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映画「ハクソーリッジ」と「スノーデン」

先月、沖縄に行ってきた。それは、名護市の辺野古(米海兵隊キャンプ・シュワブ沿い)新基地の埋め立て建設予定地の海上での抗議行動に参加するためである。そして、参加した。
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そのことに関して、2つのアメリカ映画を紹介したいと思う。
一つは、旅行中、訪ねた場所と関連するところで、その場所が映画のタイトルともなった「ハクソーリッジ」。実際、沖縄では前田高地と呼ばれる戦場で、元々は城郭跡である。映画公開後、数多くの人が訪ねるようになったという。
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ガイド付きのツアーで、実際の死闘が繰り広げられた現場へと登って話を聞いた。東京に戻った後に映画を観た。
映画の主人公は、第2次大戦中、軍に志願したものの、衛生兵としての任務のみを希望した青年。自ら銃を持って人を殺すことはしたくないという信念からそう願ったが、軍としては認められず除隊を促されたが、自分はこの戦争に奉仕したいという想いもあり、除隊を拒否。軍法会議にかけられたが、銃を持たない従軍も「良心的従軍拒否」の行為として認められ、従軍して沖縄の戦闘へと向かう。そこで、のこぎりのように切り立った崖「ハクソーリッジ」の上で、多くの負傷兵を救い、大統領から勲章を得るという実話に基づくストーリー。
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by masagata2004 | 2017-08-16 16:47 | 沖縄

映画「小さき声のカノン」 あれから6年

大地震と大津波と原発事故が東北地方で起こった311から6年目。東京は千代田区のアーツ千代田で上映されたドキュメンタリー映画「小さき声のカノン」を観た。その1週間前に、私は、福島県の伊達市と飯舘村を訪ねている。

映画は主に、福島で子供と一緒に暮らすお母さん達の苦悩に焦点をあて、1986年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発事故により被害を被ったベラルーシの人々との対比を醸し出している。驚くことに、そのベラルーシの放射染被害対策を策定したのは日本の医師や団体によるものだったという。

規模は違うが、子供への影響の深刻さは、そんなに変わらないということを思い知らされる。特に、子供の体力に著しい変化がみられると応える人々のインタビュー場面で、ぞっとする思いをさせられる。チェルノブイリでは、当時子供だった人たちが大人として成長するまでに何度も骨折を経験するなど、肉体の弱体化が指摘されていた。また、原発事故後に生まれた人々にも健康障害は多発しているという。

ちなみに、福島では、事項当時18歳以下だった子供達の検査で、通常の数十倍を超える甲状腺癌の症状がみられており、明らかにチェルノブイリと重なる。

映画を製作した鎌仲ひとみさんとも、お話をして、私が伊達市や飯舘村を前の週に訪ねたことを話すと、服は洗濯をしたか、ときかれた。線量は高くなくとも、土壌汚染の心配があるからだという。



さて、私の伊達市と飯舘村の訪問記について述べると、


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by masagata2004 | 2017-03-14 11:09 | 環境問題を考える

ハリウッド映画「沈黙 サイレンス」 宗教とは? 神とは?

すでに小説の原作を読んで評論も書いており、その世界に引き込まれていたので、映画は、初日公開の日に観に行った。感想は、全く期待を裏切るものではなく、原作通りのイメージで、原作同様に感動を覚えた。

監督が、カトリック教徒ということが良かったのだろうと思った。ハリウッド映画ということでほとんどが英語(ポルトガル語という前提)だが、日本語で日本人の演技の優れた俳優達が、長崎弁で台詞を言う。情景や衣装も違和感がなく、日本映画と見間違うほどだ。日本市場を意識したためと思われる。ただ、この映画の初公開は、バチカンで、聖職者達に対してだったというのだから凄い。万国共通で理解できる内容だったらしい。

江戸時代初期のキリスト教禁教令により、キリシタン弾圧の激しかった長崎に、ポルトガルから二人の宣教師が密入国する。彼らの目的は、弾圧と拷問の末、棄教した神父を探すことであった。そして、隠れキリシタンの村にたどり着くのだが、彼らの存在は現地の奉行に知られることとなった。



