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KIMONOを着よう! 第3章 貝の口

日本の民族衣装、着物を通して学ぶ、伝統と文化の重さ。

まずは第1章第2章をお読み下さい。

さてその日の朝、その着物を着てみた。包み紙の中には、折り畳んだ羽織と羽織の左右を衿でつなぐ羽織結びと長着と帯が入っていた。
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着たのは、その中の長着だ、羽織を着なければいけないほど、まだ寒くはない。浴衣を着るのと同じように下着姿の上に長着を身につけた。さて、そうなるとベルトの役割を果たす帯を腰に巻かなければいけないのだが、それがかなり長いものであることに気付いた。旅館やホテルで着る浴衣だと短く、巻いてさっと側面で固結びをすればいいのだが、これはどうも、そんなに簡単にいかないらしい。何度もくるくると腰に巻いて、最終的に残ったところで、固結びをするようにしてみた。だが、浴衣の帯と違い、この帯は太く結びにくい。はて、どうやって結ぶのか。何度か試してみる。やっとかっとして、手を離しても腰から落ちないように巻き込めた。だが、どうも不安定な感じがする。きっと正しいやり方ではないのだろうが、とにかく結べたのだから、これで行こうということにした。
気付いたことがあった。財布や携帯電話、鍵を入れるポケットがない。だが、すぐにどこに入れればいいか気付いた。袖口だ。着物の袖の幅は広い。袖口にそっとものが入れられ、袖そのものが袋のようになっている。よく「袖の下を通す」を入れるという慣用句があるが、その由来はこういうことなのかと思った。
着物だから、履くものは靴ではなく、夏によく履くサンダルにした。たまたま持っていたサンダルが草履風だったので丁度いいと思い、素足にサンダルを履いた。

歩いて外に出てみると、実に歩きにくいことに気付いた。まるでスカートを履いているようだ。特に、階段を上がるときは、こけそうになってしまう。昔の人は、こんなものを日常的に着ていたのかと思うと信じられない気分だ。そして、電車に乗る。周囲の視線が気になる。周りの人で特に気にして見ている人はいないようだが、普段着ない服だ。どう見られているのかおのずと気になる。

約束の時間になり、柴又の駅に着いた。そこを出てから、真っ直ぐのところに柴又帝釈天がある。待ち合わせは駅前の広場だ。
すると、外国人らしき人が数人ほど待っていた。
「ハロー、皆さん、フリーウォーキングツアーに参加の方ですか。私が今日のガイドのイチローです」と声をかけると、初老の女性がにっこりとして「こんにちは。まあ、素敵なキモノね」とさっそく着物姿に反応してくれた。
「はい、是非とも、日本の伝統の衣装をお見せしたくて」と応えると、他のゲストも「ナイス・キモノ」「グッド・スーツ」「グレイト・ファッション」といういい反応が続けざまに返ってきて、皆珍しそうに見つめる。
そうか、外国の人にとっては、エキゾチックな衣装であり、また、ファッションとして受け止めるものなのかと思った。我々にとっては、どうも辛気くさく、保守的なイメージが強い。だからこそ、着る人は少ないのが現代なのだろう。
「ハロー」と声をかける女性の声が、清美さんだ。黄色いワンピースを着て、相変わらずきれいだ。
「ああ、清美さん」と一郎がにっこりとして挨拶。
「あら、着物を着てきたの」と清美が目を大きくして見る。
「はい、祖父の形見で、せっかくだから着てみようと。外国の方たちをもてなすのには丁度いいかと」と応えるが清美の反応はなぜかしっくりしない。そして、外国人の方々を見て「さあ、皆さん、これから柴又帝釈天に行きます。私は、彼と一緒にガイドを務めるキヨミです」とガイドを始めた。
駅から帝釈天までの間は、お土産屋さんが軒を並べる。この光景はとても風情がある。ところどころで立ち止まり、これは何?とか、質問をされた。単なる風車や竹とんぼなどの和細工がとても珍しがられた。
数百メートルほど歩いたところで、帝釈天の入り口に到着。
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一郎は、そこで帯が緩んでいるのに気付いた。すぐにまた固く結ぶ。そして、帝釈天の解説をした。
「ここは、17世紀の初めに建てられた仏教の寺です。タイシャクテンというのは仏教の守護神の名前です」
中に入り、本堂を案内するが、ここの醍醐味は、本堂の裏手にある彫刻ギャラリーだ。仏教の説話10話を木彫りで描いた壁面が続く。木彫りなのだが、実に細かく巧みに描かれているのに感動する。まさに芸術品だ。一郎と清美は交代で、各木彫り画の説明をした。
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次に、邃渓園というところへ向かった。
庭園を囲むように和館と屋根付きの廊下が続く。さっそく入り口に入ったところで、清美がゲストに対し、「皆さん、少しここで待っていてくださいますか。数分ほど」と声をかける。ゲストは、OKという反応だ。入り口付近からも美しい庭が眺められるので、この辺でゆっくりしていると言ってくれた。
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一郎はどうしたのだろうかと思ったが、清美が一郎の手を取り「ねえ、ちょっと来て。二人だけになれるところで」と言う。えっと思った。いったい何のつもりで。不思議とわくわくとした気持ちになった。
ついていくと、廊下の奥の人目のつかないところ。消化器などが置いてある和館の隅だ。どうして、こんなところに、それも二人だけで、おまけにこんな美人と、一郎は変な気分になった。清美は言った。
「この帯をほどいて」

続き
by masagata2004 | 2013-03-25 09:00 | ライフ・スタイル | Trackback | Comments(0)

歩道橋から撮る桜

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by masagata2004 | 2013-03-24 14:37 | 風景写真&動画集 | Trackback | Comments(0)

記者クラブが勝手に占拠

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国会記者会館前にて。フリーランスやネットメディアの記者は使えない。税金で成り立っている施設なのに。

これを何とかしないと。
by masagata2004 | 2013-03-22 19:52 | メディア問題 | Trackback | Comments(0)

夜桜

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by masagata2004 | 2013-03-21 21:11 | 風景写真&動画集 | Trackback | Comments(0)

歩道橋を隔てて二つのコンサート


by masagata2004 | 2013-03-20 16:51 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ダンス?


by masagata2004 | 2013-03-20 16:25 | アート | Trackback | Comments(0)

カラスなぜ鳴くの?

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カラスの勝手でしょう。とは言っても花見がその鳴き声で台なしだ。まるで魔界にいるような気分にさせる。
by masagata2004 | 2013-03-20 16:06 | マサガタな日々 | Trackback | Comments(0)

それにしても桜は綺麗だ!

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今年は四月を待たずして花見か。地球温暖化のせい? それは問題だ。
by masagata2004 | 2013-03-20 15:44 | アート | Trackback | Comments(0)

長閑な日々を象徴する光景

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原発はそんなものさえも奪う。皆さん、肝に銘じよ!今朝まで危ないところだった。今後も予断を許さない。
by masagata2004 | 2013-03-20 15:32 | マサガタな日々 | Trackback | Comments(0)

代々木公園で花見

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もうそんな季節か!
by masagata2004 | 2013-03-20 15:18 | 風景写真&動画集 | Trackback | Comments(0)


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

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