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韓国映画「ゲエムル 漢江の怪物」 韓国の基地問題

ソウルの大河、漢江に魚が奇形して巨大化した怪物が現れる。人々を食い殺していく中、ある露店の娘が怪物に拉致され、その父親を含む家族が決死の救出をこころみる。でもって、ジャンルはB級ホラー。だから、怖いようで、安心して観られる。

さて、この怪物はどうやって現れたか、映画の冒頭で米軍基地の施設で大量のホルムアヒドを流しに捨てるシーンがあり、それが原因だったといわんばかりで、その後、随所に米軍に対する韓国民の不信感が表されている。でもって、この有毒物質の下水への投棄は実際にあったことを元にしている。

日本と同様、韓国にも米軍基地があり、首都ソウルには、ど真ん中に大きな基地が存在するというから、驚き、もっとも、日本も横田基地があるし、そのうえ、その基地は首都の制空権を握っているんだから同じことだよね。

そんなわけで、米軍に対する反感が、映画には分かりやすく表れ、日本と同様に、自国政府はアメリカの言うことに追従するばかりという情けなさも描写されている。

ただ、韓国は陸続きで北朝鮮と対峙しているから、日本よりは米軍を必要としている面があり、その点、割り切れないところがあると思う。日本の場合、ソ連のあった冷戦時代から情報と頭が切り替わっていないノー天気な右翼がよいしょして、大半の国民は防衛に無関心というから、役にも立たない米軍に多額の税金をつぎ込み続け、環境まで破壊されているという情けない事態に陥っている。ちなみに、韓国の米軍基地は、近々、縮小、将来的には全軍撤去の予定。それが、普通の主権国家だよね。

アメリカは、傍若無人であるということなんだけど、特に軍事に関してはそうなんだろうね。はっきりいえば、それしか自国のまともな産業がない。そして、経済を維持するためのドルの価値を維持するためにも世界中で軍事力を誇示していく必要に迫られ、それが、更なる負担を生むという矛盾にさいなまれている。

でも、そんなことして大丈夫なんですかね。戦争に負け続け、その戦争を後押しした石油産業との癒着で、最近の油田爆発事故は起こったという説が流れているくらいだもんね。なんだか因果応報というか、しかし、矛を収めるにも収められない、軍事力なきアメリカは、泡のないビールみたいになってしまうんだろうから。

ま、どうでもいいか。というか、日本人はアメリカ人に対する見方をきちんと変えないと。

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by masagata2004 | 2010-06-30 22:47 | 映画ドラマ評論 | Trackback | Comments(0)


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