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映画「不都合な真実」 待ったなしの地球破壊

DVDを借りて観た。内容は、クリントン政権下で副大統領を務めたアル・ゴア氏が、地球の気候変動とそれに伴う人類存亡の危機を語るドキュメンタリー。

もっとも、ほとんどは、すでにニュースなどで知っていた内容で、衝撃的ではあるが、別段新鮮味はなかった。

ただ、印象に残ったのは、元政治家らしく、地球環境問題がこれまで一般にきちんと認識されなかった理由をしっかりと説明したことだ。
少数の利益団体により、意図的に事実がねじ曲げられ、その影響下にあるメディアによって間違った情報が流され氾濫してしまったのだと説いた。

筆者は、以前アメリカのサンフランシスコの大学で学び、そこで環境学の講義を取ったことがあり、その時にも似たようなことを学んだ。このことについてはこの記事を。地球の環境危機とそれを伝えない利権集団とメディアの関係。今や、元副大統領までもが、そのことを露見するようになったのかと。アル・ゴア自身は、若い時から環境問題に熱心だったと語っていた。クリントン政権は、かなり熱心に取り組んで、京都議定書に署名した。後にブッシュに離脱されるが。彼自身、もっとしたいことがあったのだろうが、政治というのは妥協の産物。出来る限りのことを限られた情況でして、前進をしていく。最終的に、政治家を辞めた今、映画という形で、啓蒙活動をするようになったというのか。

だが、その意味では残念な点もある。この映画には、環境破壊と世界経済の貧困や格差の問題があまり論じられていなかった。これは、私が取った環境学の講座では、最も強調されたことであった。貧困が人口の異常な増加をもたらし、また、焼き畑農業などの森林破壊の要因ともなっているのだ。元政治家なら、この点を強調して貰いたかった。それから、アル・ゴア自身も、自身の住まいの電気代が年間3万ドルを超えることが保守系団体によって報じられ、自らの「不都合な真実」を暴露されている。これは偽善的だ。

とはいえ、映画で知らされていることは事実であり、我々が知らしめなければいけないこと。私自身の取り組みとしては、この夏はクーラーを使わず扇風機のみで涼むこと。そして、このブログで環境問題啓蒙のための小説を連載すること。

だが、この地球環境問題、少なくとも我が世代では悪化を見るのみ。崩壊した自然はそう簡単に変わってはくれない。目にすることのない後の世代のためにしなければいけない人類究極の課題なのだ。ゴア氏が語っていたように、これは「モラルの問題」なのだ。

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by masagata2004 | 2007-07-05 23:04 | 環境問題を考える

映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」 物見遊山共の自己責任 

というのが総論的な感想だ。おそらく保守的なアメリカ人が見たら、そう一蹴するだろう。

この映画は、2001年の同時多発テロ直後、パキスタン系イギリス人青年4人組が、結婚のためパキスタンに飛び立ち、物見遊山の気持ちでアフガニスタンに立ち寄ったために見舞われた悲惨な体験談を再現ドラマを交えて語るドキュメンタリーだ。

目的は難民救済とか報道取材とかではない。単に面白そうだからという理由である。だからこそ、拘束された後の尋問では不利な立場に立たされた。アフガニスタンで空爆が行われるのは予想されたことだし、その後の混乱も予測できたこと。タリバンの兵士と間違われ、また、アルカイダの一員と間違われたためキューバのグアンタナモに護送されてしまう。そこでは、尋問という名の拷問を受け、2年以上も無実の囚人状態に。

彼らは間抜けだなとも、運が悪かったともいえる。あまりにも無茶な行動をしてしまったがための結果ではあるが、同時に彼らの体験により「テロとの戦い」の名において行われる凄まじい人権侵害が明らかになった。でも、アメリカの政治家、例えばヒラリーなんかも拷問は場合によっては必要な手段だと豪語するぐらいだし。見込み捜査であれ、大惨事を防ぐためなら手段を選ばずだ。自分たちこそ正義と思い込むアメリカの姿勢はどうせ変わらない。アメリカって、そもそもごり押しをする国家なんだし。

青年の一人が「世の中なんてそんなに良くはないのだから」と言い前向きに生きる決心をするのだが、その言葉には、私も共感できた。

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by masagata2004 | 2007-06-23 19:20 | 映画ドラマ評論

