<   2008年 12月 ( 19 )   > この月の画像一覧

人生教訓小説2 能あるさくらは葉を隠す 第1章 アイドル誕生

2008年、最後の日。今年もいろいろとありました。

振り返るといろいろですが、それよりも来年はどうなるかを予想しましょう。来年は、アメリカに続いて日本も政権交代が起こるでしょう。民主党政権、小沢一郎総理かな。

まあ、そんなところで、政権交代を前に、政治をテーマにした人生教訓小説を書きたいなと思いました。政治とメディアの関係ともいえますかね。そして、政治とメディアと一般庶民の私たち。

そういうのを考察したいなと思い、携帯小説風の短編をこれから連載します。すでに終わった「夢は叶わない」に続く、人生教訓小説、お楽しみ下さい。実在の人物とかけ合わせたところもあり、おもろいかと。

能あるさくらは葉を隠す

上原サユリは、表参道を歩いていた。

身長175センチの長身、体重は60キロ、顔はというと、本人も周りも、ブスではないが、とりいって美人でもないという評価。何せ、近眼のためいつも黒縁の眼鏡をかけているから、実際、美人であっても顔ははっきりとしない。本人も、美人であるということを心懸けているわけではない。顔を含め容姿に自信があるというわけではないが、コンプレックスがあるわけではない。

だが、頭脳は抜群だ。彼女は東大生で、近々、卒業の予定、そして、卒業後の就職先も決まっている。何と、就職先は財務省。キャリアの官僚になる予定だ。それなりお国のためになる奉公をしたいと考えて志望した就職先だ。

冬が深まり、寒々とした中、卒業後の自分に希望を膨らませていた。そんな彼女に一人の男が声をかけた。
「やあ、そこのお嬢さん、なかなかいかすね。実をいうといい仕事を紹介したいんだが、僕についてきてくれる。君なら、何億円って稼げるよ」
なんだ、よくあるスカウトか。だいたい、この手の誘いに乗って行き着く先は風俗と相場が決まっている。下らない。無視して通り過ぎよう。
すると、男は、彼女のバッグの外ポケットに名刺をつっこんだ。
「じゃあな、真剣に見込んでいるんだよ。気が向いたら、電話して。俺の名は団十郎。田母神プロダクションのマネージャーやっているんだ」

彼女は聞こえないふりをして通り過ぎた。しばらくして、忌まわしい名刺をどこかのゴミ箱に捨てようかと立ち止まり、バッグの外ポケットから名刺を取り出そうとしたが、突然、バッグの中の携帯電話が鳴り出した。携帯を取って「もしもし」と反応する。
「サユリ、大変よ。ケンジが突然、病院に運ばれて危篤状態よ」
と神戸にいる母から電話だ。ケンジは、サユリの弟で、今は高校1年生だ。小さい頃から心臓が弱い。何度か入院することはあったが、母の声の調子から、今度はかなり深刻らしい。

サユリは、神戸に帰ることにした。駅に着いたと同時に病院に直行。弟は集中治療室に入れられていた。主治医は、サユリと母のゆかり、父の泰三にこう伝えた。
「今度ばかりはかなり厳しいです。これから先、もっても半年でしょう」
「そんな、治療する方法はないのですか?」と母がいうと。
「何度も申している通り、ケンジ君の病気は先天的な心臓の欠陥によるもので、これまで何度も対症療法をほどこしてきましたが、体も成長し、限界です。根本的な手術をしなければいけないのですが、日本では、そこまでのことをする医療技術はありません」
「外国に行けば可能なのですか?」とサユリ。
「はい、アメリカのフロリダに、その手術をするための技術を持った病院があります。心臓の構造を変える手術ができます。ただ、保険は適用されませんし、費用は渡航費を含めかなりかかります」
「どのくらい?」と泰三。
「5千万円ほど」
「え、そんなに」と驚愕するゆかり。
どだい無理な話だ。というのも、上原家は、輸入美術品を取り扱っている店だが、昨今の不況で売上が伸び悩み、赤字続きで倒産の可能性さえあるほどだ。貯金や資産はろくにない。
このまま弟を死なせなければいけないのか。一家は悩んだ。

