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自作小説「インペリアル・ホテル」 第3章 宮城を眺める

タイムスリップ・ファンタジー、真実の愛を求めて現代から大正時代へ。

まずは序章第2章をお読み下さい。

 車夫は真面目な顔をして言う。敬介は、度肝を抜かれた。こいつは自分をからかっているのか。聞いていて腹ただしくなってきた。
「ここが明治村ですよ。でもって、僕はその明治村の入場門に戻りたいんです」
「いやさ、ここは東京ですよ。あんた頭がおかしいんでないのかね。ほら、すぐそばに帝国ホテルがあるでしょう」
 車夫は、帝国ホテルの玄関口をキセルで指差す。さっき敬介が出てきたところだ。
「あのね。ふざけないでくださいよ。これは昔の古い時代の帝国ホテルの建物をこの明治村に移築して置いた展示物なの。ここは日比谷の帝国ホテルじゃないんだよ」
 敬介は、あきれ顔になって話した。すると、車夫は、
「はは、日比谷って、まさにここが日比谷じゃないか。目の前に日比谷公園があるよ」
と言い、キセルでその方向を指差す。帝国ホテルの玄関と向き合う方向だ。
 敬介は、そこを見ると広い道路の向かい側に雑木林があるのが見えた。じっくりと見ると日比谷公園に似ているような似てないような光景である。日比谷公園と言えば、何度も通り過ぎたことがあるのでよく覚えている。だが、そんなことは考えられない。ここは愛知県の犬山市だ。二百キロ以上離れた場所なのだ。
 おそらく、これは明治村を囲む高原の林なのだろうと考えた。最初にここまで来る時、駆け足で来たためライト館の玄関周囲の風景はよく見ていなかったが、多分、そんなものだろうと思う。
「日比谷公園なはずあるものか。もしそうだったら、ちょっと進めば、そこは皇居のお濠だ」
と敬介は、嘲笑って言った。
「コウキョ? それは何ですか?」
と車夫は、また混乱した顔をする。
「ほらね。あんたは何にも東京のことなど知らない。知っていたら、日比谷公園のすぐ近くに天皇陛下のお住まいがあることぐらい分かるだろうに」
と言うと、
「ああ、あんさん、宮城のことを言っているんですかい。はあ、すぐに宮城のお濠を見せてやりますよ。行きますか。すぐですから」
と車夫が、得意気に言った。
「キュウジョウ」何とも聞き慣れない言葉だなと思いつつ、
「ああ、そんなところがあるのなら連れて行ってくれ」
と返した。とりあえず、この人力車に乗り込もう。しばらくすれば、入場門に戻る行き先が分かるかもしれない。そうすれば、そこから降りて、この変な車夫とはお別れだ。
 人力車に敬介は乗った。視界が高くなった。車夫はキセルをしまい、態勢を整え、ぐっと引っ張る。そして、ぐいぐいと進んでいく。
 進みながら眺められる周囲の光景は、西洋風の石造りの建物がずらりと並ぶ姿だ。建物は低層だが、この辺りの情景は、確かに日比谷公園付近を思い起こさせる。道の広さ。建物の並ぶ整然さ。明治村のアトラクションとして似せて作ったというのか。道行く車はクラッシックカー、通行人は着物や古い洋装。いくら何でも徹底している。し過ぎていると言ってもいい。
「ほら、これが宮城ですよ」
と車夫は指差す。
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 敬介は、目を疑った。まさしく皇居のお壕だ。目の前にどんと広がる。ここは、何ら変わりがない。そっくりそのまま、見覚えのある光景通りだ。ということは、明治村に、皇居のレプリカを造ったということか。そんな話し聞いたことがない。そんな大がかりな展示物があったら博物館の超目玉になっている。
 皇居の石垣とお濠が、東京で見たのと同じように長く広く視界を覆う。違うのは周囲に高層ビルが見えないことだ。考えてみれば、皇居を囲む石垣とお濠は江戸時代からその姿を変えていない。大正時代も現代も同じ姿のはずだ。
 敬介は、ふと思い出したことがあった。それは、高校時代、歴史の授業で習ったことだ。戦前までは、皇居は「宮城」と呼ばれていたのだ。戦後になってから、「皇居」という呼び名が一般的になった。となると車夫が「皇居」という言葉を聞いて、聞き慣れないような反応したのも説明がつく。
 そして、どう考えてもここは、愛知県犬山市の明治村の中ではない。どこか外に飛び出してしまったのだ。まさか、時間まで飛び出してしまったのではないのか。
 愛知から東京、二十一世紀から大正時代か。そんなバカな。
「あんさん、どうするんですかい。その明治村と言うところに行くんですか」
と車夫が呆然としている敬介に呆れた口調で話しかける。敬介は、ふと思った。もしここが大正時代の東京ならば・・
「ねえ、本郷まで行ってくれるかな。東京帝国大学の松原博士の家まで連れて行ってもらいたいんだ、えーと住所は・・」
 敬介は思った。大正時代も同じ住所だったかな。場所は同じでも、住所は変わったはずだが。松原博士、敬介の祖父、当時は有名な物理学者だった人だ。だが、車夫ごときが知っているかな。もし、この男が大正時代の車夫だとしても。
「ああ、本郷の松原博士ですか。帝大にしょっちゅう呼ばれて車で引いたことのあるお客さんですよ。もちろん、お家も知っていますよ」
 車夫は、そう言った。敬介は、その家に行くことにした。松原影清博士の家、そこは、文京区本郷にあり敬介が新築している自宅のある場所だ。