映画「リトル・バード」と綿井さん・高遠さんのトーク

昨日、文京シビックホールで「リトル・バード」というジャーナリストの綿井健陽さんが監督したドキュメンタリー映画を見た。映画の後には、イラクのサマワから帰ったばかりの綿井氏を司会として、ボランティアの高遠菜穂子さんとジャーナリストの広河さんがトークを交わした。

綿井さんと会うのも、高遠さんと会うのも、これで3回目だった。高遠さんは髪型をパーマに変え、すっかりイメージチェンジした感じだった。何とか元気にやっているらしくほっとした。

まず、映画の感想だが、まあよく出来ているといっていいだろう。だが、どうもドキュメンタリーは、映画館で見るのには向かない。ビデオ映像から取ったためか大画面のわりには画質がいまいちだった。DVDで見たかったな。
内容は、イラク戦争が起こる前からここ最近までのイラクの様子をドキュメントした映像。米兵や自衛隊の姿も映る。ちょっと、その辺がマイケル・ムーア気取りな感じがした。米兵に戦争の大儀について詰め寄っていたが、彼らに文句言っても仕方なかろうにと思った。ま、そういうシーンを盛り込まないと面白くないもんね。

その他の内容は、ニュースなんかでもすでに報道されていたし、それをもっと詳しく、身近に感じられる設定にした感じだった。だから、これを映画館で1800円も出して見ろというのは、ちょっともったいない気がする。DVDがリリースされたらレンタルで見ることをおすすめする。

この映画で思ったのだが、イラクの人は広島・長崎のことはよく知っているらしいが、南京虐殺のことは知らないのだろうか。アジアのよき友人であるはずの日本が、ファルージャのような、いやそれ以上にひどいのことをしたのを知っているのだろうか? 綿井さんもそういうことを教えたらいいのにと思ったりした。

映画の後のトークだが、綿井さんからサマワの近況報告があった。事態はさらに悪化しており、自衛隊は宿営地以外では活動しておらず、すぐ隣の浄水場へさえ、機械が故障しても修理に来てない状態だという。ま、こんな事態になることは当初から予想されてたことだが。

綿井さんは、アメリカのイラク報道を批判していたが、かつての日本もすさまじい軍賛報道をしていたことをご存じなのだろうか。その辺については、私が市民メディアのJANJANに投稿した「戦争責任の一端を担うマスコミ」を読んでもらいたい。

映像だけでは、戦争に関心をもってもらえないとか嘆いていたが、日本の場合、国民が意図的に戦争に関心を持たないような姿勢になっていると思う。それは、60年前の自ら起こした戦争を総括してないからだ。自国の被害ばかり語り、加害者であった事実を真っ向から見つめることをあまりしていない。だから、イラク戦争でも、他人事のように振る舞っていられるような気がする。

だから、こんな出来のいいドキュメンタリーを見ても、どうも感動できない。むしろ、虚しささえ感じる。
by masagata2004 | 2005-08-03 22:19 | 映画ドラマ評論

スーパーサイズ・ミー ムーア的手法のドキュメンタリー

IN-N-OUT BURGER

昨日、レンタルビデオ店でアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートされた「スーパーサイズ・ミー」という映画を見た。

見た後の感想はというと、まあ上出来といったところ。

内容はというと、ずばりマクドナルド批判。ファーストフード業界が、いかにアメリカ社会を蝕んでいるかを訴えている。

映画の監督自らが、30日間マックのみで食事をして、健康そのものの体がどうなるかを実験するのだが、それよりも、マクドナルドを筆頭としたアメリカの食品業界が政治的圧力や資本力を背景に家庭の食卓から学校給食までを不健康なジャンクフードやソフトドリンクで埋め尽くしている実態を分かりやすくいろいろな人のインタビューを交え説明していくのが見ものである。

この手法は、「ボーリング・コロンバイン」や「華氏911」で有名なマイケル・ムーアの手法とよく似ている。銃・戦争とジャンク・フード、対象が違うようでどちらも共通しているテーマは、アメリカ資本主義の弊害だ。企業の力があまりに強すぎることが、問題だといいたいのだ。これは、リベラル系のアメリカ人からよく聴く言葉だ。このままいくと大企業が、国を支配してしまうんではと。いわゆるCorporate Americaになっていくのではという危機感だ。

映画の中で印象深いインタビューがあった。ある画家がいった言葉で、「アメリカの町の風景は、どこも同じようになってきている。マクドナルドのような企業広告が、どこに行っても見られる」と。