ここからネタばれ
by masagata2004 | 2017-01-30 21:54 | 映画ドラマ評論

映画「リリーのすべて」 選べない体

20世紀初期、デンマークに住む風景画家のアイナーは、同じく画家の妻と一緒に暮らすごく普通の紳士に見えたが、ある日、妻に女性モデルの代役を頼まれたことから、自らが女性であったことに気付く。そして、日常的に女装をして自らをリリーと名乗ることとなる。

その後、本来の自分の姿にするべく、当時は実験段階であった性転換手術を受けることにするのだが、それは大変危険な賭けであった。

この映画を観ることにしたきっかけは、自分が長年に渡りトランスジェンダーの人々を誤解していたからである。特に、男性から女性に転換する人は、女装癖があり、また、気弱で受け身になりたいから女性になりたがっているのではと思っていた。

実のところ、その人達は、異性の体になりたいのではなく、そもそもが異性であるのに、外見上、自分と違った性の体として生まれてきたのを修正しようとしているのであるということが分かった。男である、女であるというのは肉体的に違うだけでなく、精神的にも違うということを意味するのだ。それは社会的な男らしいとか、女らしい、というのとは違う生物学的な性認識である。

最近、そのことで有名なのが、アメリカ人で元オリンピックの男子陸上競技の金メダリストであったケイトリン・ジェナーである。性転換手術を65歳で施し、女性の体になり、髪の毛を伸ばし女装をしている。彼女曰く、自分は、それ以前は毎日、朝から晩まで自分に嘘をついて生きていたと。正直いって外見上、不気味に見えるのだが、それが本人にとっての「ありのまま」の姿である。

人は、生まれる時、自分が男になるか女になるかを選べない。それと同様に、心と体の性が同じ人間として生まれるか、ずれが生じる人間になるかも選べないのだ。

しかし、悲しいことに、そういう事情に対しての社会の理解が乏しい限り、彼ら、彼女らは苦しみ続けるであろう。リリーの時代は、全く理解がなく、医師に相談をすると、精神病院に連れ込まれそうになったりした。現代は、日本でも、性転換をした後に、戸籍変更が可能となるように法改正もされるようになったが、社会の偏見は未だ根強い。

これは、人が人として生きる上での権利の問題と捉えるべきだろう。


by masagata2004 | 2016-12-09 20:58

映画「Wの悲劇」 演技派女優のW競演

30年以上前、私が中学生だった頃、映画館で観た映画。それを久しぶりにDVDで観た。

女優志願の若い女性が、大女優のとんでもない申し出を引き受けた報酬に、大舞台劇の主役に抜擢される。彼女は、見事にその演技をこなすのだが・・・。

ストーリー設定と展開が、かなり強引に思えたが、俳優の演技力にかなりの説得力があった。特に、二人の女優。主演の薬師丸ひろ子と準主役的な存在の三田佳子だ。

1980年代の若手人気女優とキャリア女優のコンビには迫力があった。

以前、とある舞台劇で二枚目を演じた俳優が、舞台の外では何の変哲もない人物に変わっていたのを目撃したことがある。なるほど、俳優とは、美男美女であるだけでなく、美男美女を演じられる人たちなのだと自覚した。

こんな台詞が印象に残る。「赤ちゃんに大人を演じろと言われても、できないが、大人が赤ちゃんを演じることはできる」。演技とは、客観的に役を理解し、なりきるということを意味するのだろう。

ちなみに、この映画の中で脇役として出演していた高木美保は、その後、昼メロ史上最高視聴率を誇った「華の嵐」でヒロインの貴族令嬢を演じた女優である。

この「華の嵐」についてもいずれ語りたいと思う。

この映画は舞台劇制作を巡る人間模様を描いたものだが、その舞台自体を実際に観てみたいと思った。山荘で繰り広げられる殺人事件のミステリーと謎解き。

舞台劇は、演技がドラマや映画と違い、やや大袈裟になる。また、効果音や照明も手の込んだものにしている。それが、映画と違う。これまで、映画を舞台化したものといったら、「細雪」と「風と共に去りぬ」を観たことがある。