サユリは、病院の待合室で一息ついた。コーヒーを飲みながらテレビをぼんやりと見ていた。すると、芸能ニュースの番組。数々のスーパーアイドルをスカウトした名プロダクションが特集として紹介されている。
「さて、田母神プロダクションですが、スカウトの達人でもある団十郎マネージャーと社長の田母神さんとお話をしてきました」
とインタビュー映像に変わる。
団十郎というマネージャーが登場。年は30代前半ぐらいで、見覚えのある顔だ。
「アイドルを見つけるこつとはどんなものですか」
「意外に普通ぽく見える人こそ、ダイヤの原石だったりする。一目で分かるんだ。歩いている物腰とかで。服装や化粧が地味であっても、中身の輝きはすぐに見分けられる」
と団十郎。あの時の声と話し方だ。
社長の田母神が現れた。小柄な50を過ぎたぐらいの中年男だ。
「社長、またもや、スーパーアイドルは現れますかね」
「今、探しているところなんだ。だが、団十郎、最近、すごい娘を見つけたんだって」
「本当に?」とリポーターが興味津々にきく。
「はい、ついさっき、表参道でね。声をかけただけで、彼女ならアイドルになれると確信したんだけど、でも、どこの誰だかは分からないままです。しかし、見つけたら、必ずデビューさせます。即金で何千万でも払ってもいい」
「そんなに確信があるのですか」というリポーターに社長が
「団十郎は今まで、外したことはない。確信を持って言おう。その娘がわしのところでデビューする気なら、即金で何千万円でも払おう」
自信ありげに言う。

サユリは、バッグから名刺を取り出した。名刺には、田母神プロダクション マネージャー 中村団十郎 とあり、携帯電話の番号も書かれている。

サユリは、携帯電話にその番号を打ち込みかけた。
「もしもし、団十郎です」と聞き覚えのある声。
「表参道の女よ」
「待ってました。反応があるのではないかと思って、テレビに出たんだ。どう、今すぐ、表参道の私のプロダクションに来てくれるかな」

サユリは、新幹線の駅に向かった。東京へ引き返すのだ。

表参道の田母神プロダクション

サユリは、二人の男にじろじろ見られている。こんなに男から激しい視線を受けたのは生まれて初めてで恥ずかしい感じがした。

数分後、田母神が言った。
「よし、決まりだ。すぐにでも、私のところで働いてくれないかね」
サユリは、言った。
「実をいいますと、私がここに来たのには特別な理由があって・・」
と自分が財務省の就職が決まっている東大生で、弟の心臓病治療の金欲しさに来たことを告げた。
「つまりすぐにでも金が欲しいということか」と社長。
「ええ、そうですけど、まさか冗談でしょう。即金で5千万円だなんて」とサユリ、つっかかるように言った。そもそも話しが上手すぎて詐欺ではないかと疑っている。
「まあ、東大にいくような才女なら、怪しいと思うのが当然だろう。だが、真面目な話しだ。うちはこれまで、こんなやり方でアイドルを生み出してきた」
「私に何が出来るというのです。東大出のアイドルだなんて。歌も歌えないし、俳優のような演技もできない。それに、そんなに美人でもないと思いますけど」
「いやあ、君がするのは、主にCMモデルだったり、司会の付き添いのようなことだ。見かけは、何とでも調整できる。これからが楽しみだ」
「整形でもしろと」
「いやあ、見たところ、元がいい。眼鏡を外した君の顔は100カラットダイヤの原石のようだ。君も気付いていないようだが。後はちょっと磨くだけ。それから、スタイルは背が高い上に、足も長いようで、抜群だ」
サユリは田母神を見下ろしていた。この男はかなり小さい。
「ダイエットを少しして、もっと細身になれば完璧。そのくらいならできるだろう」

