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「LGBTは種の保存の法則に反する」について

最近、性的少数者の理解増進を目的とした法案に関して自民党の議員の一部が「種の保存の法則に反する」という理由で反対を述べたことが注目を浴びているのだが、このような意見に関してはいくつか分かりやすい反論がある。

1. 人は子供をつくるために性行為をしているわけではない。快楽が最大の目的だ。
2.異性愛のカップルでも子供を作らないケースは多々ある。
3.雄蕊と雌蕊による受精で種ができるのも自然だが、その全てが発芽しないのも自然。

それ以外に倫理的な話をすれば、これはカトリックの修道女の渡辺和子シスターの講話から引用。
「ある若い女性が男性と婚約することとなりとても幸せだった時、医師から子供を産めない体かもしれないと診断を受け、精密な検査を勧められました。結婚間近で悩んだのが婚約者の男性が大の子煩悩で、その男性のために子供をつくってやりたいと思っていたのです。悩んだ末、女性は、婚約者の男性にそのことを告白すると、彼はこう言いました。
「結婚には何ら影響はしません。なぜなら、あなたに子供を作ってもらいたいから結婚するのではないのです。私はあなたを愛しているから結婚をするのです。」
その言葉により彼女は彼の誠実さを知ることとなりました。」

考えてみよう。その男が「それなら精密検査の結果まで結婚を待とう」と言い、仮に子供が産めるという結果が出たとして、その男とめでたく結婚できるか?




さらに哲学的な話をすれば、

ある事実を基に、それを前提として倫理を規定することは不合理だといえる。

男女の性行為により生物学的に受精して子供ができることは事実であるが、それが各個人がどのように行動していくかは別問題である。生物学的な事実が、各人の行動や倫理の前提になるとは必ずしもいえない。

種の保存の法則とか、自然の原理にこだわるのであれば、では人間以外の生物は服を着ないのだから、皆、裸で過ごさなければならないし、肺炎の予防のためワクチンを注射することも不自然な行為の部類に入るといえる。

電気を使うことも、水害を防ぐため堤防を造ることも不自然な行為としてあげられる。

人間が自然の法則に従うままに生きていこうとすると、果たしてこれまで存続できたかという話になる。

生物学というより哲学の問題であるな。


by masagata2004 | 2021-05-31 19:31 | 時事トピック | Trackback | Comments(0)


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