映画とは違った味わいを感じる。この映画では、映画ドラマの面白みと舞台劇の面白みを対比しながら、表しているのが特徴だ。

因みに、最近、私は舞台劇に関心を持っていて、舞台劇の台本でも書きたいと思っている。それについても、今後いろいろと語りたい。

by masagata2004 | 2016-09-23 03:20 | 映画ドラマ評論

映画「シン・ゴジラ」 さよなら、アメリカ

『シン・ゴジラ』に不満の花田紀凱編集長

私にとっては、怖くもかわいくもあるゴジラ。ある種のキャラとしてゴジラを観ている。
フルCGということで、どんなものかと思い、暇つぶしに観にいった。評価は、まあまあ。

今回の最新の映画は、ハリウッド版のゴジラに影響を受けたものだと思える。特に、原発と関連づけたところがそうだ。ゴジラは福島第一の危機を、そのままゴジラにしたような感がある。

そういえば、30年ぐらい前に観た沢口靖子が出演していたゴジラでは、ゴジラが浜岡原発に上陸して原子炉をとって、放射能を吸うシーンがあったので原発批判が盛り込まれていると思ったのだが、今回はリアルな原発事故がモチーフ。まるで、この映画のためにあの事故が起こったと思えるほど。

因みにCGを使っているだけあって、30年前に観たものとは映像の迫力が断然違う。模型だと模型と分かってしまうよね。

もう一つ気になったのは、米軍の存在。映画の中では「我々は彼の国の属国」「相変わらず押しつけがましい」「残留物を勝手に持ち去った」と不満を述べるシーンがたらたら。ただ、米軍が協力したりして、「さすが米軍だな」というシーンも。だけど、所詮は、彼らの利益のために動いているに過ぎないと分からせられる。

映画の中では、女性防衛大臣が「米軍は前には出ません。支援する立場です」と発言する。これは日米防衛ガイドラインに規定されていること。日本には、防衛のprimary responsibility(主要なる責任がある)と決まっている。外務省は「主体的に行動する」と意図的な誤訳をしているが、アメリカは、つまりのところ日本の防衛義務は負っていない。日米安保条約も、あくまで、有事の時点で大統領と議会が承認した場合にのみ、防衛行動にでるとなっている。
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原発事故の後に「トモダチ作戦」が繰り広げられたが、あれもしっかり費用を請求された。もっとも、米軍の援助がなければどうにかなっていたかというわけでもない。災害援助なのだから、自衛隊で十分できたことだし、そうでなければならない。

悲しいことに、この作戦に参加した原子力空母ロナルド・レーガンの乗組員は強い放射能を浴びて、ひどい健康被害に悩まされながらも、日米両政府から補償を受けられることなく、東電を訴えているとか。アメリカは自国民さえも、大切にできないという悲しい事態。

アメリカは傲慢だが、今や超大国ではない。GDPの世界比率は、全体の16%程度。もう世界を押さえられる力はなく。国内では貧富の差が拡大。だから、トランプが大統領になりそうな事態を招いている。

私の勝手な解釈だが、この映画は「日本人よ、危機は自分で対処せよ。アメリカはあてにならないよ」という意味が込められているように思える。

だからこそ、沖縄に彼らのために新基地作ってやるような愚行は止めなければいけない
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写真は、沖縄県東村高江の海兵隊北部訓練場メインゲートの前で新ヘリパッド建設に抗議する人々の様子。(2016年7月2日)
その後、東京の新宿でも抗議デモが開催された。
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この問題に関しては、やんばる東村 高江の現状 をご覧ください。現在、とても深刻な事態に。多くの人の協力が必要!!
by masagata2004 | 2016-08-18 15:57 | 映画ドラマ評論

映画「北京の恋」 同名の小説をブログに投稿

この映画は、以前から観たいと思っていた。

というのは、この映画が上映されていた頃、中国に留学して、丁度、北京で反日暴動事件が勃発したころだったので、それをテーマに、自らの留学体験と織り交ぜて小説をこのブログに投稿したので、親しみを持っていた。だけど、その時は映画を見損ねた。

最近、レンタルDVDで、この映画を発見。借りて観た。

ストーリーは、京劇を学ぶため北京に来た日本人女性を、年老いたかつての京劇スターが迎い入れる。そのあと、そのスターの息子がやって来る。彼は、若き京劇のスター。日本人の女性と若きスターは、日中の過去の歴史と文化の違いを乗り越え、愛し合うようになるのだが、彼女の祖父から来たメールが思わぬ影を落とす。