第4章へ続く。
by masagata2004 | 2007-10-30 00:12 | 自作小説

ゴルフってそんなに楽しいですか?

Excite エキサイト : 政治ニュース

そんなことを言いたくなるニュース。でも、どうしてゴルフが好きなんだ。接待スポーツの定番だね。

米留学時代、ゴルフを習ったことがある。大学の授業と、プライベートのレッスンで、本格的にやろうとゴルフセットも買った。今は、そのゴルフセットを売ろうと思っている。

はっきり言って、好きになれなかった。つまらん。なんであんな小さな白い玉を追いかけるのがそんなに楽しいのか。芝生は農薬だらけ。時間もかかり過ぎ。

ある意味、接待のスポーツだからと、好きでもない人がしている感じがする。

ゴルフよりもテニスや乗馬の方が楽しい。それかボーリングの方が楽しい。要は、自分の好きな、していて気持ちいいスポーツをすればいい。

ところで、この守屋という男、およそゴルフの似合う男じゃない。かっこわるい外見。

ゴルフとは、そもそも、こんなスタイルでやるんだよね。それに見合う人がすべし。
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by masagata2004 | 2007-10-29 21:54 | スポーツ

毛染めビフォアフター

髪の毛の白髪が気になり、1年以上ぶりに、その白髪を目立たなくするための毛染めをしました。

前と後では、白髪の目立ち具合が断然代わり、若返った感じです。

見比べてみてください。

こちらが毛染めの前、

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そして、その後は、

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by masagata2004 | 2007-10-28 16:04 | マサガタな日々

裁判所はいつも権力側に対しては性善説

Excite エキサイト : 社会ニュース

原発が必要だと分かっていても、建っている場所が大地震がいつ起こってもいいような場所でしょう。耐震しっかりやっていますっていっても、実際何か起こったら、結果は分からないんだから。それこそ、阪神大震災でも、柏崎刈羽でも安全神話の崩壊は、はっきりと目にしただろうに。

資源がないから仕方ないとかいうけど、いざ事故が起こったら、チェルノブイリみたいになるかもしれないんだぞ。杞憂だというレベルじゃなかろう。原状回復に6世紀もかかるんだぞ。今でも汚染区域内に500万人も人が住んでいる。

まあ、司法は法律の範囲内でやっとの判断しか下せないから、こういう結果もあり得ると思っていたけど、新潟の原発で地震が起こった後に、こんな判決出すとは。裁判長の名前、宮崎章だっけ。覚えておこう。地震が起こってメルトダウン起こしたら、どう責任取るのか。

