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モナリザ・スマイルを見ました

昨日、レンタルビデオ店に行って、DVDでモナリザ・スマイルを借りて見た。

1953年、進歩的な考え方を持った女教師が、保守的な校風を持つ名門女子大で働くことになるが、手ごわい女子大生たちとそれを取り巻く保守的な社会と大奮闘をする。

全体的評価としては、まあまあかな。だが、主役のジュリア・ロバーツが、ミスキャストだったと思う。ジュリア・ロバーツは、すばらしい女優だし演技力があったのは分かるが、どうもあのキャラクターには不向きな感がある。ジュリアのイメージに対しては、地味すぎるキャラクターなのだ。

似たようなテーマの映画にロビン・ウィリアムズ主演の「今を生きる」というのがあったが、あの映画は、ストーリー展開がスローで、面白くなかったという印象を持った。すばらしい先生との出会いで生徒たちが変わるというが、実体験からいえば、逆のことが私には多かった。だから、馴染みが持てないのだと思う。

モナリザ・スマイルに関しては、当時の女性の生き方を大げさなまでに描写していたのが面白かった。また、レトロでおしゃれなインテリアやファッションが楽しめた。エルトン・ジョンの歌を50年代か60年代の映像を交えて流すエンディングは楽しめた。

まあ、現在は、かつてのような幻想を信じていた時代ではないのだ。結婚すれば幸せになるとか、親は子供を虐待しないとか、昔は良かった、良かったとかいうのにはうんざりだ。そういうことをテーマにした映画だったと思う。特に、女性からすれば、そういう意見が強いのだろう。

ちなみに、この映画の舞台となったマサチューセッツ州のウェズリー大学だが、この大学のホームページを見たところ、キャンパスを撮影に使わせたが、あくまで映画に描かれている内容はフィクションで、50年前当時の大学は、かならずしもあの映画のように排他的ではなかったと言っている。モダン・アートもちゃんと教えていたと。
まあ、確かに大袈裟だよな。ただ生徒たちが、きちんと予習をして先生を困らせたりする手強さは今も昔も変わらずとのこと。

時代は変わり、家庭に身を置くだけの専業主婦の時代は終わったというのが、日米ともにいえることらしいが、アメリカは、分かりやすく変わっている。このDVDの特典メニューに、当時と現在の弁護士資格取得者の女性比率というのがあるが、50年前は7%だったのが、現在は47%だ。日本はどのくらい変化があるのだろう?

そういえば、お隣り中国では、最大の電機メーカーの社長が女性だったな。そして、上海の街角の看板には「男女平等是我国的基本国策」と掲げられていた。世界全体で、そういう変化が20世紀後半に起こったのだろう。
by masagata2004 | 2004-12-29 12:16 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)


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