより、英語圏の文化に則した書き方を学ばされる。

だが、日本語で文章を書くときでも大前提といわれるAudience Backgroundを気に留めるよう最初に講師から注意された。

Audience Backgroundとは、Audienceつまり、読み手のバックグラウンドに合わせて文章を書けというものだ。相手が、どの程度の知識を持ちうるかによって、書く内容が変わってくる。読み手が、日本人であるかアメリカ人であるか、子供であるか大人であるかによって変わる。

だから、日本について書く場合、アメリカ人では共有できない文化や歴史の知識がある場合、日本語では書き流す言葉も、いちいち説明しなくてはならないのだ。これって、意外と出来ている人は少ないような気がする。自分で分かっているつもりになって書くのが、一番問題なのだ。

ただ、明らかに日本語の文章と英語の文章で書き方が違う点がある。それは、文章のスタイルだ。留学中、私が日本の学校で作文を書いた感覚で英文のエッセイを書くと、必ず、アメリカ人の先生から、あなたの文章は何を言いたいのか分からないねとクレームをつけられる。

それはどういうことか。日本語の文章は、結論を最後の最後に持ち越す。それまでは、伏線の連続だ。問題の核心は、最後の段落に持ってくるのだ。日本語やアジア言語の文章は、円を中心に向かってくるくる回すような感じだという。

ところが、英語は、ストレートに結論にまっしぐらだ。最初に賛成か反対などの意見をはっきりさせ、その理由を後でひたすら述べ詳しく説明する。ちなみに、相反する意見を並べるようなこともしない。(ラテン系の言語の文章ではありがちだといわれるスタイルだが)最後の結論は、それを発展させ、その意見を基にした提案でもする感じだ。自信満々で実に分かりやすいといえるが、日本人の感覚からいうと、無味乾燥でつまらないともとれる。

これって、民族性も大いに反映していることだとも思える。
by masagata2004 | 2005-06-07 22:32 | 米留学体験談

ニクソン大統領を告発した謎の男の正体判明

ここ数日、アメリカのメディアを賑わしているのは、30年前のウォーターゲート事件で、ニクソンを筆頭とするホワイト・ハウスの不正を匿名で告発した男が、自らの正体を公に打ち明けた事件である。この男は、マーク・フェルト氏といい、30年前はFBIの副長官の地位にいた。ホワイトハウスの司法妨害や選挙妨害の実態を有力紙ワシントン・ポストの記者にリークしてニクソンを辞任に追いやったのだ。

フェルト氏は、「ディープ・スロート」という謎の名前でこれまで知られていたのが、91歳となった今、自分が、その「ディープ・スロート」であることを公表した。氏の元同僚や当時の政権にいた人は、彼を「裏切り者、職務倫理に反することをした」と批難の声明を出した。

ところで、この事件はメディアが政治を監視し、浄化する好例となったことで知られる。アメリカでは、トーマス・ジェファーソンが、「新聞のない政府か政府のない新聞、どちらかを選ばなければならないならば、迷わず後者を選ぶだろう」と言ったほど、メディアの中立性は重要視されている。日本はウォーターゲート事件とほぼ同時代に田中角栄の金脈スキャンダルなどがあったが、記者クラブ体制の大手メディアは知っていながら報じず、暴露のきっかけとなったのは文芸春秋の記事だった。

さすがアメリカといいたいが、最近になって、アメリカのメディア界も様相が変わった。特に、80年代から、他業種の企業がメディアを買収するというコングロマリット化がすすみ独立性が失われていったことと、世論が保守化していったことが要因と考えられる。

例えば、三大ネットワークの一つ、NBCはゼネラル・エレクトロニクス(GE)という軍需メーカーが株主となっている。したがって、イラク戦争に反対の立場をとってない。株主が、ジャーナリズムより経営を優先させる傾向が強くなっているのだ。

世論の保守化に至っては、新興のFOXテレビが、その代表となっている。FOXは、CNNと同様にニュース専門チャンネルがあるが、その視聴者数がCNNを突破した。だが、問題は、このチャンネルの視聴者は、かなりの歪曲された情報をつかまされていることだ。視聴者の多くは、イラクが9.11のテロをやったと信じているという。どうしてかと思うが、それには巧みな報道戦術があるらしい。事実を伝えるよりも、感情を高ぶらせる論評を中心に流すことが多いらしい。その上、放送の公平原則が法的に撤廃され、言いたい放題となっている。