ちなみに資源がないから原発といいながら、原発だって原料のウランを外国から輸入している。石油だけに依存するのは問題だからリスク分散という考えだけど。どうして、風力や火力のようなまったくエネルギー源の輸入が必要ない発電の開発をしないのか。そりゃまだ途上段階という点もあるけど、日本の場合は、電力会社やその労組の既得権維持が事態の打開を阻んでいる。じっさい、そういうのを取り外したら、もっと高い割合で再生可能エネルギーを増やせるのに。この国は省エネ技術、特に発電タービンなどの動力に関してはぴかいちだろう。

ああ、今、出来ることといったら、八百万の神に頼むことぐらいだ。酷すぎる。判決も酷いが、未だに原発をいいものだと勘違いしている世の中が酷すぎる。

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ちなみに私が記者を務めるJANJANで、今回の判決に関しての提案を書きました。グーグルの「浜岡原発」関連ニュースにも掲載されました。

浜岡原発震災の「フェイク・ドキュメンタリー」製作を望む

ちなみにチェルノブイリに関しては、こんないいレポートがあります。現在の被災地の様子です。

日本がこんな風になるとは考えたくありませんよね。
by masagata2004 | 2007-10-26 23:30 | 時事トピック

小説で地球環境問題を考える Part 18

「ミスター・イシダ、大変です」
と秘書がドアを開け、書類を読んでいた英明に駆け足で近寄ってきた。手には雑誌を持っている。
「どうしたんだ。突然、ノックもせず入って来て、何事だ」
「この記事を読んでください」
 秘書は、雑誌を手渡した。ニューズマンツリーという有名なイギリスの雑誌だ。この雑誌は世界中で読まれている。英明は、不安を覚えながら、さっとページを開き、その英文の記事を読んだ。記事のあるページには、見覚えのある場所の写真が載っていた。
 英明は青ざめ、仰天した。
 記事の見出しは、『スワレシア政府と日本企業の企む環境破壊と人権侵害』だった。
 その日本企業の名前は、アケチと実名で記されている。ダム水力発電所建設計画に関係して起こった様々な出来事がこと細かく記述かれていた。
 そもそもが計画の発表が建設予定日の二ヵ月前という突拍子もない時期であったこと。周辺に住む地元住民の反対集会を政府が力で抑え込み中止させたこと。周辺住民や森の中に住む原住民を無理矢理立ち退かせようとしていること。また、膨大な面積の熱帯雨林が伐採される運命にあり地球にとってはかけがえのない自然の宝庫が失われていくことなどが事細かに記されていた。
 記事の内容は、明智物産にとっては、とんでもないイメージダウンとなるものだった。国際的批判を受け、これからの業務に支障をきたすことは間違いない。
 だが、まさかダム建設が中止にはなったりするまいと英明は思った。
