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映画「戦場のアリア」 戦争って何だろう?

レンタルで借りたドイツ・イギリス・フランスの合作映画。

第1次世界大戦中、フランスとドイツの国境地帯で睨みをきらすドイツ対イギリス・フランス連合軍。クリスマスのイヴに、歌手であるドイツ軍の兵士が聖歌を唱ったことで、奇跡が起こる。三軍の兵士は、それぞれの塹壕から出て打ち解け合い、何と自軍の塹壕攻撃を事前に知らせ、敵軍を自軍の塹壕に避難させるのである。

三国ともキリスト教という共通の宗教がある。それがなせた奇跡なのだろう。そして、国家に翻弄される兵士たちの持つ共通の苦悩が、かえって敵に対して強い絆を感じさせたのだと物語られる。

映画の中で、キリスト教の神父が聖書の「マタイ書」の一部を取り上げ、聖戦ならば敵を殺してもいいのだと、新兵達に説くシーンがとても印象に残った。

マタイ書10章34節:「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ」

イラク戦争を後押しするアメリカでイスラム教徒に対し、ジハードのあるイスラム教は好戦的だと非難する者たちがいたが、彼らだって人のことはいえないということが分かる。

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by masagata2004 | 2007-06-30 21:44 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

何という花なのだろう?

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by masagata2004 | 2007-06-29 19:33 | 風景写真&動画集 | Trackback | Comments(2)

映画「守護神」 心にしみいる感動

DVDを借りて、その後に買ってしまった。それほど感動してしまった。
以下ネタバレになりますので、まだ観てない方はご注意。

ストーリーは、アメリカの沿岸警備隊(USCG)の救難士養成学校に伝説のスイマーが、教官として赴任する。ケビン・コスナー演じるベン・ランドールである。そこには、競泳選手として名を馳せたジェイク・フィッシャー(アシュトン・クッチャー)という訓練生がいて、ランドールは彼に目をかける。両者には、ある種の共通点があった。

Yahooの英語版の新聞記者批評では芳しくなく、その理由が、この映画がかつての映画の題材を寄せ集めた感じだからだと。確かに、見覚えのあるシーンが散りばめられている。「トップガン」「愛と青春の旅立ち」、そして、日本人には馴染みの深い「海猿」。海難救助ということもあり、どうしても「海猿」と重なり合うシーンが多かった気がする。だが、そういうパクリがあっても充分新鮮味があり、独自の感動も感じられた。ジェイクとランドールの絆というのが、とても美しく見えた。男同士激しくぶつかり合う場面に、自分もこんな出会いがあったらなと思ったほどだ。二人の最後は、「アルマゲドン」を思い出させる。

「海猿」同様に、この映画では日本の海上保安庁に当たるUSCGが全面協力で、何と映画の中で本物の教官が出演していたほどだ。これまで彼らを題材にした映画はなく、その意味で言えば、協力していい映画を作らせ自分たちの存在をアピールしたい意図があったのではないかと思えた。ちなみに偶然にも、映画の撮影中にハリケーン・カトリーナが到来し、彼らは注目の的になったみたいだ。ま、今後は地球温暖化により、活躍の場も増えるだろうから、さらに注目を浴びるだろう。だが、すごい。極寒で荒波の海にヘリから6メートルの高さでダイビングするのだから。普通の人だと、それだけでショック死だろう。「パーフェクト・ストーム」にも海難救援士は出てきたが、本当にそんなことする奴らがいるんだな。

是非とも、この映画は、「海猿」同様に続編も作って欲しい。ジェイクが、そのままスイマーとして活躍するストーリーとして。日本版の「海猿2」は、はっきりいって酷評したが、ハリウッド版は、しっかりとしたものを。「海猿」をまねてちょっと考えたストーリーがある。

今度の舞台は、アラスカからフロリダへ。ジェイクとエミリーは結婚を目前に控えている。エミリーはマイアミ行きの豪華客船に彼女の母親と乗船。実をいうとエミリーの母も婚約中。もちろん再婚で相手は船のオーナーである実業家。ところが、船が事故かテロで座礁。急遽、コーストガードが乗客を救援に向かうことに。ジェイクは心配しながら仲間のホッジと客船に乗り込む。

乗客はほとんど無事脱出させたかと思ったが、取り残された乗客が一部に。それはエミリーとエミリーの母とオーナーの男である。ホッジと共に脱出しようとするが、船が傾きだし、水がどんどん入ってくる。エミリー達はパニックに。特に母の婚約者は破産するショックから助かろうとする気力を失っている。ジェイクは励ましながら、エミリー達を船外へ導こうとする。ここからポセイドン・アドベンチャー。パクリであると思われていいようにオーナーの男が「まるでポセイドンだ」と台詞を放つ。

呼吸を止め水中を渡ったり、また、火の中をくぐるが、途中でジェイクはホッジとエミリーとはぐれることに。エミリーの母とオーナーの男と共にみんな生きて帰れ、エミリーに再会する希望を捨てずに脱出しようとするが、また大水が覆い被さる。これで駄目かと思われたところに、あの「守護神」が。