そんなインチキな放送なら見なければと思うが、そこが人間の性というべきものなのか、人間は真実よりも自分の好む情報しか取り入れようとしない。近年の世論の保守化と9.11以来のテロの恐怖から人々は不安感を強め、愛国心を高揚する番組を好むようになったのだ。そして、皮肉なことに近年の多チャンネル化により、その偏りがさらに顕著となったのだ。FOXの成功を見て、他のメディアも続けと、視聴率向上、売上げ部数増大のため偏向報道に拍車がかかる。

ウォーターゲート事件以来、ある種、政治にはなんでもありという風潮が一般に広まったと分析する者もいる。これは、不正を正すべきという考えとは相反する結果となり、皮肉としかいわざる得ない。だから、ブッシュ大統領が、イラク戦争の大儀であった大量破壊兵器がないことを認めても、そのことが大騒ぎにはならない。

実をいうと、我が国、日本にも世論が保守化し、それにメディアが追随して大儀なく、犠牲の大きい戦争の道へと辿った歴史がある。このことは、このブログの自作小説にて紹介しているので、暇な方は見ていただきたい。

ところで、メディアといえば、このブログも、ある種のメディアになってしまった気がする。というのも、最近、アクセス数が常時3桁を記録するほどとなった。いったいどうしてかというと、どうやら某掲示板でデビューしてしまったかららしい。そのせいか、コメントには品性欠くものが目立ってきた。私としては、できるだけ多くの意見を聞きたいのだが、以下のようなコメントは削除することにした。

1.誹謗中傷、差別用語
2.揚げ足取り、似たような質問の繰り返し。
3.記事のテーマと著しく外れた内容のコメント。
4.意味不明な記述。

上記以外に、このブログのイメージや趣旨にそぐわないという理由で、私の独断と偏見で削除する場合もあるので、削除されたからといって落ち込む必要はけっしてない。たかが、一個人の趣味で運営しているブログだから。

また、あまりにひどいコメントやいたずらが続く場合は、コメント欄を閉じることもあるので、ご了承を。

ためになるコメントをお寄せくださる方には、いつも感謝しています。
by masagata2004 | 2005-06-02 18:00 | メディア問題

映画「太陽の帝国」 上海への憧れ

お散歩

この映画は、1987年に製作された映画で、監督は、すでに当時「E.T.」などで名の知れた巨匠スティーブン・スピルバーグだ。舞台は、日本の真珠湾攻撃前後の上海。イギリス人の富豪の息子であるジムは、戦争勃発後、生活が一変する。両親とはぐれ、収容所で過酷な生活を強いられるのだ。

上海は、当時、租界と呼ばれ、西洋人が多く住んでいた。その名残か、上海には西洋風の建物が残っている。今は、開発により減ってきたが、この映画が撮影された頃は、かなり見られたらしい。それでも、外灘(バンド)と呼ばれる川岸に面する通りは、今でもクラシックな建物が連なり観光名所となっている。この映画のすごいところは、1940年代の上海を再現するため、その通りの7ブロックを借り切りきったことだ。さすがハリウッドといいたい。また、撮影当時の上海ならばこそ、できたことなのだろう。

映画自体、テーマは戦争というより、過酷な状況で少年がどのような成長をしていくかをテーマにしていると思う。日中戦争当時の日本軍は、スピルバーグが嫌うナチスドイツと同盟を結び、南京大虐殺などの蛮行を犯していた。だが、映画の中での日本軍の描き方は、そのわりにはマイルドである。視点が西洋人だからか、原作に沿ったせいか、それとも、スピルバーグが日本びいきだからかと勘ぐってしまった。ちなみに日本の軍人役にガッツ石松が出ています。

私は、この映画を見て上海に憧れ、実際に行ってしまった。ついでに南京と蘇州も訪ねた。
上海は、開発により大きく変貌を遂げているが、古い建物も残っており、それを眺めながら、映画の世界に浸ったりもした。

写真は、昨年の9月、上海を訪ねた時に撮った有名な外灘の写真。

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ところで、この映画と上海旅行の体験が、このブログで公開中の自作連載小説「白虹、日を貫けり」のインスピレーションの元となったのはいうまでもない。小説では、上海も舞台になります。
by masagata2004 | 2005-06-01 21:54 | 映画ドラマ評論


人生は常に進歩していかなければならない


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