なるほど、単なるモデルか番組司会の付き添いか。でも、そんなので5千万円を即金で。プロダクションとしてはその何倍も、見返りを求めるはずだが、それを返せるほど自分が稼げるかが心配だ。それにアイドルなんて。

サユリは言った。
「私には自信がありませんし、それにアイドルなんて仕事、向かないと思います。はっきりいって恥ずかしいです」
「だよな、東大のエリートさんには。でも、金をどかっと稼ぎたいんだろう。周囲の目が心配なら、芸名で、身元は分からないようにしてあげる。それにこれから変身したら、今までの君を知っている者は見分けがつかないだろう」と団十郎。
でも、サユリは嫌だ。何だか、キツネか狸に騙されているようで納得がいかない。
「5千万円を即金で払えば納得がいくというのかい。まずは5千万円を払おう。それからは、歩合制だ。おそらく、君は5千万を差し引いても、1億は下らないほどの報酬が手にはいると思うよ」

サユリは、5千万円を父の会社に高級家具を購入する形で払った。丁度、輸入美術品のオークションをやっていて、数点の高級家具を最低価格に5千万円を上乗せする代金を払うという形だ。最低価格の合計は1千万円ほど、それが会社の仕入れ値と輸送などの経費を合わせた代金。6千万円を匿名のクライアントを装い払う。1千万円分は、別ルートで売却し戻す。実質上、父の会社に5千万円を払ったことになり、それがまるまる儲けとなる。

弟のフロリダ行きが決まった。

さて、芸名が必要になる。団十郎がつけてくれた。
「上野さくら」。サユリからさくらのイメージに変身するためだ。

数ヶ月後のデビューを控え、眼鏡をコンタクトに変え、ダイエットに励んだ。

上野さくら、公式発表では年齢は22歳から19歳となり、学歴は東大卒から高卒に。体重は50キロ。髪の毛は、短髪のストレートから、肩まで伸びるカールの入った茶髪のつけ毛。リボンにアクセサリ。手には花柄のつけ爪。顔は自然な美しさを演出しているように見せる厚化粧。ピンクとシルバーを基調とする衣装。いつも、ピンヒールにミニスカート、それがトレーとマークとなった。

話し方は、落ち着いた低めの声から、子供っぽく高めで舌知らずの口調。

テレビ初デビューの第一声は、「みんな、うえの・さくらです。よろしくーね」

さくらは、全てを計算し尽くていた。

第2章へつづく

この小説の著作権は、このブログの管理者マサガタこと「海形将志」にあります。
by masagata2004 | 2008-12-31 18:10 | 時事トピック

税金は海外旅行保険のようなもの

Excite エキサイト : 国際ニュース

このニュースを聞いて、またもや若き青年に対して「自己責任論」が奮闘しそうだが、今や、誰もが海外に行く時代。事件が起こった当時のイランは、確かに危険だったが、外務省が提供する情報では「渡航の是非を検討すべき」という程度。以前、市民メディアJANJANにこんな記事を書いたので参照。被害者を責めるのは、お門違い過ぎる。

最近は、どこに行っても危険度はますばかり。つい最近、空港封鎖が起こったタイ、テロ襲撃が起こったインドのムンバイなんていうのがいい例。

なんにしろ、誘拐などの重大犯罪は、被害者ではなく、加害者が悪い。
被害者の不用心さや目的の不純さは、別問題だ。

2億円というのは大金だが、そのために我々は、常に税金を払っているのだ。
海外旅行保険と同じようなもの、一定の掛け金を払うけど、場合によってはその何十倍ものコストがかかるサービスを受ける権利を持てる。安心を買うという奴。