最後はハッピーエンディングで、ダブルの結婚式。

ところで、わざわざ買ったDVD版に文句を言いたい。販売用なのに他作品の予告編入れるな。それから、字幕だが、一つ大事な言葉に誤訳がある。重大な誤訳。"So others may live."これを「自己を犠牲に」と訳しているが、実に日本的な誤訳。「他の者が生きれるように」ということで、自らを犠牲にしろという意味ではないと思う。大事なのは、他を救うことだと、そのために一生懸命やれということだろう。結果として犠牲になることはあっても。

こういう文句を伝えるために葉書がついていたが、切手貼ってくださいとな。

ま、映画は気に入っているから、何度も観るし、買って良かったと思っているけど。
特に荒波のシーンは我がホームシアターの100インチ・スクリーンだと迫力抜群。醍醐味を大いに行かせる映像ばかりだ。

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by masagata2004 | 2007-06-26 23:09 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

自作小説「北京の恋」 第4章 籠の中の鳥

北京を舞台とした短編恋物語。筆者の実際の体験を基にしたストーリー。

まずは序章から第3章をお読み下さい。


 雅夫は王老師を追いかけた。すると彼女は、普段使う教室に入っていった。
 王老師は、教科書を机に置き、さっそく授業を始める構えだった。
「中島(ゾンダオ)、御免なさい。遅れてしまって。私の母が風邪引いてしまって病院に送り届けたので時間がかかって。遅れた分はずらすわ。それでいいわよね」
 王老師は無表情に雅夫に言った。雅夫は、すかさず、
「さっきは何って言ったのか分からないけど、苦境を救ってくれてありがとう。本当に危ないところだったよ」
「くだらないことよ。さ、授業を始めましょう」
 雅夫は、気まずい気持ちがどうも抜けない。授業を受ける気分にはなれない。そして、言った。
「授業を受ける前に、お互い、中国人と日本人としての立場で話し合うべきことがあるんじゃないかなと思うんだ。僕たちの国は過去に悲惨な戦争をして。もちろん、僕たちが加害者だから悪いことは分かっているし。さっきのような人達がここに来たのも、ここに日本人がいると分かってのことだろうし」
 王老師は、無表情なまま答えた。
「ごめんなさい。生徒とは政治的なお話はしないの。でも、言わせて貰うなら、生徒達は好きだけど、あなたの国の総理は嫌いということかしら」
 これは踏み込めない、雅夫は何も言わず教科書を開いた。
 今日の学習テーマは「・・は・・が好きだ」という表現の使い方だ。「私は・・が好き」は「我喜歓・・」という言い方をする。
 ふっきれない気持ちを抱えたまま、その日の授業は終わった。
 翌日は、週末の休みとなったが、雅夫を含め日本人の生徒は学院から外出禁止を言い渡される事態となった。外に出て日本人と分かれば殺されるかもしれないという噂が流れた。不安が募るばかりである。雅夫にすれば、失業中の身で大事な貯金を切り崩して北京まで来たというのに、ろくに観光ができない状態だ。まるで籠の中の鳥だ。
 インターネットのニュース記事によると、今度の反日デモは、小泉首相の毎年行う靖国神社参拝、歴史教科書における加害事実の削除などから溜まりに溜まっていた悪感情が、最近の日本の国際連合常任理事国入り提示ということで一気に爆発したことが要因のようだ。北京の日本大使館、日系の商店、料理店がデモ隊のターゲットにされ、暴徒化したデモ隊により石を投げつけられ破壊行為に転じることまで起こっている事態だ。
 そして、この暴動を含めた反日抗議行動は日に日に中国全土に広がり、勢いも増している。
 デモに参加しているのは中国人でもごく一部の者達なのだろうが、だが、周囲を敵に囲まれ戦場に取り残されたような気分だ。
「俺、自分のことを韓国人だって言ったんだ」
と若い大学生の日本人が言った。彼は、外出禁止に耐えられず外に出たのだが、どうやら日本人であることを悟られそうになってとても怖い思いをしたらしい。
 生まれて初めてだ。自分が日本人であることが呪わしく思えたのは。日本の政治家達が憎らしかった。きちんと選挙に行って政治に関心を持ち、こんな揉め事を起こす政治家達を選ばなければ良かったと思えた。もちろん、中国にだって非はある。反日感情がここまで増大した背景には中国政府が推し進めた愛国心高揚のための日中戦争における日本軍による被害を強調した教育も要因となっている。だが、今までの経緯を考えると日本側も神経を逆撫ですることが多かったように思える。
 高校時代、歴史の先生が言っていたことを思い出す。先生は、左寄りのタイプの人で、その立場から生徒達にこう語った。日本人は自分たちが侵略戦争を始め、交戦国の市民に多大な被害を与え、その結果負けたことを忘れてしまっている。戦争の話しを蒸し返されれば、いつも悪者にされてしまうのは、やも得ぬことと受け流さないとならない。そして、かつてのことを反省し、もう軍国主義国家でないという姿勢を示し続けなければならない。そういう立場なのだと。
 実際のところ日本で戦争といえば、広島・長崎の原爆、東京大空襲、自分たちが被害者となった物語しか語ろうとしない。
 最近になって、そのツケを払わされている感じだ。皮肉なことに、首相の靖国参拝で象徴されるように、むしろ社会は右傾化して、過去のことを美化するような方向にある。
 これはどうしようもならないことなのか。日本と中国の関係はどうなっていくのだろうか。このまま行けば国交が断絶しかねないかも。そうなると中国語を学ぶ意味なんてないのかも。
 月曜日となり、授業が始まった。王老師は、雅夫の不安気な表情から、雅夫の心理状態を悟った。
「ねえ、こんな状態じゃあ、あなたも勉強に集中はできないわよね」
 雅夫はとても弱気な口調で言った。
「大丈夫です。お金払って、はるばる来たんだから、その分はしっかり勉強します」
 こんな返事をするのがやっとだった。雅夫は中国語を習う気力を一挙に失っていた。
「ねえ、あなたがそんな気分じゃあ、教える私も嫌よ」
と王老師。じゃあ、辞めてしまえと言うのか。残りの授業代を払い戻してくれるのか。
「思い切って、課外授業と行かない。学院を出て、北京を観光するの。私がガイドになってあげる。私が一緒だから、あなたが日本人だということは隠せるわ。カップルの振りをするのよ」
 雅夫は不安げな表情から驚きの表情に変わった。何という大胆なことを、と思った。
「それはできないでしょう。だって、カップルの振りをするなんて、あなたの愛人(夫)が許さないでしょう」
「私がいつ結婚していると言ったのかしら」
と王老師は答える。
「だって、我有愛人って言ったじゃないですか」
と雅夫。
「ああ、あれは会話の練習の一貫よ。単に受け答えのパターンとしてそう言っただけ。本当の私がどうだかという意味じゃないわ」
と王老師はあっさりと答えた。
 雅夫は、しばらくあっけに取られた。絶望の淵から、手を突然差しのべられたような気分になった。
「どう、北京観光には行きたくない?」
「是非とも、喜んで」
と雅夫はうきうき気分になって答えた。