 反対など、最初から予想されていた。だからこそ、ぎりぎりになって計画を公表したのだ。莫大な金がすでに動いている。明智物産は、スワレシア政府から、巨額の建設費用を受け取っている。そして、、明智物産は、あの通産大臣に、自分を通して莫大な賄賂を渡したのだ。
 日本国内の事業では慣例としてきたことだ。役人に賄賂を渡し、自分達の企業に便宜を図ってもらうこと。公開入札などと称しながらも、落札できる相手は事前に決まっている。日本企業は、外国に出ても、同じことをやるのだ。今度のダム建設入札も、そのいつものありきたりのやり方で仕上げたことだ。
 とんでもない事態が起こるようであれば、あの通産大臣にまた頼もう。あの男は、金を渡せばどんなことでもやってくれる。この事業は、何としてでも成功させなければ。これらすべて会社のためだ。いずれ自分のものとなるあの会社のためなのだ。
 ドンっと、男が入って来た。スワレシア人の部下である。
「ミスター・イシダ、大変です。建設予定地の周りで地元住民と環境保護団体のデモが行われています」
 英明は、体が震えた。怒りで体が震えたのだ。環境保護団体とは、英明が、この世でもっとも軽蔑視する集団だ。彼らは、無知で妄想に取り憑かれた理想主義者たちだ。自然保護などという文句を使って、会社の事業の邪魔を徹底してしたがる。そして、利益追及で生きている資本家を悪魔呼ばわりする。自分達が、この世で唯一の正義漢とでもいいたげな顔をする。もっとも一番の悪魔は、奴らだ。
 自分達の毎日の生活が、どれだけ環境破壊に基づいて支えられているのかまともに知ろうともしない。集会に行くのに乗る車、それが出す排気ガスが、どれだけ大気を汚染しているか。熱帯雨林の伐採反対だと、その伐採された木で作られた家具のある家で普段は優雅にくつろいでいるくせに。
 どの道、奴らはただの愚か者でしかない。一つの建設事業が波及する経済効果というものは、多大なものだ。周辺の住民には職を提供出来る。スワレシアの産業は、膨大な水と巨大な発電源を手に入れることによって、さらなる発展を遂げることになる。周辺の住民には、優先的にダムでの職と当面の保障金を提供する。貧しい農村暮しより、ずっと割りのいい給料がもらえるのだ。反対する気などすぐに失せてしまう。環境保護団体は、祭りで騒いでるように「反対、反対」を唱えるだけ。いずれは飽きて立ち去るだろう。
 英明は、スワレシア人の部下の方を向いて言った。
「君、すぐにブルドーザーとその他、伐採のための準備を指示してくれ」
「しかしまだ、建設開始日には、間がありますが」
「待ってなんかいられないさ。愚か者どもにさっさと現実を教え込ましてやりたいんだ」
 英明は思った。これはいい機会だ。どうせなら派手にやろう。派手にやって世間の注目をこれまで以上に集めるのだ。そうすればあの女、由美子は正義感に苛まれ、解決策として自分と結婚するしかないことを思い知るだろう。