主権者の市民が政府に要求できる当然の権利と表裏一体である納税の義務を果たしているのだから。

まあ、彼なりに申し訳ないと思うのなら一部を本人の可能な範疇で払ってもいいけど、誰でも起こりうることと認識しておこう。

どうせ払うなら、NGOやNPOにしたらいい。そっちの方が有効に使って貰える。全く払う必要もない。社会人になって決められた税金払えばそれで十分。

だが、機密費支払いを公表した外務省の対応はちと不適切な感じが、彼にとってではなく、身代金を払ってくれる日本の国の人という印象が強くなり、海外で日本人が誘拐されやすくなる。というか、「命は地球より重い」という発言以来、日本はそう思われ続けているけどね。それをどう捉えるかは議論の余地があるけど。

ただ、他の国でも、誘拐では国が身代金を払うことはしているという。お薦めのやり方ではないんだけど。

いい記事だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-30 15:18 | 旅行

只今、猫カフェにいます



b0017892_166647.jpg

b0017892_1665567.jpg
b0017892_1672356.jpg


人を恐れないのがある意味不気味だった。まるで猫がホステスかホストになったかのよう。猫版メイドカフェIN 秋葉原
by masagata2004 | 2008-12-30 12:42 | 風景写真&動画集

ついでにこいつも持ち帰ってくれ

Excite エキサイト : 国際ニュース

思うにテロリストより、日本に核ミサイルつくらせたくないからじゃないのか。
まあ、いいけど日本は非核国家になんだから、核兵器に関してはそうすると宣言している。そうそう高濃縮ウランといえば、こいつにもたんまりあるらしいんで、一緒に持ち帰って欲しいね。横須賀にでーんと止まっている奴。役にも立たないのに。不安だけを我々に与えている。

b0017892_014392.jpg


動画もあります。



この記事を参考に。

いい記事だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-28 00:14 | 時事トピック

生活保護5年で打ち切りの恐怖

先日、アメリカに習ってか日本でも検討中の生活保護費支給5年で打ち切りの問題点についての講演に参加。JANJANにも講演の内容を投稿したのでこの記事を読んでください。

講演者は、カリフォルニア大学リバーサイド校で社会学を教えるエレン・リース博士(写真)。

b0017892_2337735.jpg


かいつまんでいうと、アメリカで自立支援の名目でなされた福祉改革で、どんな悲惨な結果がもたらされたかを説明しています。以下は要約。

アメリカは世界一裕福な国でありながら、国民の10人に1人は貧困ライン以下で生活している。子供に関しては5人に1人の割合である。主に少数民族と女性世帯主世帯に偏っている。

1996年の福祉改革により、生活保護受給者の数を大幅に減らせたと豪語しているが、あくまで受給の条件を厳しくしただけのことで、実際、貧困の実態は悪化している。

アメリカ政府の貧困の定義は、1960年代の時代遅れのもので、実際は貧困層とされる人の数はもっと多い。

改革で民間に福祉を任せたため、民間業者が、自らの儲けをふくらませるため受給資格のある人々に慈善団体や家族に頼るように勧め、また、違法な障害をつくり受給をできるだけさせないようにしている。

人種差別によって受給資格の基準が変わり、黒人の多い州ほど、受給資格の基準は厳しい。

5年間の受給期限切れ、いわゆる「タイム・アウト」の家族ほど、そうでない受給者や元受給者より厳しい経済状況に置かれている。自立支援になっていない。

福祉改革により生活保護の支給を打ち切られた人々、主に女性は、自分を虐待した父親などに頼らざるを得なくなり、精神や肉体が蝕まれる状況に置かれている。

受給条件の厳しい州ほど、児童虐待、自宅外保護、里親などの件数が多い。

以上のことを踏まえ、リース博士は、日本が同じ道を歩むのは得策でないと忠告。

(動画に講演の一部を収録) 以下、You Tubeにて2部に分けて投稿しています。

アメリカ福祉改革の失敗 Part 1


Part 2


金融危機による派遣切りが横行している中、身に迫る問題として考えましょう。

もう貧困は自己責任だなんて言っている時代ではありません。

いい記事だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-27 23:58 | 時事トピック

我らの総理はクリスチャン

Excite エキサイト : 政治ニュース

てこと、皆さん、知っていました?