第5章へつづく。
by masagata2004 | 2007-06-24 21:04 | 自作小説 | Trackback | Comments(0)

映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」 物見遊山共の自己責任 

というのが総論的な感想だ。おそらく保守的なアメリカ人が見たら、そう一蹴するだろう。

この映画は、2001年の同時多発テロ直後、パキスタン系イギリス人青年4人組が、結婚のためパキスタンに飛び立ち、物見遊山の気持ちでアフガニスタンに立ち寄ったために見舞われた悲惨な体験談を再現ドラマを交えて語るドキュメンタリーだ。

目的は難民救済とか報道取材とかではない。単に面白そうだからという理由である。だからこそ、拘束された後の尋問では不利な立場に立たされた。アフガニスタンで空爆が行われるのは予想されたことだし、その後の混乱も予測できたこと。タリバンの兵士と間違われ、また、アルカイダの一員と間違われたためキューバのグアンタナモに護送されてしまう。そこでは、尋問という名の拷問を受け、2年以上も無実の囚人状態に。

彼らは間抜けだなとも、運が悪かったともいえる。あまりにも無茶な行動をしてしまったがための結果ではあるが、同時に彼らの体験により「テロとの戦い」の名において行われる凄まじい人権侵害が明らかになった。でも、アメリカの政治家、例えばヒラリーなんかも拷問は場合によっては必要な手段だと豪語するぐらいだし。見込み捜査であれ、大惨事を防ぐためなら手段を選ばずだ。自分たちこそ正義と思い込むアメリカの姿勢はどうせ変わらない。アメリカって、そもそもごり押しをする国家なんだし。

青年の一人が「世の中なんてそんなに良くはないのだから」と言い前向きに生きる決心をするのだが、その言葉には、私も共感できた。

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by masagata2004 | 2007-06-23 19:20 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

小説で地球環境問題を考える Part 9

地球環境問題を小説で説いてみようと思って書きました。自作小説ですが、環境問題を考えるための記事と思ってください。

熱帯雨林を守ろうと奮闘する環境活動家と破壊を進める国家及び企業の対立から浮かび上がる不都合な真実。

まずはPart 1からPart 8を読んでください。

 エレベーターは、一階に着いた。ドアが開かれる。
「由美子、由美子じゃない。由美子、私よ!」
 どこからともなく、日本人女性の声が聞こえてきた。聞こえる方向を見ると、一人の若い女性が駆け足で近付いてくるのが見えた。
「真理子!」
 由美子は、驚きの叫び声を上げた。