東京 野村総合病院の特別室
 丸二日間、父に寄り添い、さすがの由美子も疲労困憊であった。
 由美子は、弱りきった父、清太郎の姿を見て、これまでになく胸が詰まる思いだった。守ってやれるのは娘である自分一人しかいない。こんな頼りない自分しかいないのだ。
 バンっと、病室のドアの開く音がした。由美子は、仰天した。
「健次、あなたどうしてここに?」
「大事な彼女が苦しんでいるんだ、すっ飛んで来たくなるさ」
 健次は、由美子を真剣な眼差しで見つめ言った。
 由美子は、涙がこぼれ出た。そして、さっと健次に抱きついた。
「健次、わたし、辛いわ。今まで自分は世間のこと何にも知らず、お父さんに頼りきりになって生きていたの。そして、今は、お父さんに何にもしてやれない。何をすればいいのかさえ分からないのよ」
「由美子、安心しろ。俺がついている」
 健次は、涙で顔の濡れる由美子を抱き寄せた。
「う、う、、由美子、由美子」
と清太郎の弱々しい声が聞こえた。毛布から手を伸ばしている。
「お父さん、どうしたの、私よ」
 由美子は、さっと清太郎の手を取り握った。
「由美子、すまない。もう駄目だ。おまえには、あの会社を残す。英明君と助け合ってやってくれ。」
「お父さん、私のことや会社のことなんて心配しないで。自分の体のことだけ気遣って。きっと良くなるわ。元気を出して」
「由美子、もういいんだ。わしは、十分生きた。おまえのような娘がいて、すばらしい人生を送れたよ。もう何も悔いはない」
「やめて! そんなこと言わないで。お父さんは死んだりしないわ」
 由美子は、必死に叫んで言った。
「由美子、この人は?」
と清太郎が、健次の方を見つめ言った。
「あ、僕は、由美子さんの友人です。健次といいます。はじめまして。突然の御訪問で大変申し訳ございません」
 健次は行儀よく挨拶をした。
 バタン、とドアが開いた。看護婦と警備員が入ってきた。
「この人です。勝手に私たちを振り切って病室に入ったのは!」
と看護婦が、健次の方を指差して言った。
 警備員が、健次に近づき、腕をつかんで引きずった。健次は、警備員の引きづるまま素直に廊下へ出た。由美子も、引きずられる健次の後をついて行った。
「待って、この人はいいのよ」
と由美子は声をかけ、看護婦と警備員に健次が自分の友人であることを説明し、健次を解き放させた。
「全くもう、大胆なことをするんだから」
 由美子は、怒った表情を見せた。健次と由美子は、病院の廊下の片隅にある小さな待合室に二人きりとなった。
「あいつらには、何度も説明したさ。由美子にとって俺が一番大切な男だって。だが、全然信じてくれなかったんだ」
 由美子は、思わずクスっと笑ってしまった。ここ最近は、笑う気分など全然なれなかったせいか、何とも不思議な気分だった。
「由美子、日本に帰ってきたのは、おまえに会いたいがためだけじゃない。おまえの親父を助けることが出来るかもしれないと思ったからだ」
 由美子は、健次の言っていることが信じられなかった。
「うそ、そんなことができるの? 言っておくけど父は末期癌なのよ」
「そんな大病人さえ治せるかもしれない薬を持ってきたんだ!」
 健次は、着ていたジャケットの内ポケットからビニル袋を取り出した。ビニルの中には、水に浸した数本の草が入っていた。
「これが?」
 由美子は、不可思議な表情でそのビニルの中の草を見つめた。由美子には、ただの雑草としか見えなかった。
「由美子さん」
と野村院長が現われた。
「野村さん、どうしたんです?」
 野村は、何かを由美子に訴えかけるような表情をしている。野村にとって初めて会う健次のことが気になっているのかと思い、紹介しようとしたが、野村は、目の前の安藤のことは気にも留めず、待合室に置いてあるテレビのスイッチを入れた。
「見てください。お父様の会社のことをやっています」
 つけたチャンネルでは、ニュース番組の生中継が放送されていた。マイクを手に持ちながら話すリポーターが、ある場所のデモの様子を背景にして立っている。見覚えのある場所だった。
「私は現在、スワレシアは首都クアランコクから車で二時間のところにあるダム建設予定地に来ています。ご覧の通り、この一帯は熱帯雨の森で、建設に当たっては当然のこと、木々は伐採されます。農業を営む周辺住民や森の中で暮らすペタンと呼ばれる先住民の人々は立ち退きと移住を強制されています。スワレシア政府は、建設計画を実行のほんの二か月前まで隠していたため、突然の発表に住民から怒りの声が上がりました。そして、今その怒りが爆発し、村の住民やスワレシアと日本と欧米の環境保護団体が、反対デモを繰り広げている模様です」
 由美子は、自分が不思議な心の感触を受けているのに気付いた。父の会社が建てるダム建設予定地が、反対デモを受けている。それが、テレビのニュースとして報道されているのだ。こんな素晴しいことはないと、感激しているのだ。戦いの芽がやっと出たことを知った喜びだ。
「由美子さん、大丈夫ですか。立て続けにとんでもないことばかり」
 野村は、心配そうに由美子を見る。由美子は、にっこりと笑い言った。
「私は平気よ。全然、平気だわ!」