海外では、これが意外と大きなニュースに。宗教なんて関心のない我らにはどうでもいいか。

慈悲の心があるはずなので、派遣で切られた人の気持ちを真っ先に分かってくだっているでしょう。

てなわけで、メリークリスマス。
by masagata2004 | 2008-12-24 23:18 | 時事トピック

もうアメリカに頼る時代じゃないね

Excite エキサイト : 経済ニュース

金融危機以来、それを思う。アメリカに自動車や家電製品輸出して、アメリカが買ってくれてそれで潤うというのが今までのシナリオだったけど。それがひっくりかえってしまった。

買って貰えてドルで払ってくれたって、ドルなんて価値がない。分かったことは、手にしたドルでこっちが買えるものなんてないんだから。アメリカは輸出産業がほとんどない。外注しすぎてしまった。

つまり、日本の経済はドルを中心とする世界経済に頼っていたわけだ。アメリカは世界経済の中心として、ドルが基軸通貨だから、赤字が出ても札を刷って返済していたんだけど、もうそれができなくなる。では、赤字を出さないように輸出品を作れるかというとそれにはかなりの時間が必要になりそう。頼りの金融が崩壊したから、売るものはほとんどない。農作物とITソフトぐらいかな。

今後のアメリカには3つの方向性が考えられる。

1は、大英帝国化、衰退するが過去の栄光にすがりつきプライドだけは高い。だが、所詮は他国と肩を並べる普通の大国。

2は、中南米化、全体的に貧困だが、貧富の格差が凄まじくなる。極貧層がどっと増える。

3は、アーミッシュ化、19世紀の村社会的なアメリカ元来のスタイルに戻る。それぞれの州、都市、村単位の共同体、また、教会における信仰を元にした連帯を大切にする。内向きになり孤立化していく。国外のことにはほとんど口を出さない。それでも、開拓時代の美しい価値観を取り戻せていいのかも。ただ、社会全体は保守化していく。

日本は、もうアメリカと距離を置くべきだね。日本は内向きになって内需拡大、貿易は主に新興国やアジアの隣国とする。発想の転換時だ。

ところで、トヨタは赤字を出したわけだが、それが何だと思う。腹の立つ傲慢な連中だから天罰が下ったんだろう。もう自動車が売れる時代でもないのに。詳しくはこの記事を。

いい記事だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-22 21:33 | 時事トピック

映画「怪人20面相」 バットマン「ダークナイト」の日本版

うーん、とっても良かった。

ある意味、自分好みをあまねく満たしてくれていた。レトロ、社会風刺、政治的メッセージなど、つくった人うまい。政治的メッセージに関しては、あのハリウッド映画「バットマン・ダークナイト」に近いものがある。むしろ、こちらの方が強いメッセージを与えてくれている。

ドラマの設定は、日米開戦がなかったとして、大日本帝国のままで続いた1949年。
華族制度が存続し、格差が歴然としている日本の帝都で、怪人20面相が暗躍する。
ある日、サーカスの大道芸人が、20面相の罠にはめられ、追われる身となる。本物の20面相を探そうとする中、大財閥の令嬢と知り合う。