 五年ぶりの再会だった。
 二人は、ロビーのカフェテリアに座り、パイナップル・ジュースを飲んでいた。
「お互い離れ離れになって、もう五年が経ったのね。楽しかったわね、高校の時って」
 真理子が、感傷に浸りながらそう言った。短髪にしていた高校時代から、真理子はパーマに髪型を変えていた。雰囲気が、ぐっと派手になった感じだ。
「でも、すごいわ、真理子。見事に夢をかなえたんだもの」
「何言ってるの。まだまだ、駆出しよ」
 大塚真理子は、由美子の女子高時代の親友だった。むしろ、大親友といった方がいいかもしれない。高校時代、真理子とは同じ新聞部に所属していた。真理子は、将来の夢、ジャーナリストになる準備として、由美子は遊び半分のつもりで活動していた。
 今や真理子は、見事にその夢を叶えたのである。彼女は、今、日本一の規模を誇る新聞社「大日本新聞」の国際部記者となっていた。
 二人にとって、高校時代、とても思い出深い事件があった。そして、それこそが二人の正義感と友情を深めるきっかけとなったのである。
 それは、二人が高校二年になった時のことだった。彼女達の女学園には、一人の知恵遅れで年老いた用務員のおじさんがいた。二人は、そのおじさんとは大変仲が良かった。知恵遅れではあったが、陽気でとても親切な人であった。由美子達は、おじさんが大好きだった。
 ところが、そのおじさんが、校長室の金庫を開け、中にあった学校の金を盗んだ門で訴えられてしまったのだ。
 というのは、おじさんが校長室の掃除をし終わった後に、金庫の中にあった三百万円が消えてしまっていたというからだ。
 由美子と真理子は、その話が信じられなかった。二人には、おじさんが、そんな犯罪を犯す人物とは考えられなかったのだ。用務員のおじさんは、警察に連れていかれ、追求を受けることとなった。おじさんは、言葉がうまく使えないものの、警察では必死に無実を訴えた。そのことを聞いた由美子たちは、新聞部員として、また人助けとして調査を試みたのである。
 由美子たちは、用務員のおじさんに最初に容疑をかけた教頭を怪しんだ。
 教頭は、生真面目で校則にうるさく、そのせいか生徒の中で評判の大変悪い男だった。由美子たちは、怪しい教頭の身辺を洗った。
 そして案の定、教頭には怪しいことがあった。教頭は、事件が起こるごく最近まで、サラ金に借金をしていて学校にはよく取り立て屋が訪ねることがあったというのだ。
 二人は、詳しい事情を調べるために聞き込みをして、教頭が借金をしていたといわれるサラ金業者を突き止め乗り込んだ。そのサラ金業者の事務所が明智物産の所有するビルの中にあったことが幸いした。賃貸料を安くすると持ちかけ、その条件として客であった教頭に関するデータを渡せと詰め寄ったのだ。
 そして、教頭が利子を含め三百万円近くの借金をしていて、事件の直後全額それが返済されていたことが判明した。由実子たちは、教頭が真犯人であるという確信を得た。
 しかし、確信は得ても、用務員のおじさんの無実を証明するには、教頭が金庫から金を盗んだことをはっきりと証明する証拠が必要だった。
 盗まれた金は、生徒の親が校長に渡した学園への寄付金だった。金は、紫地に白い牡丹の花柄が入った風呂敷に包まれていた。金と一緒にその風呂敷も盗まれたのである。
 二人は、ある作戦を思いついた。それは、用務員のおじさんは犯人ではなく、真犯人はもしかして、教頭ではないかという噂を広めることだ。サラ金の借金返済に困った教頭が金を盗み、用務員のおじさんに罪をなすりつけたのだと言い広めた。また、誰かが盗まれた金を包んでいた風呂敷を、教頭が持っているのを見たということも加えた。
 この風呂敷こそ事件を解く鍵だった。金と一緒に盗まれた風呂敷包みは、寄付をした生徒の家が呉服屋であったこともあり、特注の世界で一つしかない柄物だったのだ。
 作戦は、予想通りに進んだ。噂が広まり、自分が怪しまれるのを恐れた教頭は、完璧に用務員のおじさんを犯人にでっち上げるため夜中になると、用務員室に忍び込み、紫地に白い牡丹の絵柄が入った風呂敷を部屋の机の引き出しに入れようとした。
 部屋の押し入れの中に忍び込み待ち構えていた二人は、その場面を襖に開けた小さな穴を通して高感度レンズカメラでばっちりと写真におさめた。
 次の日、風呂敷が、用務員室で見つかった。教頭が、他の先生に探ってみるように頼み、机の引き出しから見つけたというのだ。ところが、同じ日に由美子たちの新聞部は、号外版として、教頭が問題の風呂敷を持って用務員室に忍び込み机の引き出しに入れる場面を隠し撮った写真と教頭の借金苦の事実を載せた記事を発行、校内にばらまいた。
 教頭は、警察に逮捕され、当然のことながら懲戒免職となった。何でも、借金の理由は競馬・競輪に夢中になったせいだったとか。
 しかしながら、由美子たちは、正義感からおかした行為と言っても、やり過ぎだと厳しい注意を受け停学一週間の処分を受けた。
 でも、二人は満足であった。用務員のおじさんの潔白が証明されたし、いろいろとスリルのあることも味わえたからだ。
 真理子は、この事件をきっかけに社会に出たら必ずプロのジャーナリストとなり社会正義のために尽くそうという固い決心をすることになった。真理子にとっては大きな人生の転機であった。その頃、真理子は、自分が開業医の一人娘であったために医学部に行き医者となり家業を継ぐことを親から迫られていた。自分のやりたいことを貫くか、親の期待に答えるべきかとずっと悩んでいた最中であったのだが、はっきりと決心をつけるきっかけに出会えたのである。
 高校卒業後、真理子は早稲田大学のマスコミ科に進んだ。由美子は、ハワイへ行ってしまい、二人はそれ以来、ずっと離れ離れとなった。