Part 19へつづく。
by masagata2004 | 2007-10-26 10:57 | 環境問題を考える

遊び半分にそう答えただけでしょう

米国の4人に1人、「恋人はインターネットで代用可」 | Excite エキサイト

本当に恋人のいる人は、そう答えないし。恋人のいない人でもそう聞かれると、そうかもな?と遊び半分に思うもの。

まあ、暇つぶしの娯楽になる、中には恋人ぐらいにはまっている者もいるのだろう。ネットを通して恋人になりうる人に出会えるかも、と期待をしている人もいるでしょう。

こういう調査の結果を見て、人間関係が希薄になっていると危機感を煽るような学者がいるけど、昔はテレビやラジオが、人間関係に悪影響を与える代物と思われていたよね。

だから、どうってことない話し。
by masagata2004 | 2007-10-25 23:11 | 時事トピック

小説で地球環境問題を考える Part 17

地球環境問題を小説で説いてみようと思って書きました。自作小説ですが、環境問題を考えるための記事と思ってください。

熱帯雨林を守ろうと奮闘する環境活動家と破壊を進める国家及び企業の対立から浮かび上がる不都合な真実。

まずはPart 1からPart 16を読んでください。

 英明は、ホテルに戻り野村院長に電話を入れ、事情を確かめた。  
 しかし、今問題なのは、社長が倒れた原因である癌だ。とても危険な状態であと一ヵ月もてば幸いという。今すぐ死亡ということになれば、ちょっと面倒なことになる。まだ、由美子と結婚していないのだ。あの女と結婚しなければ、明智物産乗っ取りは不可能だ。あの女の夫となり、明智物産の正式な後継者と明智清太郎が生きている内に認めさせるのだ。
 英明は思った。ダム建設をさっそく開始するのだ。あの森に手を加えるのだ。伐採を始めなければ! そのことで由美子に結婚を迫らせるのだ。
 開始予定日までには、あと二週間ある、しかし、こんな事態だ。予定を早めよう。これであの女にプレッシャーを与えることになる。
 あともう一つあった。あの健次という男だ。あの男が邪魔だ! あの男がいるかぎり、由美子は自分と結婚したがらない。健次を直ちに消すのだ。そして、あの男のやっている研究にも何だかの手を加えなければ。何でも癌細胞を殺す薬草を見つけただと、信じ難い話だが、ほっておけることではない。一度殺すチャンスを逃した悔しさも拭いたい。
 英明は、電話の受話器を取った。プッシュホンを押した。この手の問題を解決する現地の組織につながる番号である。
[あんたか。もう一度、あの男をやってくれ。今度は失敗するなよ。手のこんだ真似は必要ない。思いっ切りやってくれればいい」

東京
 由美子は夕食を清太郎のいる特別病室に運んでいた。由美子は、ある決意を胸に秘めていた。もうここまで来たんだ、包み隠さず、何もかもを話そう。父はそれを嫌がるかもしれない。だが、このままでいるのは辛過ぎる。
 由美子は、病室に入った。
「お父さん、夕食よ」
 清太郎は、目を開け体を起こした。由美子は、父のベッドに備え付けてあったテーブルに食事を置いた。
「ありがとう、由美子」
 清太郎は、昨日に比べて、さらにやつれている。箸を取り、黙々と皿の上の食物を取り口に運んだ。由美子は、その姿をじっと見守るように眺めた。
 清太郎は、十分ほどして箸を置いた。出された食べ物の半分も食べてない。
 由美子は、食事をすぐに片付けた。清太郎は、再び目をつぶろうとする。
「お父さん、とても大事な話があるの」
と由美子が言った。
「後にしてくれ、今疲れているんだ」
 清太郎は嫌そうに言った。
「野村先生から聞いたわ。末期癌なんでしょ」          
 清太郎の目がぱちっと開いた。
「どういうつもりだ、そんなこと聞き出して」
と怒鳴るように言った。
「どういうつもりもないわ。わたしはお父さんの娘よ。お父さんのことがいつでも心配なのよ」
 清太郎は、ぐっと押し黙った。父と娘は 、真剣に見つめ合い、沈黙が流れた。 
「全くしょうがないな、おまえは・・」
 清太郎が、溜め息をつきながら言った。
「なら、これでよく分かっただろう。わしがおまえに、急いで我が社の一員となって頑張ってもらいたいことが。将来的には、おまえに明智物産を継いでもらいたい。その助けとして、英明くんとの結婚を勧めていることも。もう、わしの命も長くない。死ねば会社はおまえのものになる。今はまだ、おまえがあの会社を運営するのは無理だ。だから、英明くんの助けを借りて、あの会社を守ってもらいたいんだ。今までおまえのためを思ってあの会社を大きくしてきた。おまえにあの会社をいずれ譲るつもりでだ」
 由美子は、言った。
「お父さんは、私のこと何にも分かっていない」