いわゆるパラレル・ワールドを舞台としているのがミソ。これって、最近のハリウッドの影響をうけてやしないかと思う。ていうのは、あの映画「SAYURI」という京都を架空の都市「みやこ」として芸者の物語を描いたのがあったが、ありえないけど、美しい世界というアイデア。ちなみに財閥令嬢のお住まいのロケ地となったのは、私にとってはとてもなじみのある旧松本邸(現西日本工業倶楽部)。外部も内部もしっかり使っていた。アールヌーボー調の外観とインテリアが目をひく。テレ朝の「流転の王妃 最後の皇弟」にも使われていたよね。以下が、私が撮ったスナップショット。

b0017892_2140169.jpg


日本映画にはいろいろと文句あるんだけど、これは合格点を堂々とあげられる。娯楽性と政治メッセージ性を兼ね備えていて。最近深刻化し始めた格差社会の日本を皮肉っているのも、なるほどね。しかし、考えてみるとかつての日本は、大格差社会だったんだよね。でもって、それが、戦争によりずたずたになり、アメリカさんの民主化政策により、富の再分配が起こり、少なくとも今は資産の格差は大きい方ではない、所得格差は広がっているけどね。

だけど、皮肉なことにアメリカさんが、その格差問題の先頭を行っちゃっているんだけどね。
この辺のことは、私が以前書いたこの記事を参考に。

そうそう、今日は、そのアメリカさんの格差問題に詳しい大学の先生、それもカリフォルニアからきた女性と話しをした。日本の格差問題エキスパートの湯浅氏(NPOもやい代表)がお呼びになったようで。

明日、市ヶ谷の方で講演をされるそうで、見に行こうかな? 

おっと、もう一つ、政治メッセージ性というと、この映画のラストはネタバレだけど、ダーク・ナイトとほぼ同じ。まあ、世の中、正論は通らない。見せかけに騙されるなとか言いたいのかな。
また、富を求めることとは何か、ハイテクを手放しに歓迎していいものかとか、考えさせられる。
政治哲学オタクが好む要素満載。

おもしろかった。是非とも、オススメです。DVDがリリースされたら買おうかな。

下の写真は、映画で出てくる帝都の風景に似ているなと思った場所。
b0017892_20143820.jpg


いい評論だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-20 23:07 | 映画ドラマ評論

歴史ドキュメンタリー映画「南京」 野蛮で恐ろしか日本人

Excite エキサイト : 中国ニュース

日曜日に映画館ではないが、200人ほどの人が集まった集会で歴史ドキュメンタリー映画「南京」を見た。南京と聞けば多くの人が想像する、そして、保守派が騒ぎ出す、まさに「南京大虐殺」をドキュメントした1時間半の映画だ。

どんな集会だったかはこの記事を読んで知っていただきたい。

これはアメリカ映画で、西洋人と中国人の立場からドキュメントした内容。だから、日本人が見るにはちと、心の準備が必要かも。ドキュメンタリーだが、形式はハリウッドらしくユニーク。



俳優が、当時南京にいた西洋人、中国人、日本兵になりかわり、スタジオで体験を回想して語るもの。内容は、実在した人々の手記からの引用なので、事実を語っている。また、それ以外に、年老いた人々が70年前を思い出し、自身の被害体験や目撃体験を語る場面もある。でもって、被害者だけでなく、加害者の兵士が語る場面もある。おそらく、2002年にニュースステーションで報道されたものをぼかしなしで使った映像だ。

中心となるのは、アメリカ人の女性宣教師、ミニー・ボートリンで、これは作家ヘミングウェイの孫に当たるマリエル・ヘミングウェイが演じている。女子大で、必死に女性をさらおうとする日本兵を門でブロックして守った行為が称えられている。

南京では報告されただけでも2万件のレイプがあったといわれる。被害にあったのは女性だけでなく、男性もレイプの被害にあっている。

意外なエピソードも紹介されていた。日本兵がレイプする代わりに売春婦を連れ出したいと、避難所に入ってきた時、ボートリン女史はそんな人は一人もいませんと追い返そうとしたが、何人か売春婦がその場にいて、日本兵についていったというので驚きだったという。

南京占領後の軍のメディアの利用の仕方が説明され、歓迎され子供と兵士が団欒している場面は撮させながら、死体の山はいっさい撮らせないなどの規制をしいたと。これは、イラクでも同じことが起こった。ハリウッドだからこそ、着目したのか。