「今回、やっと海外取材を請け負われたの。この世界一のっぽのビルを取材するためよ。ねえ、由美子、このビルあなたのお父さんの会社が建てたんでしょ。昔のよしみとしていろいろと話を聞かせて」
 由美子は、ちょっと、表情が硬くなった。
「あら、五年ぶりに会ったところで仕事の話なんか持ち出してずうずうしかったかしら?」 
と真理子が、すまなそうに言う。
「いや、そう言うことじゃないの。ただ、ちょっと・・」
「何よ、由美子。わたしたち、親友よ。悩みがあったら、どんなことでも話せるのよ」
 真理子の声が、不思議と落ち込んだ由美子にわずかな活力を与えた。
 
 二人は、タクシーに乗りホテルへ行くことにした。ホテルに着くと、最上階にある由美子のスイートルームに二人は入った。
「わあ、素敵な部屋ね。さすがは明智物産社長令嬢だわ!」
 真理子が、心弾ませながら言うと、
「そんな恵まれた境遇が今ほど憎く思えるときはないわ」
と由美子はそっけなく返した。
 由美子は、英明が由美子に結婚を条件に発電所建設を止めると申し出たこと以外、真理子に今までのいきさつを、すべて話した。
 明智物産が起こすダム建設計画のこと。地元の住民がそれに強く反対していること。森に住むペタンという原住民のこと。警官隊が入り、集会を無理矢理中止させ、留置場に入れたこと。その後、スワレシア国大統領のマラティール氏と話しをしたこと。
 真理子は、言った。
「ひどい話ね。あんなのっぽのビルを建てられるほど発展を遂げてると思えば、影に涙ぐむ犠牲者ありというわけね」
「真理子、お願い。このことを記事にできるかしら」
 由美子は、真理子の腕をつかみながら言った。
「由美子、あなた、何を言ってるの! そりゃ、記事にすべき話だと思うわ。センセーショナルな話だし、こっちにとっては最適なネタだわ。だけど、そんなことすると、あなたの会社はどうなるの。このことが記事にされて一般に知れ渡ると、明智物産は、もしかしてダム建設計画をあきらめなければいけなくなって、とんでもない損害を被るかも知れないのよ。計画が中止にならなくたって、会社のイメージに傷をつけることになるのは間違いないわ」
「いいのよ。わたしが責任を取るわ。社長の娘のわたしが責任を取る。だから、お願い。どうしても、地球の貴重な資源である熱帯雨林を守りたいの。近くに住む住民や森のペタンの人々に苦しい思いをさせたくないの。今まで現実を見ようとせず、ぬくぬくと生活してきた自分が情けないの。今までの自分はなんだったんだって思うと悔しいの!」
 由美子は、目から涙を流して言った。
「由美子!」
 真理子は、目の前で泣き崩れる由美子を見るのは、初めてだった。
「泣かないで。お願いだから泣かないで」
 真理子は、必死になだめた。
「真理子! 力を貸して」
 由美子は、すがる思いだった。
「ようし、分かった。親友の由美子の頼みだもの、断るわけにはいかないわ」
「真理子!」
「安心して、これから飛行機に乗って日本に帰るわ。今夜着いて、すぐに記事を書く。明日の朝刊にはこのこと載せられるわ。わたしも、正義のジャーナリストだもの。新聞は社会の公器って言うわ。高校時代の用務員のおじさんを救った事件のこと思い出すでしょう。ジャーナリズムが人を救うのよ。こんな使命が果たせるなんてまたとない機会よ」
 由美子の心に強い感激の鼓動が響いた。 
「でも、本当にいいのね。あなたの会社の名前を出して」
「もちろんよ。わたしが責任を取るんだから」
 由美子は、手で涙を拭きながら言った。