スワレシア、クアランコク
 研究室の中で、健次は、堀田と一緒にいた 今は、コンピューター画面に目を通している。あの草の成分の分析結果を見ていた。驚くことに、コンピューターでさえ解析不能な未知の成分が数多く含まれていることが分かった。これまでの研究生活の中でこれほどまでに興奮したことはない。
 時計は、午前十二時を指していた。健次は、二日間、飲まず食わずの上、十分な睡眠も取ってない。だが、それが全然苦痛ではないのだ。目の前の新発見にしがみつかずにはいられず、研究室を離れられないのだ。体に疲れなど感じない。むしろ時間が経つごとに、気分が高揚してくるのを感じがする。
「健次、張り切る気分も分かるが、少しは休みを取れよ」
「何言ってんだ。一刻の猶予もないんだぜ。この草は、癌で苦しむ何千万という患者の命を救える。それにあの森をもだ。休んでなんかいられるか。疲れているのなら、おまえは帰っていい。俺一人でここにいる」
 今、この研究室には、堀田と健次の二人しかいない。そして、この研究所の建物の中で、こんな夜遅くまで残っている学者は、この二人だけである。
 堀田は疲れていた。自分は健次ほど体力のある方じゃないと分かっていた。
「じゃ、俺は帰るぜ」
と堀田が言った瞬間、ガッシャーンという窓ガラスの割れる大きな音がした。
 はっ、と驚いた瞬間、部屋の中は火に包まれた。火炎瓶が投げ込またのだ。
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「逃げるぞ!」
と堀田は叫んだ。
 健次は、立ち去ろうとしたが、
「待ってくれ、大事なサンプルとデータが!」 コンピューターのデータをまだ保存していなかった。
「そんなこと言ってる場合じゃないだろう」
「ちくしょう、せめてサンプルだけでも」
 健次は、草の入ったビニル袋を手に取った。さっとドアを開け、実験室を出る。
 二人は、大急ぎで廊下を走った。研究所の火災報知器が鳴り響いた。
 研究所の表玄関にまでたどり着いた。ドアを、さっと開け外に出る。むっとする夜の熱気が二人を包みこんだ。二人が、ふと立ち止まると。
 その瞬間、パン、パン、と何かが炸裂する音が聞こえた。銃声だ。自分達目がけて撃ち放たれたているのだ。
 二人は、また走る。
 パン、パン、銃声はまた続く。銃を持った男達が、暗い夜道から追いかけてくるのが見えた。
 二人は、ひた走る。
 パン、パン、パン、恐怖の音は追いかけてくる。
「うわあ」
と堀田が叫び声を上げ、どてんと倒れた。
「堀田!」
と健次が、はっと振り向くと多量の血を流す堀田の姿があった。銃の弾が当たったのだ。背中から腹部を貫通し、重傷だ。
 健次は立ち止まり、応急処置を施そうとした。だが、銃を持った男達は、容赦なく追いかけてくる。このままそばにいれば自分もやられてしまう。
 ウイーン、ウイーンと、消防車のサイレン音が聞こえた。
 銃を持った男達は、突然現れた消防車を見ると、立ち止まり、もと来た道を折り返すように走り去った。

 一時間後、健次は、国立クアランコク病院の手術室の前にいた。堀田が、救急車で運ばれた直後から、緊急手術が施されていた。
 健次は、恐怖に震えていた。自分も一つ間違えれば、同じ目に遭っていた。そのうえ、命を狙われるのはこれで二度目だ。一体誰が? いったい誰が自分の命を狙っているのか。その上、研究所を火事にまでして、せっかくの実験データを焼失させた。自分達の研究を台無しにさせたのだ。いったい誰がそんなことを? 何の目的で? 健次には皆目、見当がつかなかった。
 そんなことを考えながらも、健次は堀田のことが心配でならなかった。自分のせいでとんでもない目に遭わせてしまったみたいだ。そのことが、胸にどっと、のしかかってくる。気が付いてみると、恐ろしいまでに体が疲れていた。張りつめた緊張感のせいだ。突然、眠気が健次を襲った。
 