感想としては、全体的に、非現実的な日中友好プロパガンダというところか。特に餃子の件は、フィクションといえども大袈裟すぎる。現実に万にひとつもそんなことが起こったとは思えない。

当時の日本軍が、いくら中国人を憎み、さげすんでいても、そんなことをしたとは思えない。ただ、南京虐殺事件では、兵士の証言で「血塗れた河の水を拾い、それでご飯を炊いた」というものがあったから、兵士がそれほどまで精神が異常な状態にあった可能性はなくもない。

まあ、上官が部下を懲らしめる意図でそんなことをしたというのなら、説得力はあったと思うが。

意外にも印象に残ったのは、かつての京劇のスターが、戦後生まれでありながら、日本軍のせいで京劇を辞めざる得なくなった理由。それは、文化大革命の時代、自分の父親が親日だったという理由で、声をつぶされるほどの仕打ちを政府から受けたということ。

まあ、なんにせよ、日中はお隣さん同士。仲良くしないといけないね。
by masagata2004 | 2016-06-05 21:50 | 中国

仏映画「彼は秘密の女ともだち」 両性具有の美

久しぶりに、フランスらしいフランス映画を観て感激。

フランスだから描ける作品だったと思う。

幼いころからの無二の親友が病死。悲しみに暮れる主人公の女性は、ある日、亡くなった親友の夫が家の中で女装しているところに出くわす。

彼の女装癖に驚くも、次第に、女装姿の彼に惹かれていく。

ネタばれになるが、
by masagata2004 | 2016-05-11 00:01 | 映画ドラマ評論

ディズニー映画「メリー・ポピンズ」 時代は変わった

この作品の原作者とディズニーの映画化における交渉の過程を描いたディズニー映画を観たため、BSで放送されていたものを観た。随分前に観たこともあったが改めて観た。

いくつか批判したい点がある。

1. 義足をした人に対するジョークは、障害者差別につながる。

2. 鳩に餌をやる行為は、過剰に生息数を増やし、生態系を壊し、ふん害を生じ、公衆衛生によくない。

3. 仕事命の父親が銀行を首になり親子の対話の大切さを知った後に体よく復職できるのは、結局は金と地位は大事だといさめている。なぜ煙突掃除屋にならないのか。

ある意味、ディズニーらしい洗脳映画。

by masagata2004 | 2015-12-31 17:31 | 映画ドラマ評論

映画「ウォルト・ディズニーの約束」 あこぎなディズニー商法

1960年代、ウォルト・ディズニーが児童向け小説「メリー・ポッピンズ」の映画化権利を獲得するため、原作者の女流作家と交渉する様子を描く。

早い話、ディズニーの自画自賛的な映画。

ディズニーはただの商売人じゃないよ、本当にファンタジーを愛していた人なんだということを、一般視聴者にイメージさせる戦略で制作したという意図が読み取れる。

そもそも映画では権利獲得とのために作家と苦々しい交渉を繰り広げるが、実話では、作家と会う前にすでに権利獲得はすんでいたうえで内容の交渉をしたというのだから、明らかにフィクション。

そして、ディズニーが子供の頃、苦労した思い出話を持ち出したりして、観客に御涙頂戴の誘導。

そりゃ、実際そうだったのだろうけど、ディズニーの成功を揶揄する人たちに、それでもディズニーは夢の象徴なんだと印象付けたいばかりの流れ。

ディズニーに関しては、創始者ウォルト・ディズニーを含め批判が多い。彼は、性差別者であり、人種差別者であったことで有名だし。過去のディズニー映画には、人種差別的な表現がたくさんある。ちょっと前までは、お姫様が白人の男に助けられるストーリーラインがフェミニストたちに批判されてきた。

最近、時代の流れに沿って「アナ雪」のような自立する女を描いた登場人物を出しているが、これも一種のマーケティング。別に敬意を払うべきことではない。

そして、昨今ではTPPの交渉で話題となっているように著作権保護期間の延長問題でディズニーの影響力が端々にみて取れる。

私もディズニーは、そんなところが嫌い。


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by masagata2004 | 2015-08-17 20:38 | メディア問題


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