私がアメリカの大学に留学していた時、経済システムの講義で保守的な経済論者が市場の自由化を批判するときよく用いるのが、このことだ。自由にしてしまったために、多様化がかえって失われてしまうと。日本でも同じだが、チェーンストア化は、各町の個性を失わせ、ローカルなコミュニティを崩壊させてしまう。

この映画の監督のモーガン・スパーロックは第2のマイケル・ムーアになりたかったのだろうか。だからこそ、マイケル・ムーアでは挑戦できないテーマに挑んだのかな。

そうだよな、ムーア監督こそ、この映画を見なければならない体格なのだから。
by masagata2004 | 2005-07-18 17:33 | 映画ドラマ評論

綿井さんからのメッセージ 映画「リトル・バード」

フリージャーナリストの綿井健陽さんからのメールを紹介します。私が映画についての問い合わせをしたところ、返信してくださいました。

現在公開中の綿井さんが制作したドキュメンタリー映画「リトル・バード」に関してです。

:**********************************************************

この映画は「反戦映画」でも、「平和運動」でもありません。
ついでに言えば、「反米映画」でもありません。

映画をご覧になった方が、見終わってそう受け取るのは自由なのですが、
この映画は僕がイラクで出会った人たちを撮影・記録した「ドキュメンタリー映画」です。
それ以上も、それ以下もありません。

映画をご覧いただければ、
イラクにおける日本の「立ち位置」、イラクに軍隊を派遣している国のことについて、

イラクの人たちから私に問いかけられるシーンが出てきます。

そのあたりのことは、
単行本「リトルバーズ─戦火のバグダッドから」
文・写真 綿井健陽 (晶文社 定価1600円+税)
http://www.shobunsha.co.jp/html/sinbase/index.html#02

でも触れています。

何かの機会で、どこかの劇場で映画をご覧いただければ光栄です。
映画をご覧いただいた後で、
ご批判・ご感想をいただければ幸いです。

…………………………………………………
綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
新宿K's cinemaなど、全国ロードショー上映中
…………………………………………………
by masagata2004 | 2005-05-15 09:34 | 映画ドラマ評論

フォグ・オブ・ウォーを見ました

映画・ドラマ

米ケネディ政権時代に国防長官を務めたロバート・マクナマラが、自ら85年の人生を振り返るインタビューとアーカイブ映像を交えたドキュメンタリー。生まれた時代は、第1次世界大戦、第2次世界大戦では、軍に入隊し、ルメイ将軍の元、東京大空襲や広島・長崎の原爆投下を進言したという。ケネディ時代、キューバ危機を克服、ベトナム戦争では、介入を避けることが出来たのに関わらず、ケネディ暗殺後、ジョンソン政権の下、ベトナムの泥沼に入り込んでしまう。

マクナマラの話しぷりは、とても聡明な感じだった。東京大空襲に関して、戦争に負ければ犯罪人になることをしたと言った。だが、勝ったからと言って、その罪から逃れることは出来るのだろうかとも言った。

キューバ危機とベトナム戦争に関しては、相手の立場に立って考えることが危機を克服する上で重要だが、キューバではそれに成功したが、ベトナムでは、そのことに失敗したと言った。戦争の後に、マクナマラはベトナムに行き、当時の外相と、お互い何が間違っていたのかを話し合う。彼なりの戦争に関する総括であった。

この映画は、はっきり言って難しかったので、DVDが出たら、もう一度見てみようと思う。

ただすごいなと思うのは、さすがアメリカである。かつては、独裁者、ファシストなどといわれた軍事戦略家、今で言えばラムズフェルドのような人も、総括をきちんとして、それを多くの人に語り継ぐことを使命としているのだ。

この人が立派であるかないかは別として、戦争が善か悪かは別にして、当事者による総括は大事だと思う。

この映画を見るために、六本木ヒルズまで行ってきたが、1800円の入場料は高すぎる。日本の映画館はどうしてこうも高いのか。月に一度1000円の日があるが、そのくらいが妥当ではないか。それに、映画館の上映も毎日夜9時ぐらいまであったらいいのに。そういう工夫がなぜないのか。そうすれば、もっと映画を見る人を増やせるのでは。

映画自体の評論とは関係ないのだが。
by masagata2004 | 2004-10-22 16:55 | 映画ドラマ評論


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