 起きると、そこはベッドの上だった。手術室前の廊下の長椅子でなく、朝陽の差し込む病室の中だった。
 いったいどうなったんだと、頭を混乱させていると、一人の看護婦が入ってきた。
「こんにちは、日本の人。昨日は大変だったわね。とっても疲れていたのね。ぐっすり眠っていたわよ。目覚めにはこれを飲むといいわ」 
 看護婦は、にこにこと健次に英語で話しかけた。右手にはコーヒーの香りが漂うカップを持っている。
「いや、どうもありがとう。なんとか、回復したような気がする。ところで、ぼくの友人はどうなりました?」
「ああ、あの人なら大丈夫ですよ。撃たれたところは急所を外れてましたし、手術は成功して、何とか危険な状態は脱しました。まだ、あなたの何倍も休息が必要な身ですけどね。とにかく、命は取り留めたんだから安心してください」
 看護婦は、にこにこしながら言った。健次はコーヒーを受け取ると、ぐいっと飲み込み目をぱっちりと開けベッドから飛び出した。。
 健次は、堀田のいる病室に向かった。病室の前には、警察官が一人立っていた。それは、護衛のためだった。健次が、警官に自分のことを話すと、すぐに病室に入れてもらえた。
 堀田は、青ざめた顔で、じっとベッドに横たわり体には点滴用の管を何本か注射させられていた。だが、健次を見ると、目をぱちりとさせた。
 健次は言った。
「すまない、堀田、こんなことになってしまって。よく分からないが、どうやら俺が原因みたいなんだ。おまえは、運悪く巻き込まれてしまったみたいでな」
 堀田が口を開けた。小さく枯れた声を出す。
「大丈夫さ。俺のことより、それよりもおまえは大丈夫なのか。ここにいてはかえって危険じゃないのか。日本に戻った方が安全だ」
「何言ってんだ、堀田! 今、おまえのことをほっておけるわけないだろう」
「お、俺は大丈夫と言ってるだろう。どうだ、彼女に会いに行ったらどうなんだ。彼女のことが心配だろう。お父さんが大変なことになっているのならなおさらのことだ。何か役に立つかも知れない」
 堀田は、そう言いながら真剣な眼差しを健次に送る。
 健次は、片手に薬草のサンプルを入れたビニル袋を握り締めていた。

Part 18へ続く。
by masagata2004 | 2007-10-25 22:38 | 環境問題を考える

特等席

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by masagata2004 | 2007-10-23 15:14 | 風景写真&動画集

またもや争いごとです。

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竹柱の次は、独居人イヤよ、ですか。
by masagata2004 | 2007-10-21 12:33 | 風景写真&動画集

雨後の筍

ここ数年、思わぬものの芽が2本も出て、成長していく写真を撮ることに成功しました。題して「雨後の筍」。

まず何もなかったところから、
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芽が出て
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1本目が成長。
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そして、2本目も芽を出し、
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にょきにょきと背を伸ばし、
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皮が剥けて、成長しました。立派な2本の竹柱が登場。

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このツインビルが出来上がるにあたり、周辺では大騒動。まずは、日照権を侵害するとして住宅街の人々が反対の幟を各戸に掲げ、次にショッピングセンターが建物の中に出来るということで、商店街の人々が大反対。結局、建ってしまったけど。

ちなみにこのビルは、マンションのようだけど、高層マンションは、はっきり言って住みにくいですよ。経験者が語ります。出不精になっちゃいます。エレベーターで上り下りする時間って思った以上に長く感じる。

ツインの超高層ビルといえば、911を思い出しますよね。21世紀の未来像としてかつてはもてはやされましたけど、もう何だか不穏な時代を象徴するものにイメージが変わってきたような。

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by masagata2004 | 2007-10-19 21:42 | 風景写真&動画集


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