 クアランコクタワービル七十五階のオフィスに英明はいた。
 今朝は社長令嬢由美子のせいで大往生した。エレベーターも大統領警護のため一基しか動いていなかったので、あとを追いかけ九十九階に行ったときには遅すぎた。大統領と由美子の対話はすでに始まっていた。大統領が誰かと会談中は、いっさい邪魔を挟めない。これでは仕方ないと七十五階のオフィスに戻った。
 どうやら由美子は、とても失礼なことを大統領に言ってしまったらしい。大統領官邸に電話をすると、秘書から、今後、明智物産の者はファックスもしくは郵便でのみ大統領と連絡を交わすようにと言われてしまった。
 社長の言っていた通り、じゃじゃ馬娘もいいところだ。会社の運命を危うくすることばかりする。その度に、こっちは振り回され尻拭いに負われるのだ。
 英明は、電話の受話器を取った。
「オペレーター、東京の大日本新聞社につないでくれないか」
 しばらくして、
「もしもし、大日本新聞社かね。社長の広瀬さんと話しをしたいのだが。私は明智物産の石田という者だ。緊急事態だ。急いでつないでくれ」
 そして、三十秒ほどして、
「もしもし、社長。お久しぶりです。さっそくですが、そちらの国際部の真理子という記者なのですが・・・」

 次の日の朝、由美子は目を覚ました。
 昨日は真理子を空港へ送り出し、夕食を取って、ホテルの部屋に戻るとすぐに眠りに入ったのだ。空港で真理子に明智物産のダム建設計画の書類を持たせた。記事を書くのに役立てて欲しかったからだ。
 由美子は、ベッドから起き上がると、ドアと床の間に挟まれている新聞紙を目にした。宿泊客に毎朝配られるものだ。日本人客には日本の新聞が配られる。
 大日本新聞社は、海外に滞在する日本人のために日本で発刊されるのと同時間に新聞を海外の主要都市で発刊、配達するシステムを持っているのだ。
 スワレシアと日本との時差は、わずか一時間だから、この部屋に送られた朝刊は、日本の朝刊を読むのとほとんど変わらない。
 由美子は、決して、朝刊を読むことが楽しみではなかった。父親の会社の信用に差し障ることが書いてあるはずだからだ。たとえそれが正義のためであったとしても、自分にとっては気に病むことだった。由美子は、父親が好きだ。大事な唯一の家族なのだ。その家族を傷つけることを自分はしているのだ。
 由美子は、愛する父の顔を思い浮べながら、新聞紙を拾い上げ紙面を広げた。
 最初の一面記事は、政治の動きについてだ。新しい内閣改造の動きについて書かれていた。
 真理子は言っていた。書く記事は、トップニュースというわけじゃないから、一面に載るということはない。国際部の定期的な海外の一出来事を記す記事として四面くらいに載るだろうと。幸か不幸か大事件としての扱いを受けることにはならないのである。
 由美子は、二面、三面と開く。そして、四面目に来た。由美子は目を凝らして、そこに書かれている記事を読んだ。
《発展するスワレシア、世界一高いビルオープン 次は東南アジア最大のダム》
 何だか変な見出しだなと思った。四面の上半分をこの見出しの記事が埋めている。下半分は企業広告だ。
 由美子は、記事の中身を読み始めた。
《昨日スワレシア首都クアランコクで高さ世界一の超高層ビル、クアランコクタワービルのオープニングセレモニーが開かれた。高さは地上五百二十メートル九十九階建て。そのうえ、同じ高さのビルが二本並ぶツインビルだ。式典には、スワレシア国大統領マラティール氏も出席し、このビルに象徴されるスワレシア経済の勢いをアピールした。・・》
 記事の横には、クアランコクタワービルの真直ぐそびえる姿を背景にマラティール大統領が誇らし気に微笑んでいる姿を撮った写真が載せられていた。
 由美子は読み続けた。続いて書いてあることは、ビルののデザインがボールペンを立てた形を似せたものだったため頂上が円錐形になっているとか、総工費に200億円もの金額が費やされたとかいう宣伝文句のような事柄だった。
 まあ、いいだろう。真理子もそもそもあのビルの取材に来たのだったから。ダムのことはどう書かれているのだろうと思い由美子は、さらに続けて読んだ。
《スワレシアの次なる世界一は、クアランコク郊外に建てる東南アジア一の貯水量と電力供給量を誇る水力発電ダムである。建設は来月にも着工され、スワレシアの工業と国民生活の近代化に多大な貢献をするものと思われる》
 発電所建設計画の部分はそれだけであった。
 この紙面に載っている記事は、主にクアランコクタワービルのことだ。ダム建設のことは、ほんの数行。記事には、最初から最後まで批判的な言葉はなく真理子に話した問題となっていることは何一つ書いていない。むしろ、称賛記事ともいえる。
 由美子は、次の紙面も見てみた。次はスポーツ記事だ。プロ野球とサッカーのJリーグ。次は、文芸と家庭欄だ。
 由美子は、四面に戻った。また、同じ記事を読み直した。
 真理子は一体何をしているんだ? 由美子は無意味に、さらにもう一度記事を読み直す。何度読もうと、それで書かれた文章が変わるはずはないのだが、やるせない気持ちがそうさせた。ふと記事を読む目がずれ込み、紙面の下半分にあった大きな広告欄を目にしてしまった。
 微笑む美しいモデルと超高層ビルの立ち並ぶ街並の夜景が背景となっている上に、大きな文字が宣伝コピーとして並んでいる。
《皆さんの生活を守り続けて三十年》
 そして、会社名も大きくプリントされていた。《明智物産》そして、別のコピーも大きく、くっきりと印刷されている。
《明智物産は、世界一の高さを誇る超高層ビル、クアランコクタワービル建設に成功し、このたび、建設予定の東南アジア一の規模を誇るダム建設にも携わっています》
 なんということだ。これじゃ、この紙面の記事は、同じ紙面の広告と合わせて明智物産の宣伝に使われているじゃないか。
 一体、全体何が起こったと言うのか! 由美子は頭が混乱してきた。
 由美子は、真理子がくれた名刺をバッグから取り出し、電話の受話器を急いで取った。名刺に書いてある真理子の職場の電話番号を見ながらプッシュボタンを押した。
「もしもし、こちら大日本新聞国際部ですが」
 若い男の声が聞こえた。
「もしもし、そちらに大塚真理子という記者の方いらっしゃいませんか?」
 由美子は言った。
「大塚ですか? 今日は来ておりませんが」
 真理子がいない?
「そうですか。どうもすみませんでした」
 由美子は、受話器を切った。名刺の裏にはボールペンで真理子の住むアパートの住所と携帯電話番号が書かれていた。
 由美子は、電話をかけ直した。
 耳元からプルルと信号音が聞こえてきた。何度も続くが、誰も取らない。しばらくして、留守応答のメッセージが聞こえた。電波の届かないところにいるのだろうか。それとも、真理子の身に何かあったのでは? 恐ろしい胸騒ぎがした。とてつもないことが暗躍しているような気がした。たった一枚の新聞紙面が、由美子にとんでもないことを訴えかけているような気がしてならない。
 由美子は、とにかく帰国することにした。急いで航空会社に電話を入れ、その日の午後の成田行きの便を予約した。

