この映画、絶対観たい!
タイトルは「42」。アメリカ大リーグで永久欠番となっている大リーグ初の黒人選手の物語。
全米では4月に公開され、評判も売り上げも上々だとか。日本でも必ず公開されるだろう。真っ先に見に行く。彼がいなければ、95年の野茂も2001年のイチローも、最近のダルビッシュもあり得なかったのだから。
私にとっては、思い出深いものがある。というのは、1992年、アメリカの大学に留学するためカリフォルニア州のサンタ・ローザ短大に入学して、最初に英語の学習として読んだ文章が、彼の伝記だったのだ。まるで、彼が自分をアメリカに歓迎してくれているかのような出会いであった。
1947年、人種差別が当たり前だった時代、白人しか入団の許されなかった大リーグに黒人球団ニグロ・リーグから入団したジャッキー・ロビンソンだったが、当時の周囲の反応は凄まじく厳しいものだった。観客からの罵声だけでなく、チームメートからは仲間外れ、脅迫など、とてもでないがまともな選手生活を送れる環境ではないところに放り込まれた。ところが、持ち前のガッツとプレー能力で周囲を魅了し、ついには新人賞を獲得。その後、続々と黒人選手が大リーグに入団することになり、野球に革命をもたらした伝説の選手として語り継がれることになる。
新人賞は現在ではジャッキー・ロビンソン賞と呼ばれている。97年のデビュー50周年の時はクリントン大統領が記念行事で演説をして偉業を称えたほど。その年には、黒人で初のゴルフ・マスターズ優勝のタイガー・ウッズが誕生した。この物語はスポーツだけではなく、他のあらゆる分野でいえることが表されている。何か新しいことをしようとすると、既存の考え方に縛られた人々が、必ず抵抗しようとする。彼らの主張がいかに理不尽なあっても、敵対する新参者には罵声を浴びせる。
だが、後々、耐えた挑戦者とそれを支えた人達はヒーローに、かつて足を引っ張った連中は顔を上げられなくなる。
現在と比較すると分かりやすい事象がある。それは同性愛者の解放運動だ。ゲイの権利ということで、ゲイの差別撤廃、結婚などを認めようという運動が近年世界的に繰り広げられ、今年、ニュージーランドとフランスがゲイの結婚を合法化して、世界14か国でゲイの結婚が認められるようになってきたが、まだまだ世界中どこでも世間の反応は冷たい。
だが、未来、おそらく30年後か50年後、運動の足を引っ張ってきた人々が顔を上げられなくなり、運動を指揮してきた人々がヒーローとして語り継がれるようになるのではないか。
人種差別が当たり前だった時代から60年が経ったアメリカでは、黒人が大統領になった。それが世の中の変化というもの。
身近にいる、既定のルールに従って大威張りの連中に、この映画を見せてやりたい。
全米では4月に公開され、評判も売り上げも上々だとか。日本でも必ず公開されるだろう。真っ先に見に行く。彼がいなければ、95年の野茂も2001年のイチローも、最近のダルビッシュもあり得なかったのだから。
私にとっては、思い出深いものがある。というのは、1992年、アメリカの大学に留学するためカリフォルニア州のサンタ・ローザ短大に入学して、最初に英語の学習として読んだ文章が、彼の伝記だったのだ。まるで、彼が自分をアメリカに歓迎してくれているかのような出会いであった。
1947年、人種差別が当たり前だった時代、白人しか入団の許されなかった大リーグに黒人球団ニグロ・リーグから入団したジャッキー・ロビンソンだったが、当時の周囲の反応は凄まじく厳しいものだった。観客からの罵声だけでなく、チームメートからは仲間外れ、脅迫など、とてもでないがまともな選手生活を送れる環境ではないところに放り込まれた。ところが、持ち前のガッツとプレー能力で周囲を魅了し、ついには新人賞を獲得。その後、続々と黒人選手が大リーグに入団することになり、野球に革命をもたらした伝説の選手として語り継がれることになる。
新人賞は現在ではジャッキー・ロビンソン賞と呼ばれている。97年のデビュー50周年の時はクリントン大統領が記念行事で演説をして偉業を称えたほど。その年には、黒人で初のゴルフ・マスターズ優勝のタイガー・ウッズが誕生した。この物語はスポーツだけではなく、他のあらゆる分野でいえることが表されている。何か新しいことをしようとすると、既存の考え方に縛られた人々が、必ず抵抗しようとする。彼らの主張がいかに理不尽なあっても、敵対する新参者には罵声を浴びせる。
だが、後々、耐えた挑戦者とそれを支えた人達はヒーローに、かつて足を引っ張った連中は顔を上げられなくなる。
現在と比較すると分かりやすい事象がある。それは同性愛者の解放運動だ。ゲイの権利ということで、ゲイの差別撤廃、結婚などを認めようという運動が近年世界的に繰り広げられ、今年、ニュージーランドとフランスがゲイの結婚を合法化して、世界14か国でゲイの結婚が認められるようになってきたが、まだまだ世界中どこでも世間の反応は冷たい。
だが、未来、おそらく30年後か50年後、運動の足を引っ張ってきた人々が顔を上げられなくなり、運動を指揮してきた人々がヒーローとして語り継がれるようになるのではないか。
人種差別が当たり前だった時代から60年が経ったアメリカでは、黒人が大統領になった。それが世の中の変化というもの。
身近にいる、既定のルールに従って大威張りの連中に、この映画を見せてやりたい。
by masagata2004
| 2013-04-27 23:26
| スポーツ
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