さてさて、これは、ある種のプロパガンダ的な要素があり、右翼でない私も、引いた場面が最後のシーンに見受けられた。靖国神社で日の丸を振りながら万歳をする日本人の姿で、南京で万歳をする日本兵と重ね合わせ、日本人は何も変わっていないという印象を受けさせる。

だが、これは一部の人がやっている行為で、全体を代表しているわけではない。ほとんどの日本人は、歴史に無関心で右でも左でもない。ま、これも仕方ないか、総理大臣が毎年参拝していた時期があったのだし。

この映画を観終わった後、私は不思議な感覚を受けた。異常な迄に自国に親近感を持ったことだ。ある1シーンが、とても印象に残った。死屍とする大地を背景に山に登って太陽に向かって騎馬兵が剣をかざし、敬礼をするところだ。太陽は天皇を表すものだったらしいが、古来からの太陽信仰に由来する儀式ともいえる。

そうか、私と彼らは同じ民族としてつながっているんだ。善いも悪いも受け入れて日本人として生きていかなければ。

いっておくけど、私は日本人であることを心より誇りに思っているよ。

いい評論だと思う人は、クリックしてください。ランキングへ。
by masagata2004 | 2008-12-18 22:27 | 映画ドラマ評論

原発はもういらない

Excite エキサイト : 社会ニュース

浜岡原発が1,2号機を廃炉するということ。それはよいとして代わりに6号機を新設。

震源地のど真ん中にあり、東海地震が起こって、チェルノブイリのようなメルトダウンになれば、西の風に乗って放射能が首都圏を襲う。

あ、くわばらくわばら。

だが、原発問題は事故・災害による放射能漏れだけではない。使用済み核燃料の処理だ。再処理は六ヶ所村やもんじゅなどで失敗続きであることから、ほぼ不可能。となるとどこかにその危険物を貯蔵して保管しなければいけないんだけど、場所が国内では見当たらない。

そして、何とその保管、どれだけしなければいけないか知っている?

無害になるまで1万年だってさ! たった1世紀足らずしか使用しないのに、その100倍の年月を費やすなんて、狂ってる。全然コスト安じゃないよ。それだけ維持に時間かかることを考えたら、環境に対する負荷はより大きいんでは。

原子力以外に風力、太陽熱とかあるんだから、日本の場合は電力会社が既得権維持したいがために、そこに投資が回らない。一番の問題は送電だとか。現在のところ、発電と送電は電力会社がどちらも独占。だけど、送電を分離すれば、ドイツなどの例でも分かるように風力、太陽熱が幅を利かせる。

また、太陽熱なら自宅でパネルを取りつけ、余った分を電力会社に買い取らせれば、かなり普及するはず。

技術的な問題ではなく、制度的な問題なのだ。
by masagata2004 | 2008-12-13 22:00 | 環境問題を考える


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
プロフィール
自作小説
映画ドラマ評論
環境問題を考える
時事トピック
音楽
スポーツ
ライフ・スタイル
米留学体験談
イベント告知板
メディア問題
旅行
中国
風景写真&動画集
書籍評論
演劇評論
アート
マサガタな日々
JANJAN
スキー
沖縄

タグ

最新のトラックバック

映画「終戦のエンペラー」..
from soramove
【映画】バーダー・マイン..
from しづのをだまき
インサイダー
from 映鍵(ei_ken)

フォロー中のブログ

高遠菜穂子のイラク・ホー...
ジャーナリスト・志葉玲の...
増山麗奈の革命鍋!
*華の宴* ~ Life...
poziomkaとポーラ...
広島瀬戸内新聞ニュース(...
楽なログ
美ら海・沖縄に基地はいらない!

その他のお薦めリンク

ノーモア南京の会
Peaceful Tomorrows
Our Planet
環境エネルギー政策研究所


私へのメールは、
masagata1029アットマークy8.dion.ne.jp まで。

当ブログへのリンクはフリーです。

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

東京
旅行家・冒険家

画像一覧