Part 10へつづく。
by masagata2004 | 2007-06-20 21:48 | 環境問題を考える | Trackback | Comments(0)

都会でキャンピング

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将来のことを考えてテントを買っておこうか。
by masagata2004 | 2007-06-19 19:27 | 風景写真&動画集 | Trackback(1) | Comments(0)

映画「OO7は二度死ぬ」 少年漫画のようだった

1967年作の日本を舞台とした007シリーズの映画。DVDを借りてみて、ついでに特典番組も拝見した。

謎の宇宙船略奪事件の真相を究明するためショーン・コネリー演ずるジェイムズ・ボンドは、日本に潜入する。そこから、ボンド・シリーズの非現実ドラマが展開する。

まあ、それでも日本の描写は、それなりに出来ていたと思う。1960年代なのだから、人力車はないと思うのだが、当時の日本の情景は、そのままの姿だ。ホテル・ニューオータニ、オリンピック体育館、国技館、鹿児島の漁村、姫路城、阿蘇山。

驚いたことにボンドと最初の香港でのシーンで、ベッドで寝そべる中国人女性は、映画「SAYURI」で置屋のばあやの役をした女優の若かかりし日の姿であったことに驚かされる。ちなみに彼女はボンド最新作にちょい役で出ている。

だが、忍者軍団は、どう考えても笑えた。忍者軍団が、近代兵器相手に戦うか。まあ、そういうのを出すのが娯楽映画なんだろうけど。しかし、ハリウッドはすごいよな。ヘリコプターの空中戦の撮影中にカメラマンが足を切る事故を起こしてしまったんだから。でもって、火山の中に作ったロケット基地も撮影のため建設したという。うーん、実に凝っている。

また、悪玉の抱えるペルシャ猫が、怖がってか逃げようとするのを必死で押さえているシーンに気付いて面白かった。昔、あれと同じ猫を飼ってたことがあるのでつい吹き出してしまった。

相変わらず非現実的なのは、あれだけ最新兵器や小道具を使うくせに、なぜ火山の基地を見つけたところで、わざわざ援護を呼ぶため海女の女に海を泳いで連絡をさせたのか。一挙に原始時代に戻った感じ。無線で知らせれば早いのにね。

何よりもショーン・コネリーがカツラと肌の色を変えることによって日本人に化けるというのが凄まじく陳腐。コネリーの紋付き袴姿は知り合いの外人を思い出させた。日本人女性と結婚して8ヶ月で離婚した男。こいつの結婚式写真も紋付き袴で、嬉しそうに笑っていた。離婚の原因は浮気だったと。でもって大のボンド・ファン。もしかしてこの映画をみて日本人女性と結婚したのではないかと考えてしまうほどノリの軽い男だ。

