選挙を考えるストーリー: 10人の有権者と3人の立候補者

参院選まであと1週間となりました。そこで、私が10年前に書いた選挙に関する考察をシミュレーション・ストーリーとして仕立てた文章を提供します。その時はブログなどなかったので、自分で書いて、お蔵入りにしていました。10年前の状況なので、ちょっと今ではピンとが外れているところがあるかもしれません。

題して「10人の有権者と3人の立候補者」

ある選挙区に、10人の有権者がいて、それに対し、3人が立候補しました。選ばれるのは、1人だけです。

立候補者は、以下の通り。

1.利権党のJ氏
2.市民党のK氏
3.泡沫党のD氏

それに対する10人の有権者は、

1.泡沫党員で護憲・戦争反対などの理想主義に燃えている人。
2.インテリな人。(弁護士、ジャーナリスト、学者のような仕事)
3.軟派な大学生。
4.土建会社の社長。
5.土建会社で働く作業員。
6.サラリーマンA
7.主婦
8.若いOL
9.年老いた農夫。
10.サラリーマンB

さて、有権者の選択はいかがなるものか、選挙が始まります。

1.政権与党である利権党のJ氏は、建設、農業などの業者をバックに、かなりの献金と支援を受け、組織票、業界票、物量作戦による選挙運動を展開しています。
2.市民党のK氏は、政策を武器に、しがらみのない選挙を戦っています。だが、資金力、組織力に弱い選挙運動です。利権党の政治では、いけないと思い、政権交代を目指しています。
3.泡沫党のD氏は、選挙で自分の理想を訴えることに意義を感じており、勝つことなどは望んでいません。党は、比例でいくつか議席を確保して、野党として与党の批判をすることを目指しています。資金は、機関紙などの売り上げがあり、利権党ほどではありませんが、豊富です。

さて、10人の有権者それぞれの特徴です。



1.泡沫党員で護憲・戦争反対などの理想主義に燃えている人。
理想主義大好きで、泡沫党支持です。
2.インテリな人。(弁護士、ジャーナリスト、学者のような仕事)
高学歴で、社会経験豊富で、政治に関心があります。国を良くしたいという理想に燃える反面、現実主義者です。比較論で、利権党より市民党を支持しています。
3.軟派な大学生。
若くて、人生経験が浅く、無知で、小選挙区制と比例制の違いも分からないほど政治に無関心です。投票など行く暇あったら、合コンに行きます。
4.土建会社の社長。
自分の会社を守るために投票には必ず行き、公共事業を提供してくれる利権党支持で、利権党には多額の献金を払い、選挙では自分の会社の社員を動員するほどです。
5.土建会社で働く作業員。
食っていくため、社長の命令は絶対です。
6.サラリーマンA
社会経験から政治には、関心があります。ですが、支持政党は、なく無党派です。
7.主婦
政治には、地域のリサイクル運動なり、それなりに関心はあるのですが、どの党に投票していいのか、よく分かりません。イメージとか、縁故関係とかで候補者を選びがちです。無党派です。
8.若いOL
社会で多少なりとも経験を積んで、政治に関心を持ち始めていますが、候補者や党はイメージで選んでしまいます。マニフェストは読みません。無党派です。
9.年老いた農夫。
農民ですから利権党支持ですが、農業の状態は必ずしもよくなく、利権党に多少の不満があり、また、年寄りの情けというか、次の世代のことを考えると利権党では不安だと考えています。
10.サラリーマンB
社会経験はあり、世間をそれなりに知っていますが、政治には失望しており、投票に行っても、何も変わらないとあきらめています。支持政党はない無党派です。

有権者の海千山千度を順番に並べます。選挙の関心度と、ほぼ比例するかもしれません。

土建会社の社長。
インテリな人。(弁護士、ジャーナリスト、学者のような仕事)
サラリーマンA
土建会社で働く作業員。
サラリーマンB
年老いた農夫。
泡沫党員で護憲・戦争反対などの理想主義に燃えている人。
若いOL
主婦
軟派な大学生。


投票日です。


投票所に現れたのは、土建会社社長、インテリな人、サラリーマンA、土建で働く作業員、年老いた農夫、泡沫党員の6人でした。投票率は6割というところです。

そして、結果は、小選挙区で、
利権党は、土建会社社長、土建会社で働く作業員、年老いた農夫の3人から票をもらいました。
市民党は、インテリな人、サラリーマンAからの2票をもらいました。
泡沫党は、泡沫党員のみから票をもらい1票でした。

よって、小選挙区は、利権党のJ氏が当選です。


さて、比例区は、
利権党は、土建会社社長、土建会社で働く作業員の2票をもらいました。

市民党は、インテリな人、サラリーマンA、年老いた農夫からの3票をもらいました。農夫は、小選挙区では、今までの付き合いがあり利権党のJ氏に入れましたが、比例区では、市民党にいれ、バランスをとったつもりです。

泡沫党は、泡沫党員から1票をもらいました。
よって、比例区は、市民党が勝ちました。


ところで、投票に行かなかった4人の事情を聞きました。

まず、若いOLは、行こうと思ったが、その日、雨が降って、濡れるのがいやで投票に行かなかった。

主婦は、その日、スーパーのバーゲンセールに夢中で投票に行くことを忘れてしまった。

サラリーマンB、行ったって何も変わらないだろうと思い、行くのをやめた。

軟派な学生、その日が投票日であることすら知らなかった。

以上です。

参考になりましたでしょうか。
by masagata2004 | 2013-07-07 21:37 | 時事トピック


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