ちなみにシリーズでいつものことだが、ボンドがどんなにセクシーかしれないが、女がこうもほいほい気を許すかよと思う。

ところで、ボンドが勤務しているとされるイギリスの諜報機関MI6によるとスパイとして適している男性とは身長でいえば170センチぐらいだと。いざとなったら群衆に紛れることができる人物である必要があるからだ。この映画ではコネリー氏の長身が目に付いた。特に日本を舞台としているせいだろうか。

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by masagata2004 | 2007-06-19 00:28 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)

ダヴィンチ絵画「受胎告知」に思う 

本日、上野公園にある東京国立美術館でレオナルド・ダヴィンチによる絵画「受胎告知」を見に行った。話題の作品だけあって、観覧するのに20分ほど待たされた。

ダヴィンチに特別興味があるわけじゃないが、この絵画のテーマとなる「処女懐胎」に以前から関心があった。医学的には不可能なこと。絵画では天使が、聖母マリアに神の子を宿したことを告げるシーンが描かれている。つまり、通常の男女のセックスを介さず、子供を妊娠したというのだ。神の子だから、そんなプロセスは要らないというのだろう。

西欧世界に見られる「処女信仰」の元凶であるとされる。

私がアメリカに留学していた10年以上前、地球環境を考える科目の講義で、処女信仰は、人間の性に対する嫌悪感の象徴だと教えられた。つまりは処女は純潔である。セックスをしないことは清いことという考えだ。だが、セックスなしでは人類が子孫を残すことは出来ない。それならば、生殖を伴うセックスはよしとし、それ以外の性的行為はいかがわしいものとした。つまりは、マスターベーション、同性愛は子供を作れないからいけないものだと。

異性愛でも、コンドームを使用する避妊行為は罪深いとされた。快楽目的にセックスするなといいたいわけだ。

どうして、性を人々が嫌悪するようになったかといえば、それは狩猟採集から農耕へ移り変わる過程で、それまでの自然信仰から、農地を耕すために木を切り倒すなどの自然征服の哲学が必要となり、それに沿って生きていくようになったからだといわれる。性とは我々の内なる自然だからだ。

だが、その結果はどうだろう。自然破壊の挙げ句の果て、人類は今や滅亡の危機にさらされている。そして、内なる自然である「性」を征服できたかといえば、それは疑問だ。20世紀後半から、性の解放化が進んだ。無理して純潔を守るより、したい時にマスターベーションやコンドームを使用した安全なセックスを自由にするようになった。そして、同性同士の恋愛やセックスも自由にやってもいいと考えが変わってきている。日本も明治からの西洋化前は、性に対してはかなり自由だったのだ。今はなぜか、その西欧の影響を受けて後追い的に自由になろうとしている。

ま、そんなわけでダヴィンチ絵画から人間の性の変遷、つまりは自然に対する考えの変遷を考えてみました。

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by masagata2004 | 2007-06-16 21:41 | アート | Trackback | Comments(1)

あきれたM地所の言い分

最近、腹が立っていることがある。

昨年、住んでいるマンション全体の配管と水道管の交換工事が行われた。そのついでに壁紙の貼り替えを含めたリフォーム工事を行ったが、そのことで思わぬトラブルに見舞われた。

工事が、ほぼ完了したのは昨年の11月中旬。その後、今年の1月3日、天井のランプが明かりをつけようとして紐を引っ張った瞬間、落下した。危うく命を落とすところだった。下の写真は、その後の結果。ランプは粉々に砕け、一歩間違えれば頭蓋骨直撃だった。

b0017892_23522277.jpg


数日後、工事を請け負ったマンションの管理業者M地所が私のところを訪ね、現場を見て修繕すると言ったが、ランプ落下に関しての責任は否定。また、補償も行わないと。

責任も認めず、補償もしないということだったので、工事の再開はずっと拒否、これまで来た。すると最近、M地所の連中から連絡。そして、繰り返し工事再開を拒むと、以下のような回答が。

「照明器具落下につきましては、2月2日の回答書の通りで、元施工の取付が悪く落下したものと思われます。
クロス貼替において、ボード裏にある取付まで予測できません。
ブラケットの補強工事は当社で無償にて対応させていただきます。
支払いにつきましては、6月末までに全額(\713,000)お支払いくださいますようお願いいたします。」

信じられん。天井のクロスを貼り替えるなら、電灯を外し、取りつけ直す作業は必ず含まれるのだから、その強度を事前にチェックするのは当然の行為だろう。それについては「契約外だから」とは何をほざいている。安全管理の当然の常識だ。こっちは、素人なんだし、そんなことに気を配れるはずがない。客の自己責任にするのか。
チェックして問題があれば知らせるのが当然の義務。それをさっさと工事を終わらせたいがために怠慢やって、居住者の命を危険にさらした。

耐震偽装業者とやっていることは変わらん。こういうことを堂々といえる業者がいるとは世も末だ。

もちろん、金は絶対払わん。それどころか、M地所相手に慰謝料を求める訴訟を行うつもりだ。
by masagata2004 | 2007-06-14 20:16 | マサガタな日々 | Trackback | Comments(0)


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